2005年から、この「日々綴」という場所で日記を書き続けてきました。 CGI日記から始まり、SNSの台頭を経て、今やAIが文章を綴る時代。 移り変わるネットの風景を眺めながら、ふと思ったのです。 「AIに全部任せるんじゃなくて、かつてのゲームのような“ままならなさ”をAIに突きつけたら面白いんじゃないか?」と。
そんな思いつきから生まれたのが、今回公開する「IsekaiSimu(異世界転生シミュレーター)」です。 まだ粗削りなβ版ですが、新しい遊びの形としてリリースします。
コンセプト:AIに「運命の設計図」を突きつける
最近のAI(ChatGPTやClaudeなど)は、驚くほど滑らかな物語を書いてくれます。 しかし、あまりに物分かりが良すぎて、どこか「予定調和」に感じてしまうことはありませんか?
僕がかつて夢中になったPCゲームやCGIゲームには、もっと理不尽な「運命」がありました。 「最強のチートを持っていたはずなのに、不運な事故で全財産を失う」 「農民として地道に生きたいのに、時代の奔流に巻き込まれて戦場に立たされる」
このシミュレーターは、そうした「計算機が導き出す不条理(データ)」を、「AIの表現力(ナラティブ)」と掛け合わせるためのツールです。 ロジックは情け容赦ないJavaScriptが担当し、その結果をAIが物語として昇華させる。 「全自動」ではなく、あえて制約を課すことで、あなただけの唯一無二の人生が生まれます。
遊び方:30年の人生を10秒でシミュレート
- キャラメイク: ステータスを振り分け、職業と「チートスキル」を選びます。
- 運命の算出: 「生成!」ボタンを押すと、内部で30年分のダイスが振られ、成功・失敗のログが走ります。
- AIで物語化: 生成された「プロンプト」をコピーして、ChatGPTなどのAIに貼り付けてください。
出力されるJSONデータには、あなたのステータスだけでなく、その時々のXP(経験値)や資産の増減といった「人生の重み」が刻まれています。
同じseed値を使えば、その数奇な運命を再現・共有することも可能です。
IsekaiSimu (β版) 本体
以下のページで直接遊べます。スマホからでもポチポチ動くはずです。
異世界転生シミュレーターを起動する
https://day-2-day.info/isekai/
オープンソースとしての「旗立て」
今回は、あえてソースコードを隠さずGitHubで全公開しています。 「JSONデータを設計図にしてAIに物語を書かせる」という手法自体はシンプルですが、だからこそ先に「元祖」として旗を立てておこうという魂胆です(笑)。
20年前、誰かが書いたCGIのソースを必死に読んで改造していた、あの頃のワクワク感を今の技術で再現したかった。 興味のある方は、ぜひリポジトリを覗いたり、改造案を投げたりしてみてください。
GitHub: Fuchs-R/IsekaiSimu
β版の制限と、今後の展望
現時点では、まだまだイベントの種類が少なく、似たような展開になりがちです。 今後は以下のようなアップデートを計画しています。
- イベントのバリエーション大幅追加(ネタ募集中です!)
- 序盤・中盤・終盤で発生イベントが変わる「Tier制」の導入
- 特定のステータスが高い時だけ発生する「レアフラグ」の実装
おわりに(お布施の窓口)
このツールは、完全に趣味の延長線上で作っています。 もし「これで最高に面白い物語が書けた!」「開発の合間にコーヒーでも飲んでくれ」と思ってくださる奇特な方がいらっしゃいましたら、下記より応援(お布施)をいただけると非常に励みになります。
それでは、あなたの新しい人生に、とびきり面白い「不運」と「栄光」が訪れますように。
ちなみにどんな物語が作れるか→異世界転生物語:冒険者から開拓者へ
短編(590字)
目が覚めると、そこは剣と魔法の世界だった。
前世の記憶を持ったまま、冒険者としての新しい人生が始まった。
特別なチート能力はなかったが、バランスの取れた身体能力と、少しだけ人より良い運に恵まれていた。
最初の数年は順調だった。
しかし6年目、国境紛争に巻き込まれて装備を失い、8年目には信頼していた仲間に裏切られた。
冒険者稼業の厳しさを痛感した俺は、ふと考えた。
戦うだけが冒険じゃない。
人が住める場所を作るのも、立派な冒険だ。
10年目、小さな丘に拠点を築いた。
木材を集め、石を積み、仲間を募った。
思いのほかうまくいき、翌年にはさらに規模を拡大できた。
ここが俺の居場所になる——そう信じた。
14年目の交易失敗や17年目の拠点拡張の頓挫など、失敗も多かった。
21年目にはまた裏切りがあったが、今度は見抜いて対処できた。
経験が俺を成長させていた。
22年目、突然現れたドラゴンには逃げるしかなかったが、その際に出会った獣人が仲間になってくれた。
25年目、再び戦争の波が押し寄せた。
今度は違った。
拠点を守り、避難民を受け入れ、なんとか乗り切った。
気づけば小さな町になっていた。
26年目、畑を作ろうとして失敗したときは、仲間の獣人に笑われた。
30年の歳月を経て、俺は「開拓長官」と呼ばれるようになった。
チートなんてなくても、諦めなければ何かは成せる。
そんな当たり前のことを、この世界で学んだ気がする。
年表ダイジェスト
- 6〜8年目: 戦争と裏切りで挫折を経験、冒険者として戦う道から開拓の道へ方向転換
- 10〜11年目: 小さな拠点建築に連続成功、レベルが急上昇し開拓者としての道が開ける
- 14〜17年目: 交易失敗や拠点拡張の失敗を重ねるも、経験値を着実に蓄積
- 21〜22年目: 2度目の裏切りを回避、ドラゴン遭遇を機に獣人の仲間を得る
- 25〜26年目: 戦争を乗り切り拠点が町へ成長、開墾は失敗するもレベル10で「開拓長官」の称号を獲得
今回のビルド評価
【強み】
- バランス型万能ステータス: 全能力が18〜24と平均的に高く、戦闘・建築・交渉とあらゆる場面で対応可能。
チートなしでも安定した成長を実現 - 拠点建築の適性: 10〜11年目の連続成功で大量経験値を獲得。
DEX23とLUK21が建築作業で活き、冒険者から開拓者への転身を成功させた
【弱み】
- チート能力なしの限界: 突出した能力がないため、ドラゴンや戦争など高難度イベントでは苦戦。
22年目のドラゴンは逃げるしかなかった - 仲間の少なさ: 30年で仲間1人のみ。
初期の裏切り経験がトラウマとなり、人間関係構築に慎重すぎた可能性。
町の規模の割に協力者が不足


コメント