Cities: Skylines(シティーズ:スカイライン)

Cities: Skylinesで作る情緒ある日本の旧市街地 ~明治・大正・昭和初期の街並み~【10周年記念】

はじめに

Cities: Skylinesが10周年を迎えた今、私も新たな挑戦として日本の歴史的な街並みを再現するプロジェクトを始めました。
近年、Steam Workshopには数多くの日本風アセットが公開されており、特に歴史的建造物のクオリティが目を見張るものがあります。

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それらを活かした情緒あふれる旧市街地を作りたい — それが今回のプロジェクトの出発点です。


特に明治から大正、昭和初期にかけての日本の街並みは、和と洋が混在する独特の雰囲気を持っています。
レンガ造りの建物と瓦屋根の和風建築が共存する景観は、日本の近代化の歴史を物語る重要な舞台です。
その魅力を現代によみがえらせるべく、Cities: Skylinesというゲームの中で再現に挑戦しています。


街づくりのコンセプト

路面電車を中心とした街の展開


このエリアの中心となるのは、奥に見える駅舎です。

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そこから環状線状に路面電車の線路を敷設し、昭和初期を思わせるクラシックな車両を走らせることにしました。
路面電車は単なる交通手段ではなく、街の景観を形作る重要な要素です。
レールに沿って歩道を整備し人々が行き交う姿を想像しながら配置していきました。


実際に作成した街では、駅前の広場から伸びる路面電車の線路が道路と交差する様子が見て取れます。
電柱と電線が路面電車のレールに沿って走り、日本特有の景観を形成しています。
特に雪をかぶった山々を背景に、電線が張り巡らされた街並みは、日本のどこかの地方都市を彷彿とさせます。


歴史的建造物の配置

駅を中心に広がる街には、和風の商店や町家、小さな神社仏閣などを点在させていく予定です。
特に駅前には、昭和初期の百貨店を模した建物を配置。
そこから伸びる商店街には、軒を連ねる昔ながらの店構えを再現しました。
建物の高さを2~3階建てに統一することで、圧迫感のない親しみやすい街並みを目指しています。


左右に異なる建築様式を配置することで、明治・大正期の「ハイカラ」な雰囲気も演出。
一方には伝統的な日本家屋の黒い瓦屋根と白い壁、もう一方にはレンガ造りの洋風建築という対比を楽しめるよう工夫しました。
また日本語看板を設置し、昭和初期の商店街の雰囲気を再現しています。


日本らしさを演出する細部へのこだわり

電柱が作る日本の風景

日本の街並みといえば欠かせないのが電柱の存在です。
欧米の都市と異なり、日本の多くの地域では今でも電線が空を網の目のように覆っています。

※Before
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※After
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この特徴的な光景を再現するため、電柱アセットを路地に沿って配置。
電線が交差する様子は、一目で「ここは日本だ」と分かる風景を作り出しています。


画像からもわかるように、コンクリート製の電柱から複数の電線が伸び、交差点を中心に張り巡らされています。
特に路面電車の架線と一般の電線が交差する様子は、昭和の街並みそのもの。これだけで日本の風景としての没入感が一気に高まります。


標識と路地の装飾


細い路地には、日本特有の標識を設置しました。
「止まれ」の赤い三角形の標識は、日本の道路標識の代表格。
十字路や丁字路に設置することで、リアルな日本の街の雰囲気を演出しています。
また明治期の建築様式を取り入れた公共施設や、大正ロマンを感じさせる洋風建築など、時代を象徴する建物も点在させました。


建物と道路の間には、生活感を出すための細かな装飾も追加したいところ。
自動販売機や郵便ポスト、路上駐車された車両なども配置すれば実際に人が暮らす街としての魅力を高められるはずです。


交通と人の流れの工夫


旧市街地らしい雰囲気を出すため、車の交通量は抑えめにし、代わりに歩行者や自転車の流れを重視できればよいですね。
駅前から伸びるメインストリートは歩行者天国として整備し、週末には露店が並ぶような設定で賑わいを演出。
細い路地にも人が行き交うよう、魅力的な目的地を点在させています。


地形と背景の活用


今回の街づくりでは、背景となる山岳地帯も重要な要素としています。
雪をかぶった壮大な山々を背景に据えることで、日本のアルプスや北海道の風景を思わせる景観を作り出しました。
山と町の対比は、日本の多くの地方都市で見られる光景でもあります。


また、平坦な土地と丘陵地を組み合わせることで、地形の変化による街の発展の様子も表現。
駅を中心に広がる市街地と、その外縁部に広がる住宅街との対比も楽しめるレイアウトになっています。


今後の展望


現在は中心部の整備に力を入れていますが、今後は少し離れた場所に住宅街をさらに展開する予定です。
昭和の団地や、現代的なマンションとの対比も面白い要素になるでしょう。
また丘陵地には寺社仏閣を配置し、参道には門前町を形成する計画も進めています。


画像からわかるように、すでに路面電車の駅周辺や主要道路沿いの建物配置はかなり進んでいます。
今後は細部の装飾や歩行者の動線、夜間の照明などにも注目して、より生き生きとした街にしていきたいと考えています。


まとめ


Cities: Skylinesという自由度の高いゲームだからこそ、このような「理想の日本の街並み」を作ることができます。
電柱と標識、そして路面電車—これらの要素が組み合わさることで、どこか懐かしくも新しい日本の風景が生まれています。

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和洋折衷の建築様式が入り混じる明治・大正・昭和初期の街並みは、現代ではなかなか見ることのできない貴重な景観です。


Steam Workshopで公開されている素晴らしいアセットを活用しながら、これからも情緒ある日本の街並みづくりを楽しんでいきたいと思います。
そしてこのような取り組みが、日本の歴史的な街並みの魅力を再認識するきっかけになれば幸いです。


皆さんも是非、自分だけの日本の街を作ってみてください。

皆様素晴らしいアセット・プロップありがとうございました!
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