ガイアの夜明け 感想

今日のガイア「エネルギー攻防戦~密着孫正義の150日~」

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。
 誤字脱字、支離滅裂となってますがお気になさらず

太陽光発電も風力発電も「再生可能」とか「脱原発! 放射能を出さない」とかで注目されていますが。
そんなに万能で素晴らしい物なのか少し囓ってみたんです。
この放送を見るだいぶ前からちまちまと。

結局の所、現在の日本じゃ「それ(自然エネルギー)単独で安定して発電することは不可能」です。
お日様任せ、風任せは、電力供給が不安定ですから。
風が吹かなければ風車は回りませんし、お昼、からっと晴れてなければ太陽光は届きません。

結局「安定した電力を使うため」に「出力調整」をしなければなりません。
出力調整は何が担うかと言えば「火力」「水力」などの安定的に発電できる発電所です。
電力量が落ち込んだら、がつんと燃やして出力を上げると。そして安定した電力にする。
そういうことをしなくちゃならん訳です。

出力変動対策でぐぐるといろいろと出てくるんですが。
経産省の資料にこんな物があります。

太陽光パネルの大量導入に伴う火力発電の役割

https://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g90126a12j.pdf

(ファイルなくなってました 2022/4/1)

  • 天候の変化により太陽光パネルの出力は変動することから、電力需要を賄って、瞬時の電力需給バランスを確保するためには、気象条件に左右されずに負荷追従が可能な火力発電の役割が重要。
  • 負荷追従を行うための火力発電の性能としては、立ち上げ時間が短いことや出力変化速度が速いこと、最低負荷が小さいことなどが重要。(上記資料より引用)

過去には出力が下がって大きな被害を受けた工場があったりしましたので。
半導体とか安定した電力が必要な工場では、出力が変動したら大変な事になります。

安定した電力を供給するには、太陽光発電とか不安定電源だけでは駄目です。
結局火力などを増やすということによりう出力変動に備えなければならないのです。

それを担うのは結局電力会社ぐらいしか無い訳でして。
思った以上にコストがかかりますし、送電等も含め結局は電力会社が面倒を見なければならない訳です。

出力変動をまかなう火力発電を太陽光発電の隣に作るとか素晴らしい事をやってのけるというのであれば別ですが。
そこまでしっかりと考えているのか。
私も素人ですがちょこっと調べればこのぐらいは分かりました。

と、前段だけで長くなりましたが。

「エネルギー攻防戦~密着孫正義の150日~」

久々に空き菅の顔を見て初っぱなから気分を害しましたが。
再生可能エネルギー特措法の前の会合に現れた孫氏。
オーバーアクションで応援してましたねぇ。空き菅を。
東京都や経済界から批判を食らったら「なぜ経団連が邪魔するんだバカヤロー」と。

7月とかの当時はホントいろいろな発言が飛び出してました。

自然エネルギー協議会の設立(35都道府県知事が参加を表明)

孫氏「自然エネルギーで世界一のテクノロジーを取り戻そう」…いまいちぴんと来ません。
孫氏「メガソーラーを10カ所以上、800億円の投資をする」…頑張って下さい。地方は金が欲しいです。
孫氏「日本の場合は往々にして新しいことに対して大きな国家とか日本経済界中枢を担っているような物とか、過去の習慣に立ち向かいしがらみを怖そうとする人が少ない。」…それが日本ですからねぇ
孫氏「耕作放棄地の10%にソーラーパネルを!」…農地法

北海道の話も出てきました。
メガソーラーの候補地として、苫小牧にある「苫東工業団地」が出ていまして。
ホントだだっぴろい平原でして。
一時期は核融合発電の候補地にもなってましたっけね。
1万700ヘクタールもの空き地です。
太平洋側なのである程度天気も安定していますが、夏場は霧や曇りが多い気がしました。
冬はやたら寒いですし…太陽光発電所に向いているかと言えば?
昔、それなりに近くに住んでいたことがありましたが。
日照時間が多いというイメージが全くありません
ただ苫東厚真発電所(火力)が近くにあるから、送電線はバッチリです。

売り込みに来る会社の話も。
海外(スウェーデン)のメーカーABB。


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スペインにメガソーラーを3ヶ月で作ったそうな。
ラ・ロブラ太陽光発電所、13.3メガワット 6000世帯分賄えるほどの発電所。

最新の仕組みがあるそうで、「太陽光追尾装置」がついているようです。
パネルが太陽に対して90度になるようにしているようです。
発電効率15%アップ。23億円ぐらいだっけな…。
ただ欧州では規格が統一されているからさくっとつくれるそうです。
そこが日本じゃ通用しなさそうだそうです。

そうそうありましたね。
「孫正義は「政商」」という話から始まった対談。懐かしい。

「ソフトバンクの利益のために自然エネルギーに血眼になっていると言われている!」

「自然エネルギーでの利益は欲しくない!」
利益のためにやっている訳ではないということを力説してました。

これ有名ですよね。ブログで記事になっていたので読んでました。
対談までやりましたしねぇ。

参考URL:激論3時間半、孫氏「利益は1円もいらない!」


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さて、耕作放棄地に目をつけていたのは他にもいらっしゃったようです。

『おひさま農場(株)』


http://www.ohisama-noujou.co.jp/

(2022/4/1にしらべたらもう無くなってるようです)
親会社は(株)インターアクションという会社のようで。
半導体検査装置のメーカーさん。
ただ、中国製太陽光パネルを販売しようとしたそうなんですが。
思いの外売れなかったようでして、在庫の山に。

そんな折、今年の4月から太陽光余剰電力の買い取り価格が24円→40円になりまして。
耕作放棄地に余ったパネルつかって発電システムを作ろう! と、おひさま農場を立ち上げたようです。

耕作放棄地での太陽光発電で安定した収入につなげることにより、農業振興にもなるのじゃないかと。
熱い思いで作ったそうなんですが。

すぐに市の農業委員会から呼び出しを食らいまして。
「売電を停止して下さい」と指導がはいりました。

「農地法」では「売電は認められていない」のです。
農地転用の許可をしっかり得てからじゃないとしてはいけないことだったようでして。
そこは勉強不足だったですねぇ。「雑種地」などに変えなければならないそうです。
売電をする場合には。
法律でそう決まっているのですから仕方ありません。

いくら農家のためになるモデルケースという主張しても駄目ですねぇ。
農地を守るじゃなくて農地法を守るか。でも、役人を責めるのはお門違いですしね。

人々の役に立つと思ってやったわけで、悔し涙に暮れていましたが…
気持ちは分かりますが…法律は法律…ですし…

でも、諦めずに茶畑の空き地で太陽光パネルの設置工事をしていました。
「原野」という土地だったので問題ないそうです。強いですよね~。

再生可能エネルギー特措法

来年4月から電力会社は「太陽光、風力、地熱、バイオマス、水力」などで作った電力をすべて買い取らなくてはいけません。
ただし
「電気の円滑な供給の確保に支障が生ずる恐れがあるとき買い取り拒否が出来ます」

これだけ聴くと「電力会社が悪い奴」見たいな印象を受けます。
円滑な供給の確保に支障が生ずるってのが、おそらく「出力変動対策」の部分ですよね。
それについて触れないのはどうかと思うんですけどねぇ。ガイアの夜明けなのに。

買い取り価格も決まっていないという問題は、問題だとしても。
安定した電力って重要だと思うんですが。

ここでまた北海道の話。

北海道の苫前町に巨大風車があります。
これが上にあげた買い取り制限を受けている風車でして。
3万4000世帯分を発電しているんですが、それ以上の買い取りは拒否されてしまっています。
道北は風が強いというのもあり、風力発電にはもってこいなんです。
フルに作れば原発5基分なんて途方もない電力を作れるそうですが。

北電的にはすでにいっぱいいっぱいだからこれ以上は無理ですよという事のようです。
風がぴたりとやんだら「それだけを補う電力を作らなければいけない」わけですし。
北海道電力の総発電量ってそこまで多くないですからね?
そりゃ無理ってもんでしょう。

さらに道北は送電線容量も小さいようですし。人少ないし産業も小さいから使う電力小さいですし。
当然と言えば当然なんですけど。
発送電分離されてもその問題は解消しないでしょうしね。
町が送電線を作るのであれば別なのでしょうけど。

どうやら孫氏は世界最大の太陽光発電所を北海道に作りたいそうです。
だから北海道は太陽光発電向いてないですって…。日照時間そんなに長くないですよと。

問題点として、北海道と本州をつなぐ送電線は容量が小さいってのは理解されているようでした。
だから自分たちで海底に送電線をしきたい!
そして、不安定な自然エネルギーのリスクを分散する! と。

それには、国境を越えた送電線網がある欧州の力が必要と、言うことで。
スウェーデンのエネルギー庁長官を引っこ抜いてました。
自然エネルギー財団のトップに据えるというすごいことやらかしてました。

孫氏への一問一答

Q:自然エネルギー協議会がうまく進んでいないが?

A:法律は決まったが買い取り価格や買い取り年数が決まっていない。だから事業計画を作れない。価格はいくらだろうが10カ所以上に作るつもりだ

…? じゃぁ事業計画作れば良いと思うんですけどね。赤字黒字関係ないなら。
利益もいらないんでしょうし。

Q:なぜソフトバンクがエネルギーをやるのか

A:日本が好きだから!自分が叫びたいほど泣きたいほど望んで得た日本国籍。日本国籍を得たのだからそこに対する感謝喜び大切にしたい

この精神は今のそこいらの日本人には無いですから大切ですよね。
日本が好きといえる人がどんだけいるんだかー

Q:エネルギーはもういいという客も多いが?(iPhoneのシステムダウンとか騒ぎになりましたしね)

A:あくまでも我々の本業は、情報革命である事は微動だにしない。ただ人々が困っているエネルギー問題で、社会貢献の一つとしてきっかけ作りを応援したいだけ。

SBユーザーが困っているつながりやすさ問題も社会インフラの一つなのですからもっともっと取り組むべきなんじゃないですかね?
私は全国どこでもつながるDocomoなので関係無いんですが。

なんて感じでおしまいとなりました。

うーん。今日のガイアはいまいちでしたね。
偏りが大きすぎた気がします。



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