A列車で行こう9 15周年に寄せて ー 長く愛されたゲームへの想い
アートディンクが「A列車で行こう9」の15周年を記念してアニバーサリー動画を公開し、関連商品のセールを開始したというニュースが届きました。
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2010年2月11日の発売から15年。私も発売直後にプレイした一人として、とても感慨深いものがあります。
なお15年前の初プレイの記事を書き直してみました。
このサイトが19年続いている証でもありますね。
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シリーズの魅力
「A列車で行こう」シリーズは、プレイヤーが鉄道会社の社長となって街づくりを進めていく都市開発鉄道シミュレーションゲーム。
ニュースでも触れられているように「実在する日本の鉄道車両が多数収録されており、自分がデザインした都市の中で好きな列車を走らせられるという鉄道観賞シミュレータ的な楽しみ方もできる」のが特徴です。
15年の歩みと進化
「A列車で行こう9」は2010年2月11日のVer.1発売以来、着実な進化を重ねてきました。
当時はまだWindowsXPが現役だった時代。各バージョンでの主な進化を振り返ってみましょう:
- Ver.1(2010年):3Dグラフィックの刷新、より自由な線路敷設が可能に
- Ver.2(2012年):1:1モードの実装でリアリティが大幅向上
- Ver.3(2014年):カスタム編成やパンタグラフなど、鉄道の細部表現を強化
- Ver.4(2015年):運転モードや速度制限の実装、より詳細なダイヤ編成が可能に
- Ver.5(2018年):ファイナルエディションとして転車台や機回しなどを実装
最新の展開
2024年11月には「A列車で行こう9 Version5.0 コンプリートパックDX+」が登場し、全バージョンと追加キットを網羅。
同時に「A列車で行こう9 トレインコンストラクション」も発売され、オリジナルの鉄道車両のデザインや運転、写真撮影を楽しめるようになりました。
15周年を記念して、コンプリートパックDX+が20%オフの13,024円(税込)、
トレインコンストラクションが10%オフの5,742円(税込)で提供されています。
PS4版「A列車で行こうExp.」シリーズも50%オフとなっているそうです。
個人的な思い出
私自身は2010年から2020年頃まで熱心にプレイしていました。札幌マップを作成したり、動画制作に挑戦したり…。
その後はCities: Skylinesに移行していきましたが、A9での経験は今でも鮮明に覚えています。
アニバーサリー動画を見ながら「この機能はここで追加されたのか」「あの時こんな街を作っていたんだな」と、懐かしさが込み上げてきました。
そして最後の「これからも走り続けます」というメッセージに、正直なところ複雑な気持ちになりました。
「A10は?」と
現状の課題
実は現在、私はA9をインストールすらしていません。
理由は主に二つ。
インストール作業の煩雑さ(DVDの入れ替えが何枚も必要)と、完全版の価格の高さです。
15年前のゲームにしては高額すぎる価格設定は、新規ユーザーの参入障壁になっているように感じます。
今更新規で買う人がいるかは分かりませんけど。
A9のデータは残っているはずですが、探し出してもA9自体をインストールしていない現状では活用できません。
インストールディスクの枚数の多さと、全部まとまったバージョンの高額な価格設定が、再開を躊躇させる要因となっています。
新作への期待
15年という歳月を経て、そろそろ「A列車で行こう10」が登場してもいいのではないでしょうか。
Cities: Skylines 2も登場する中、この記念すべき節目に新たな展開があってもよかったような気がします。
確かにダイヤ編成の緻密さではA9は今でも随一です。
箱庭ゲームとしても十分な魅力がある一方で、建物の種類の少なさは長年の課題でもありました。
「トレインコンストラクション」のような新機能の追加も素晴らしいのですが、基本エンジンを一新した完全な新作が待ち望まれます。
まとめ
素晴らしいゲームだけに、現状の課題が解決された新作の登場を心待ちにしています。
15周年という節目を単なる通過点ではなく、新たな出発点として捉えてほしいという思いを強くしました。
ダイヤ編成の緻密さと箱庭的な街づくりの楽しさを兼ね備えた、このユニークなゲームの次なる展開に期待せずにはいられません。
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