がっちりマンデー『名前が付いて○○式ビジネス』を見て
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。
日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
今週は、名前が付いて○○式ビジネスの特集でした。
巷によくある「○○式」名前が付いている=儲かっているということで、名前が付いた人に聞けば儲かりの極意も分かるはず
と、ゲストにマキタスポーツ氏を迎えて。
誰? マキタスポーツって。聴いたこと無い。
この芸名は、実家が営んでいたスポーツ店を芸名にしたとのことで。
一応冠が付いているからという括りかな。
「自分の名前が付くことに憧れはある」とマキタスポーツ氏。
「マキタ式お掃除棒」を作りたいと旬の話題を取り上げていました。
怪しいビジネスも多い(ネット上だと特に)○○式ビジネス。
森永卓郎曰く
「冠が付いていると言うことは、オリジナリティが高いから競争にならなくてガッチリ」
なるほどなと思いながら見ていました。
名前が付いて○○式ビジネス1:山田式中華鍋
神奈川県横浜市金沢区にある山田工業所。
昭和32年から中華鍋を専門に製造しています。
そこで作られているのが山田式中華鍋です。
名前が付くことに対してどう思う?
「自分で付けた名前じゃ無くて、客が自然と付けてくられた。客が差別化をしてくれるのは悪い気はしない」
ここで作っている中華鍋に山田式と就いているわけでは無く購入して使っている人々がそう呼んでいるだけという自然発生的な○○式でした。
自社でのパンフレットには山田式とは書いていません。
名前が付くには違う何かがある?
打ち出し式
平らな板から叩いて湾曲を作る方法
中華鍋を作るには普通だと金属板をプレスして作るプレス式が使われます。
そうでは無く叩いて作るのが山田式。なので跡がしっかり残る
まずは鉄板をカットして叩く機械にセッティング。
鉄板が回転しながら叩かれていきます。40分間で4000~5000回。
大型中華鍋は10000回にもなるそうです。
位置などは手作業で決めていくそうです。
何故叩く?
「叩くことで強度も保たれる」
鉄を叩くと、空気が抜けて密度が凝縮される=硬く強くなる
刀鍛冶みたいな感じです。
強くなるので鉄の厚みも薄くて済みます。プレス式の鍋より軽くなります。
軽さも特徴でした。
プレス式と山田式同じ大きさで比較すると115グラム軽い結果に。
強いから、長持ち、
薄いから、火が通る
軽いから、鍋が振りやすい
叩いて作る山田式中華鍋は良いことがいっぱいでした。
料理人にも大人気で、横浜中華街の殆どの店で使われているそう
中華料理人も
「鍋が強くなく壊れるとロスが出る」
強い火力で短時間で仕上げる中華料理には強い山田式が欠かせません。
「打ち出しなので油も均等に行く」
叩く際に出来る凹凸も重要。油を引くと一つ一つに油がたまるので鍋全体に均等に広がる。
中華料理店で料理しているシーンで見かけるあの凹凸は山田式だからだったのか。
山田工業所には料理人から個別オーダーが入ることも。
さっと火を通すメニューが多い広東料理は浅め、煮込みが多い四川料理は深めなど細かいオーダーにも対応します。
一般用プロ用合わせて毎日300個製造しているそうです。
叩いて中華鍋を作っているのは全国でも山田工業所だけという状態です。
もうかってそうだけど?
「さほど儲からない」と、山田社長はにやりでした。
名前が付いて○○式ビジネス2:高瀬式14回転ハウス
熊本県にある株式会社果実堂。
そこに高瀬さんがいます。
以前「法律改正でガッチリ」でチラッと出て来たことがあるそうです。
しかし高瀬さんメインの取材では無く終了後非常に残念そうでした。
見たことあるなぁと思ったらベビーリーフの。あぁ。ありました。思いだしました。
法律改正でガッチリ!【がっちりマンデー感想】(2016/12/18)
取り上げられている会社の名前が違うなと思ったら、そこにハウスを提供している会社の人だったのか。
果実堂はベビーリーフを栽培している会社です。
高瀬さんが開発したのは、ベビーリーフを栽培するビニールハウスです。
14回転とは?
「1年間に栽培して出荷する回数。8回転が10回転⇒10回転が14回転になった」
収穫回数アップは収穫量アップに繋がるわけで売り上げにも貢献しています。
ビニールハウス自体にどんな関係?
耐候性
特に風に強いそうです。台風の被害を受けずに何度も栽培できるのがメリット
その強度は?
台風並みの風速30mの風を当ててもびくともしないハウス。
ビニールも離れません。真横からも大丈夫です。
最大40~50mまで耐えられるそうです。
何故びくともしないのか
ハウス内に空気が吸い込まれているのが特徴。
ハウスの中の空気を抜くことによってグッと締まる仕組み
ハウス内のファンが気圧を下げていました。
圧力が外からかかるので飛ばされないとのこと。。
意外と単純な仕組みですが気密性とかもあると思うので単純では無いんだろうなと。
通常台風が来るとビニールは全部外さないといけない訳で苗が駄目になることも。
それに耐えていると、他が出荷できなくても自分が出荷できるのでメリットは大きいようです。
このハウスを販売しているそうで、頑丈だけど数千万円かかる温室に比べて500万円と経済的です。
高瀬さんは、建築士で設計のプロでした。大手不動産会社でキャリアを果実堂に入社したそうです。
だからこそ開発できました。
果実堂には○○式がいっぱい。
中島式パッキング法:効率的にベビーリーフをパック詰め出来る方法
落合式ハイプレッシャー法:大豆を作るための発芽方の開発
名付け親は、社長だそうで、○○式と名前が付いた方が社員のやる気がアップするカラとのこと。
ハウスは、2016年11月から販売し、1億5000万円売り上げ見込みということでした。
名前が付いて○○式ビジネス3:小野式丸編機
東京都亀戸にある小野莫大小工業
莫大小(メリヤス)=伸縮性のある布
初めて見る漢字でした。
この会社では糸から生地を編んで客に提供している生地屋さんです。
千葉県香取市佐原にある工場に丸編機がありました。ここで世界のファッション業界が驚く生地を生み出しました。
編み機は、平形編機、丸編機があります。平形は平らな生地が出来るおなじみの編み機。
丸編み機は、筒状の生地が出来ます。その為つなぎ目の無いシャツが作れます。
小野式はこんな特徴
一般的丸編機は、伸びないが、小野式は延びる
秘密は生地の表面にありました。小野式には、隙間がありますが普通の機械はありません。網目が違います。
生地の網目ですが、輪が細くて小さい隙間があり、伸縮自在。
この辺の仕組みの説明もメモしてるのですが割愛。見ないと分からないので。
簡単にかみ砕くと網目の輪を小さくすれば伸縮性が高まるので糸が切れない程度に引っ張りながら編み込むそうです。
普通の編み機の3倍の時間引っ張り続けるそうです。
それにより透けるほど薄く、伸びる生地が出来ます。
100パーセント綿でも、ゴムを入れたかのように伸びます。
それに目を付けたのがファッション業界でした。
あまり公には言えないそうですが、有名ブランドとかも利用しています。
有名ブランドの1枚数万円のTシャツに小野式丸編み機の生地が採用います。
働いている社員は元ブランドに勤めていた方とか。
「イブサンローランで働いていて、デザイナーがこの生地で出来たシャツを着用していて凄いと思い自分も着用。6年くらい着用し洗ってるけど変わらない」
それは凄いシャツだなぁ…
因みに小野社長が仏像マニアで、仏像の着物が波打っているのにヒントを得て作られたそうです
森永卓郎お薦めの○○式ビジネス:竹内氏包丁研ぎ機
ノコギリ職人さん刃物専門だそうですが、その研ぎ機に数回通すだけでどんな素人でもスパッと切れる包丁になるそうな。
それは使ってみたいなぁと思ったんですが、包丁使わない事を思い出しました