客先常駐エンジニアの心構え
IT系の技術者として長年働いてきた経験から、客先常駐の際に重要な心構えについて共有したいと思います。
最近ある現場で見かけた新人の行動をきっかけにこの話題の重要性を再認識しました。
新入社員の方や異動・転職で環境が変わる方々に向けて、老婆心ながら以下の点を心に留めていただければと思います。
1. お客様は常に見ている
何よりも重要なのは、「お客様は見ていないようで絶対に見ている」ということです。
たとえリモートワーク環境下でもこの原則は変わりません。
不適切な行動は「あの人大丈夫?」という印象を与え、会社全体の信用を失墜させる可能性があります。
常に緊張感を持って仕事に臨むことが大切です。
2. 挨拶は大きく、明確に
これは意外と重要です。オフィスでもオンラインでも、挨拶はしっかりと大きな声で行いましょう。
礼儀は客先では特に重要で、良い印象は次の仕事にもつながります。
ビデオ会議での挨拶も忘れずに。
意外と忘れる人が多いです。
3. プロフェッショナルな態度を維持する
作業が一時的に無くなり暇になったとしても、大あくびしたり、ぼーっとしたり、頬杖をついたりするのは絶対にNGです。
オンライン会議中もカメラをオンにして積極的に参加し、常に仕事モードであることを示しましょう。
「あの人作業空いてるの?」と思われないよう、背筋を伸ばして仕事に取り組む姿勢が必要です。
4. 適切な身だしなみを心がける
「郷に入れば郷に従え」の精神で、お客様のドレスコードに合わせつつそれよりも少し気を配りましょう。
リモートワークが増えた今でもビデオ会議に備えて清潔感のある身だしなみは必須です。
過度に派手な服装や強い香水は避け、プロフェッショナルな印象を維持しましょう。
5. オンライン・オフラインでのマナーを遵守する
業務中の携帯いじりや不必要な飲食は控えましょう。
特に食事は時と場所をわきまえる必要があります。
驚いたことにある新人は朝一番から業務時間中に袋や箱を開けてボリボリと食事を始め、周囲を「え!?」という表情にさせていました。
このような行動は絶対に避けるべきです。
オンライン会議では適切なタイミングでのミュート解除、背景設定にも注意を払いましょう。
6. 透明性のある行動を心がける
何も言わずに突然外出したり長時間席を外すことは避けましょう。
特に問題だったのはある人物が毎日20分から30分も帰ってこないことでした。
(おそらくトイレで寝ているか携帯を弄っていたようです)。
「あの人毎日どこ行ってるの?」とお客様に聞かれた他社のリーダーは青ざめていました。
リモートワーク環境下では特にスケジュールの共有や状況の報告が重要です。
長時間の離席が必要な場合は必ず理由を伝えましょう。
まとめ
これらの点は社会人としての基本的なマナーであり当たり前のことばかりです。
しかしそれができていない人がいるのも事実です。
一人の行動が会社全体の評価に影響を与えることを忘れないでください。
2024年現在、働き方が多様化する中でも、プロフェッショナルとしての基本的な姿勢は変わりません。
常に自己研鑽を怠らず技術スキルとビジネスマナーの両面で成長を続けることが、長期的なキャリア成功の鍵となります。
この記事の内容は、すべての職場環境に完全に当てはまるわけではありません。
各職場の特性や文化に応じて適切に判断し行動することが重要です。
人材を客先に送り出す側もこれらの点に十分注意を払う必要があります。
一人の行動が全体に影響を及ぼすまさに「腐ったミカン」にならないよう、慎重に人選しましょう。