ガイアの夜明け 感想

『秋の味覚に異変! ~温暖化に立ち向かう~』【今日の「ガイアの夜明け」感想】

今日のガイアを3行で

  • 温暖化で農水産物に影響が出ていますそれに立ち向かう人たちを追ってました
  • 角上魚類では色々な地域で買い付けていました
  • 和歌山では温暖化に耐えられるみかんや新たな果樹を育てていました

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます

角上魚類と和歌山のみかん

東京東久留米市人気の鮮魚スーパー角上魚類小平店
店内はいつも活気に満ちあふれています。

市場のような雰囲気です。抜群の鮮度豊富な種類驚きの安さで顧客を引き寄せています。
「スーパーと鮮度や種類が全然違う」と評判です。

今年7月には群馬前橋店リニューアルオープンしたそうです。

角上魚類は関東中心に22店舗展開。新規出店も計画しているそうです。

社長の栁下氏が強い危機感を抱いていました。

獲れる魚が変わってきている。漁獲量もどんどん減ってきている。
魚を確保して行くには産地へ行って良い物を見つけて、自分たちで売り込んでいくことが大切になってくる

食欲の秋到来しましたが、北の海では深刻な事態
鮭ゼロが4日だったり。
水揚げされているのが暖かい海の魚だったり…
凄腕バイヤーが見つけた驚きの魚がありました。

そこで起死回生の一手

温暖化の影響は農作物にも

日本一のみかんの産地ではゆゆしき自体が。
白っぽくなり水分がぬけたりみかん作りが出来なくなりそうです。
気候変動を逆手に取りレア商品で勝負に出る人も…

そんな温暖化に立ち向かう人たちをガイアのカメラが追ってました

角上魚類の挑戦

新潟県長岡市寺泊角上魚類の本店があります
AM6時に競り落とした魚を満載したトラックが次々出発します。
高速に乗り向かうのは東京方面です。

関越自動車道で各店舗へ。全22店舗に配送。
東京まで4時間午前中には届けられます。

この日の目玉は新潟佐渡の甘エビ。生きてるのもいます。
新潟から来ました
今朝水揚げされた物が店頭へ並びます。
鮮度抜群の理由です

小平店は多い日には1万人以上来ます
角上魚類の中でも売上げNo1の店。活気が凄い

川崎店長は好調な売れ行きに対して顔は暗いです。

年々魚が少なくなっていて、バイヤー達も苦戦をしている
本当にないときはない。どうしよう

角上魚類

1974年に創業して従業員1125人で売上高400億円を超えます。

バイヤーは12人新潟と豊洲で買い付け。
秋商戦に向けての戦略会議をしていました。

しかし旬や産地が大きく変わり仕入の対応を迫られていました。

バイヤートップの栁下氏。

売りである魚種の豊富さが段々なくなってきている
自分たちで浜に足を運んで地方の市場を開拓していく

角上魚類は近年の海の異変にいち早く対応。
新潟豊洲だけでなく独自に産地の開拓をしていました。
例えば京都伊根町の本マグロ
質の良い物を安定的に手に入れる為に独自の買い付けでした。

兵庫淡路島では太刀魚に目を付けた
網ではなくて一本釣りなので魚体が綺麗です。

静岡沼津市などバイヤー有馬氏が開拓してきました
京都・兵庫・静岡・神奈川で産地開拓。
今までに東京より西でしたが、今は魚が北上しているそうです、。
それを追うようにバイヤーも北に進んでいるようです。

温暖化の海

海面水温

彼岸なのに高温エリアが東北まで来ていました。
2年前に比べて大きく北上してます。


珊瑚礁がある海。テーブル上の物があちこちに
沖縄とか南の海だと思いきや東京湾の千葉付近の海底
以前はあまり見られなかったそうです。
珊瑚は温暖化の度合いを如実に示すそうです。

知らない東京湾の異変

ギンイソイワシ

東京湾で獲れてますが…
東京海洋大学の研究で雄が増えて雌が少なくなっているそうです。
温暖化が進むと雄と雌のバランスが崩れて個体数が減る恐れがあるそうです。

温暖化の海の生態系危機

これまでの様に魚を届けられるのか奔走する人たちがいました。

魚を探せ

6月下旬宮城石巻市
角上魚類のバイヤー有馬氏が来たのは宮城県。
真鯛が石巻港で豊漁と聴いてやってきました。
しかし水揚げされた魚…鯛の姿がありません。鰯だらけ。
それも小さい物ばかり。
鯛の代わりに買い付けようにも小さすぎる物でした。

1週間前は鯖や真鯛が大量に水揚げでしたが…この日獲れたのは1匹だけ
漁師さんも「自然の物なので俺らにもよく分からない」
バイヤーの方。

魚が北上しているがそれに合わせて行ったところでそこで揚らなかったり元のところで揚ったりする
なかなか読めない。魚の動きが。難しい

9月中旬北海道紋別市

秋の味覚鮭を確保する為でした。新潟にいる中越バイヤーバイヤー歴30年。
訪れたのはオホーツク海の紋別港

鮭を狙う定置網船が帰ってきたが鮭の水揚げは去年から3割以上減りました。

原因は海水温の上昇

秋鮭

海水温が20度以下にならないと北海道沿岸に近づかない
今年は9月は平均が21.8度
例年より4度近く高い

今の段階だと少ないし魚体も小さく価格が高いものでした。

鮭に混じって南の海で獲れるシイラとかが獲れていました。

中越さんが興味を示したのは
丸くふっくらしています。

最近温暖化の影響から北海道でも鰤の漁獲量が増えているそうです。

14000トン

北海道は元々鰤を食べないので比較的安値で取引されています。
鰤は鮭より扱える価格です。
予定を変えて鰤を買い付けようとするが角上魚類が仕入れるには少なすぎました

もうちょっと鰤も本数あれば面白いけど。
結局100本送ろうが200本送ろうが運賃は変わらない。
少なければ少ないほど割高になる

鰤に狙いを定め北海道えりも町へ
オホーツク海より水温が3度くらい高いそうです。

AM6時
鮭漁から帰ってきた船の様子を見ると狙い通り鰤が大漁
この日の水揚げ8割以上が鰤。
鮭ゼロが4日続いているそうです。

外海が23度くらいあるので鮭がなかなか入ってこえれないようです。

美味い魚を安くが角上竜
鰤を100本買い付けしてました。

ある魚で如何に商品作りやお客に喜んで貰える販売が出来るか

北海道釧路市

全国有数の水揚げを誇る港で掘り出し物を探します
底引き網で獲れた物の中から目を付けたのは赤ガレイ

赤ガレイは秋から冬にかけて旬
カレイの中でも人気の魚。
肉厚で大きな物が水揚げされていました。

カレイは底物、海の下にいる魚だから。漁獲量は温暖化でもそんなに変わらない
こういしたものがこの後狙い目になってくる

赤ガレイを20箱買い付け
2日後小平店
北海道で仕入れた物が届きました。

鰤は脂バッチリ乗っていました。
北海道の鰤は餌が豊富だそうです。

釧路で買い付けた赤ガレイは一手間
煮付けと唐揚げを作っていました。

北海道からは秋刀魚も入荷していましたが…根室で揚った秋刀魚1尾220円
しかし客の反応は…スルー
細くて高い為売れていませんでした。

岩手大船渡市
角上魚類のバイヤーがいました。
三陸沖の海水温が下がって秋刀魚が取れ出しました。

帰ってきた船は豊漁でした
水温が下がり持ってもズッシリしているので脂があります。
根室から秋刀魚を仕入れていたが、有馬さんは大船渡に切り替える決断をしました。

10月3連休初日小平店
岩手大船渡港の秋刀魚が届きました

今日の一押し商品となりました。

更に木箱に入った巨大な魚。
赤マンボウでした。体長90cm47kg

塩釜港で買い付けてきました。
熱帯や温帯を好む赤マンボウが東北でも獲れるように。
赤マンボウを扱うのは初めてでしたが川崎店長の解体ショーが開催。

食材として流通することが少ない赤マンボウ。客も興味津々

赤マンボウのお腹…大トロ
見た目はほぼマグロ
早速客に試食して貰ってました。
おろしたてを刺身、寿司にして店頭に並べます

お客さんも珍しいので買っていました。

海の常識が通じなくなりました。
現場では新たな可能性を見出して挑戦していました。

温暖化の中でも獲れる魚によっては美味しい食べ方がある。
角上魚類ならではの取り組み。美味しく魚を食べて貰いたい

有田みかんもピンチ

紀伊水道の和歌山県有田郡湯浅町
有田みかんを作る湯川氏

みかん生産量

1位:和歌山
2位:愛媛
3位:静岡

度を超えた温暖化の影響がでていました。
みかんが黄色くなっています。
色づいているわけでは無く暑くなりすぎて日焼けしたのでした。
皮を剥いてみると水分がぬけていました。

猛暑で日焼けするみかんが大量発生

加工用でも出せないそうです。
これからの季節にも心配が…

みかんは秋が暖かいと、浮皮と呼ばれる症状が出ます。
果肉と皮の間に空洞ができます。そうなると品質が悪いので等級下がり収入が下がるという恐ろしいものです。

そんな中、日本一の産地を救うかも知れない奇跡のみかんを見つけたのでした。

訪ねて来たのは和歌山県果樹試験場の宮井さん
湯川さんの畑で温暖化の希望の光が見つかったのでした。

青々と綺麗なみかんがなっている木です。

あおさんと名付けられてます。

父親の代から育てていた木から暑さに強い突然変異が見つかったのでした。

ちょっと変わった木だと思って木を増やしてみたら浮皮も一切出なかった。

これまでも浮皮の少ない物を探していたがなかなか見つけられなかった。あおさんは今までと違う物

早速あおさんの品種登録を申請

あおさんみたいな新しい品種が出てみかん産地として維持出来れば良い

と、湯川さん。
みかんの品種改良とかがないと50年後には収穫出来なくなる地域が増えるようです。

他にも同じような農産物

りんご

将来的にはリンゴ栽培に適さない地が増えます。
北海道などがリンゴ栽培を適す地域になります。

主食と言えばお米
明治時代から研究してきた品種改良のおかげで日本全国で作れた
温暖化が続くと関東平野から西の地域まで収量が減るそうです。

みかんの産地で温暖化を逆手に取った取り組みが温暖化を商機と捉えた人たち
珍しいフルーツ世界も絶賛する味にしました

和歌山県御坊市
温暖化の気候を利用する人がいました
井ノ上さん

自慢のハウスを案内してくれます。熱帯植物がぎっしり
バナナ、マンゴー、ライチ、スターフルーツ

井ノ上さん一推しが、アテモヤ
世界三大美果と呼ばれる果実です。

世界三大美果

マンゴー、マンゴスチン、アテモヤ(チェリモヤ)

森のアイスクリームと呼ばれるアテモヤ。
熟すと柔らかい果肉がミルキーな強い甘さ。
国内生産の殆どが沖縄産1個1000円

温暖化を逆に利用して燃料費を節約。
熱帯果樹の販売をやりたいと9年前からアテモヤを栽培し始めた。
更に温暖化が進み暖房なしで冬を越せるようになった。

安定して収穫出来るようになり御坊市のふるさと納税の返礼品になりましたが思わぬ壁が。

申込2件…

殆ど知られていないアテモヤ
この状況を何とかしたいと考えていました。
私も聴いたこと無かったですし。

アテモヤの実を切っています。
変形の物があるので摘果しました。
熟していない間引きした未をもって和歌山高専に。

訪ねたのは生物応用化学科の教授
アテモヤの成分を分析して貰おうとしてました。

体に良い効果を示す成分を科学的に明らかにしていきます。

アテモヤの良さをアピール出来るポイントがないか

すると、ポリフェノール成分がブルーベリーの2倍を超えてました。

アテモヤの果肉の研究は殆どされていないのが現状。
他の果実にない成分が抗酸化の効果を発揮している可能性がある。

10月中旬品川駅
井ノ上さんが和歌山から上京。
向かったのは大田市場。日本全国から野菜や果物が集まります
そこの仲卸の倉片氏
旬のフルーツを手広く扱う果物のプロ

この時期は南国フルーツがない時期
端境期

早速収穫した後10日熟成させたアテモヤの実を渡しました

味は抜群に甘かったようです。
井ノ上さん和歌山高専で分析結果を見せて猛アピール

珍しい上に三大美果と呼ばれる程美味しく体に良いので鬼に金棒です。

取り扱いさせて貰って販売したい価格はご相談しながら
なるべく頑張って良い値段付けられるように頑張る
良い物作って貰えれば

高級スーパーなどに売り込みをかけることに。

南国フルーツを一般の皆さんに食べて貰える用にこれからも一生懸命作って行きたい

同じ和歌山県にもっと珍しいフルーツを育てている人がいました。
古座川町
上平さんは10年ほど前から南国フルーツをつくっている

ビニールハウスの中には木がびっしり

ジャボチカバという植物がありました。
木の幹に実がなる南アメリカ原産だそうでブラジルなどで作られてます。
日本では作り手がいないので1粒50円ぐらい。

弾けるような皮の食感巨峰に練乳をかけたような強い甘みが特徴です。

ジャボチカバ大きな弱点

足が早い腐りやすいので日本では市場に出回らない

とびきり美味しいが生のまま売るのが難しいです。

数日後大阪堺市の企業。
収穫したジャボチカバを冷凍して持ち込みました
早速鍋に入れて煮込みます
4時間後美味しそうなジャムになりました。

ジャボチカバジャム
今年は300個を生産し1個1200円で販売

未使用ハウスで更に南国フルーツを増やす予定です。
その夢が広がります

南国フルーツが地元の人や地域の人に広がり面白いとなれば集まってくる。大阪からも東京からも来る。そんなところを目指したい

まとめ・感想

魚もどんどん獲れなくなり、農作物も獲れなくなる。
温暖化の恐ろしさを知る事が出来たなぁと思いました。
北海道の鰤は結構問題になっていますからねぇ。
今年はカニがやたら取れたりしていましたしねぇ。
鮭や秋刀魚は獲れませんでしたが。
北海道も寒い地域じゃなくなってましたからねぇ。

今後どうなっていくんでしょうかねぇ。

という中で、生産者さんも小売店さんも色々努力しているんだなというのが分かりました。

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