運命はJavaScriptが決め、物語はAIが紡ぐ。IsekaiSimu v0.2β 公開。
「とりあえず動く」から「思想を形にする」へ。
異世界転生シミュレーター IsekaiSimu を v0.2β にアップデートしました。
今回の更新は、私の中でこのツールの「背骨」がカチッと固まった、かなり大きな一歩です。
1. 「AIに丸投げ」をやめる、という設計思想
このツールの核は、「役割の分離」にあります。
- JavaScript: 「成功・失敗・成長」という残酷なまでの運命(データ)を確定させる。
- AI: そのデータを受け取り、行間を読み、物語(ナラティブ)として解釈する。
AIは何でも書けてしまうからこそ、あえて「計算機が弾き出した不変の事実」という制約を与える。その不自由さの中でAIがどんな物語を紡ぐのか? それを観察するための「実験装置」としての側面を強化しました。
2. 人生には「重み」の変化が必要だ
ただランダムにイベントが起きるだけでは、それは「人生」ではなく「作業」になってしまいます。そこで今回は以下の仕組みを導入しました。
- Tier制(序盤・中盤・終盤): 10年目と40年目では、直面する壁も得る喜びも違うはず。時間軸によるイベント制御を導入しました。
- イベント被り減衰: 直近4年間のイベントを記憶し、出現率を段階的に減衰。人生らしい「揺らぎ」を演出しています。
- build_id の安定化: 再現性を重視するため、ハッシュ算出ロジックを整理しました。
また、今後の拡張を見据えて events.js と app.js の責務を分離するなど、コードの裏側も大幅に整理しています。
3. 数値の報告ではなく、情景の断章を(X投稿の方向転換)
今回、一番悩んで、そして一番こだわったのが「X(旧Twitter)への出力方針」です。
最初、この機能を試作してAIに出力させてみたところ、AIが気を利かせて(?)
Lv9/資産19G/死に戻り0回。
といった、いかにもな「リザルト画面風」の140文字を生成してきたんです。
でも、それを見た瞬間に「これじゃない」と思いました。
数値の要約はシミュレーターとしての正解かもしれませんが、読ませる文章としてはあまりにも味気ない。私がAIに求めていたのは、その数値の裏側にある「一場面」を描き出すことでした。
そこで方針をガラッと変え、AIへの指示を修正しました。
- レポート調・数値羅列の禁止: ステータスを並べるのはやめる。
- 転機となる一場面の抽出: 重要イベントから情景や余韻を描く。
- マイクロ短編化: 140文字という制限の中で、人生の「断章」を切り出す。
この変更によって、シェアされる投稿がぐっと「物語」に近づきました。
0.2βは、ようやく土台が整ったバージョン
0.1βが「産声を上げた段階」だとしたら、0.2βは「自分の足でどこへ歩くかを決めた段階」です。
「制約と運命を与えられたAIは、どこまで面白い物語を書けるのか?」
この問いにピンときた方は、ぜひ新しい IsekaiSimu を触ってみてください。
もし面白い「人生の断章」が生成されたら、ぜひハッシュタグ #IsekaiSimu を付けて流してもらえると嬉しいです。


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