がっちりマンデー『儲かる地味チェンジ』を見て
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。
日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
今週は、色々なチェーン店が行っている地味チェンジの特集でした。
紹介の時に色々地味に変わっているという話の例がでていて。
二宮金次郎が座ってしまったり、さるかに合戦の猿が退治されなくなったりというチェンジがあるというのに驚きましたが。
そういう時代になったんだなぁと。
ゲストは篠原ともえ。
この人も大きく変わった人ですからねぇ。地味チェンジでは無いような気がしますが。
森永卓郎氏曰く
「ちょっと変えるのが重要。全面転換して失敗したら二進も三進もいかない。地味に変えて駄目だったらすぐに戻すというのが事業を長続きさせるコツ」
オリジン弁当の地味チェンジ
オリジン弁当と言えば、量り売りスタイルのお総菜屋さんです。
東京に住んでいた頃はお世話になっていまして北海道には無くて悲しんだ覚えがあります。
関東と関西の一部地域にしかないですからねぇ。
人が多くないとやりづらい商売でしょうから。
どんな地味チェンジ?
「キッチンオリジン」に名前を変えて、看板や店の内装をお洒落に
「オリジン弁当という名前がダサイってなりまして」
あぁ…なるほどなぁと思ってしまいますが、オリジン弁当の方が私は好きですがオッサンですからね。
店の中に入ると、綺麗で華やかな感じになっていました。
客の反応は?
「久しぶりにきたけど、こんなに綺麗だっけ、こんなに美味しそうだったっけとビックリ」
店内で食事できるイートインスペースも設置
普通の店と変わらない感じで気軽に食べられるようになりました。
3年前から地味チェンジを行い全国484店舗中、半分がチェンジ完了。
あと2年で全店舗チェンジする予定だそうです。
1994年オリジン弁当1号店が出来まして、弁当と総菜の全国チェーンになりましたが来客数は、1~2%減り続けていました。
減っている原因:女性の客減少
女性客を惹きつけるための、細かい地味チェンジを始めたのがきっかけだそうです。
多くの女性客が望む物
多くの種類から少しずつ取って食べる
・総菜の棚が2段だったのを3段に増設
・皿の幅も20cmから15cmにして、より多くの種類の商品を出すことが出来るように
(総菜の数が30種類から50種類に)
・狭かった通路を広めに
(ベビーカーで来店しても余裕ですれ違える)
これらによって客の数は平均して120%程に。最大170%の店舗もあるそうです。
CoCo壱番屋の地味チェンジ
カレーチェーンCoCo壱番屋。
どんな地味チェンジ?
喫茶店みたいに地味チェンジ
なるべく長居をして貰おうと変えているそうです。
何をどう変えているかといえば…
- 漫画コーナーの設置
- 100円コーヒーマシンの設置
- コンセントを設置
漫画コーナーには、ワンピース、コナン、タッチ、人気コミックがびっしり。
昔ながらの喫茶店には、漫画屋やら雑誌があります。
なのでマンガを導入し、コーヒーマシンも設置。
コーヒーだけでも良いよとしました。
そして、充電出来る用のコンセントを設置し、スマホ充電やパソコンで仕事が出来るようになりました。
長居はいいけど回転率が落ちるのでは?
現在の儲かりの主流はいかに回転率を上げるか
それなのに長居してはマイナスだと思うわけですがこういう理由がありました。
他の客が入りやすくなるので大丈夫。サクラ的な事
ココイチはランチやディナータイムが終わると客がいませんでした。
がらんとしてるから、客が入りづらいという雰囲気に。
その為客が入りやすくするために喫茶店見たく変更して長居して貰おうという作戦でした。
その作戦は見事に当たり「昼は食べ終わったけど打ち合わせまで時間があるし」なんて人が長居したりするようになったそうです。
地味に喫茶店化した店には、長居客が続出して、2014年にチェンジした店舗の来客数は9%増加したそうです。
儲かってます?
大体1割ぐらい増えている
12年前から始めた地味チェンジ国内の殆どの店舗が完了したそうで、年間売り上げは808億円とうなぎ登りだそうです。
ファストフードは回転率ですが、人がいない店は抵抗が大きいので改善して入りやすくるという作戦はありのようです。
「人がいない店は抵抗がある。女性は特にそうだと思う」と篠原ともえ
ただランチなどの繁忙期は漫画の棚をカーテンで覆ってしまい使えなくするそうです。めくってまで見ないだろうという心理だそうです。
メガネスーパーの地味チェンジ
メガネスーパーといえば、1976年に誕生し業界2位にまで成長した眼鏡チェーン店の老舗です。
どんな地味チェンジ?
メガネ屋から目の全体ケアの店に地味にチェンジ
視力検査の前にリラクゼーションルームにおいて目のリラクゼーションを受けられるそうです。
10分間の目のもみほぐしサービスという物だそうです。
どうしてもみほぐし?
「目が疲れた状態で検査をすると、正しい視力が測れない可能性がある。目のケアをしてから検査」
なるほどなぁ。こんなのやった事ないなぁ。基本病院で処方箋貰うから…老眼じゃ無いからですね!
大体のメガネ屋の検査は15分くらい。
メガネスーパーはやたら細かく計るそうで、両目の向き、色の濃さ、見分ける力、目の年齢検査まであります。
1時間かけて徹底的にチェックします
どうして地味チェンジ?
業界2位まで成長しましたが、中国の生産などをベースに価格を安くしたPB提供する会社が出て来ました。
J社、Z社なんて言ってましたが。
- JINS
- Zoff
ですかね。
主に若者をターゲットにしたお洒落な感じで客を取られます。
何とかしなくちゃと安売り競争に参入したら客足は戻らないけど赤字になり大変なことになりました。
そこで若者じゃ無くて、中高年層をターゲットにしました。
高齢化社会ということで、老眼が自覚症状として出てくるのが45歳以降。
そのターゲットは日本人口で5割以上となっています。
安くてお洒落なアイウェアじゃなくて、アイケア
高齢者の目の健康需要を増やすというのが目的になりました。
一人一人にあった老眼鏡をということで目を細かく検査します。
目の幅なども含めて徹底的に検査して、目に遭った疲れにくい眼鏡を提供します。
レンズの種類も100種類以上のレンズを用意。
どんなに良いレンズでも、検査によりその人に合わせたレンズのカットなどが必要となる。
合わないと身体に合わない服、足に合わない靴をつけているのと同じ
フレームとレンズ、値段は高めだけど、中高年は買ってくれます。
老眼は年齢と共に進行するので2,3年起きに買い換える必要があります。
メガネスーパーの出店を若者が多い年から中高年が多い住宅地へ移行したり、高齢者のお宅や施設に出張販売も開始。
「人件費を掛けてお邪魔しても購買率が高いのでペイできる」
もみほぐしサービスがある店舗はまだ3店舗ですが、他327店舗はアイケア向けに地味チェンジしているそうです
それにより8年連続赤字が黒字に。年間売り上げ150億円になったそうです。
そもそも老舗のイメージが安心感、信頼にも繋がるのでぴったりですね。
これはJやZには出せない部分です。
私は、富士メガネですけどね。
ミスターミニットの地味チェンジ
駅ナカなどコンパクトスペースにある、靴の修理や合い鍵作りのチェーン店です。
2年前から地味チェンジをしています
どんな地味チェンジ?
もともとは靴修理合い鍵だけだったが新しいサービスを増やしている
増やしているサービスはこんな感じ
- 時計の電池交換
- スマホの画面交換
- はんこ作成
客からの要望で増やしたそうです。
ひび割れたスマートフォンの画面交換サービスは保証が無くなるので注意です。
それでも良い人だけ。
これら全てを1人でこなしているそうです。
1人でやることにより狭い店舗でも多角的にサービスを提供できる
覚えることが増えて大変じゃ?
と、店員さんに聴いて見ると。
「僕自身が色々な作業をする事が好きだし、増やされても気にならない」
テレビで面と向かって「やだ」とは言えないでしょうよ…。
仕事なんて増えない方がいいんですから。
ただ、何よりも一番難しいのは、靴の修理だそうでして。
靴修理が出来れば他の作業は大丈夫と言うぐらいだそうです。
地味チェンジ後年間売り上げ
2015年度は前年比の108%で、過去20年で最大の伸び率となりました。
人を増やすと店が狭くなるけど、新しい機械を入れると、人を入れるより幅を取らない。
一人の人間が出来るようになれば効率的となります。
靴のついでにお願いできれば時間短縮で客としてもメリットが。
ついで需要も喚起しましたかね。
森永卓郎オススメの地味チェンジ:日本航空「どこかにマイル」
マイルが貯まると航空券と交換できますが往復だと大体15000マイルだそうです。
ただ6000マイルでJALが提案する、4つ候補のうちどこかに行けるという物があるそうです。
どこの場所の航空券になるかは運任せという仕組み。
運が良ければ高いところでもいけるそうでチェンジは100回まで出来るとのこと。
ガチャですかね。