20年以上の歳月を積み重ねてきた「日々綴」。
1990年代のテレホタイムの静寂や、CGI日記の懐かしい手触りを知るこの場所は、今やネットの歴史そのものを内包するアーカイブとなりました。
「日記だから、毎日書く」。
そんな気負わないスタンスで綴られてきた言葉たちは、20年の時を経てどのような景色を見せてくれるのでしょうか。
本日は、2006年3月3日の記録を紐解きます。
2006年3月3日のログ
AUTHOR: Fuchs
TITLE: 確定申告成功[42]
今日、帰宅したらポストにはがきが入っていた。
税務署からのはがきであった。
あけてみると…還付金が15日以降に振り込まれますと書かれていた。
確定申告は成功したらしい。
うーん。簡単だったなぁ。
税務署のHPにいって申告書を作って、必要書類を張り付けて。
そんで郵送するだけ。
一応、一部の書類は返付して欲しいって返信用封筒も入れてあった。
んったら、その封筒使われて返付書類も戻ってきていた。
それによってしっかり届いて、見て貰ったってことが解っていたし。
後は書類に不備がないかがドキドキだったが。
特に何もなく処理が済んだらしい。
還付金ヽ(゚▽゚)ノ
まぁ、スーツ代の補填にあてるんだけどもね。
確定申告は、書類作って送付する時代ですねっ!
2006年3月3日、あの日の背景
2006年3月3日、雛祭りのこの日は、日本中が熱狂したトリノ冬季オリンピックが閉幕して間もない頃でした。
お茶の間の主役だったブラウン管テレビでは、メダリストたちの帰国会見や名場面の総集編が繰り返し流れていた記憶があります。
また、この日の前日には任天堂から「ニンテンドーDS Lite」が発売されており、携帯ゲーム機の歴史が大きく動いた瞬間でもありました。
当時の確定申告を振り返ると今とは全く異なるアナログな手続きが主流でした。
国税庁のウェブサイトでデータ入力こそできたものの、最終的にはそれを自宅のプリンターで印刷し、源泉徴収票を糊付けして封筒に入れ、郵便局から発送するという手間のかかる工程が必要でした。
ADSL回線が普及しようやく「ネットで完結」の兆しは見えていたものの、まだ物理的な書類が確かな証拠として重みを守っていた時代です。
競馬界では、クラシックの足音が聞こえてくる時期。
この数日後には弥生賞(GII)が開催され、前年の三冠馬ディープインパクトの熱狂が冷めやらぬ中、次代のスター候補たちがターフを賑わせていた、そんな早春の空気感に包まれていました。
20年後の視点:紙と郵送、そして「0円」の現在地
20年前のログを読み返してまず驚いたのは、自分がこれほど長く確定申告を続けてきたという事実です。
おそらく当時は人生で初めての経験だったのでしょう。
返信用封筒を同封する丁寧さや、不備がないかドキドキしながらはがきを待つ姿に、若き日の自分らしい生真面目さが滲み出ていて、少し照れくさい気持ちになります。
あの頃、還付金を「スーツ代の補填」に当てて喜んでいた筆者は、20年後に同じ作業を電子申請(e-Tax)でサクッと終わらせるようになるとは想像もしていなかったはずです。
技術の進歩は、書類の山と郵送の手間を過去のものに変えてくれました。
しかしその利便性と引き換えに、2026年の私の手元に残った確定申告の結果は、まさかの「0円」でした。
副収入が以前に比べて減りアフィリエイトも赤字気味となった現在、申告の必要性すら危うい数字を見て苦笑いするしかありません。
還付金にヽ(゚▽゚)ノと喜んでいたあの頃の爆発的な熱量は、今や冷静な現状把握へと姿を変えました。
それでも、医療費控除も副収入もない時期を挟みつつこうして20年間「公的な手続き」を欠かさず継続してきたことは、このブログを毎日更新し続けてきたことと同じ、私の誠実な足跡と言えるかもしれません。
「書類を作って送付する時代」から、画面上のタップ一つで完結する時代へ。
世の中の仕組みは劇的に変わりましたが、日々の収支を整え、一年の区切りを付けるこの習慣だけは、20年前と変わらぬ私の生活のリズムとして刻まれています。
さて、次の20年はどのような形で「申告」をしているのか。
未来の自分に笑われないよう、明日もまた淡々と日常を積み重ねていくことにしましょう。


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