がっちりマンデー『問屋ビジネス』
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
「ガイアの夜明けの感想」記事も書いているので、こちらも書いていこうと思います。
今週は、問屋ビジネスの特集です。
昨今は、中間マージンカットのために問屋を通さない小売店が多く潰れる問屋が多いですが、それでも残っている会社は強い会社。
その儲かりビジネス、儲かり戦略を特集していました。
因みにゲストは水道橋博士。紙問屋の息子さんだそうです。
吉寿屋(大阪府摂津市):お菓子問屋
大阪府摂津市にある吉寿屋(よしや)神吉さん(75)が社長のお菓子問屋。1964年に創業し2000店舗に毎日配送しています。
お菓子問屋
メーカーが大手から小さな会社まであまりに沢山あるので、小売店がそれぞれから仕入れるのが大変。
それらを纏めて仕入れて、スーパーやドラッグストアーに卸す
そのため、お菓子問屋は必要不可欠だそうです。
何種類ぐらい置いてある?
1800種類ぐらい置いてあり金額で2億円ぐらい
吉寿屋の特徴:返品を受け付けない
「全国のお菓子問屋でうちが全国で1軒だけ」と、社長も胸を張っています。
お菓子業界のルール
仕入れたお菓子をお店が返品できるというルールがある
賞味期限前に送り返されると、メーカーが金を返さなければならないから大変です。
なので吉寿屋は返品NGにしました。
メーカーとしてはありがたい限りですが、お店にとっては厳しいのでは?
兵庫県で8店舗を展開するスーパーオオジの店長に聴いて見ると
吉屋さんは返品無しで値段が安い(他と比べ1個あたり10~20円)
返品できない代わりに仕入れ値が安いため、店としては売り切ることが出来れば儲かるわけです。
ただ吉寿屋は売れる商品を仕入れる事が大切となります。
商談室では、お菓子を食べ続けて52年の神吉会長が待ち受けています。絶対食べて決めるのがポリシーです。
大手製菓会社も今年発売のお菓子を持ってきます。2000店舗を得る帰らないかだから必死です。
今後発売予定のお菓子を持ってきて「商品の判断をお願いしたい」となります。
美味しければ2000店舗に並ぶが、美味しくなければ0という厳しさ
「森永製菓様どうぞ」と呼ばれた森永製菓。
森永製菓の新しい商品…「何食ってるか解らない、うまないなこれ」
不採用となりました
「はっきりお答え頂けるので解りやすい。本社に伝えて商品開発にも役立たせる」
とガックリの森永さん
「グリコ様どうぞ」と呼ばれた江崎グリコ
Cheezaと新商品を持ってきた
Cheezaは「おいしいけど塩辛すぎて。ビールのつまみには良いけど、普通の人が食べるには辛すぎる」とちくり
新商品のお菓子
「美味しい。やりますわ」
グリコの新製品は2000店舗ゲットとなりました。
「商談っていつもこんな感じ。全て商品食べます。40~50品ぐらい毎週。」
会長は結構なお年なのにもかかわらず「年間2000種類以上」試食しているそうです。
人生生きてきた中で一番美味かったお菓子は
ブルボンのルマンド
今でもベストセラーでベストお菓子です。
私も大好きです
吉寿屋さんはお菓子問屋で121億円の売り上げがあるそうです。
売れるお菓子の重要なポイント
・連食性
・健康志向はダメ
・油と砂糖が入っている
このポリシーが重要だそうです。
新商品が沢山出るが棚は限られているから問屋さんの選びが重要となります。
返品受けないというのは画期的なビジネスモデルだそうで、お菓子業界3兆円市場のうち1%は返品で廃棄となっています。
それが勿体ないというのが、会社の理念だからこそ返品を受け付けないそうです。
株式会社ホーブ(北海道旭川市):いちご問屋
北海道旭川市にある株式会社ホーブ。業務用いちごを専門に扱ういちご問屋です
全国の市場から、業務用イチゴをしいれて、ケーキやパンメーカーに卸しています。
業務用なので年間通して安定した数が必要でして、いちご問屋が欠かせないそうです。
年間売り上げ52億円となります。
スイーツブームに乗ってがっちりのホーブですが、業務用のイチゴ普通のイチゴ何がどう違うか?
東神楽にある物流センターを訪れると、農家から収穫した業務用のいちごを集めていました。
イチゴのふたを開けてじろじろ眺めます。
「見た目が大事なんですよ業務用は」
と、社長。とにかく見た目重視です。
売れるいちご
円錐形、程よい大きさ、色が均一、味は二の次
「こんなこと言ったら怒られるかも知れないが」と社長が笑ってましたが。
たとえば、先白いとダメです。ちょっとだけ先がくぼんでいてもNG。
更に色がつきすぎているとNG
色がつくと美味しいんですが、柔らかくなってしまい少し触っただけで指紋がついてしまいます。
なので堅さも重要です
ホーブの大きな強み
いちご業界で初めて暑いときにも出来るいちごを開発しました。
夏に採れるイチゴです。
このイチゴはホーブが生み出しました。夏イチゴを生産していました。
国産初のな夏イチゴの大量栽培に成功したのです。
日本国内では6~10月は暑すぎて作れなかった。
今前は、いちごケーキを作らなきゃという事で、スイーツメーカーはアメリカから輸入していました。
ただ硬くて業務用いちごとしてはあまり良い物ではありませんでした。
そこでホーブが開発開始。
1995年夏イチゴペチカの開発に成功します。
形・色・大きさがよくて冬イチゴと遜色無いものとなりまして、メーカーから注文が殺到します。
売り上げが1億~2億だったのが10億~20億の売り上げになりました。
問屋のホーブがいちごを作れる理由
元々この会社の30年前は、育種や培養をしていた
元は卸問屋ではなく、種苗みたいな会社だったそうです。
1987年の創業以来、いちごの品種開発をしている会社です。
4月の終わり頃になるとペチカの苗を契約農家に売って栽培して貰います。
収穫したイチゴを仕入れて全国のメーカーに卸しています。
国産の夏イチゴ市場を開拓して問屋業に進出し業務用いちご問屋の最大手になったようです。
西原商会(神奈川県相模原市):業務用食品問屋
神奈川県相模原市にある西原商会関東ホテル・レストラン・居酒屋、弁当屋など、外食携わる食材、備品全般を扱う問屋さんです。
1972年鹿児島で創業。全国59箇所に営業所をもち外食店78,000軒に卸しています。
食材倉庫は大量にあります。マヨネーズ、ケチャップ、お総菜、木船のお皿、ぎんなん専用の串、注文表まで。
ウサギ肉、キジの肉、蛙の足、鰐の肉など約10万点の食材、備品を取り扱っています。
そしてチェーン店ではなく、個人経営の飲食店がお客さんが主体となります。
そして全国の店舗に販路を広げていました。
30年間一度も売り上げを落とすことなく680億円以上売り上げてます。
西原商会の強み
配送が強い
橋本駅前のとある居酒屋さんにやってきた配送。
「みりん一本お届けしました」
1本だけでもしっかり配送してくれます。
「小さな飲食店には嬉しい」
そして配送だけではなく営業もします。配送兼営業です。
食材の売り込みもするのです。
お店の方
「営業と配達を一緒にしてるので驚異的。配達してくれる人が知識を持っているこういうのがあるっておしえてくれるから、僕らも今度こういうのあったらお願いねと言える」
配送をしているのでその店の売れ筋や足りない物がすぐに分かり新しく仕入れた食材の提案も出来るそうです。
社員1800人中で1200人が営業権ドライバー。人材戦術により伸びていった企業です。
さらに全国規模に拡大したので、PBを作る所まで来ています。
メーカーから問屋から小売りから配送までを一緒にした驚異のビジネスモデルだそうです。
他に儲かりそうな問屋
大阪府松屋町花火問屋街。花火は季節商品だったが、結婚式、若者の中では誕生日パーティー宴会とかでも使うようになり伸びているそうです。