Claudeの新機能が登場!何が変わったの?
2025年5月、AI assistant「Claude」に大きなアップデートが発表されました。
そして今日(6/4)Claude起動したら以下の通知が来ていて情報紹介されていたのでそれを記事としました。
主な新機能は以下の3つです。
- インテグレーション機能:様々なアプリと直接連携できるように
- 高度なリサーチ機能:最大45分かけて徹底的な調査レポートを作成
- ウェブ検索の世界展開:有料プランユーザー全員が利用可能に
インテグレーション機能とは?
Claudeが様々なビジネスツールと直接つながるようになりました。
例えば、JiraやAsana(タスク管理)、PayPal(決済)、Zapier(アプリ自動化)など10種類のサービスと連携可能です。
これにより、複数のアプリを行き来せずに、Claude一つで様々な作業ができるようになります。
高度なリサーチ機能とは?
従来の検索機能がパワーアップしました。
通常の検索は数分で完了しますが、新しいリサーチ機能は5分〜45分かけて何百ものソースを調査し、包括的なレポートを作成します。
引用付きで信頼性の高い情報を提供してくれます。
利用できるプランは?
これらの新機能は現在ベータ版で、以下のプランで利用できます。
- Max Plan(月額$100-200)
- Team Plan
- Enterprise Plan
- Pro Plan(近日対応予定)
中上級者向け:詳細な機能解説と制限事項
インテグレーション機能の技術的詳細
この機能は、Anthropicが2024年11月に発表したMCP(Model Context Protocol)をベースに構築されています。
MCPは、AIアプリとツール・データを接続するオープンスタンダードです。
対応サービス一覧
- Atlassian(Jira & Confluence):タスク管理・文書共有の自動化
- Zapier:数千のアプリとの自動化ワークフロー
- Cloudflare:ウェブサービス管理
- Intercom:カスタマーサポート自動化
- Asana:プロジェクト管理
- Square:決済データ分析
- Sentry:エラー監視・デバッグ
- PayPal:決済履歴・売上分析
- Linear:開発タスク管理
- Plaid:金融データ連携
近日追加予定:Stripe、GitLab
実用例
- Zapier連携:HubSpotから営業データを自動取得し、カレンダー情報を基に会議資料を自動準備
- Atlassian連携:Confluenceページの一括作成・要約、Jira作業項目の同時管理
- Intercom連携:ユーザーフィードバックの分析から、Linearでのバグ報告まで自動化
高度なリサーチ機能の詳細
従来のリサーチ機能は約1分でレポートを作成していましたが、新しいAdvanced Research機能は大幅に強化されています。
機能の特徴
- 調査時間:5分〜45分(複雑さに応じて自動調整)
- 調査範囲:数百の内外部ソース
- 対象範囲:ウェブ検索、Google Workspace、接続されたインテグレーション
- 引用機能:すべての情報源に直接リンク付きの引用を提供
検索対象の拡大
デスクトップアプリ(Mac/Windows)使用時は、MCP接続されたローカルシステムも検索対象に含まれます。
これにより、社内文書やローカルファイルも含めた包括的な調査が可能になります。
利用制限と料金体系
現在の制限状況
Advanced Research機能の具体的な利用制限は公開されていませんが、最大45分の調査時間を考慮すると、回数制限が設けられる可能性が高いです。
プラン別料金
- Free Plan:日約30-40メッセージ(基本機能のみ)
- Pro Plan:月額$20、5時間ごとに45メッセージ(短い会話の場合)
- Max Plan:月額$100-200、Proの5-20倍の利用量
- Team/Enterprise Plan:要問い合わせ
ユーザーからの懸念事項
制限の厳格化
Max Plan発表後、既存のPro Planユーザーから「制限が以前より厳しくなった」との報告が相次いでいます。
特に以下の問題が指摘されています。
- 同じ使用頻度でも制限に早く到達する
- Max Planでも数メッセージで制限に到達するケースがある
- 小さなファイルでもセッションがクラッシュする
Max Planの制約
月額$200の最上位プランでも、月50セッション(1セッション=5時間)の制限があり、ユーザーからは「高額な割に制限が厳しい」との声が上がっています。
技術的な背景
MCP(Model Context Protocol)
インテグレーション機能の基盤となるMCPは、以下の特徴を持ちます。
- オープンスタンダードプロトコル
- 開発者は約30分でサーバー構築可能
- OAuth認証、転送処理、統合デプロイメントをサポート
- リモートMCPサーバーとの連携が可能
セキュリティとプライバシー
企業データとの連携機能のため、セキュリティ面でのアップデートも行われていますが、詳細な情報は限定的です。
企業利用においては、各組織のセキュリティポリシーとの整合性確認が重要になります。
競合との比較
同様の機能は他社でも提供されており、AI業界全体でエンタープライズ市場への注力が加速しています。
- ChatGPT:$200/月のPro Plan、豊富なプラグイン
- Google Gemini:Workspace統合、一部機能は無料
- Microsoft Copilot:Office365との深い統合
今後の展望
Anthropicは2027年までに年間収益345億ドルを目標としており、エンタープライズ市場への注力は今後も継続される見込みです。
個人ユーザー向けのサービスは、相対的に優先度が下がる可能性があります。
開発者向けには、API利用やサードパーティツールとの連携により、より柔軟な利用環境が提供される可能性があります。
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出典・参考情報
- Anthropic公式発表:Claude can now connect to your world
- TechCrunch:Anthropic lets users connect more apps to Claude
- Analytics India Magazine:Why Claude is Losing Users
- BleepingComputer:Claude copies ChatGPT with $200 Max plan, but users aren’t happy
- Hostbor:Is Claude AI Getting Expensive? New 2025 Max Plan Explained
- Anthropic Help Center:各種利用制限に関する公式ドキュメント