今日のガイアを3行で
- 今の時代の次世代の育て方について
- 中川政七商店は学生に店を作らせていました
- 住友商事は若手が農業改革に挑んでいました。
※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます
令和流の次世代の育て方
他にはない商品が揃っている中川政七商店。
各地の工芸品を元に作られた商品、伝統工芸の技術や素材に拘った商品が人気です。
元々は1706年に奈良晒の商いを始めたのが始まりだそうです。
創業300年以上の老舗。
全国50店舗あり幅広い世代から人気です。
伝統工芸を大事にしています。
工芸の魅力を発掘し全国規模にしたのは中川の13代目。
その中川政七商店が、現役学生が作るこれまでにない店を作ろうとしていました。
住友商事では脱年功序列が行われています。
その中で若手商社マンが農業革命に挑みました。
そんな様子をガイアが取材していました。
学生が店を作る
東京千代田区東京駅近くのビル
現役学生18人が集まりました
中央大学、慶應義塾大学などなど
中川の13代目が新たに始める店の運営メンバー。
店の名前はアナザー・ジャパン
もう一つの日本です。
中川の13代目が語ります。
決して大人がレールを敷いてそこを歩いてもらう類いではない
何故学生主導の店を?
乱暴に言うと地方の工芸メーカーがなぜ駄目かというと究極社長が駄目。
社長が全然経営のこと分からない。学生の方が下手したら出来るかも知れない
ということで、給与を支払い経営を学んでもらうそうです。
新しく作る店は東京駅から歩いて5分
トウキョウトーチ
三菱地所が手がけ2027年に完成予定だそうです。
広さは20坪 期間1年でやります。
学生の出身地事に3人1チーム。
2ヶ月で地域が入れ替わるそうです。
トップバッターは九州に決まりました。
福岡出身、長崎出身、沖縄出身の3人の女性が担当。
慶応早稲田でした。
商品選びから交渉仕入まで行います。
九州出身でも出身地以外は知らない子達。
300種類の商品を集めるのがミッションでした。
商品探しやコンセプト探しに奔走。
文字通り駆け巡っていました。
気になる商品を見つけてはメモしたりなんだりと。
商品を見る目も変わってきました。
鹿児島のあるショップでは火山灰を使った独自の釉薬を使った焼き物が目に留まったり。
地元作家が作った焼き物の店などを巡ってました。
東京に戻り商品コンセプトを発表しました。
キュウシュウという宴があなたを待っている
という事で宴がコンセプトになるようです。
ストーリーも考えられていて本格的でした。
なんか酔ってる感はありますけども高評価ではあったようです。
早速商品集めに奔走します。
3人別行動。
鹿児島長崎担当の山口さん。
経費節約の為歩いたりと色々と頑張っていました。
火山灰の器の工房に行き初めての仕入交渉。
コンセプトなどをプレゼンをしましたが…
何も今セレクトしている物が見えない
コンセプトとか文字だけなので。
どう言うメーカーに声をかけようと思っているのかとか
と、言われてしまいました。
抽象的すぎて分からないという形に。
工房も大量生産品とかと一緒に並べられる時は断る事もあるらしく。
拘りがしっかりあるようで、商談は契約に至りませんでした。
学生にどこまで任せるか
中川政七商店の定例会議で上がった議題
メールが酷すぎる問題
学生ですからねぇ…仕入れ先とかに酷いメールを送ってるようで。
それに対してどこまで口を出したら良いのだという話が。
中川の13代目は
最初のつなぎはやった後、クオリティが足りない、失礼に当たることは怒られたら良い。
なるべく血を流す方向が良い。
大怪我は勘弁して欲しいが、血は流れて欲しい
との回答で、失敗も含めて経験というスタンスのようです。
なかなかスパルタ教育でした。
仕入を続ける山口さん。
朗読の全国大会に2回出場してたようです。
地域のことだったり自分の興味のある分野と得意な話すことを掛け合わせて何か出来たら…
という考えもあるようで。
その様子を見ていた母も「一丁前にやっている」なんて感想をいっていました。
長崎のとあるガラス工房に商談へ…
長崎はガラス伝来の地
この工房の手作りグラスを仕入れたいと考えていました。
思いをありったけ伝えますが
「7月15日という納期は短すぎる。間に合わない」と断られました。
そりゃそうですよねぇ。
納期の壁は高いです。手作りな工房とかだと特に。
ただ、出せる候補を用意してくれました。
アクセサリーです。
7月納期も大丈夫なとっておきを特別に出してくれるそうです。
板ガラスを貼り合わせたステンドグラスのランプ
その工房は大浦天主堂のステンドグラス修復にも携わってました
その技術を使った商品を卸してくれることに。
長崎に関する人に協力したかった
今まで無かった。若い人が言ってくる機会が無かった
と工房の方。
熱意が伝わりランプとアクセサリを仕入れられることになりました。
納期は難しいという事が分かりました。
作り手に失礼なことになるというのも学んだようです。
作り手の思いも受け取りました
2ヶ月半で63社409種類集めた
3人で頑張りかなり集めたようです。
お店作りとオープン
7月16日東京大手町
内装が完成し商品が届きます
学生全員で陳列作業。
学生皆で考えた棚割似合わせて配置しまが…違和感があり色々やり直したりでバタバタ。
そしてプロの目からしてもヤバイのがあり指導が入ります。
食品が光に当たるところに置いてあると痛みやすい
直射日光が当たる場所にジャムが…
それはかなりやばいですね。
逆に影になる場所にアクセサリーあがったり。
プロのアドバイスを受けて棚割を考え直してました。
8月2日アナザー・ジャパン オープン
学生だけで作った店舗がオープンしました。
総入れ替えしたレイアウトは食品は暗い棚に。
アクセサリなどは自然光が入る場所に窓際の自然光へ。
商品もアナザージャパン限定の色などが用意されていました。
さらに商品説明もバッチリです。
初日の売り上げ目標27万円
来るお客様に積極的にアピールします。
自分たちで仕入れたからこそ具体的に話せます。
一生懸命接客する姿などを見ていた中川の13代目。
未完成というか伸び代というかそこから生まれる明るさ元気良さは店の内装、スタッフの服装、商品全部から醸し出されているなと。
短期間からの準備で上々
でもそんなに上手くは行かない。
いきなり初月予算達成とか
大先輩は先を見ていました。
20時閉店で初日売上は334199円
27万目標だから達成しました。
8月15日 月に1度の報告会議
九州チームに元気がありませんでした。
調子が良かったのは初日だけ。
後の日は採算ライン(17万円)を割り込む日ばかり
中川の13代目が言ったとおりになりました。
問題解決方法を考えます。
アプローチ率を上げる
アプローチとは客に声を掛ける事
接客できていない学生もいたのでした。
50%から上げようという形になりました。
ここからは結果がでる。突きつけられる。
ここは仕事の力が問われるところだが、みんな一定のレベルはちゃんとあると思うので…
と13代目。
1週間後どう変わったか
アプローチ率を100%に
購入率を上げようと学生達で決めて積極的にアプローチしてました。
勝負はこれからです。
来てくれた人が九州に行きたいと思うような体験を届けられれば…
と学生さん。
この18人から社会の仕組みを変えるような子が出て来たら。
そういう優秀な子が地方に戻り何か事を為すことで日本の工芸を元気にする事が出来るかも知れない。
遠回りだが繋がると思う
と13代目が言っていました
住友商事の新たなビジネス
東京国分寺市
畑がありました。
そこに来たのが住友商事の仲村さん 榎本さん。
国分寺中村農園という場所。
こういう小規模農家は出荷できず捨てる事もあるそうです。
少なくて流通に乗せられないからです。
複数の農家から集荷して物流を増やして回ることができれば…
という発想から生まれたのがCLOWというサイト
出荷したい野菜情報と登録ドライバーをマッチングします。
そして野菜が欲しい人に届けるという物。
配送料一般的な料金の半分以下
全国的に展開し新たな農業の物流網を作ろうと考えていました。
アイデア出したのは仲村さん。
ブラジルでシステム化された最先端の農業に触れて日本でも行かせないかと考えたそうです。
同期の榎本さんが賛同してくれました。
農業とは無縁の不動産部署にいたけど協力を申し出てくれました。
スーパーで東京都産の野菜よりも地球の反対側で作られた野菜の方が安く売られている
日本農業をビジネスとして効率化すればより美味しい野菜が低コストで手元に届く。
農家も楽が出来て効率的な時間の投資に繋がる。
農家とドライバーをマッチングするマッチングサービス
2019年から社内起業制度がある住友商事。
ゼロワンチャレンジというもののようです。
そこでCLOWを提案したのが、仲村、榎本のコンビでした。
300軒の応募の仲から採用されました。
住友商事は若手社員の活躍の場を増やすために人事制度改革
4月には従来の制度に残っていた年功序列的な要素撤廃
優秀な若手流出に危機感があったからでした。
自分はこの道で行きたい
このプロになりたいという意識がある若手が多い
サポートして寄り添うような形に。
やりたいという気持ちがあればちょっとくらい障害があっても乗り越えていくパワーもある
年齢に関係無くスキルに応じた人材を投入で会社を活性化しようとしてました。
脱年功序列の住友商事
全国に赴任している若手社員
通常商社というと支社が沢山あり先輩達と一緒に働くことがあるが
住友商事では各々がリーダーで動いている人もいました。
水素事業部の澤村さん。
浪江町にいました。
2021年5月から水素事業部から派遣されて働いてました。
浪江町は2020年浪江水素タウン構想を発表
水素ステーション建設の計画がありました。
水素は一つの手段、切り口で何か新しい町作りをしていきたい
脱年功序列をどう考える?
適材適所に配置して行くことだと思う。
年次やポジションに言い訳できない
自分のやるべき事を主体性を持ってやっていくのが大事
私としてはその働き方が合っていてポジティブに捉えている
と語っていました。
年功序列は年功序列で良い場合もありますけど成長は止まりますからねぇ。余ってますし。偉い人。
農産物の新たな流通を模索する仲村榎本コンビ。
新たな挑戦をしようとしてました。
セルフなマルシェ
企画「セルフなマルシェ」
田舎によくある無人野菜販売所を都会で展開しようという物。
榎本さんが不動産部署にいたことを生かし住友商事グループが所有管理するマンションやオフィスなど13箇所に出店
無人になることで採算が取れる
生活動線上に新鮮野菜を置くことで消費者は新鮮な野菜を買えてWIN
農家も自分で運ばなくて良いのでWIN
住友商事としても利益を出せればWIN
三法良し
という考えがあるようです。
無人販売所を増やすため小田急電鉄に交渉へ。
コネのない他の企業です。
採用されると大きな試金石
「人がいれば出来る話だとは思う」と言われてしまいます。
無人だとリスクが高いという認識です。
でも諦めませんでした。
「とりあえずやってみよう」と折れてくれました。
東京大手町住友商事本社
新たな試みの進捗状況を上司に報告します。
「小田急としては小田原など地場の物を小田原近くの駅で売るなども考えていた」など
報告を聞いていた上司
初めは皆興味がありスタートさせてくれるが、継続させてくれるかは結果次第
まさに全くその通りで。
結果が出ないことに力は貸してくれませんからねぇ。
自由を与える反面、最後には成果を求める
次世代の育て方です。
上の人が今までやってきたことをなぞるより若手は自分の感性を生かしながら開発する事も重要
課題は出てくるだろうが1つずつクリアして前に進んで欲しい
小田急が提供したのは下北沢駅でした。
波乱の予感
住友商事の榎本仲村コンビ。
下北沢駅に野菜の無人販売所を準備します。
出品農家の顔写真もいれて確かな品であることをアピール。
支払いは二次元バーコード決済限定
…これはどうだろうと思いましたが。
防犯カメラも設置します。
配送車が東京近郊の農家7件分を集めてきました。
セルフなマルシェ14時開店
旬のフルーツ夏野菜。各農家の自信作ばかり
実証実験なので離れて見守りますが…
見てはくれるが買ってくれません。
お年寄りなどはQR決済を使ってないので買えません。
キャッシュレス決済で諦める客が多かったのです。
誰でも使えるわけじゃないですからねぇ。
19時無人販売終了しましたがほぼ売れてない
勝手に取って買うことに抵抗があるという事も売れない原因にありそうです。
万引きみたいな印象がどうしても?
初日購入者4人
打開策を考え無ければいけません。
榎本さんの家の食卓に野菜たっぷりでした。
売る野菜は全種類購入して食べているそうです。
新鮮だと子どもも食べてくれるとのこと。
味と鮮度は確かな野菜なので皆に食べて欲しいが…
8月下旬の下北沢駅改善に取り組んでました。
新しいPOPには説明を多く。
支払い方法に現金を追加。
早速複数お買い上げする客などが出て来ます。
なんと95%が現金で購入したのでした。
野菜を買う人は現金派でした
電子決済が意外と信用されていないのか…
現金が一番ですからねぇ。。
そこに上司の視察もきました。
2人のアイデアが事業化できるかをジャッジする1人
続けていけるサステナブルなビジネスモデルに出来るか総合的に見る必要がある
と語ってました。
現金箱とポップを入れたら売上は一気に10倍に
次世代を担う社員は自分たちが考え実行するチャレンジをどう捉えるか
我々に一定の自由を持たせてやらせて貰えるのはこの制度があったからこそここまでこれている
それはよかったなと思う
2人が農業の可能性を広げる試み
住友商事のビジネスとして採用されるか近々結果がでるそうです。
まとめ
令和の次世代の育て方という題でしたが…
うーん? 思っていた物とはちょっと違いました。
新たなビジネス紹介みたいな感じですかね。
本当に育成出来ているのかがいまいち分かりませんでした。
何を育てているのかというのかが伝わってこなかったので。
面白い試みだなーというのはありましたけども。
いまいちな感じでした。