World of Tanks 2.0が遂に始動!史上最大のアップデートを実際にプレイしてみた感想
2025年9月1日、World of Tanks史上最も野心的で大規模なアップデート2.0が正式リリースされました。
夏休みから毎日ログイン報酬目当てにぼちぼちプレイしていたWoTでしたが、まさかこれほど大きな変革が待っているとは思いませんでした。
リハビリがてら1日3戦ずつちまちまプレイしていたところに、突然の2.0発表。
「え?」という感じでした。
Tier XIの衝撃 – シリーズ初の新階層と16輌の詳細
今回のアップデートで最も注目すべきは、シリーズ初登場となるTier XI戦車16輌の実装です。
これまでTier Xが最高峰だったWorld of Tanksに、遂に新たな頂点が誕生しました。
Tier XI車輛はTier X車輛で325,000 XPを獲得し、7,400,000クレジットを支払うことで購入可能で、それぞれの車輛が独自の特殊メカニズムを備えているのが大きな特徴です。
従来の野戦改修とは異なり、純粋な性能向上のみの「改造ノード」システムが導入され、トレードオフなしでカスタマイズが可能になりました。
16輌の内訳と注目車輛
実装される16輌は以下の構成となっています。
重戦車(7輌): Taschenratte、KR-1、T-803、AMX-67 Imbattable、FV4025 Contriver、BZ-79、そしてパーソナルミッション報酬車輛のBlack Rock。
これらの重戦車は副砲システム、衝撃ラミング強化、プログレッシブオートローダーなど、これまでにない革新的なメカニズムを搭載しています。
中戦車(5輌): Object 432U、Leopard 120 Verbessert、CS-67 Szakal、AS-XX 40t、XM69 Hacker。
中戦車では注目すべきメカニズムが多数導入されており、例えばObject 432UはThermo-Ballistic Overcharge(熱弾道過給)メカニズムを搭載し、砲弾を「加熱」することで最大25%のダメージボーナスを得られます。
CS-67 Szakalは二重モードシステムを採用し、RapidモードとStandardモードを切り替えながら戦闘を行います。
AS-XX 40tは外部砲弾庫システムを持つ革新的オートローダーで、手動でリロードを一時停止・再開・中断でき、装填する砲弾数も選択可能です。
軽戦車(1輌): Hirschkäfer。
偵察と高速側面攻撃に特化した俊敏な軽戦車として登場します。
駆逐戦車(3輌): Strv 107-12、AT-FV230 Breaker、LeKpz Borkenkäfer。
長距離スナイパーから重装甲ブローラーまで、異なる役割を持つ3輌が追加されます。
特別報酬車輛「Black Rock」: パーソナルミッション3.0の最終報酬として入手可能なTier XI重戦車で、独自の発射メカニズムを備えた特別な存在です。
その外見だけでも敵を威圧するほどの迫力を持つと公式で紹介されています。
実際にPvEイベント「Operation Boiling Point」で試せるTier XI車輛を体験しましたが、その圧倒的なパワーと新しいメカニズムには正直驚かされました。
Taschenratteは、2種類の砲が使えるという面白さがありました。
これらの車輛は従来の戦車戦とは一線を画する体験を提供してくれます。
ガレージとUIの全面刷新 – 使いづらさは慣れの問題?
ガレージが戦車工場として完全にリニューアルされ、ユーザーインターフェースも全面的に刷新されました。
正直なところ、最初は使いづらく感じました。
長年慣れ親しんだレイアウトから大きく変わったため、UXとしてはやや微妙な印象を受けたのが実感です。
ただし、これは慣れの問題かもしれません。
マッチングシステムの改良効果を実感
再設計されたマッチングシステムについては、実際に5戦ほどプレイした限りでは確実に改善を感じました。
確かに少し勝ちやすくなったような印象があります。
負ける時は負けますが、以前のように理不尽な戦いばかりに放り込まれるということは減ったように思われます。
より賢いマッチメーカーによって、役割を意識したチーム構成や、よりタイトなTier分散の戦闘が実現されているのを実感できました。
史上最大のバランス調整の影響
全Tierにわたって350輌以上の車輛に調整が施され、これは『World of Tanks』史上最大のバランス調整となりました。
変更が多すぎて全てを把握するのは困難ですが、特に軽戦車の生存性向上は顕著で、研究可能な中~高Tier帯の軽戦車はすべて車輛HPが増加したことで、偵察役としての本来の役割を果たしやすくなっています。
豪華すぎる記念報酬 – Tier6からTier10まで一気に獲得
今回のアップデートで最も驚いたのが、その記念報酬の豪華さです。
Tier VIからXまでの完全な技術ツリールートを即座にアンロックし、すべて研究済み・購入完了状態で入手可能というのは前代未聞の太っ腹企画でした。
私は英TDツリーを選択しました。
英TD(戦車駆逐車)は以前から使ってみたかったのですが、AT系の育成が面倒で手を付けていませんでした。
一気に5輛も貰えるとは本当に素晴らしいサプライズでした。
プレミアムアカウント30日分も含め、大量の報酬が用意されているのでログインするだけでもお得です。
新マップ「Nordskar」とPvEモードの追加
長らくプレイヤーからリクエストが寄せられていた北欧エリアのマップ「Nordskar」が実装され、Tier XI戦車の登場を背景に展開するストーリー仕立てのPvEイベント「Operation Boiling Point」も楽しめます。
PvEモードはまだ詳しく触れていませんが、AIとの戦闘でTier XI車輛を試せるのは良いアイデアだと思います。
新マップも戦略的なバリエーションを広げてくれそうです。
実際のバトル体験 – Tier10の環境変化
戦闘後の画面も大きく変わりましたが、戦闘そのものは基本的には従来通りです。
ただし、Tier10のバトルは新人プレイヤーが大量に流入している影響で、以前より大味になっている印象があります。
SPG(自走砲)がいないので頭上を気にしなくて良い反面、膠着した戦闘が長引く傾向があります。
前に出すぎるとすぐに撃破されてしまいますし、狭い場所に集中して詰まったり、ケツブロック(後退の妨害)が発生したりと、ある意味で地獄のような状況も経験しました。
ただし、Tier10のレベルが全体的に下がったことで、下手なプレイヤーでもやりやすくなったという側面もあります。
戦闘結果画面も若干変更
今後の展望と総評
World of Tanks 2.0は確実にゲームの新時代を告げるアップデートです。
パブリッシングディレクターが「今後数年間のWorld of Tanks開発の方向性を決定づける礎」と述べているように、これは単なるアップデートではなく、ゲームの根本的な進化と言えるでしょう。
UIの変更には戸惑いもありますが、Tier XIの導入、マッチングシステムの改善、史上最大のバランス調整など、確実にゲーム体験は向上しています。
特に豪華な記念報酬は、新規・復帰プレイヤーにとって絶好の機会です。
まだアップデート直後で全ての要素を把握しきれていませんが、World of Tanks 2.0は長期間プレイを続けてきたプレイヤーにとっても新鮮な驚きと挑戦を提供してくれる、まさに「新時代」にふさわしいアップデートだと感じました。
しばらくの間は、この大きな変化を楽しみながら、新しいWorld of Tanksを探索していこうと思います。
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