今日のガイアを3行で
- iPS細胞が現在どうなっているかという内容
- 心臓病治療に使われていました
- 自分のiPS細胞を作るというビジネスも始まっていました
※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます
iPS細胞の今
2012年10月
iPS細胞の功績により山中氏にノーベル賞が授与されました。
日本人で生理学医学賞を取ったのは25年ぶりの快挙
受賞理由
iPS細胞を作る事に成功したこと
iPS細胞
体のあらゆる細胞に成長出来る万能細胞。
iPS細胞を使い臓器や組織を作れば事故などで失われた機能を取り戻せるかも知れない
再生医療に希望が生まれました
それから10年超多くの人の命を救う為に進化していた
日本人の死因2位心臓病
iPS細胞から心臓の筋肉を作り移植するという技術が開発されていました。
山中教授とタッグを組んだ澤さんの闘いの6年に密着。
心臓病で死なない世界が目指して…。
最後の望みをかけた患者もやってきました。
他にもiPS細胞から作った肝臓
脳のような構造を持った塊なども出て来ました。
山名教授の愛弟子が仕掛けるのは自分だけのマイiPS細胞を作るサービス
という感じでiPS細胞一色のガイアの夜明けでした
大阪大学大学院医学系研究所
6年前の2017年
ガイアはiPS細胞を使った最先端の研究現場へ脚を運んでました
大阪大学大学院医学系研究所
iPS細胞を培養しているところです。
人の細胞から作ったiPS細胞は何にでも変化できます。
特別なタンパク質などを加えて培養して1ヶ月
顕微鏡でしか見えなかった物が目に見える物に成長。
それを3000万個集めると動き出しました
iPS細胞の心筋シート
心臓の筋肉を再現しています。
心臓外科医の澤さんが担当。
澤さんが目指すのは弱った心臓に心筋シートを移植して機能を復活させること。
誰も成功していません。
助けられない悔しい思いをしてきたが故に執念
なんとか助けられるようにという強い思い
心臓病分野では日本屈指の医師で数々の心臓移植手術に携わっていますがドナー不足などで国内の心臓移植は進まず
そこで山中教授の研究を知って共に研究を進めてきました。
山中先生がiPS細胞を見つけたのは凄い事
ターニングポイントにあり会って新たな展開が出来て積み重なってきた
と、澤医師
iPS細胞とは
松下さんが質問していました。
iPS細胞を分かりやすく
人は受精卵からスタートします。
設計図があり細胞分裂してい課程で、目、皮膚や臓器などになります。
これまでは何かの細胞になったら他の細胞になることはないと考えられていた。
一方通行という感じ。
しかし、戻る事が出来るのを証明したのが山中氏
皮膚の細胞をとって山中4因子という細胞を初期化する4つの遺伝子を投入します。
それによりいろんな設計図を持つ細胞に戻るそうです。
戻る事が可能な細胞
iPS細胞は再びどんな物にでもなれる万能細胞
心臓の細胞を作りたかったらそればかりに分化するように増やす。
そいうすることで再生医療を行えたりもする。
夢の医療として期待されています
世界から見た日本のiPS細胞技術は
世界の最先端技術
国挙げて支援してます。
iPS細胞利用研究
パーキンソン病(脳)
角膜:大阪大
加齢黄斑変性:理化学研究所
重症心不全:大阪大
脊髄損傷:慶応大
膝の軟骨損傷:京都大
血液の病気:京都大
心臓病にiPS細胞
2018年5月
いよいよ患者に投与する細胞の培養を始めて年度内に1例目をスタートしたいと考えてました。
iPS細胞から作った心筋シート
厚労省
人への臨床研究を条件付きで承認
澤先生山中先生に電話をします。
いよいよiPS細胞を使った心筋の再生治療を始めることが出来る
大阪大学で心筋シートの作成開始
クリーンルームで作ります。
しかし2週間後
大阪を最大震度6弱の大地震が襲います
クリーンルームもぐちゃぐちゃに。iPS細胞全滅。設備も大きな被害。
年度内の計画は白紙になりました。
2018年10月横浜市
山中教授と共にシンポジウムに参加
iPS細胞という技術をたくさんの人に使って貰いたい
山中氏
その山中氏に研究ストップを伝えました。
発展途上の技術だが技術が成熟するまで待てない
患者はどんどん亡くなっている
心臓病の死亡数20万人以上
立ち止まる暇はないとハッパを掛けられました。
山中さん「心臓に対するiPS細胞の応用は澤先生の手に委ねられている
うまくいくようにと毎日そればかりを念じている」
澤さん「今日は非常に嬉しかった山中先生と一緒の船に乗り頑張っていると確認出来たので闘志に火が付きました」
2020年世界初の移植に成功
iPS細胞から作った心筋シートを張りつける手術が行われました。
3例の治験に成功
2021年新たな一歩へ。
他の病院での心筋細胞シートの臨床試験が始まることに。
大阪大学ではなく全国で治験が行われます。
誰でも受けられる治療を目指す段階に。
結果によっては承認されるのではないかという重要なステップです。
九州大学病院
2023年1月
治験対象の患者さんがきました。
50代の山田さん
担当医の園田氏が診察。
心臓の一番大事なところ左心室の筋肉が正常の動きに比べると極端に落ちている
左心室一部が壊死して1/3しか働いていない病気だそうです。
病名:虚血性心筋症
薬治療をしてましたが限界に。
今回iPS細胞の治療を受けることに。
心臓の筋肉の動きが良くなることが期待できます。
山口県に住む山田さん
重機のオペレーターとして従事してました。
30代で心筋梗塞を起こして2年前から症状が悪化
急激な運動をしたときの息苦しさがちょっとしたことで起こるようになりました。
心臓移植だけしかない状態に近づいてきてました。
身の回りの世話をするのは一人娘でした。
宣言されたときは1日泣いていた
生きて欲しい。自然に出て来た。生きて貰おうという
元気な父親の姿を見たい
この治療に期待していました
父親も少しでも良くなりたいと強く願っていました。
1月15日
手術を受ける為に入院した山田さん
大阪から澤さんも来ていました。
簡単な問診などを行い励ましていました。
大阪箕面市クオリプス
2017年設立
大阪大学発のベンチャー
iPS細胞から作る心筋シートの製造をしています。
ここで心筋シートが作られ運ばれます
運搬担当は大阪大学特任講師笹井さん
今までは大阪大学で作り大阪大学で使う近距離だった
運ぶ時に細胞が死んだら意味がない
形が崩れると移植が出来なくなるので難しい
九州大学病院まで500km。
この治療法が広がるかどうか鍵を握る大事な挑戦
新大阪で新幹線へ。博多までは2時間半。
移動と安定的な輸送を考えると新幹線が一番良いそうです。
手術当日
1月16日
娘さんが手術室へお見送り。泣いていました。
やはり不安があるようです。
澤さんもやってきました
すぐに心筋シートを確認
顕微鏡で見ると心臓と同じように動いています。
1枚に3000万個超の心筋細胞が含まれている
このiPS細胞由来の心筋細胞シートを移植予定です
執刀医は九州大学病院の塩瀬教授
澤さんは横でサポートしていました。
全国で出来る医師を増やす為の対応です。
心筋シートが運ばれてくる
直系3.5cm 厚さ0.1mm
シートを心臓に直接貼り付けます。
シート3枚で1億個の心筋細胞があります。
弱った部分をカバーして血液を送る力をサポートします。
手術中心筋シートが変なところに張り付いたのでささっと直します。
シートは数分で定着するそうでして。
素早さと正確さが求められます。
手術自体は成功に終わりました。
後は心筋シートが威力を発揮するか否か
5月上旬
山田さんを訪ねるとウォーキングしてました
歩いても息が上がらなくなったそうです。
術後の経過は順調
徐々に日常生活を取り戻していました
ゴルフを楽しめるまでに回復してました。
一人娘も
最新医療に出会わせて貰ってよかった
生きているなと言う感じがする
親子に笑顔が戻りました
5月下旬九州大学病院
定期検査にやってきた山田さん
大阪大学の澤さんもいました
5月から仕事に復帰できたそうでして。挑戦して良かったと語っていました。
医者冥利に尽きると澤さん。
それだけ元気になったのは想定以上だったようです。
改めて手応えをより強く感じていました
医療の現場を大きく変えるiPS細胞
驚きの進化を目の当たりに
東大医科学研究所
人のiPS細胞から作ったミニ肝臓がありました。
1つ1つがミニ肝臓
1つのプレートに1万5000個のミニ肝臓を作っていました。
肝臓の一部を取り出して拡大すると…
肝臓の細胞と、血管の細胞がありました。
更に培養して大きくすると血液を流し込むことも出来るように。
1cmちょっとの大きさです。
基礎研究中
理論上はもう少し大きく出来るそうです。
ミニ肝臓の機能
タンパク質を作ったりアンモニアを解毒するなど肝臓の重要な機能を再現できているそうです。
最終的には臓器移植の為の臓器をiPS細胞から作って病気になった肝臓を取り替えてしまうという事も考えているようです。
研究としては20年から30年で患者に届けたいとのこと。
壁がある
基礎研究自体は数年以内に完了思想で。
臓器が作れたと言うことが出来るとのこと。
iPS細胞から臓器や組織を作る研究は慶応大学でも。
1個1個の丸い塊が小さな脳…
3mmの白い塊…ミニ脳
何に使えるかと言えば1つは病気のメカニズムの解明。
どうしてアルツハイマー病が発症するか
治す薬は作れるかなど成功確率が高い薬の開発に利用しているらしいです。
新薬開発に使えるのも利点の一つです。
脳も将来的に再生医療に使える見通しが立ってきている
脳梗塞や交通事故で傷ついた脳を治す可能性がある模様です。
様々な可能性が広がるiPS細胞
新たな挑戦に乗り出した人がいました
京都のベンチャー アイ・ピース
2015年設立社員35名ですい
起ち上げたのはCEOの田邊さん
大事な物を見せてくれました
世界で初めて人のiPS細胞を作ったという論文
山中教授のノーベル賞とる切っ掛けの研究論文。
山名教授と共に田鍋氏が名を連ねてました。
研究室の一員としてiPS細胞に取り組んでいたのです。
自ら起業して取り組んでいる事
個人用の将来医療に使えるiPS細胞を作製して保存しておくサービス
iPS細胞
殆どを京都大学iPS細胞研究剤代が提供。
日本人の4割に適合します
比較的拒絶反応は起きづらいそうですが…
そこで自分だけのiPS細胞を作るサービスに取り組んでいます。
生まれたら当然のように自分のiPS細胞を持ってそれを医療の中で使っていく未来を実現したい
既に始まっているサービスです。
瀬戸山さんという会社経営者が使ってました。
DR.KAKUKOスポーツクリニックというところで採血をしていました。
それだけのようです。
100年時代から100歳まで仕事をしようとするとがんになっても自分のiPS細胞で治療したりとかの可能性の為に自分のiPSを作ろうと
どのようにつくる?
採血が必要。それだけ
血液がアイ・ピースに運ばれます
クリーンルームで血液の分離やiPS細胞を作る工程の一部をやっています
クリーンルームで血液細胞を取り出し1人1人のiPS細胞を作る
2ヶ月半個別に培養して10万個に増やします。
-180度で冷凍保存。
自分のiPS細胞をすぐに使えるようにしています。
費用220万円~
100人ほどがやっているそうです。
田邊さんは研究の傍ら全国のクリニックを回り営業活動もしている
協力してもらえる先生などを求めて回っています。
提携クリニックは現在4箇所
5年以内に50箇所が目標
話を聞いた医師は
iPS細胞を使った治療は治療の選択肢の1つとして現実味を帯びてきている
新たなビジネスに挑む田邊さんにある想いが
iPS細胞を作るチャンスを山中先生に頂いた。
次に皆の手に届けたいと努力している
5年かけてある機械を作りました
血液入れたらiPS細胞が出てくる装置
チューブの中を走るのが血液
全自動でiPS細胞が作れる優れもの
この設備をここまで小さく出来た
多量生産出来るしコストを安く出来る
年間5000人規模の製造を目指します
5月アイピース
海外からの視察が相次ぎます
欧州から来たファンドの担当者
投資に値するかどうか見に来たそうです。
あの自動化装置にも注目
このマーケットは注目されている
受け入れ準備ができればいつでも支援する
日本生まれのiPS細胞
新たな技術やビジネスが世界に広がろうとしています。
日本で始まりグローバルの人を助けていける可能性がある
日本人がリード出来たらと思う
京都市
京都大学iPS細胞研究所
iPS細胞研究の総本山
世界最先端研究をしています。
山中教授の跡を継ぎ高橋氏が2代目所長に。
今こそ海外へ打って出るべき
折角日本で出来た細胞なので日本産の細胞製剤が出来て
それが海外に出て行くと。
日本の研究が日本の国力の為に貢献
国力という意味では外貨を稼ぐのが重要。海外に行くのが大事
6年間追い続けてきた澤さん
ついにここまできました
1-2年でどの患者にも使ってもらえる
心筋シート
心臓移植治験していた澤さん
5月19日重要な会見を開いた
拠点事業としては治験を終了した
皆さん元気で殆どの人が社会復帰されている
2024年初めにも保険適用の治療が出来るかもしれません。
承認申請が降りる可能性があります。
1~2年でどの患者にも使って貰える可能性があります。
澤さんはどこへ
世界の人を直したい
日本は心臓病は死因の2位。欧州アメリカなど他の国で1位は心臓病
待っている人が沢山いるとおもうと震える
頑張らないと
心臓病で死なない世界を作りたい
と語っていました。
まとめ・感想
iPS細胞は順調に発展しているというのがわかりました。
心臓病治療にも役立っていましたしミニ肝臓とかミニ脳とか凄い事になってきてますし。
再生医療という部分での活用も広がって行きそうです。
20年30年後には自分の細胞から臓器を作って移植するなんて時代が来そうですよね。
3Dプリンタじゃなくて臓器プリンタみたいなのが出来てうにょうにょと臓器が出来る何てことも??