はじめに
札幌から福岡へ、男一人の3泊4日の旅に出かけました。
今回の旅は「とにかく歩いて福岡を満喫する」をテーマに、博多周辺の寺社仏閣めぐりと福岡グルメを楽しむ旅程です。
1日目:福岡到着~博多駅周辺散策
新千歳空港から福岡空港へ
朝の便で新千歳空港から福岡空港へ。
約2時間半のフライトですが、座席が狭く隣の乗客次第では移動がかなり疲れる場合があります。
今回は運良く問題なく過ごせました。
福岡空港から博多駅まで
福岡空港に到着後は、滑走路近くの長い廊下を歩いて地下鉄乗り場へ。
福岡市地下鉄空港線に乗車し、わずか2駅で博多駅に到着。
空港から市内中心部まで約11分という利便性は本当に素晴らしく、今まで利用した空港の中で最も楽な空港連絡でした。
博多駅の第一印象
博多駅に到着すると、その規模の大きさと人の多さに驚きました。
札幌駅よりもかなり大きく、構内には数多くの店舗が入っていました。
さらに驚いたのは博多バスターミナルの規模。
次から次へとバスが出入りし、街を歩いていてもあちこちでバスが走っている光景に出くわします。
札幌と比べてもバスの本数と路線の多さは圧倒的で、まさに「バスの街」という印象でした。
博多口(西口)から徒歩5分のホテルに荷物を預けて観光スタートです。
本場の豚骨ラーメンでランチ
まずは腹ごしらえ。
博多駅内にある「博多だるま」で本場の豚骨ラーメンをいただきました。
人気店の「Shin-Shin」は行列ができていたので、比較的空いていたこちらを選択。
麺の硬さを聞かれた時は「そんな選択肢があるのか」と驚きつつ、バリカタ(固め)をオーダー。
替え玉もして大満足の一杯でした。
博多の街歩きで気づいたこと
徒歩で観光していて気づいたのは、札幌民には福岡の道路事情が少々戸惑うということ。
札幌は碁盤の目状の区画で方向感覚が分かりやすいのですが、福岡(特に博多周辺)は放射線状に道が伸びていたり斜めの区画が多いため、「今どっちの方向に歩いているんだっけ?」と迷うことが多々ありました。
また、路地という路地にもバスが入ってきて、ちょっと狭い道でも平気でバスが通るのには驚きました。
正に福岡は「バスの街」だと実感した一日でした。
博多の寺社仏閣めぐり
観光は徒歩のみで移動する予定。
まずは住吉神社から開始しました。
住吉神社
平日ということもあり、参拝客が少なくゆっくりと参拝できました。
旅の安全を祈願し、御朱印をいただきました。
住吉神社は博多区住吉にある古社で、全国に約2,000社ある住吉神社の中でも最初に建てられたとされる「日本第一住吉宮」として親しまれています。
本殿は室町時代の建築で重要文化財に指定されており、博多周辺では比較的落ち着いた雰囲気で、一人旅のスタート地点として良い選択でした。
住吉神社から櫛田神社へ
住吉神社から櫛田神社まで、住吉通りと那珂川沿いを歩きます。
福岡の古い神社を巡るこのルートは、博多の歴史を感じながら散策できる定番コースです。
キャナルシティ博多
櫛田神社に向かう途中でキャナルシティ博多に立ち寄り。
巨大なガンダムのプラモデル?に遭遇し、思わず写真を撮りました。(権利関係がありそうなので公開はなし)
福岡らしい現代的な観光スポットです。
櫛田神社
櫛田神社には観光客が多く、特に外国人旅行者の姿が目立ちました。
「博多山笠」で有名なこの神社では、一年中飾り山笠を見ることができます。
実物を間近で見ると、その精巧な作りと迫力に圧倒されました。
櫛田神社は天平宝字元年(757年)の創建と伝えられ、「博多山笠」の始まりと終わりを告げる重要な神社として地元の人々に愛され続けています。
博多町家ふるさと館
博多の古い建物を再現した施設で、歴史を感じさせる展示がありました。
お土産コーナーを眺めた後、有料展示は見学せずに次の目的地へ。
東長寺(福岡大仏)
弘法大師空海が創建したとされる東長寺では、福岡大仏を見学。
高さ10.8メートル、重量30トンのこの木造坐仏は、平成4年に完成した比較的新しい大仏ですが、その大きさは圧巻で、まさに「大仏」という名にふさわしい迫力でした。
地獄めぐりという体験型の施設では、真っ暗な通路を歩き、最後に極楽の明るい空間に出るという構成になっており、仏教の世界観を体験できる不思議な感動を覚えました。
東長寺は空海ゆかりの寺院として、また博多で最も古い密教寺院として重要な位置を占めています。
博多千年門と若八幡宮
博多千年門は平成26年(2014年)に整備された新しい門で、博多旧市街の入り口として作られました。
写真映えするスポットとして人気があり、博多の歴史と現代が融合した象徴的な建造物です。
最後に若八幡宮でも参拝し、御朱印をいただきました。
若八幡宮は博多の氏神様として地域の人々に親しまれており、境内は小さいながらも趣のある神社でした。
JR博多シティ「つばめの杜ひろば」~鉄道神社
若八幡宮から博多駅に戻る途中で、JR博多シティの屋上にある「つばめの杜ひろば」を訪れました。
高さ60メートルの場所にあるこの屋上庭園は、意外に知られていない穴場スポットです。
鳥居をくぐって参道を進むと、「鉄道神社」という珍しい神社がありました。
転車台を模したような円形の境内で、旅の安全を祈願。
こんな身近な場所にこんな神社があったとは!
また、展望台からは福岡の街並みを一望でき、博多の街の全体像を把握するのに最適でした。
屋台街への挑戦
夕方頃にホテルにチェックインし、部屋は期待通り(?)狭かったですが、寝るだけなので問題なし。
トコジラミも発見されず一安心。
中州の屋台街へ。
ホテルから徒歩で向かいました(今思えば無謀でした)。
屋台街は確かに風情がありましたが、観光客価格なのか全体的に高めの設定。
人気の屋台は客でいっぱいで、一人旅だと少し入りづらい雰囲気でした。
2周ほど散策しましたが、雰囲気を味わうだけで諦めることに。
道に迷って風俗街に紛れ込んでしまい、頻繁に声をかけられたのは予想外でした(もちろん何もしませんでしたが)。
意外に屋台街と近い場所にあるんですね。
夕食とホテルへ
博多駅に戻り、駅内の定食屋で焼き鯖定食を食べました。
本当は福岡名物のもつ鍋や水炊きを食べたかったのですが、一人では入りづらく、また海鮮も北海道民としてはそれほど興味がなく…。
ゴマサバを食べてみたかったのですが、居酒屋にしかないようで断念。
結果的に少し無難な選択になってしまいましたが、疲労も限界だったのでさっと食事を済ませてホテルに帰りました。
運命の出会い:シロヤの「サニーパン」
ホテルに戻る前に、明日の朝食を調達しておくことに。
福岡について調べていると「シロヤ」というパン屋が有名だと分かったので、博多駅にある店舗に立ち寄りました。
遅い時間だったため商品は少し品薄でしたが、「サニーパン」とオムレットを購入。
ホテルに戻ってシャワーを浴びた後、なんとなく小腹が空いたのでサニーパンを食べてみると…衝撃でした!
単純にソフトフランスパンに練乳を挟んだだけのシンプルなパンなのですが、これが異常に美味しい!
「なにこれ!」という妙な衝撃を受けて、この瞬間から福岡滞在中の朝食は毎朝サニーパンと決定したのでした。
1日目の総評
- 歩行距離:約18km
- 御朱印GET:4つ(住吉神社、櫛田神社、東長寺、若八幡宮)
- 福岡グルメ:豚骨ラーメン、焼き鯖定食
- 感動の出会い:シロヤのサニーパン
- 意外な発見:つばめの杜ひろばの鉄道神社
初日から予想以上に歩きましたが、福岡の寺社仏閣めぐりを満喫できました。
明日は小倉・門司港に向かう予定です。
2日目のレポートをお楽しみに!
この旅行記は2025年の体験をもとに書かれています。記載されている情報は当時のものである可能性があります。
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