ガイアの夜明け 感想

今日のガイア『"和牛(WAGYU)"・・・その知られざる真相』

今日のガイアを3行で

  • 和牛の遺伝子が世界中に広まっている
  • 「うまいものを食べて貰いたい」・・・その想いが・・・?
  • オールジャパンで日本和牛を世界に輸出したい!その試みとは

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。
放送内容を引用してます
誤字脱字、支離滅裂となってますがお気になさらず

『”和牛(WAGYU)”・・・その知られざる真相』

和牛というのは日本の物だけかと思ってましたが。
なぜか「オーストラリア産和牛」なるものがあるそうです。
それも和牛は今や世界に広まっているそうです。

どういうこっちゃ? ということが今日のガイアです。

【オーストラリア和牛 ブラックモア】

シンガポールで人気の焼き肉店 あぶりや
和牛の特盛りセットが人気だそうですよ!!
そこで不思議なワードが飛び交います。

「和牛は世界最高の牛肉!!オーストラリア産は最高」

??? 和牛なのにオーストラリアです。

「ブラックモア和牛」は食べやすいし日本の和牛より品質が高いなんて話すら。
これは一体どういうことなのか…??

オーストラリアにあるブラックモア牧場では3000頭の牛を飼っています。

Q.なぜオーストラリアに和牛がいるのか?

しっかりとした血統を持った和牛種です。
子牛登記。和牛の血統書があありました

その入手経路は一体どこなのか。迷惑がかかると黙っていましたが初めて出てきました。
北海道白老郡白老町武田正吾・・・なんてこった。北海道の人だった。

白老牛の生産地。
60年前に白老で和牛生産を手がけたパイオニアが武田さん(87)です。

Q.武田さんの和牛が世界に広まった?

A.そうです。「20年前」に出した奴が海外で活躍している。

その後も真相をいろいろと語ってくれました。
ブラックモアはオーストラリアの一番弟子だそうでして。

流出した経緯はというと。
20年前武田さんの和牛115頭がアメリカに輸出され。
その和牛を元に作れられた受精卵などがオーストラリアに渡り拡大していったそうです。

この流出劇、国は止められなかった?

農林水産省

「国際的な条約との関係からも輸出規制や貿易制限をすることは出来ない。国として止めるのは困難だと思う」

輸入自由化が行われたときに「輸出してはいけない」というのは出来なくなりました。
国際的な約束なので法的に縛ることは一切出来ません。

勿論、和牛が外国に出て欲しくはないというのはあったようですが
その願いは叶わなかったようです。

民間企業3社も和牛を輸出しています。
1991年~1998年和牛は240頭。精液は15000本がアメリカへ渡りました。
なので流出させたのは武田さんだけじゃないですからね?
他にも民間企業がやっているので、そこも注目しなければなりません。

それでもまぁ・・・武田さんは全国和牛登録協会から除名されました。

Q.なぜ輸出しようと?

A.日本の畜産というは誰のおかげで良くなった? 和牛以外は、全部畜産は外国のおかげで良くなっている。
 恩恵を受けているのに、出さないのは日本のエゴ。

・乳牛(ホルスタイン種)はオランダ原産。
・豚(デュロック種)アメリカ原産。
・鶏(白色レグホーン種)イタリア原産。

・・・確かに。これらのおかげで今の畜産があるわけですね。

ちなみに海を渡った和牛遺伝子は、オーストラリアから更に世界へと広まってます。
南米や欧州へも輸出され27ヶ国に和牛遺伝子が広まっているそうです。

アンガス種という牛に受精させると交雑種だけれども和牛に近い肉ができるそうです。
このアンガス種は育ちが早いそうで大量生産が出来る。ということで安い「和牛」が増産できます。

それが世界に広まり、さらには「日本にも戻ってきている」という皮肉があります。
交雑種和牛が日本でも消費されている現実。それもかなりお安い値段です。

消費者としては「安くおいしいのが食べられば満足」
そうそう。一般人は安い方がとなってしまいますからねぇ。
そればかりはどうにもならんのです。

最後に武田さんへの質問。
Q.世界にどうして広めようと?

A.みんなに旨い牛肉を食べて貰いたい。それだけ
 日本人でさえ高くて食えないのに。和牛の肉は霜降りで綺麗だけど、高くて毎日食えない。
 向こうには向こうの生活水準がありその人達が買って単価にして出す
 自分で良いもの作ったら、みんなも良い思いして貰おう。
 あるいは消費者に上手い物を食べてもらわなければならない。
 「これが百姓の天命でなければダメ」

どこまでも生産者として純粋な人だったんですかね。

「和牛」として広まってしまったってのは問題だと思います。
おいしい物が広まることについては問題はないなぁと気づかされました。

とはいえ、武田さんの思いは純粋だったかもしれませんが。
他に流出させた民間企業とやらはどう言う思いだったか
利益追求だけだったかもしれません。そこは闇の中。
これにより将来にわたり日本の和牛ブランドが影響を受けたのは事実。
美味しいものが広まるのは問題無いですが、広げ方に問題があると感じます。
日本で作り日本から世界に輸出すれば良いことですしね。
武田さんが悪いかどうかというのは分かりませんが彼だけが責められるのも違うかなと思います。

神戸ビーフ / オールジャパン

日本には230種類以上の産地ブランドがあります。

しかし世界で最も有名な和牛は「神戸ビーフ」だけです。
それ以外はその他大勢みたいな感じ。
日本全国に和牛ブランドが出来ていてそれが足かせになっていました。

なぜ神戸ビーフは確固たるブランドを築けたのか

兵庫産の但馬牛、オール但馬牛。
兵庫県内の登録農家で生産された但馬牛だけしかダメで。
霜降りの度合いなど厳しくチェックし、基準を上回れば神戸ビーフとなれます。

神戸ビーフを扱う店は全て登録が必要となり、徹底した管理が徹底されている

その厳格さが「ブランド」としての力を引き出していました。

その神戸ビーフを扱う卸会社「エスフーズ」

2012年2月に対外輸出が始まったばかりですが神戸ビーフの年間生産量4000頭のうち1割近くを海外へ輸出しているそうです。
更に販路を広めようと、世界の大手食肉卸会社ジラウディへ交渉へいきました。
EUでは口蹄疫の発生を理由に輸入を認めてこなかった和牛。
しかし今年6月にも解禁されることになり商談へいったのでした。

神戸ビーフは世界中のどの業者ものどから手が出るほど欲しい肉だそうでして。
半端ないですよねぇ。

そのジラウディが面白い例えを。

「フランスのシャンパーニュが地方だけで作られるのがシャンパンと呼ぶ。それと同じ」

神戸ビーフはそれだけのブランドを持っているという事でした。

【無名な産地ブランドは?】

埼玉にある上里ファーム
餌に独自の工夫を売るなど拘りの作り方をしています。
しかしここ数年餌価格高騰し経営が悪化していました。

ブランド牛ではありますが、そこまで知名度が高くはなく単価も・・・。
和牛の平均価格より安い感じでした。
産地ブランドが乱立する中特徴を出せないでいました。
こういう肉も救いたいと、東京の食肉卸ミートコンパニオンという会社が立ち上がります。
和牛文化を守る為に、ブランド力が弱くても生き残れる道はないかと模索していました。

活路は「輸出」

今の日本社会は高齢化が進んでるし国内市場だけでは経営が立ちゆかなくなる
和牛が生き残る道は輸出しかない!
しかし世界ではオーストラリア産和牛が席巻しているわけです。
それも「オーストラリア」というナショナルブランドを掲げています。

日本和牛は・・・佐賀だ、松阪だ、神戸ビーフだ・・・ばらばら。
県単位のブランド化というのが前面に出ているわけで意味無いことをして潰し合ってました。
ミートコンパニオンは、国を挙げてブランド戦略をとる必要があると考えました。

中央畜産会が作成した和牛統一マークを今後掲げていこうと提案しました。
オールジャパンの名の下に今後とも輸出拡大していきたい!

そこで、話し合いが行われまして。
EU市場で「和牛統一マーク」を使うことを「JA全農、日本ハム、伊藤ハム」大手5社が同意。
和牛統一マークが広まりそうな感じになりましたが、神戸ビーフの「エスフーズ」は不参加。

そこでお願いに行きました。

「オールジャパンの中の先頭を走ってリーダー的な形で指導して頂きたい」

なんて感じで拝み倒してましたが・・・
競争がない世界は廃れるからとエスフーズは突っぱねます。
神戸ビーフは自分たちの努力で広めたという自負があります。
実際その通りですからねぇ。
自分たちのたゆまぬ努力でブランドを作り上げたわけでそこに乗っかろうとするのは流石に・・・。

しかし最後は押し切られたようです。
エスフーズは納得してないっぽい顔してましたしちょこっとイラッとした感じですけどね。
ナショナルブランドとして戦っていきたいとは語ってました。

神戸ビーフにしてはとばっちりとなってしまいましたが、今後のTPPの事もありますし。
きっかけになればいいですね。

まとめ

まぁ、私なんて【和牛】なんてものは食べれませんけど。「国産牛」すら怪しい。
牛丼に入っている牛肉ぐらいしか食べれませんから!
(どこの肉かはしらない。たぶんアメリカかオーストラリア)
よく考えたら関係ない世界の話でしたが面白かったです



コメント

  1. idutr より:

    私もこの番組を見ました。
    武田さん(87歳)の真摯なお人柄に、胸を打たれました。
    彼の話しぶりに、昔の日本人の高い志を見ることができました。
    そして、豪州など外国で飼育された和牛も立派な和牛なのだと思い直しました。
    「どうして和牛を外に出したのか」
    そう問いただす若い取材スタッフの偏狭で不寛容な精神は、非常にみっともない、かえってそう思えたのでした。

  2. Fuchs より:

    コメントありがとうございます。

    私も同じようにこの方は全然悪く無いじゃないかと思いました。
    豪州などの和牛を和牛と呼んで良いのかは難しいところだとは思います。
    (和牛の定義は決まっているので)

    取材スタッフについてですが・
    最終的に武田さんの人柄を出すことが出来たんであれはあれでありだった・・・
    のかもしれないなと感じてました。

  3. 知識も無いのに上から目線で語る人だらけ より:

    いや.. 間違ってますよ

    武田さんは自分一人だけで開発したわけではない和牛や和牛の精液などを反対があったのにかかわらず外国に売り技術を流出させました

    そのせいで日本の和牛が売れなくなり、外国の安い和牛がよく売れるようになってしまった

    外国に和牛を輸出したらそういうことが起こるとわかっていたから当時、反対されていたわけです

    ここのひとは武田さんの人柄を勘違いしていますがあれは何にも考えていない能天気な馬鹿ですよ

    あの人のせいで今日本の和牛が売れなくなってしまった

    たとえば金をかけて技術特許を取得したのにかかわらず、それを流出させてしまったら意味ないでしょう?

    それと同じことをした人ですよ

    武田さんがいい人柄のように見えるのは番組の構成上の理由でそういう風に見えるよう編集してあるだけです

    テレビに騙されたらダメですよ
    テレビの情報なんていい加減なもんです

  4. Fuchs より:

    コメントありがとうございます。

    確かに頂いたコメントと同様な考えは、私も持っております。
    流出させたことが正しいとは思っていません。

    ただ武田さんだけがやったというわけではないはずです。
    武田さんは名乗り出ただけで「民間企業3社も和牛を輸出」と放送されていました。
    私の書いた記事でも「民間企業も輸出していた」という部分を強調させて頂いてます。

    武田さんばかりクローズアップされてしまうのは、それはそれでメディアの影響だと思ってしまいます。
    民間企業の名前がなかなか出てこないのがもどかしいです。

タイトルとURLをコピーしました