インフルエンザ闘病記 第2話 – 苦痛との対峙
前回までのあらすじ
月曜日の午後に37度台の発熱で発症し火曜日にインフルエンザと診断されました。
夜には39度台まで熱が上昇し水分摂取も困難な状態に陥りました。
水曜日 – 極限状態への突入
朝を迎えても状況は改善される気配がありませんでした。
処方された解熱剤を服用しても熱は一時的に37度台まで下がるものの、数時間すると再び38度台後半まで上昇。
まるでジェットコースターのような熱の上下に体力は急速に奪われていきました。
喉の痛みは前日よりもさらに悪化の一途を辿っていました。
唾を飲み込むたびに刃物で切り裂かれるような激痛が走り、さらに厄介なことに痰に悩まされ始めました。
咳が出るたびに涙が溢れるほどの激痛が喉を襲い死を感じるような苦しみでした。
水分補給すらままならない状況で、喉の渇きは限界に達していました。
脱水症状の危険を感じた時だけ意を決してスポーツドリンクを少量ずつ無理矢理飲み込む・・・その繰り返しでした。
体は完全に寝たきり状態。
わずかな動作でさえ全身から汗が吹き出るほどの労力を必要とし、唇は水分不足で乾燥しひび割れていきました。
痰と咳、そして激しい喉の痛みという三重の苦しみに、時折襲いくる悪寒。
厚手の毛布にくるまっても震えが止まらずこの苦痛はいつまで続くのかと不安が押し寄せてきました。
心身の限界
この日、初めて「こんなに辛い思いをしたことがない」と実感しました。
インフルエンザの診断を受けた時は「数日で良くなるだろう」と高を括っていましたが、
その認識の甘さを思い知らされる結果となりました。
体力の消耗は想像を超えるもので、スマートフォンで家族とメッセージのやり取りをすることさえ、
大きな労力を必要としました。「早く良くなりたい」その一心で処方された薬を時間通りに服用することだけを目標にこの日を過ごしました。
おわりに
水曜日までの経過は、私の闘病生活における最も過酷な時期の一つとなりました。
しかしこれで終わりではありませんでした。
※最終回となる第3話では、木曜日から金曜日にかけての経過と、この経験から得た教訓をお伝えします。
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