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はじめに:検証時間10時間。2042年のマップ迎えた「終焉」
結論から申し上げます。
数年にわたり開発を続け、2042年の歴史を刻んでいた私の街「niban2023」は、今回のアップデート(v1.21.1-f4/f5)の荒波を越えることができず、実質的な放棄(リタイア)を余儀なくされました。
この結論を出すまでに、私は延べ10時間以上を検証作業に費やしました。1回20分にも及ぶロードを幾度となく繰り返し、考えうるすべての設定変更、MODの抜き差し、そして挙動の解析を試みた末の決断です。この10時間一人の市長として、そして記録者として戦い抜いた末に見えた「真実」をここに残します。
1. 希望と絶望の境界線:新規マップは「生存」している
まず重要な事実として、今回のアップデートでCities: Skylinesというゲーム自体が壊れたわけではありません。
私の環境でも「新規マップ」であれば、主要MODを含め正常に動作することが確認できています。つまり、ベースとなるシステムや最新版MODのポテンシャルは失われていないのです。
問題は、特定のアセットや旧バージョン前提のロジックが深く刻み込まれた「旧セーブデータ」にのみ、致命的な不整合が起きている可能性が高いという点にあります。
2. 現象の正体:いわゆる「青い虚無」のような表示不具合
現在、海外フォーラムなどでも報告されているのが、ズームインした瞬間に街の一部が消えてしまうように見える現象です。
これはCities: Skylinesの描画仕様と、MOD環境の相互作用に関係している可能性があります。
- 遠景では街が見える: 遠距離では建物のLOD(簡易モデル)や道路の簡易メッシュが表示されるため、街は正常に存在しているように見えます。
- 近距離描画で問題が発生: ズームして本来のメッシュを描画しようとした際、何らかの理由でネットワークやアセットの描画に失敗すると、Cities側で青いプレースホルダのような表示になることがあります。これがいわゆる「青い板」のように見える現象です。
つまり、私の街が消えたわけではなく、描画処理やMOD環境の整合性が崩れた結果、正常な表示ができなくなっている可能性が考えられます。
3. 「五種の神器」の現状と、10時間の試行錯誤
幸いなことに、我々市長が長く愛用してきた主要MOD(いわゆる五種の神器)は、驚くべきスピードで更新が進んでいます。
- TM:PE / Move It / Skyve: 現在のゲームバージョンでも使用できる更新版が公開。
- IMT / Node Controller: 更新やテスト版が公開されており、多くの環境で動作報告が出ています。
私はこの10時間、これらのMODを最新版に更新し、カリング距離を制御する「Visibility Control」の設定調整や、LSM(Loading Screen Mod)による欠損アセットの整理など、考えられる限りの方法を試しました。
しかし、Adaptive Networks (AN) などのネットワーク系MODを含む複雑な構成環境では、旧セーブデータを完全に正常な状態で読み込むことが難しいケースもあるようです。
数年間積み重ねてきた都市データとMOD環境が複雑に絡み合った結果、その修復作業はもはや外科手術というより「不可能な考古学」に近いものになっていました。
4. 終焉の瞬間:最後の手術とクラッシュ
検証の最終局面、私は一つの賭けに出ました。LSMの回復系オプションを有効にし、欠損アセットの整理やエラーの整理を試みたのです。
しかし、20分におよぶ沈黙のロードの末に待っていたのは、復活の光ではなく、無慈悲なデスクトップへの強制終了(クラッシュ)でした。
セーブデータそのものが破損しているとは断定できませんが、現在のMOD環境との整合性を回復することは、私の検証範囲では不可能という結論に至りました。
5. 結論:次なる都市開発へ向けた「前向きな撤退」
10時間を費やして得た結論は、救えないという事実を、正しく受け入れることでした。
新規マップが正常に動作する以上、これ以上の時間は「過去の修復」ではなく「未来の創造」に使うべきだと判断しました。今回の騒動は、長く続いてきたCS1のMOD環境が大きく揺らぐ転換点になったと言えるかもしれません。
数年間の思い出が詰まった「niban2023」は歴史の記録の中に封印し、私は新しい、そしてより軽快に動作する「新しい札幌」を描き始めることにしました。破壊は常に、新たな創造の始まりでもありますから。
「niban2023」、今までありがとう。そして、新しい街で再会しましょう。


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