がっちりマンデー『儲かるくだものビジネス』
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
「ガイアの夜明けの感想」記事も書いているので、こちらも書いていこうと思います。
今週は、儲かる果物ビジネスの特集です。
桁違いのおいしさがある日本の果物。職人技のおかげだそうです。
それらを取り上げていました。
バナナ仲卸「松考」
日本一の成果取扱高の大田市場から歩いて一分。仲卸「松考」日本で一番食べられている果物のはバナナです。
市場は年間1000億円を超えます。99.9%は海外からの輸入ですのでバナナの仲卸には大事な仕事があります。
追熟
南米エクアドル産バナナが届きますが真っ青なバナナです
害虫などが付かないように未成熟な状態での輸入しかダメという法律があるので、それを黄色くさせるのが仲卸の仕事です。
因みに青いバナナは渋くて芋っぽいような感じだそうです。
他の業者:20度ぐらいまで温度を一気に上げて、そこから5日間で冷蔵させる
仲卸松考:18.5度くらいで温度を上げて、そこから7日間かけてゆっくり温度を下げる
更に、通気や換気をよくするためトラックから降ろすパレットごとではなくしっかりと積み替えて隙間を作ります。
トラックから荷下ろししたら室に入れるが、人手をかけて必ず積み替えます。
これによると色すら違います。色が美しくて、ぶにょぶにょせず張りがあり、芯まで嫌な甘さがなくしっかり甘いバナナが出来ます。
松考は全国約300の小売店へ卸しています。値段も変わらないので人気だそうでして、売り上げは、ここ5年1割ずつ上昇し20億円になりました。
カットりんご製造ヒロサキ
最近存在感を増している商品は「袋入りカットりんご」最近地下鉄の駅にもカットりんご自販機がある。ここ数年毎年2割ずつ売り上げが伸びている成長市場です。
カットりんごの賞味期限は10日。しかし茶色く変色するはずのりんごが茶色くなりません。
青森県弘前市のカットりんご製造ヒロサキ
ふじを加工している会社です。
皮むきして芯を抜いてカット。りんごの形を整えて透明な液体に入て上からしっかり抑えます。
これで2週間以上変色せず日持ちも向上します。
透明な液体の正体
主成分はビタミンCの「ビタミンC溶液」
保存料着色料は使わず天然由来の物だけ使っています。
各社、より美味しく長持ちするよう開発中です。
飲めるそうですがかなり酸っぱいそうです。
この溶液に2分で変色しなくなるりんごになります。
りんごポリフェノールが酸化するから茶色くなりますが、ビタミンCがりんごポリフェノールの分子に作用して薄い膜を作るそうです。
これにより茶色くなりません。
この会社の社長さん
「B級品をうまくA級品の価格で売りたかった」
味は品質が変わらないが、小さかったり傷物だっりするとジュース用として売られます。
B級品はジュースだと20kg400円です。カットりんごは20kg2000円になりました。
カットりんごの大人気で昨年の売り上げ1億円が1億6000万円(見込み)になるそうです。
コンビニ、スーパーだけではなく、ホテルのバイキングなどでも重宝されています。
減圧平衡発熱乾燥法:八尋産業
今話題のみかんの粉というのがあるそうです。岐阜県美濃加茂市にある八尋産業。そこで開発された減圧平衡発熱乾燥法
無添加無着色でフルーツそのものの味、旨味をどれだけ引き出せるかという技術です。
パイン、マンゴーをカットし専用のトレイに並べ減圧平衡発熱乾燥機に入れます。
9時間ほどで乾燥するそうです。
減圧し真空状態にして、気圧を下げます。
水は気圧が低いと低い温度でも蒸発します。
そのため30度~40度で飛ぶらしいです。
普通は60~70度の熱風を当てて乾燥させていたがそれでは栄養素が飛びます。
低い温度だとそれがありません。
そのため栄養素が凝縮されて旨味成分が大きくなります。
低温乾燥なので果物の色合いも変わりません。
これにより乾燥させると優しい味になるマンゴー。
新しいドライフルーツです。
そのまま商品化していたり、粉状にして大手のお菓子メーカーに納品しています
粉でも風味が出るそして色調が変わりません。
ケーキやお菓子にブレンドし果物本来の風味を出せるようになりました
要するに規格外を高く売れる方法ですし、美味しく長く保存できるので全国の農業生産者から問い合わせが殺到しているそうです。
生フルーツゼリー:杉山フルーツ
静岡県富士市シャッター閉じてる系商店街に数百人が訪れる果物屋さんがある「杉山フルーツ」ご自身でへっぽこ社長と名乗る杉山さん。
買い回り品ではなく、ギフトに特化しているフルーツ屋さんです。
11000円メロン、7800円マンゴー、5800円スイカ、1個550円のみかん…などなど。
シャッター街になる周りの店を見て。
「普通の果物を普通に売ってたらやばくなる」と思い、ギフト専門の果物店にチェンジしたのが10年前。
そこから作り始めたのが生フルーツゼリーです。
全国各地から来るゼリーでして、保存料を使っていなので賞味期限3日と日持ちしません。
しかし500円以上するゼリーが馬鹿売れで、1日800個売れるゼリーとなります。
「フルーツを食べているより美味しい感じがします。ジューシー」
と、全国からお客さんが殺到する生フルーツゼリーです。
作り方はシンプル。
お湯に企業秘密ゼラチン+甘味料の白い粉を入れます。
それをカットフルーツのグラスに注いで、フルーツの一をピンセットで決めます。
並び替えたり向きを調整したりとアートの部分でバランスを取り氷水で冷やします。
これで生フルーツゼリーが出来ます。
これだけ売れていればデパートに出店とか全国展開すれば儲かるのでは?
50社ぐらいから日本企業からオファー受け取っているが、富士市の1店舗のみにしている。
「大量生産大量販売は飽きられる」
と、長く続けるニーズを取ったそうでロングセラー商品となっている。
このスタンスは成功したようです。
同時期にブームとなった生キャラメルは沈静化しています。
どこでも売れるようになるとブームは下火になるそうです。
静岡でしか変えないのでとにかく買いたいと行くこれによって長く売れ続ける商品が出来上がるようです。
ちなみにゼリーとフルーツが合わさると半端ないそうです。フルーツの挽き立て具合がスゴイとのこと。
そのほかの儲かる果物ビジネス
森永さんが最後に紹介したのは「みやざきドライフルーツ紅茶」紅茶を普通に入れてその後に付属のドライフルーツを浮かべる紅茶です。
風味が良いそうです。