がっちりマンデー『三井物産株式会社』を見て
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。
日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
今週は、三井物産の特集でした。
資源分野がかなり強い商社で、海外での仕事がメインとなります。
年間収益5兆円。社員は44000人
その経営トップが、安永社長
2年前に32人抜き歴代最年少での社長就任でした。
社長へ質問:商社って改めてどういう会社?
「一言で言うと日本と世界を繋ぐ仕事」
「天然資源、天然ガスなどを採掘して日本へ運ぶ」
三井物産の儲かりビジネス1:オーストラリアの鉄鉱石
まず取材で飛んだのは、オーストラリアの西海岸。パース。
パース中心部のビジネス街にある会社に三井物産株式会社の社員前田さんが居ました(34)
赴任4年目で、金属資源本部所属。
三井物産の社員は3人いました。
どんなお仕事をしているのですか?
「鉄鉱石の①物流事業、②投資、③製鉄会社との橋渡し(仲介)」
オーストラリアの鉄鉱石の輸出量は6億ドルで1位。2位はブラジルですが大きく突き放してます。
その鉄鉱石を豪州から日本へ輸出のが仕事です。
日本への鉄鉱石の輸出は、海外の企業が53%占めますが三井物産も33%程関わっているようです。
年間7000万トン供給しているそうです。
日本の製鉄会社との仲介をしているので頻繁に電話などをしているようです。
「御社の生産とか順調ですか?」
「先々週、ピルバラ地区の天気が悪くて…」
「足元の価格が下がっている「足元のシッピングに影響が…」
など、鉄鉱石を積んだ船が予定通り港から出るかどうかのお知らせだったようです。
専門用語:足元とは?
「まさに本日、昨日、今の価格という事」
三井物産の大切な仕事:石炭採掘
今までは現地起業が掘ったのを購入して送っていたが、今は自分で掘ることになったそうです。
その採掘現場の管理も三井物産の仕事。
現地へも飛ぶことになり、パースのオフィスを出発し、国内便で1時間半ニューマン空港。
更に車で2時間移動して物々しいゲートをくぐると、通常の10倍以上はあると思われるダンプカーが闊歩する露天掘りの鉄鉱石採掘場でした。
巨大トラックですら小さく見える鉄鉱石の採掘場は、ウエストアンジェラス鉄鉱山。
年間3500万トンの鉄鉱石が採掘されています。
そこの採掘を管理する、マイニングエンジニアのアネットさん
「採掘現場が3つあるから機材の管理が大変」
「鉄鉱石市場が小さくなってくるから(売り上げが云々かな)」
24時間稼働しているそうで、機材のメンテナンススケジュールを考えなければならない訳です。
限られた機材をどのように動かすかが課題です。市場が小さくなれば価格が下がりますし。
天然資源はそこが難しいですね。
それらを考慮して三井物産としての事業計画に加えなければなりません。
現場のトラック燃料代は馬鹿にならないですし、いかに効率良く掘るかを考えることが重要です。
更に現場は暑い
鉄鉱山の気温は42度です。
飲料水、食料も完備して働く環境を整えるのも重要です。
鉄鉱石の品質チェックも重要
出資会社のキャシーさんが説明してくれます。
「プレミア価格となるのは、塊鉱石。製鉄所の溶鉱炉の処理がしやすい」
粒の小さな鉄鉱石は溶鉱炉で詰まるから品質が悪いとなり使わないそうです。
だから一度溶かして固めなければならないため、塊鉱石と呼ばれる粒の大きな鉄鉱石はプレミアが付くそうです。
なのでそうなるように掘らなければなりません。
貨物列車に積まれた鉄鉱石は400km離れた港へ運ばれます。
1両当たり100万円の貨車が230輌連なっていました。1編成2億3000万円という恐ろしい列車です。
貨物列車を見送ると、港への仕事があると出発。プライベートチャーターでケープランバート港へ。
貨物列車が到着すると鉄鉱石の荷下ろしが行われ、シップローダーで鉄鉱石を船に積み込みます。
そのシップローダー。
鉄鉱石を船に積むときの操縦室で、作業員が三井物産の方に。
「前のシップローダーに乗っていたが、エアコンんが壊れていて大変だった」
と訴えていました。
こうしたトラブルにも対応することが大事なお仕事です。
「健康に関わる、食事含め取り組む必要がある」
その後、パースの事務所に帰りテレビ会議でミーティング。
現地の会社の方
「こういう人材が日本から来てくれて助かってます」と、評されていました。
安永社長の仕事を拝見
朝7時20分出社して早速社長室へ。
デスクに付くなり進捗状況確認、関係会社の売り上げ資料などを確認していきますが書類の数が膨大と言うほどでも…でしたが。
「これ(撮影)があるので書類を少なくした」
機密書類もありますしね。
そして社長デスクの近くには置物が沢山。
飛行機、スポーツカー、ショベルカーなどの模型が沢山。
「のりもの本部長」
機械、輸送システム本部の本部長を務めていた安永社長
取引先借りた抱いた品々が並んでいたのでした。
9:00
東南アジア出張の打ち合わせ。
インドネシアでは。
6件の面談
4件の会食
3件の現場視察
その後、シンガポールで地鎮祭。
お土産は日本のお菓子にしました
との報告が…なんて忙しい出張スケジュール。
お土産は「日本酒でも良かったけどね」と社長。
土産の気配りも欠かさない用でした。
11:00
日研新聞の記者の取材
「非資源分野で今期は力強いですが…」
「機械、インフラ、化学品、鉄鋼と言った伝統的な強みを持ったビジネス分野でしっかりと数字が出せて来ている」
など会社の現状を伝えて居ました。
12:30
三重出張のために東京駅へ。
明朝には戻るスケジュールです。
社長が自ら動くのが大切と安永社長。
社員時代から自ら相手に会いに行くが重要と考え、訪れた国は70ヶ国以上。
「仕事と出張が趣味みたいな物」と仰っていました。
交渉には1週間くらい徹夜で缶詰もあるそうで。
イタリア出張でイタリア料理が食べられないこともあったそうです。
「交渉に応じれば早くイタリア料理が食べられるぞといってきたから」
交渉のためにはそんなことにも応じず対応しなければならないようです。
「要求に応じない粘る」と仰っていました。
ゲームプラン(交渉専門用語)
交渉が上手く行くぞというのも研究する?
ゲームプランがある。
チーム編成、時間の使い方など、どう戦うかの計画を練るそうです。
まさにゲームの攻略法。
ただ思った通りには行かないそうで、どうやって相手のハートを掴めるかだそうです。
千三つ
1000に3つくらいしか話がまとまらないというのが当然都のことでした。
三井物産の儲かりビジネス2:ロシアの天然ガス
ロシアの儲かりビジネスが、氷点下20度のロシアのサハリンで行われていました。
街並みは、新しいマンションがちらほら。サハリンは景気が良いのかもしれません。
現地法人サハリンエナジーに出向している三井物産の方は、山崎さん34歳。
エネルギー第二本部に所属しています。
半年前に赴任しました。
サハリンエナジーは、ガスプロム(世界最大の天然ガス会社)が半分以上出資。
後は、三井物産、三菱商事など含めた3社が出資して作られています。
液化天然ガスの販売がメインです。
ロシアは天然ガス埋蔵量2位で、サハリンと日本が近いので輸送がしやすい状態です。
天然ガスを採取して輸出するビジネスを手がけるのが山崎さんの仕事です。
天然ガスプロジェクトの課題
新しくプラントを作らなければ、2022年か2023年には天然ガスの供給量が落ちる。
それくらい先まで考えた計画を練らなければなりません。
ただその提示された調査の数字に信憑性があるかなども検討しなければなりません。
その通り行くとも限らないからです。
注目を集める天然ガスは、需要と供給のバランスが崩れる可能性があります。
新たな製造プラントを作るか慎重に打ち合わせ無ければなりません。
液化天然ガスの作り方
サハリン北東部の海上プラットフォームで、海の底の深いところから天然ガスを採掘します。
そこから地下に埋められたパイプラインで島の南まで送ります。
液化プラントでマイナス160度で冷やして液体にして、専用タンカーに乗せて日本へ運ぶと言う物です。
製造現場はどんな感じ?
フル稼働中のプラントへ行きました。
プラント内のモニター室を説明してくれるのは、強面のニキータさん。
ロシアの屈強な男性という風貌。
早速喋り始めたかと思ったら噛んで止まってしまいました。そして照れ笑い。
とても緊張していたそうでシャイな感じでした。
ニキータさんの説明によると
「工場内の全ての工程を管理しています。中央管制室は、冷却システムのコントロール船への積み込みの指令を行う心臓部です」とのこと。
インタビューが終わった後に、「ストレス(緊張)」と笑いながら呟いていました。
笑顔だと優しそうだったんですけどね。
サハリンで働く商社マンのプライベート
山崎さんのお宅にお邪魔させて貰ってました。
娘さんと、奥さんと共に赴任しています。
商社マンは転勤が多く、奥さんは既に引越のプロだそうです。
仕分けなどが上手とのこと。
「旦那さんは先に現地入りしちゃうのでいないので…」とにこやかに語っていましたが。
内心は腹立ってたりするんだろうなぁと。
娘さんもお父さんが何をしている人かは分かっているようでした。
にしても単身赴任じゃなくて家族を連れてと言うところが凄いですね。
ロシアでの大変な部分
ロシアでは会話が大変。
サハリンエナジーの共通言語は英語だが、細かいすりあわせやロシア内の提出書類はロシア語。
現地の人を交えた調査などは、ロシア語が必要となります、
ロシア語は世界の言語の中でもかなり難しい部類だそうです。
仕事帰り食事に行くときは勉強もかねてロシア語で注文しますがビール頼むのに一苦労だそうです。
ジャパニーズ商社マンも大変でした。
社長
「仕事に関しては英語だが、プライベートになると現地語。現地の言葉を喋ることでつかみになる」
「喜んでくれる」
商社マンはおもてなし精神が無ければ出来ませんね。
「一生懸命喋ると覚える。習うより慣れろ」
加藤さんも
「大変だと思えば出来ない、楽しいと思えば出来る」
本気でやりたい人しかなれないのが商社マンですね。
社長の野望
「もっと稼いで頂戴。まだまだ上はいるから稼げる会社へ」
そして恒例のお土産は。
三井農林の高級紅茶
三井系の輸入会社からイタリアの高級食材のブランドの生ハムとチーズ
気仙沼のごちそうセット
それぞれ100名でした。