ガイアの夜明け 感想

『それでも値上げしません!〜決断の舞台裏に密着~』【今日の「ガイアの夜明け」感想】

今日のガイアを3行で

  • 値上げをしないと決断した企業などのお話
  • サラダコスモという会社は南米に取引先を持ち立ち回っていました
  • 長年の絆という物の深さを知りました

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます

東京足立区のスーパーの場合

東京足立区のスーパー「さんよう」
2週間に一度長蛇の列ができます。
撮影日60人以上が並んでいました。

10時開店で始まったのが10円祭

お客さんがなだれ込みます
もやし10円
みつば10円
もやしは開始3分でなくなってました。

すぐに補充するが我先にと消えて無くなり出す度に売れていく状態。
野菜だけでは無く納豆3パック10円、そうめん1袋10円などなど。

さんよう 10円祭

第2・4月曜日 毎月2回開催

社長の新妻さんが近隣の大手スーパーに対抗する為始めた目玉企画。
物価高騰で人気に火が付いたそうです。

店の中の商品は10円じゃないですがお客さんはそうした品も買ってくれます
10円祭のついでにたくさん買うお客さんも。

130%ぐらい売上が増えるそうです。

給料は少ないのに電気代も水道代もあがっている
客は自己防衛で安くて良い物を買っていこうとする
自分たちもそれに合わせて行かないと

と社長。

物価高騰が家計直撃しています。

節約したもの

1位:食料品
2位:日用品
3位:外食

我が家はそんなに節約していません。
というのも、元々高い物買わず無駄遣いもしてないのです。
これ以上節約が出来ない状態なので節約出来てない状態。
給料は社会保障費が上がり手取りが減る一方なので家計は厳しさを増すばかりなんですよね。
まさに地獄。

それはさておきこんな時代を予見していた人がいました

良い物を安く。野菜業界のユニクロになる

活躍の舞台は南米
日系移民を巻き込んだ壮大なビジネス

安くて安全な食料を日本に届ける

そこには祖国日本に思いを馳せる人たちの思いがありました。

なか卯の場合

値上げラッシュの中主力商品を値下げする異色の外食チェーンがあります。

なか卯

全国458店舗もっています。

親子丼を40円値下げしました。
最大の値下げ幅とのこと。

客の反応も上々。

「安くなったので食べます」
「他の飲食が値上がりしている中で値下げするなんて凄い」

どうして値下げ出来る?

なか卯の卵は特別だそうで鶏の飼料から拘っていて中にパプリカを入れたりしているそうです。
特別な飼料を使っているので取引先と契約を結び市場に出回りません。
価格も供給量も影響を受けません。
さらに卵の生産工場はフルオートメーション。
殆ど人手をかけず全自動独自システムで店舗まで届ける仕組みが出来上がっていまいた。

値下げの影響は?

想像以上
親子丼の販売食数、客の数が物凄く増えていて売上げも増えている

逆転の発想でした

サラダコスモ

有楽町のすぐ近くに値上げに抗う企業があった

サラダコスモ

もやしなど発芽野菜を製造販売しています。
有機栽培に拘りながら20年間値上げしていないそうです。

社長は中田さん(72歳

もやしは物価の優等生といっているが努力の方法がないのか。値上げしない方法がないのか

と値上げをしない方法を探っていますが幹部社員は走は思っていないようで。
ライバル各社が値上げの話をしているので値上げしましょうという話や、客も値上げを容認しているという意見が出ていました。
物流費、電気代、その他も諸々上がっていますから。

これも凄く真っ当で。
私ももやしは10円じゃないと思うので値上げは仕方無いと思うんです。
安いのは助かりますけど。

それでも中田さんには値上げしたくない想いがあるようでした。

中田社長は若い頃はバックパッカーで世界を旅したそうです。
30歳を前に家業を継いでもやしの生産を開始
1973年は当時珍しい無漂白もやしを販売

更に2年前に出来た岐阜の養老生産センター
最後のパレット積みまで自動で行う最先端の生産ライン

1日100トン生産しているそうです。

人手不足を補う為全工程を自動化して人件費50%削減
43年連続黒字経営で年商200億円の優良企業

電気代高騰を受けて太陽光パネル設置して電気代を25%削減出来るそうです。

国民の多くは給料が上がっていない
人に寄り添う会社であろうとすれば価格問題は1円でも値上げしないようにするのが企業努力だと思う

素晴らしい考え方ですねぇ…
そういう企業が増えると助かるんですけど。生活は。

2月中旬中田さんが向かったのはアルゼンチン・ブエノスアイレス

南米のパリと呼ばれ欧州文化も香る独特の雰囲気な町

パンパ

パンパと呼ばれる農業に適した肥沃な草原が広がっています。

大豆生産量

1.ブラジル
2.アメリカ
3.アルゼンチン

アルゼンチンはかなり大豆を作っている国だったようです。
中田さんアルゼンチンなら大量に穀物を作れてコストが安いと20年前に土地を購入し自社農場を開設

遺伝子組み換えていない貴重な品を栽培していました。
大豆作りは順調でした。

そして向かったのはバスターミナル10時間の夜行バスに乗って出掛けます。
さらにバスを降りて1時間車で移動。

目的地に到着します。
だだっ広い平原でした。
ここからずっと奥へ15km…見渡す限り中田さんの農場だそうです。

サンルイス農場

山手線内側の1.2倍の広さを30億円で手に入れたそうです。
そこで緑豆の種を作ります。

もやしの原料です。
中国などから購入していますが、価格が高騰しています。

良い物を安く。本当に客に喜んでもらえる野菜業界のユニクロになる

中田さんは緑豆だけでは無く様々な穀物を作り、食糧危機など緊急時には日本へ輸出したいと考えていました。

更に中田さんは現地の日系人を積極雇用。
アントニオ石川さん…父は北海道出身の方がだだっ広い農場を管理していました。

こういう人たちと一緒に仕事することで、スペイン語が分からなくても大きな農業が出来る

石川さんは家族で住み込んで働いていました。
日本から社員も駐在させています。
日系人だからこそ信頼して任せられるとのこと。

私たちが狙っているのはオーガニック栽培
農薬や化学肥料に頼らない農業をやろうと

農場には狐が住み着いていた
シカやらダチョウやらアルマジロも住んでいました。
まさに野生の王国です。

農場の状態を確認すると緑豆の苗が生えていましたが、有機栽培の大敵である雑草が生い茂っていました。
キク科の黄色い花などです。

到着2日後に中田さんが待っていたのがやってきました

去年の4月に発注して到着に10ヶ月掛かったそうです。

有機栽培の切り札

雑草問題を解決する電気除草機

電気除草機

1億円(輸入税とトラクター代を含む)

発電機で作られる電気は1.5万ボルトそれを銅管に流し込みます。
高圧電流が流れるバーが開いて雑草に触れると火花が飛ぶほど。

雑草が感電しているのでした。

オーガニック栽培の切り札の実力は?

3日後に見てみると感電した草は枯れていました。

ただ触れなかった低い草は元気です。
緑豆を守る為には、緑豆より高い草しか倒せませんので、高い位置で設定します。
下にある草は潰せなかったのでした。

失敗の要因

当局による輸入許可が遅延したこと。
種まきの前に除草したかったのですが間に合わず低い草が残ってしまったのでした。
今年は残念ながら除草機の到着が遅かったのでした。
種をまいたけど来るまでに草に負けてまともな実験にはならなかったというのが真相のようです。

安くて安全な緑豆を作る取り組みは失敗です。

でも前向きでした。打つ手はハッキリと分かったという事でスッキリはしたようでした。
来年への手応えを掴みました。
残念会と前祝いを開いていました。

いつか夢は実現する できるまでやり続ける

中田さんは意気込んでました。

三大瀑布の一つイグアスの滝
その近くに鳥居がありました

パラグアイ・イグアス移住地

900人の日系人が暮らす移民の街です。

イグアス日本語学校

子供たちは現地の学校に通い日本語を学んでいました
140人学んでいます
いつか日本企業で働きたいと思っているらしいです

イグアス農業協同組合

中田さんの知り合いもいて勝手知ったる場所
通された部屋には感謝状がありました。

この農協は東日本大震災の時に無償で大豆を送ってくれたそうです。
それを中田さんは豆腐100万丁にして被災者の元へ送ったようです。

「間に誰も入らないのでビジネスとしては良いし日本人同士と言うこと」
「ロシアの戦争で肥料とか農薬とか物凄く値段が上がった自分たちの経費も高くなって肥料は3倍になった
 燃料が上がると運賃も上がって全てが上がる。
 でも僕たちが作った物は日本に送りたい」

自分たちも苦しい中一肌脱いでくれることになりました。
イグアス農協は中田さん向けに野菜種子を生産してくれる事になりました。

中田さんとイグアス農協の絆は20年以上前に遡る

当時の組合長久保田さんとの出会いからでした。

大豆が繋ぐ南米との絆がありました

日本の生産者

東京あきる野市秋川ファーマーズセンター

朝収穫したばかりの自慢の野菜を持ち込み並べるのは地元農家の人たち
9時開店
客が目当ての食材を求めて押し寄せます

なぜなら人気の商品はすぐ無くなるからでした。

フルーツのような甘さが特徴のトマトを生産している嶋崎さんに話を聞きます

物価高騰の影響は?

やはりコストアップ。全体的に
客が喜んで食べてもらえればと値段は20年変えずにやっている

嶋崎さんのトマトハウス
燃料費の高騰を受けてコストを下げる為の工夫をしている
暖房をするから燃料代がかかるので隙間を塞ぐなど換気が入らないように設備を直すとかしているそうです。

餌から拘った卵もありました。
並べたばかりでもすぐなくなっていました。

生産者の浅野さん

飼料はとうもろこしがメイン
非遺伝子組み換えの物を使っている
生産コストの半分が飼料だが飼料代が倍になっている
苦しいけれど踏ん張っている

農家をサポートするセンター長は

去年に比べ2000円の肥料が3400~4000円。
中国やウクライナから入ってきたのでロシアの侵攻や新型コロナなどで輸入できなくて高騰
農協としては微々たる物だが補助金を出している。
会員も頑張っていてそんな極端には(野菜の値段は)上がらない
客が増えればその分会員の売上は上がる

皆さん野菜を買いましょうというお話です。

このように豊かな日本の食が危機に瀕しています。
地球の反対側で立ちあがった日本人のストーリーがありました

パラグアイでの大豆栽培

パラグアイ
広大な農地が広がります

サラダコスモ社長中田さんは20年以上前の出会いがありました。

2004年
イグアス農協の元組合長久保田さんと出会ってました。

中田さんは南米から大豆を日本に持ち込むという課題があった
良いパートナーがいてキチンとした仕事をしていると言うことでパートナーとして選んでくれた
40年やってきて日本に輸出しようしている意図を組んでくれた

久保田さんは東京農大で大規模農業を学び1972年南米に挑みました
2004年の取材中に 孫が2歳になっていました。
長男の娘でした
移民一家に幸福が訪れていました。
当時引退を考えていた久保田さん。
大豆作りは息子が担いました
苦労は息子によって報われようとしていて父の意志を継いだ息子だったが…

取材から2週間後
大豆の運搬中交通事故で亡くなったというニュースが
訃報を聞いた中田さんが駆けつけました
息子はパラグアイの日本人社会を引っ張るはずだった存在…
悲しみに暮れていました。

そんな結末があるとは…。

2023年2月 あれから19年
中田さんと久保田さん一家の交流は続いていた
久保田さんは2009年死去していました。

中田さん気になっていた場所へ向かいます
今も変わらず自慢の大豆が育っていました

農場は久保田さんの娘夫婦が引き継いで頑張っていました

お父さんがお兄ちゃんが亡くなったときに、どんなに大変な事があっても自分だけが大変じゃない
苦労している人も沢山いると言っていた

父と兄のことが好きだった娘さん
パラグアイ中央銀行に勤務していましたが地元に戻りました。
夫ゴメスさんは大学教授を辞してまでイグアスに。

しっかりと大豆栽培を引き継いでいました。

昭和産業の場合

茨城県柏港
大型貨物船が来ました
南米の穀物が入っていました。
小麦、トウモロコシや菜種など。
不測の事態が起こったことに備え穀物の国家備蓄をしています。

昭和産業

国内最大級の穀物貯蔵庫を持っています。、
サイロで65000トンのトウモロコシや大豆を保管できます。
サイロの高さは1本40メートル
それが241本連なります。

80年以上日本の食を支えてきた昭和産業

日本で最初に天ぷら粉を作った会社
年商 3350億円
食用油も作っています。

2021年から7回の値上げをしていました。
4月上旬 東京千代田区
ある貨物船が話題に上っていた

トルコの港で荷積みされスエズ運河を越えマラッカ海峡を越えてくる船
侵攻が始まってから初めて日本に入るウクライナ産のトウモロコシ

穀物調達の部署を小野塚さん

ウクライナ産はロシアがいつ輸出合意を破棄するか分からない
期待できない
アルゼンチンが不作な中頼れるのはブラジル

担当の斎藤さんに指示
早速斎藤さんが動きます
真っ先に電話をかけたのが大手総合商社の伊藤忠商事の穀物トレーダー
ブラジル産大豆の取り扱いは可能かを掛け合ってました。

資産量の見込みは
15000万トンを超える大豊作だそうで価格も抑えられるはず

しかしそこで気になるのが中国の需要は?

4月は例年の5割くらいの買い付け数量まで落ち込んでいる
中国の需要は旺盛ではない

今のうちにブラジル産を確保する事に

中国がコロナ明けで経済回復が進んでいない。買い付けペースが芳しくない
競争力ある価格で買える展開は十分予想される

綱渡りの争奪戦に業界団体のトップの新妻会長は強い危機感を抱いてました。

日本品質レベルの要求が輸出国に対して非常に厳しい
中国のように人口が多く量の確保を最優先するバイイングパワーを持った国に輸出国が最優先するのかという議論になったら明白

価格転嫁が進まない日本
海外との競争は厳しくなる一方

価格が上がったと思っているが世界的に見ればまだ安いのです。
結局日本人の給料が上がらないのが悪いんですよ。
手取りが全然増えませんから。社会保障費で。

食品メーカーは持続可能な成長が出来るのか?
安定調達が出来るのかという問題はいずれ出てくる

パラグアイの農場

パラグアイの親友牧場は次女が引き継いでました。
そして牧場経営も始めてました
自然に優しい循環型の農法を目指しているそうです。
牛の糞も畑に肥料としていれたりしているようです。

兄の夢だった

安全な食料を日本に届けたいという思いは引き継がれていました。
久保田さんの娘さんはお店も開いていた
そこには
移民一家の夢も詰まっていた

有機農業の品物を扱う店を開いていた

乳が無くなる前に一緒に仕事をして影響を受けた
有機農業で作った作物を日本に送りたいという兄と父の夢
それを受け継いでいました

それを知って中田さんは涙してました

父の思いが深く残されていることが私たちにとって力強い
これからも頑張っていこうという力になる

中田さんと久保田一家の絆は時を超えて引き継がれてました

これは美味いというと言う豆腐やもやしとなる
これを作って日本と絆が繋がっているんだという想いが素晴らしいしありがたいしその思いに日本人は答えないと行けない

と中田さんが語っていました。

日本人の食を守る為に奔走する人たちがいました

まとめ・感想

南米でここまで大規模に農業を頑張っている企業があるという。凄いなぁと。
広大すぎる農地。そこで全力で生産出来れば凄いですよね。
リスクヘッジにもなりますし。

こういう企業をしっかり後押しして欲しいなと思いました。

それにしても日本はホント買い負けしまくってるので更に厳しくなりそうですね…。

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