Cities: Skylines II(シティーズスカイライン2)の情報
Cities: Skylines 2の公式情報「Dev Diary – Office Evolution by Titan」をさらっと翻訳して読み解いていきたいと思います。
要約
Cities: Skylines IIのコンテンツクリエイターパック「Office Evolution」の開発日記です。
制作者のTitan氏は初代Cities: Skylinesからアセット制作を続けてきたベテランクリエイターで、ヨーロッパの歴史的建築を得意としています。
本パックではオフィスゾーンに中密度の建物を追加し、歴史的な建築がレベルアップとともにモダンなガラスと鉄骨の要素を取り入れて変化していく「折衷建築」をテーマにしています。
5つの区画サイズに合計45棟の建物と3つのシグネチャービルが収録されており、都市の歴史的な進化を感じられるパックに仕上がっています。
開発日記 ― Office Evolution by Titan
皆さんこんにちは、Titanです!
私のことをご存じの方もいるかもしれません。
初代Cities: Skylinesの発売初日からアセットクリエイターとして活動しており、Cities: Skylines II向けのアセットも制作しています。
またGerman Region Packの共同制作者でもあり、YouTubeでも時々動画を公開しています。
そんな私が今日お届けするのは自分自身のコンテンツクリエイターパック「Office Evolution」についてのちょっとしたお話です。新しいクリエイターパックのウィッシュリストはこちらから:
https://www.paradoxinteractive.com/…/cities-skylines-ii-office-evolution
オフィスゾーンへの想い
私はオフィスゾーンがこのゲームでも前作でもずっと冷遇されていると感じてきました。
初代Cities: Skylinesには高層ビルしかなく、Cities: Skylines IIにはとても背の高い高層ビルか郊外の平屋のような低密度オフィス区画しかありません。
現在はシグネチャービルによって多少バリエーションが増えましたが、その数は当然ながら非常に限られています。
ニューヨークでも東京でもない普通の都市に合った中密度のオフィスゾーンがずっと足りないと感じていました。
だからParadoxからオフィス関連のCCPについてアイデアを求められたとき、まさに自分の出番だと確信しました!
コンセプト
アセットクリエイターとしての活動の中で、私はこれまで自分の得意分野からは少し外れた特定のスタイルの建築を求める声を何度か受け取ってきました。
私を知っている方はご存じだと思いますが、専門はヨーロッパの歴史的建築です。
小さくて装飾の美しい古いタウンハウスや教会、宮殿など何でも手がけてきました。何度かあった意外な依頼が折衷建築の制作でした。
古いものと新しいもの、石や漆喰のファサードとモダンで大胆なガラスと鉄骨の増築部分を組み合わせるというものです。
とんでもない!あの壮麗な歴史的建築をそんなふうに汚すなんて……。
でも……正直に言えば、ちょっと好きなんですよね。
過去と現在のぶつかり合い、都市が目に見えるかたちで進化していくあの感じが。
パックの方向性
このオフィスパックを作るチャンスを得たとき、これこそがその密かな情熱を追いかける百万に一つの機会だと分かりました。
アイデアはシンプルです。
中密度のオフィスゾーンを提供するパックを作ること。
歴史的な建築を基調としながらレベルが上がるにつれてよりモダンになり、ガラスの塔が増築されたり装飾的なファサードが解体されていく建物のセットです。
この折衷的な建築スタイルは古くて壮大な建物が残るヨーロッパで特に多く見られますが、アメリカから日本まで世界各地にも存在しています。
実際の制作はもう少し大変でしたが、それについてはこの後お話しします。
制作過程
先ほど言った通り、私の普段の守備範囲は数百年前の歴史的建築なので、モダンな建物を作ること自体が独特な挑戦でした。
ましてやモダンと歴史的要素の融合となればなおさらです。
インスピレーションを探しプロポーションや素材、アップグレードの段階、モダンな建物のデザインを検討しなければなりませんでした。そのためにまず「モックアップ」の建物をいくつかモデリングしました。
写真を貼り付けた簡易的なキューブを手早く作り、ゾーン全体がどんな見た目になるかモダンと歴史的なファサードがどう共存できるかのイメージを掴むためのものです。
ゾーンの制作
モックアップが完成した後、実際のゾーン制作に取りかかりました。
数週間の作業を経て最初の建物群が完成しました。
大部分はまず歴史的な建物から作り始め、現実の建築家がやるようにそこから徐々に再開発していく手法を取りました。このパックの核となるのは新しい高密度オフィスゾーンです。
5つの区画サイズに対応した合計45棟の建物が収録されています。
ほとんどの建物はレベルが上がるにつれてクラシックからモダンへと明確に変化していく様子を表現しています。
レベルアップの工夫
今回のパックとゾーンでは通常のレベルアップ方式とは異なるアプローチを採用できたことを嬉しく思っています。
バニラのゲームではレベル1・3・5のみ固有の建物があり、中間レベルは同じメッシュにプロップが増えるだけという仕様です。私のパックではすべてのレベル間に小さな変化を加えました。
これにより歴史的な建物からモダンなオフィスコンプレックスへと滑らかに変化していく様子がしっかり表現されています。
シグネチャービル
ゾーン建物の大部分が完成してから3つのシグネチャービルの制作にも着手しましたが、最初から作りたいと思っていたものです。
CCPに収録できる建物数には限りがあるためゾーン建物をあまり目立たせすぎるとオフィス地区が単調に見えてしまうリスクがあります。シグネチャービルであればそのような心配はいりません。
これらの建物ではモダンな増築部分が歴史的建造物を完全に圧倒するような、元の建物への配慮をあまり気にしない大胆なデザインに挑戦しました。
ブランズウィック・コーナービルの物語
ブランズウィック・コーナービルを例に見てみましょう。
ここにはかつて1880年代に建てられた古い行政庁舎がありました。
精緻な装飾と角に大きな塔を備えた壮麗なネオゴシック建築です。
しかし時の流れは残酷でした。
荒廃し、火災に見舞われ、最後にはわずかな廃墟だけが残りました。それから百年後、成長を続けるマルチメディア企業が新しい本社の建設地を探していました。
彼らが見つけたのは長い歴史を持つ都市中心部の荒れ果てた土地です。
まだ残る廃墟はかつての壮麗さを垣間見せてくれます。
まさに企業が求めていたものでした。
都市の中心にある角地でメディアへの先進的なアプローチと伝統とのつながりの両方を示すことができる場所です。
そこで彼らは更地にする代わりに古い部分を慎重に保全しビルのメインエントランスの一部として取り込みました。このように建物一つひとつが都市の歴史を物語っています。
私が自分の都市に常に求めている「歴史」はこれらの建物のそれぞれにもしっかりと表現されています!
おわりに
私からの紹介は以上です!
この短い開発日記を通じて私がゲーム内で再現したかったスタイルと、埋めるべきだと感じていた空白について理解していただけたら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんの都市で装飾豊かなファサードから活気あるオフィス街へと発展していく姿を見届けるのが今から楽しみです。それでは!
https://mods.paradoxplaza.com/authors/_Titann_
https://steamcommunity.com/id/TitanGameDesign/
感想
Titan氏のオフィスゾーンに対する長年の不満と情熱がしっかり伝わってくる開発日記でした。
歴史的建築とモダン建築の融合という折衷スタイルは実際のヨーロッパの街並みでもよく見られるもので、都市のリアリティを大きく高めてくれそうです。
特にすべてのレベル間で建物の外観に変化を持たせたという点は非常にこだわりを感じます。
バニラでは中間レベルが同じ見た目になりがちだっただけに嬉しい改善ではないでしょうか。
ブランズウィック・コーナービルのような背景ストーリーが語られるシグネチャービルも魅力的で、建物一つひとつに歴史を感じられる街づくりが楽しめそうです。
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