建築×タワーディフェンスの意欲作『Cataclismo』を触ってみた
最近プレイを始めた『Cataclismo(カタクリスモ)』。
本作は、暗雲に包まれた世界で、石のブロックを一つずつ積み上げて城塞を築き、迫りくる化け物「霧魔」から人々の希望を守り抜く建築型タワーディフェンス(RTS)です。
チュートリアルの「隔絶の門」までをプレイしたので、街づくり系ゲーム好きの視点から、その手触りを紹介します。
「1ブロック」を積む楽しさと、独特の操作感
本作の最大の特徴は、あらかじめ用意された塔を配置するのではなく、レゴのようにブロックを組み合わせて自分だけの防壁を作れる点にあります。
建築の自由度: 自分の手で理想の建物を形にできるプロセスは、やはりこのジャンルの醍醐味。
一般的なタワーディフェンスゲームでは、決められた場所に決められた防衛施設を配置するだけですが、『Cataclismo』では一つひとつのブロックを手作業で積み上げていく感覚を味わえます。
操作感は一長一短: 正直なところ、操作性は「若干微妙」と感じる部分もあり、手放しで「レゴのような快適さ」とは言えないかもしれません。
特に3D空間でのブロック配置は、慣れるまで思った場所に置けないこともしばしば。
それでも、設計次第で城の見た目も機能もガラリと変わるため、「自分なりの要塞」を構築すること自体には確かな面白さがあります。
試行錯誤しながら、少しずつ理想の城に近づけていく過程は、建築好きにはたまらない体験です。
「たかが壁、されど壁」――デフォルトの城に学んだ死角の恐怖
チュートリアル中、高い壁の上に弓兵を並べて万全の体制を整えたはずが、なぜか射程内に1匹だけ撃ち漏らしが発生しました。
原因を調べてみると、なんと最初から建っていた城の構造そのものが死角を作っていたのです。
どんなに強力なユニットを配置しても、射線が通らなければ意味がない。
結局、一人の兵士を壁の外へ「打って出させる」ことで解決しましたが、このゲームのシビアな設計を思い知らされた瞬間でした。
この経験から学んだのは、「城壁の高さだけでなく、射線の通り方まで考慮しなければならない」という、本作ならではの戦略性です。
美しい城を作ることも大切ですが、それ以上に「実戦で機能する城」を設計する必要があります。
ちなみに、ユニット(兵士)に対しては「届かないなら仕方ない」くらいのドライな感覚で接しています。
特に愛着があるわけではありませんが、それだけに「どう効率よく働かせるか」という装置としての配置に頭を使うことになります。
リソース管理の洗礼:城の「ギザギザ」すら贅沢品?
城塞のシンボルともいえる、壁の上の「ギザギザ(狭間壁)」。
「これぞお城!」と意気込んで装飾を始めましたが、すぐに「リソース不足」の壁にぶつかりました。
無尽蔵ではない資材: チュートリアルだからといって資材が無限にあるわけではなく、配置できるブロックの数は厳密に決まっています。
この制限が、プレイヤーに常に優先順位を考えさせる緊張感を生み出しています。
ロマンか、実益か: かっこよさを求めて装飾を増やすと、肝心の防壁を厚くできなくなる。
このカツカツの予算管理こそ、本作の隠れた難所かもしれません。
「見た目を取るか、防御力を取るか」という究極の選択を迫られることになります。
結局、最初はロマンに走りたくなりますが、何度か霧魔の襲撃を受けるうちに、実用性重視の設計に切り替えざるを得なくなりました。
ゲームが進めば資材も増えるでしょうが、序盤は我慢が必要です。
襲撃に備えるのに「門」が必要な矛盾
プレイしていて思わずツッコミたくなったのが、「入り口(門)」の設置です。
霧魔の襲撃に備える防壁を作っている最中に「門を作れ」という指示。
「化け物が来るんだから入り口なんていらないし、最悪ロープで降りればいいじゃないか」とも思いましたが、ゲームシステム上、動線を確保するのは必須のようです。
せっかく築いた壁を壊して門を作る作業は、建築の「癖」を感じるポイントでした。
ただ、ゲームの世界観としては、兵士たちが出撃したり物資を運び込んだりする経路が必要なのは当然なのかもしれません。
リアリズムとゲーム性のバランスを取った結果なのでしょう。
まとめ:難易度イージーでも侮れない「建築の癖」
難易度イージーで進めているため詰まることはありませんが、リソース管理や射線の確保など、考えなしに積むだけでは通用しない奥深さがあります。
「かっこよくて、かつ機能的な城」への道はまだ遠そうですが、少しずつこの独特なシステムに慣れていこうと思います。
今後、より複雑な襲撃パターンや難易度の高いステージに挑むことで、さらなる建築の工夫が求められることになるでしょう。
建築好き、タワーディフェンス好きの方には、ぜひ一度触れてみてほしい作品です。
独特の操作性に慣れさえすれば、自分だけの城塞を築き上げる達成感は格別です。
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