20年以上の歳月を積み重ねてきた「日々綴」。
1990年代のテレホタイムの静寂や、CGI日記の懐かしい手触りを知るこの場所は、今やネットの歴史そのものを内包するアーカイブとなりました。
「日記だから、毎日書く」。
そんな気負わないスタンスで綴られてきた言葉たちは、20年の時を経てどのような景色を見せてくれるのでしょうか。
本日は、2006年2月5日の記録を紐解きます。
2006年2月5日のログ
AUTHOR: Fuchs
TITLE: 猫!!
DATE: 02/05/2006 20:36:54
デザインを、アメリカンショートヘアにしてみました。
猫!
猫は良いねぇ…
時折猫画像見つけては、ふにゃ~としてみたり。
今日は何してただろう。
布団でぬくぬくしてから、部屋の掃除とかしたりして。
パソコン付けて、ぼさーっとするも、やりたいこともなく。
昼ご飯の時間になったので餅を焼く。
くっつくよ…
午後からは、テレビ見ながらカタカタ文字を打つ。
小説の続き書いたり、株講座の続き書いたり。
ちょこっと先に進んだりしていた。
んで競馬の時間になったのでぼんやりと見つつ。
共同通信杯は堅い結果だし。
シルクロードはちょっとやられ気味だったりしたけれど。
競馬終わったら脱力。
ソファーベッドを広げてごろんと横になりうたたね。
変な夢を見て身体がビクっとしたw
濃いコーヒーを入れて、飲みながら競馬の集計などを行う。
そしたら激走GTが始まったりして。
見ながら夕飯の準備。
夕飯を食したらシャワー。
シャワー浴び終わったら丁度鉄腕DASH。
イカに必死すぎとか思いながら、時を過ごした。
うは~。ツマラン日常だwww
2006年2月5日、あの日の背景
この日の競馬界では、東京競馬場で第40回共同通信杯(GIII)が開催されていました。
制したのは、武豊騎手を背にしたアドマイヤムーン。
のちにドバイデューティフリーなどを制し年度代表馬にまで登り詰める稀代の名馬がまだ3歳馬としてその才能を証明し始めた頃です。
シルクロードステークスではタマモホットポットが勝利し、競馬ファンにとっては熱い日曜日でした。
世情に目を向けると、この時期はイタリア・トリノ冬季オリンピックの開幕(2月10日)をわずか5日後に控え、日本中が荒川静香選手のイナバウアーなどへの期待感に包まれていました。
経済界では1月に発生した「ライブドア・ショック」の余波がまだ生々しく残っており、株式市場は荒れ模様。
この日のログに「株講座の続きを書いていた」とあるのは、まさに激動の相場を当時の自分がどうにか読み解ようとしていた証拠かもしれません。
またお茶の間の景色も今とは随分違いました。
テレビはまだアナログ放送が主体で、リビングの主役はどっしりとした重厚なブラウン管。
この日の番組表には、ログにもある『激走GT』や『ザ!鉄腕!DASH!!』が並び、デジタル化以前のどこか温かみのある画質で日曜の夜を彩っていました。
20年後の視点:削ぎ落とした先に残ったもの
「ツマラン日常」と当時の自分は吐き捨てていますが、2026年の今から見れば、その「つまらなさ」こそが、この20年を支えてきたリズムそのものだったと痛感します。
猫を愛で、競馬を眺め、文章を綴る。
そしてこのログには、今の私を知る人が驚くような「もう一つの顔」が隠されていました。
当時の私はこの穏やかな日記の裏で、もう一つのブログ「ニュース日記」を運営していました。
二つのブログをどちらも毎日更新するという、今思えば凄まじい生活を送っていましたが、その「ニュース日記」はやがて役割を終え廃止しました。
最後に残ったのがこの穏やかな日常の記録だったというわけです。
唯一、当時の「株講座」で綴っていた知識や経験だけは、20年後の今も「現役の株主」としての土台となって地続きで繋がっています。
銘柄も、書く習慣も、長く持ち続けることこそが一番の価値になる。
物価が上がり、世の中のスピードがどれほど速くなってもコーヒーを飲みながらキーボードを叩くこの時間だけは何物にも代えがたい私の「原点」なのです。
さて、明日もまた、当たり前のように筆を執ることにしましょう。


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