レビュー記事

福岡男一人旅2日目【小倉・門司港レトロ】特急ソニックで北九州へ・焼きカレーと鉄道の歴史に触れる旅

2日目スタート:朝食はお約束のサニーパン

目覚めの良い2日目の朝。

前日にすっかり虜になったシロヤの「サニーパン」で朝食を済ませます。

練乳とソフトフランスパンの絶妙なコンビネーションは、何度食べても飽きることがありません。

一口食べるたびに「ああ、これが福岡の味だな」と実感します。

前回記事

福岡男一人旅3泊4日の旅【1日目】博多駅から始まる寺社仏閣めぐりとシロヤのサニーパンに感動!
はじめに札幌から福岡へ、男一人の3泊4日の旅に出かけました。今回の旅は「とにかく歩いて福岡を満喫する」をテーマに、博多周辺の寺社仏閣めぐりと福岡グルメを楽しむ旅程です。1日目:福岡到着~博多駅周辺散策新千歳空港から福岡空港へ朝の便で新千歳空...

特急ソニックで小倉への旅路

事前にインターネットで予約しておいた特急ソニックに乗車。

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博多~小倉間は指定席で片道1,550円という手頃な価格で、約1時間弱の快適な旅路です。

ソニックは博多・小倉~別府・大分を結ぶJR九州の看板特急で、通勤・通学で利用する乗客も多く、平日でも意外に乗車率が高いことに驚きました。

車窓から通勤・通学風景を眺めているうち、途中の駅で大勢の学生が一斉に降りていく光景に遭遇。

福岡県内の学園都市なのでしょうね。

電車での移動は、土地の生活パターンが見えて面白いものです。

小倉駅到着~モノレールとの初対面

小倉駅は新幹線も停車する九州の交通要衝で、ホームの数も多く博多駅に勝るとも劣らない規模の大きさです。

駅の中心部に向かうと、頭上に北九州モノレールが走っているのを発見!

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モノレールが駅に直結している構造は札幌民には新鮮でした。

やはり各地の交通システムには土地柄が表れますね。

小倉城エリア散策

八坂神社で旅の安全祈願

小倉城に向かう途中、風情のある商店街や歴史を感じさせる橋を通り、川の向こうにお城が見えてきました。

ただし周囲を高層ビルに囲まれた現代的な風景で、ビルの窓ガラスにお城が映る光景は、なんとも複雑な心境になります。

まずは小倉城に隣接する八坂神社で参拝。

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八坂神社は細川忠興によって創建された神社で、小倉祇園祭は400年の伝統を誇る歴史ある祭りでも知られています。

平日の朝ということもあり、人もまばらでゆっくりと参拝できました。

御朱印もいただき、2日目最初の神社巡りとなりました。

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小倉城見学~400年の歴史を辿る

小倉城の歴史は戦国末期(1569年)に中国地方の毛利氏が現在の地に城を築いたことから始まります。

その後、関ヶ原の戦いで徳川家康に与した細川忠興が豊前国へ入り、1602年から約7年かけて本格的な築城を行いました。

宮本武蔵と佐々木小次郎の逸話でも有名な地ですね。

小倉城の天守は「唐造りの天守」と呼ばれ、四階と五階の間に屋根のひさしがなく、五階が四階よりも大きくなっているのが特徴的です。

小倉城庭園との共通券(560円)を購入し、じっくりと見学しました。

平日の昼間ということもあり観光客は少なく、お城好きとしては贅沢な時間を過ごせました。

最上階はカフェになっていましたが、残念ながら景色はそれほど良くありませんでした。

細川氏は海外貿易にも力を入れ、城下町繁栄策として諸国の商人や職人を集めて商工業保護政策を実施。

同時に祇園祭りも誕生させました。

その後、1632年に細川家が肥後国熊本藩へ転封となった後は、譜代大名の小笠原忠真が入城し、以後幕末まで小笠原氏の居城となりました。

小倉城庭園で四季を感じる

手入れの行き届いた美しい日本庭園です。

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花の季節ではありませんでしたが、新緑に包まれた美しさがありました。

庭園から見る小倉城の眺めは格別で、テラスからの風景も印象的でした。

庭園内の武家屋敷も見事に復元されており、江戸時代の暮らしぶりを垣間見ることができます。

旦過市場と菅原神社

小倉市内を散歩し、地元の台所として親しまれる旦過市場へ。

地元の方々で賑わう活気ある市場で、観光地化された市場とは違う、生活に根ざした雰囲気が印象的でした。

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近くにある菅原神社も訪れましたが、残念ながら人がおらず、参拝のみで御朱印はいただけませんでした。

これも旅の醍醐味の一つですかね。

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北九州モノレール初乗車

帰りは北九州モノレールに初乗車。

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旦過駅から小倉駅まで100円という驚きの安さでした。

短距離とはいえ、この料金設定は市民に優しい公共交通システムだと感心しました。

門司港レトロ地区へ

小倉駅から門司港駅へは普通列車で移動。

意外と本数が少なく、しばらく待つことになりました。

時間に余裕を持った行動が肝要ですね。

レトロな港町の魅力

門司港駅は国の重要文化財に指定されたルネッサンス式木造建築の美しい駅舎です。

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周辺にはレトロな建物が建ち並び、関門海峡大橋も一望できます。

主な見学スポット

  • 旧大阪商船:白壁の美しい洋館
  • 門司港レトロ:アールデコ調の商業ビル
  • 旧門司税関:赤レンガの重厚な建物
  • ブルーウィングもじ:日本最大級の歩行者専用跳開橋
  • 門司港レトロ展望室:関門海峡を一望

明治・大正期の面影を残すこれらの建築群は、まさに「時間の止まった港町」という表現がぴったりでした。

門司港名物:焼きカレーの歴史

門司港の名物といえば焼きカレー

発祥は昭和30年代、門司港にあった喫茶店で、余ったカレーをグラタン風にオーブンで焼いたところ、大変好評を得たことから広まったといわれています(諸説あり)。

現在では門司港地区だけでも40店舗以上のお店で独自の焼きカレーが提供されています。

数多くの店がありましたが、行列店ではなく、地元で愛される王道的なお店を選択。

平日でもお客さんがいる程度の適度な混雑でした。

外国人観光客が多く、日本語の会話はあまり聞こえてこない国際的な雰囲気。

焼きカレーは一般的なカレーライスに卵やチーズをのせ、オーブンで焼いたもので、普通のカレーとは違う香ばしさとコクがあります。

スパイスの調整も可能で、辛さを変えて楽しむこともできました。

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確かに美味しいのですが、観光地価格なのかやや高めの印象でした。

意外な発見:門司電気通信レトロ館

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門司港レトロ展望室から景色を眺めていると、気になる建物を発見。

Cities: Skylinesというゲームで見覚えのある建物でした!

門司電気通信レトロ館(旧電電公社の建物)です。

無料で見学でき、電話の歴史や通信技術の展示があります。

モールス信号を実際に打てる展示もあり、なかなか面白い体験でした(全然うまく入力できませんでしたが)。

昭和の通信技術の進歩を肌で感じることができる貴重な施設です。

九州鉄道記念館

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忘れずに立ち寄った九州鉄道記念館。

実車展示や内部展示が充実しており、鉄道ファンでなくても楽しめる施設でした。

20~30分ほどじっくり見学しました。

失敗談:和布刈展望台への挑戦

時間があったので和布刈展望台に行ってみることに。

Googleマップでバスで近くまで行けそうに見えたのですが、これが大失敗でした。

バス停から展望台までは人気のない絶望的な坂道で、しかも結構な距離があり、とても徒歩では無理。

現地に来ないと分からない情報でした。

途中で諦めて引き返し、1時間に1本しかないバスを30分待つはめに。

展望台に行くなら車が必須です。

また、後で知りましたが下関への連絡船(往復800円)もあったので、そちらで本州側も楽しんでみるという選択肢もありました。

事前調査の重要性を痛感しました。

小倉に戻って漫画三昧

小倉に戻ってから帰りの列車まで時間があったので、北九州市漫画ミュージアムへ立ち寄りました。

北九州市漫画ミュージアムは、「銀河鉄道999」の松本零士、「シティハンター」の北条司など北九州ゆかりの漫画家を多数輩出している土地柄を活かした文化施設です。

約7万冊の漫画単行本が読み放題で、漫画ファンにとってはまさに桃源郷のような場所です。

入館料480円を払って中を見学すると、奥に大量の漫画が読めるコーナーが!

これはありがたい!

普段読まない作品を次々と読み進め、あっという間に時間が過ぎました。

館内は「見る・読む・描く」の3つのテーマで構成されており、漫画の歴史や制作過程なども学べる施設になっています。

漫画好きには最高の時間潰しスポットですが、時間に注意が必要です。

一度座ったら立てなくなります。

駅グルメ:小倉駅のかしわうどんで締め

夕食は疲労もあり、小倉駅ホームの立ち食いうどん店で「かしわうどん」をチョイス。

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500円という手頃な価格で、柔らかい麺と優しいダシ、かしわ(鶏肉)のコリコリとした食感が絶妙でした。

駅のホームで食べるうどんも、旅の醍醐味の一つですね。

北九州の「かしわ」は、関西風の上品な鶏の旨味が感じられ、博多のとんこつとは違う美味しさがありました。

博多への帰路

帰りの特急で博多へ。

前の座席にゴミが置きっぱなしという残念な出来事もありましたが、これも旅の現実。

19時台に博多到着。

疲れていたため、シロヤでサニーパンとワッフルを購入してホテルに直行しました。

さすがに2日目でも、サニーパンへの愛は変わりません。

むしろ旅の疲れを癒してくれる心の支えのような存在になっていました。

2日目の総評

  • 歩行距離:約16km
  • 御朱印GET:1つ(八坂神社、※菅原神社は無人で取得できず)
  • 北九州グルメ:焼きカレー、かしわうどん
  • 訪問スポット:小倉城、小倉城庭園、門司港レトロ地区、漫画ミュージアム
  • 交通手段:特急ソニック、北九州モノレール、普通列車

小倉・門司港は福岡市内とはまた違った魅力がありました。

特に門司港レトロ地区は小樽のような雰囲気で、レトロな建物群と現代的な観光地としての機能が見事に融合していました。

ただし和布刈展望台のように、アクセスが困難な場所もあるので事前調査は大切ですね。

小倉城では400年を超える歴史を体感でき、毛利氏から細川氏、小笠原氏へと続く城主の変遷とともに、九州の玄関口としての重要性を学ぶことができました。

また、門司港の焼きカレーは、明治から昭和初期にかけて海外貿易港として栄えた門司港のハイカラな雰囲気を今に伝える一品で、各店独自のアレンジが楽しめる食べ歩きグルメでした。

明日は太宰府天満宮などを予定しています。

3日目のレポートもお楽しみに!


この旅行記は個人の体験をもとに書かれています。施設の営業時間や料金等は変更になる場合があります。

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