Cities: Skylines2(シティーズスカイライン2)

Cities: Skylines II ドイツ地区渋滞完全解消!産業地区大改造と公共交通危機

ドイツ地区の渋滞、ついに解消!産業区画改造プロジェクト始動

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前回の記事では、6車線サブ本線の建設とデスウェーブの到来をお伝えしました。
今回は、前回から継続課題となっていた「ドイツ地区の渋滞解消」に本格的に取り組んでいきます。
なお、パッチ1.4.2f1Bridges & Portsパッチの情報も、今回の都市運営に深く関わっていますので、合わせてご確認ください。

渋滞の原因を徹底調査!トラック経路の謎を解明

ドイツ地区の渋滞は、前回の道路改修でも解消できなかった最大の難題でした。
この美しい街並みを守りながら渋滞を解消するには、まず原因を突き止めなければなりません。

そこで、交通経路情報ビューを駆使して、車両の流れを詳しく調査してみました。
すると、意外な事実が判明したのです。

渋滞の主な原因は、南にある産業地区から北の産業地区へ向かうトラックでした。
これらのトラックが、ドイツ地区の道路を通過して高速道路に流入していたのです。
つまり、高速道路への最短経路がドイツ地区の道路になってしまっていたわけです。

通過するトラックの絶対数はそこまで多くないのですが、住宅地の細い道路を大型トラックが通過すること自体が問題でした。
これを解消しなければ、ドイツ地区の渋滞は永遠に続いてしまいます。

遠回りルートの落とし穴:AIの経路選択問題

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実は産業区画から北に向かう遠回りルートは一応用意していたんです。
「これで大丈夫だろう」と思っていたのですが、ゲームのトラックAIはその経路を選択してくれませんでした。

どうやら、ゲーム内のトラックは最短経路を優先する傾向が強いようです。
遠回りルートが存在しても少しでも短い経路があれば、渋滞していてもそちらを選んでしまうのです。

これは想定外でした。
プレイヤー側で「こっちを通ってほしい」と思っても、AIが必ずしもその通りに動いてくれるわけではないですからねぇ。
Cities: Skylinesシリーズの奥深さと難しさを、改めて実感します。。

大胆な決断:老舗産業地区を廃止し北へ移転

遠回りルートが機能しない以上、根本的な解決策が必要です。
そこで、産業地区から北に向かう高速道路への直接流入ルートを作ることにしました。

ここで大きな決断を迫られました。
現在、産業地区は南側に2箇所に分かれて存在していたのですが、小さい方の産業地区を完全に廃止することにしたのです。

この小さい方の産業地区は、実はこのマップを開始した当初からある、いわば「老舗」の産業地区でした。
街の発展を支えてきた歴史ある場所だったわけです。
しかし、渋滞解消のためには仕方ありません。心を鬼にして、すべての建物をブルドーザーで撤去しました。

長年街を支えてくれた企業たちが、次々と更地になっていく光景は、正直言って胸が痛みました。
しかし、街全体の交通網を改善するためには、必要な犠牲だったのです。

そして、この場所にあった産業施設は、すべて北の産業地区に移設・統合することにしました。
こうすることで、南北の産業地区を行き来する必要がなくなり、ドイツ地区を通過するトラックを根本から減らせるはずです。

地下40メートルの挑戦:高速道路直結ルート建設

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産業地区の統合だけでは不十分です。
北の産業地区から高速道路へスムーズに流入できるルートを作らなければなりません。

ここで問題になったのが、高速道路の位置でした。
北へ向かう高速道路は、なんと地下40メートルの深さを通っていたのです。
これは、以前の開発で地形の制約(川底を渡る)から地下を通さざるを得なかった結果でした。

地上から地下40メートルまで道路を降下させるのは、かなり大変な作業です。
勾配をなだらかにしないと車両が通行できませんし、景観も考慮しなければなりません。
試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ道路を埋め込んでいきました。

最終的に、産業地区から直接高速道路に流入できる、理想的なルートが完成しました。
これでトラックたちは、わざわざドイツ地区を通らなくても、スムーズに高速道路に入れるようになったはずです。

トラック削減作戦:海運と鉄道の複合活用

高速道路への直結ルートは完成しましたが、これだけではトラックで溢れかえってしまう可能性があります。
そもそもトラックの総数を減らさなければ、根本的な解決にはなりません。

そこで、代替輸送手段の強化に乗り出しました。

すでに北の産業地区の港と南の産業地区の港には、貨物船を就航させていました。
しかしそれでもトラック輸送の需要は高いままでした。
そこでさらなる輸送力強化として貨物鉄道の経路を新たに整備することにしたのです。

バイクパッチで追加された「鉄道車両基地」を活用して、本格的な貨物鉄道網を構築することにしました。
更地になった旧産業地区の跡地に鉄道車両基地を建設し、北の産業地区への貨物鉄道ルートを設定しました。

トラック、船、そして鉄道。
この三つの輸送手段をバランスよく活用することで、トラックへの依存度を下げていく作戦です。
どれだけ鉄道が利用されるかは未知数ですが、少しでもトラックの数を減らせれば成功と言えるでしょう。

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高速道路も限界!三車線への拡幅工事

産業区画からの直結ルートを作ったことで、高速道路の交通量がさらに増加することが予想されます。
現状でも、高速道路は時折容量ギリギリまで使われていました。

このままでは、高速道路そのものがボトルネックになってしまいます。
そこで、高速道路を二車線から三車線に拡幅することにしました。

とはいえ、高速道路全線を拡幅するのは現実的ではありません。
一部には地形的な制約や既存建物との兼ね合いで、どうしても拡幅できない区間もありました。
それでも、可能な限り長い区間を三車線化することで、交通容量の底上げを図りました。

二車線から三車線への変更は、見た目以上に大きな効果があります。
単純計算で1.5倍の容量になるわけですから、渋滞緩和には大いに期待できるはずです。

自転車インフラの総仕上げ:レーンと駐輪場の最適配置

バイクパッチ導入以降、自転車対策は都市運営の重要課題となっています。
今回の改修工事でも、自転車インフラの整備を忘れてはいけません。

まず自転車の経路情報ビューを使って、自転車がどこを通っているかを詳しく調査しました。
すると渋滞している道路に自転車が紛れ込んでいるケースがいくつか見つかりました。
これでは自転車も車も、お互いにストレスが溜まってしまいます。

そこで主要道路に自転車レーンを整備していきました。
特に通勤通学ルートになっている道路は重点的に整備し、自転車専用の走行空間を確保してあげました。

さらに駅の周辺や商業地区の近くには、追加で駐輪場を配置しました。
前回のプレイで痛感しましたが、駐輪場は「あればいい」というものではなく、「適切な場所に適切な数」配置することが重要なのです。

こうして、少しずつですが、街全体に自転車ネットワークが広がってきました。
自転車レーンのある道路が増えるごとに、街が少しずつ変わっていく実感があります。

恐怖の待ち時間:シミュレーション速度の低下問題

さてここまでの改修工事が完了したので、効果を確認するために3ヶ月ほど時間を進めることにしました。
ところが、ここで予想外の問題に直面しました。

時間の進みが、とてつもなく遅いのです。

ゲームスピードを最大にしても、3ヶ月経過させるのに4時間以上かかってしまいました。
これは本当に厳しい。
Cities: Skylines IIは元々動作が重いゲームですが、ここまで遅くなるとは想定外でした。

おそらく原因は自転車システムでしょう。
バイクパッチ以降、市民一人一人が自転車を使うかどうかを判断し、経路を計算し、実際に移動する処理が追加されました。
18万人近い市民がいる我が街では、その処理負荷が相当なものになっているはずです。

「絶対自転車のせいだよなぁ…」と思いつつ、ひたすら待ち続けました。
この待ち時間は、プレイヤーにとっても試練です。
リアルな都市シミュレーションの代償とはいえ、もう少し軽快に動いてくれたら嬉しいのですが。

感動の瞬間:ドイツ地区の渋滞が完全消滅!

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長い長い待ち時間を経て、ついに3ヶ月が経過しました。
恐る恐る交通情報ビューを開いてみると…

ドイツ地区の渋滞がほぼ消えてなくなっていました!

あれほど苦しめられた渋滞マークがどこにも見当たりません。
静かで閑静な住宅街として、本来の姿を取り戻したのです。
この瞬間の達成感は、言葉では言い表せないものがありました。

産業地区の再編、高速道路直結ルートの建設、貨物鉄道の整備、高速道路の拡幅。
これらすべての施策が、見事に功を奏したわけです。

美しいドイツ地区の街並みを壊すことなく、渋滞を解消できたことは、今回のプロジェクトで最も嬉しい成果でした。

全体的な交通状況の改善:局地的渋滞のみに

ドイツ地区だけでなく、近隣地区全体の交通状況も大きく改善されました。
以前のような広範囲にわたる深刻な渋滞は、ほぼ見られなくなったのです。

もちろん完全にゼロになったわけではありません。
交差点付近など、局地的に渋滞が発生する箇所はまだあります。
しかし、それも一時的なものであり、比較的すぐに解消される程度のものです。

この改善には、いくつかの要因が貢献しています。

まず、トラックの数が減少しました。
貨物船と貨物鉄道の整備により、陸上輸送への依存度が下がったのです。
パッチ1.4.2f1で実装された建物レベルアップ時の資源配送システムの改善も、トラック削減に一役買っているでしょう。

さらに自転車レーンの整備が進んだことで、自転車と車の混在による渋滞も減少しました。
自転車は自転車専用レーンを、車は車専用レーンを。
それぞれが適切な場所を走行できるようになったことで、交通全体がスムーズになったのです。

公共交通機関の危機:利用者激減の衝撃

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しかしすべてが順調だったわけではありません。
交通統計を見て私は目を疑いました。

公共交通機関の利用者が、激減していたのです。
それも減少というレベルではありません。ほぼ半分になってしまっていました。

これは明らかに、自転車に利用者を奪われた結果です。
バイクパッチ以前は、バスや地下鉄、トラムなどを使って移動していた市民たちが、今では自転車を選択しているのです。

市民の立場で考えれば、自転車の方が便利なのかもしれません。
好きな時に出発でき、好きなルートで移動でき、運賃もかかりません。
公共交通機関のように、停留所まで歩いたり、時刻表を気にしたりする必要もないのです。

しかし、都市経営者の立場としては、これは深刻な問題です。
公共交通機関の維持には多額の費用がかかっています。
バスも地下鉄もトラムも、すべて税金で運営しているのです。
利用者が半減したからといって、路線を縮小するわけにもいきません。

「自転車に奪われすぎじゃないでしょうか…」
思わずそう呟いてしまうほどの状況でした。
これは想定外の副作用と言えるでしょう。
黒字幅も減っているように思います。

難題:公共交通機関の魅力をどう取り戻すか

公共交通機関の利用者を回復させることが、新たな課題として浮上しました。
しかし、これは非常に難しい問題です。

自転車がある限り、市民は自転車を選び続けるでしょう。
わざわざ不便な公共交通機関を使う理由がないからです。

考えられる対策としては、いくつかのアプローチがあります。

  • 公共交通機関の路線を見直し、より便利なルートに変更する
  • 運賃を値下げして、経済的なメリットを打ち出す
  • 地区政策で「自転車交通規制」を導入し、一部エリアでの自転車利用を制限する
  • 雨天時や冬季など、自転車が不便な状況を活用する(ただしゲームシステム的に限界がある)

しかし、どの対策も決定打にはなりそうにありません。
「自転車がある限り難しいよなぁ…」というのが正直な感想です。

もしかすると、これはバイクパッチの設計上の問題なのかもしれません。
自転車システムの導入は素晴らしいアイデアでしたが、公共交通機関とのバランス調整が不十分だった可能性があります。
今後のパッチで改善されることを期待したいところです。

デスウェーブからの回復:需要メーターが復活

前回のプレイで発生したデスウェーブは、ある程度落ち着いてきました。
霊柩車マークが街中に溢れかえっていた悪夢のような状況は、過去のものとなりつつあります。

ただし、人口の回復はまだ道半ばです。
18万人台から17万人台に落ち込んだ人口は、まだ以前のレベルには戻っていません。
デスウェーブと再開発による人口減の影響は、思っていたよりも長引いています。

しかし、明るい兆しもあります。
需要メーターが、久しぶりにフル回復していたのです!

住宅、商業、産業、すべてのセクターで需要が高まっています。
これは、大規模な都市開発を行える絶好のチャンスです。
デスウェーブの影響で停滞していた都市開発を、再び動かせる時が来たのです。

次なる戦場:日本地区の渋滞解消へ

ドイツ地区の渋滞解消に成功した今、次のターゲットは決まっています。
南側に建設中の日本地区です。

日本地区は、比較的新しく開発したエリアですが渋滞が酷いです。
ドイツ地区での経験を活かして、早めに対策を講じなければなりません。
日本風の街並みにしたくて電線を張り巡らせたことが自転車レーンを作れない問題を引き起こしておりそこの対策が必須です。

日本地区の特徴は、日本風の建物が立ち並ぶ独特の景観です。
この美しい街並みを守りながら、交通問題を解決するのは容易ではないでしょう。
しかしドイツ地区で成功した今、自信を持って取り組めます。

需要がフル回復している今こそ、大規模な改修を行う絶好のタイミングです。
次回は、日本地区の渋滞対策を中心に、さらなる都市発展を目指していきます。

今回の成果と学んだこと

今回のプレイを振り返ると、いくつかの重要な教訓が得られました。

まず、渋滞の原因を正確に分析することの重要性です。
「なんとなく渋滞している」という認識ではなく、どの車両がどこからどこへ向かっているのかを詳しく調査することで、根本的な解決策が見えてきました。

次に、複数の輸送手段を組み合わせることの有効性です。
トラック、船、鉄道を適切に活用することで、特定の輸送手段への過度な依存を避けられました。

そして、自転車システムの両面性も学びました。
自転車は確かに便利な移動手段ですが、公共交通機関への影響という副作用もあるのです。
すべてのシステムには、メリットとデメリットがあることを改めて実感しました。

最後に、忍耐の重要性です。
4時間以上かけて3ヶ月を経過させるという苦行は、正直辛いものがありました。
しかし、その結果得られた「渋滞完全解消」という達成感は、待った時間以上の価値がありました。

残された課題と今後の展望

ドイツ地区の渋滞解消という大きな目標を達成しましたが、まだやるべきことは山積みです。

  • 日本地区の渋滞対策
  • 公共交通機関利用者の回復
  • 人口18万人台への復帰
  • 自転車と公共交通機関のバランス調整
  • シミュレーション速度の改善(これは開発側の課題ですが)

特に公共交通機関の問題は、今後の都市運営における重要なテーマになりそうです。
せっかく整備したバス路線や地下鉄網が、自転車に押されて存在意義を失ってしまうのは悲しいことです。
何か良い解決策を見つけたいところです。

次回は、日本地区での新たな挑戦をお届けします。
果たして、ドイツ地区での成功体験を日本地区でも再現できるのでしょうか。
ご期待ください!

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と、言うことで、今回はここまでとなります。

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