ガイアの夜明け 感想

『AIは天使か悪魔か』【今日の「ガイアの夜明け」感想】

今日のガイアを3行で

  • 生成AIについて
  • 各所でChatGPTが使われていて急速に広がっています
  • 国産の生成AIも研究されていました。

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます

小学校でもAI

茨城県つくば市の小学校では、夏休み前に5年生を対象に「AIってなんだろう?~AIにはどんな特徴があるかな~」という特別授業が行われました。この授業では人工知能について学びました。

授業では、ペッパーとAIを掛け合わせた物が登場し、人工知能によって賢くなったことが紹介されました。
ペッパーは「つくば市のことを教えて」と尋ねると、質問に答えてくれます。また、さまざまな質問に対してAIが自分で考えて回答することも紹介されました。たとえば、「何があっても消えない物は何?」という質問には、「愛」と答えるなど、AIが独自の考えで回答することもあるそうです。

このAIはChatGPTを使用していました。

生成AI

テキストや画像、音声などの生成も行うことができるAIのこと。

子供たちは興味津々で、AIについて様々なことを学びました。
「AIを活用して絵を描いたり、本を作ったりしたい」
なんて話もでていました。

特別授業は研究学園小学校の岡田氏によって実施されました。
岡田氏は、「教育界だけでなく、AIはどの場面でどう使っていくかを考えていくことが大事だ。AIは進化しており、今私たちの社会を劇的に変えようとしている」と述べました。

進化するAI

今、私たちの社会を劇的に変えようとしています。

1995年発売されたWindows95
ITの巨人がAIの覇権を握ろうと動き出します
ウインドウズにAI機能を搭載する

日本人科学者はオールジャパンでAI開発をしようとしてマイsた。

AI兵器が出て来て…人類の未来は?

ChatGPTの登場

去年現れたChatGPTは、人間との会話のようなやりとりが可能でした。

「嫁と会話する方法は?本音で喋るためには?」
「相手の意見を尊重し、批判せずに聞くこと。相手が話した内容を要約して反復することも大切です。」
子供の名付けにも候補を提案してくれたりしてました。

東京港区のソフトバンクでは、昨年5月から2万人がチャットGPTを活用しています
。マーケティング担当の丹羽さんは、どのように活用しているかというと、

ソフトバンクワールド2023のイベントのキャッチコピーを生成AIで作成しています。
参加者が惹き込まれるようなキャッチコピーを生成してくれることもあり、「人間では考えつかないようなコピー」も生み出すことがあります。
650の案から、「テクノロジーの新潮流。今、世界が動き出す。」というキャッチコピーが半分の期間で完成しました。

「私たちの業務効率が向上しました。」

このAIは仕事を支援する頼もしい相棒となり、ソフトバンクのトップ層も活用しています。

「私もチャットGPTを使っています。思いついたアイデアを君はどう思う?」などと質問し、知恵を絞るのに活用しています。

生成AIは広く活用されており、主要企業の7割が導入後の労働時間の削減を見込んでいます。
一方で、「3億人分の仕事が奪われる可能性がある」という意見もあり、AIが生活を便利にする一方で、人類の脅威ともなり得る可能性も考えられています。

2023年5月、AIの専門家など350人以上が共同声明を出し、パンデミックや核戦争のようにAIが人類を絶滅させるリスクがあることを指摘しました。AIのCEOやビル・ゲイツなどもこの声明に署名しています。

エール大学の調査によれば、「AIが10年以内に人類を破滅させる可能性がある」と考える人が42%いたそうです。

AIは天使なのか悪魔なのか

AIは天使なのか悪魔なのかという問いに対して、AIのChatGPTは以下のように回答しました。

「AIは人間が行うのが困難なタスクを効率的に実行できる一方、誤用や悪用が潜在的な問題となり得る。そのため、天使にも悪魔にもなりうる存在だと言えます。」

このChatGPTの開発はOpenAI社によって行われ、そのために一兆円以上が投資されました。
Microsoft(MS)もAI技術に大きな資金を投じており、WindowsがパソコンOSの標準になったように、今度はAIで主役の座を狙っています。

2023年5月下旬、MS本社の最高幹部の一人である沼本さんが来日しました。
沼本さんは企業向けマーケティングの責任者であり、日本市場の拡大を図っています。
彼は東大法学部を卒業し、通産省に入省した後にMSへ転職し、20年のキャリアを経て現在の地位に至りました。

沼本さんは2日間で10社以上と面会予定であり、その中には北國銀行の頭取も含まれています。
先進的なデジタル化取り組みをする地方銀行のトップにAIの可能性を売り込み、「AIが自動的に議事録を作成し、オンラインミーティングの遅れを補うことができる」と提案しています。
そのためのAI機能として「コパイロット」があり、指示に従って資料を整理しグラフやプレゼン資料を作成してくれる機能です。

ただし、AIによって仕事の効率が向上する一方で、人の仕事を奪う可能性も議論されています。MSはAIを「自動操縦ではなく副操縦士」と位置づけており、ユーザーの仕事をサポートする存在として位置づけています。

コパイロットを中心にして再びAIの波を巻き起こそうとしているMS。
沼本さんは「この気を活かさずしてどうするか」という意気込みで日々奮闘していると語っています。

2023年6月27日、日本ではMSがコパイロットを企業向けに紹介するイベントを開催しました。
このイベントには1万人以上が参加し、AIによって早く動くことの重要性やその可能性に興味を持っていることがうかがえます。

IT大手もAIを活用し業務効率を向上させる動きが広がっています。
楽天はオープンAIとの協業を発表しました。海外のAI技術を取り入れる動きがますます加速している状況です。

警鐘を鳴らす

そうした流れに警鐘を鳴らす人がいます。

AIの専門家である国立情報学研究所の黒橋所長は、

「これらのAIは人間と共存する人間のパートナーになる。
そのパートナーが全部海外の企業の物と言うのは良くない。
情報の根本を海外のいくつかの企業に握られることは、経済安全保障や日本文化の発展の観点から健全ではない」

と述べています。

東工大の横田教授は、スパコンでAI技術を研究し、米IT大手に対抗する日本のAIを作ろうとしています。

「スラムダンクの安西先生も言っているように、『あきらめたらそこで終了』という言葉がある。全くやらないとお客さんになり一方的に生成AIを使う側になる。1社1社が個別にやっていてはオープンAIやGoogleに敵わない。束になれば健闘できるのではないか」

と述べています。
幼少期をアメリカで生活した横田さんは、3歳の時にPCに触れ、慶応大に進学しスパコンを研究。
31歳でスパコンでゴードンベル賞を受賞した、気鋭の科学者です。

2023年7月、神戸市で、IT大手に対抗する方法について、理化学研究所計算化学研究センターを訪れました。
そこには富岳と呼ばれるスパコンがあります。
3年前に計算速度世界一になった日本が誇るスパコンです。
富岳で生成AI基板技術を開発する計画が進行中で、

「できる限りの技術計算リソースとデータを集結させて、多くの人の力を借りながら、日本で一番優れたモデルを作っていきたい」

と述べています。
この富岳プロジェクトには東工大、東北大、富士通、理研が参加し、オールジャパンで世界に挑む意気込みを見せています。

生成AIの基盤には大規模な言語モデルが必要であり、法律、医学、経済、歴史、化学、地理、政治、文学などを学ばせることで、より的確な答えを出せるようになります。
しかし、日本語データが不足しており、それが大きな課題となっています。

これらは資金力で優る大手IT企業が有利な状況です。


元Googleの社員でAI専門家であるウィテカーさんは、一握りの大企業が独占する危険性を訴えており、

「企業は自らの成長や利益の拡大を追求するものであり、それ自体は当然のこと。だからこそ一握りの巨大企業がAIを利用して人々をコントロールしようとしていないか常に監視しておく必要がある。私たちがAIを安易に受け入れすぎると、深刻な弊害をもたらす可能性がある」

と警告しています。

2023年7月中旬、東京渋谷区にて、横田氏はサイバーエージェントを訪れました。

サイバーエージェントのAI担当の方と打ち合わせをします

「今回、富岳を使用して大規模な言語モデルを開発する『GPT富岳』というプロジェクトがあります。日本語データにおいては我々の力だけでは足りない。サイバーエージェントが保有する日本語データを活用させていただけないか」

と語りました。

サイバーエージェントは生成AIの開発を進めており、そのノウハウを持っているとのことです。

「1人1人が持っている力を合わせて、お互いの長所を活かしながら、日本として大規模言語モデルを進化させていくことを目指しています」

と話しています。
しかし、協力を得ることができるかどうかはまだ未知数です。

ChatGPTの使い方

CHATGPT は、歴史上の人物を蘇らせることもできます。
例えば、AI織田信長という設定で、織田信長が再現され、本能寺の黒幕についての質問に答えてくれるかもしれません。

rinna(りんな)

2020年にMSから独立して設立された会社で、中心人物は坪井さん(33歳)です。
AIで返事をするキャラクター、AIりんなを開発しており、自動で話すAIキャラクターを作成し、自社製AIにチャットGPTを組み合わせています。
AIりんなは、女子高生のような口調で、うどんが好きで、兄がいるという設定です。
また、歌と絵が得意で、怖い物知らずです。
彼女はYouTubeで視聴者からの質問に答える活動も行っています。

rinnaのビジネス展開においては、企業として感情豊かな応対を行ったり、個人として悩み相談に応じたりすることを目指しているそうです。

坪井さんは一児の母でもあり、長女の泉ちゃんがいます。
日課として保育園に迎えに行く毎日を送っています。
帰宅後も作業に追われる中、娘との時間を大切にしようとしています。
たまに娘を「りんな」と呼びそうになることがあるとか大変です。

2023年7月上旬には、新たなプロジェクトに取り組んでおり、織田信長をチャットGPTで再現し、ライブ配信でゲストとして登場させてました。
織田信長に関する情報も学習しており、ユーザーが織田信長であると設定すると、彼になりきって会話することができます。

AIの信長がりんなとコラボするライブ配信では、歴史の迷宮に迷い込んだような感覚を楽しめるようでした。
なんか変な織田信長がいましたがしっかり会話が成立していて凄かったです。

AI兵器

ロシアウクライナ侵略戦争では、ドローンが大量に兵器として投入されています

AIドローン

様々なセンサーを備えたAIが敵の攻撃をかわして標的に向かいます

ShieldAI

AIドローンを開発製造してます。
アメリカ軍と契約
実戦投入に向けて開発が進んでます。

ブランドン・ツェン
海軍特殊部隊としてアフガンで戦闘経験がある方が代表です。

最前線では敵や市民の位置を正確には把握できない
AI兵器の最大のメリットは戦場の正確な情報を兵士に提供出来る
この情報をもとに最前線の兵士は正しい判断を
危険な状況に置かれている一般市民の命も守れる

安保理

AIに関する初会合が行われました。

悪意を持つ人がAIを手にするかも知れない
AIが人々に大きな危害を及ぼす可能性がある

と、AI兵器の禁止やリスク管理の必要性を訴えた

AI兵器の規制についてブランドンは

私はAI兵器の開発を辞めるべきでは無い
我々が辞めたとしても敵は開発を辞めない
戦場には勝者と敗者しかいない
常に最高の技術を持つ必要がある

と、語っていました

横田教授の野望

スパコン富岳を拠点にする東工大の横田教授は、新たな仲間を集める取り組みを進めていました。
2023年7月下旬、東京の高田馬場で、サイバーエージェントの佐々木氏とコトバテクノロジーズの小島氏との会合が行われました。
小島さんは、アメリカのコーネル大学でAIを専攻し、メタでのインターンでAIを研究した経験を持ち、アメリカを離れて日本に戻ってきました。

小島さんは

「何もしないと、オープンAIのような企業が日本の市場を席巻する可能性がある。それを阻止できるタイミングは今しかない」

と述べ、アメリカ企業の動向に対する危機感を示しました。
一方、横田教授は、アメリカ企業の動きに不満を持ち、

「急にパイの取り合いが始まった頃から、状況が急変してきた。以前はそうではなかった。
研究成果を積極的に学会に発表していた。
しかし、チャットGPTのブーム以降、研究段階からビジネスに移行しようとするアメリカ企業が研究結果を隠す傾向が出てきた。
過去何十年にもわたる蓄積があり、多くの人々が努力を重ね、血や汗、涙を流してきた成果がある。
これらの努力に基づいて小さな建物が築かれている。これを独占してしまうことは許されない」

と語りました。

サイバーエージェントの佐々木氏は

「研究の経験を活かしてサイバーエージェントに貢献したいという気持ちがあり、企業としてもそれを支援したい」
と延べ
、コトバテクノロジーズの小島氏も同様に協力の意向を示しました。生成AIの開発中のサイバーエージェントは、共同作業に参加することに同意しました。

さらに、2023年7月下旬には理化学研究所で、コトバテクノロジーズの小島氏も加わって会合が行われ、仲間が増えました。
横田教授は、
「社会に浸透するテクノロジーを考えると、日本は未来の5年や10年を待つのではなく、少しずつ前進し、最終的に笑顔で成功を収めるための状況を築くべきだ」

と述べ、来年の3月までに富岳での成果を公開し、世界と競争できるAIの開発を目指す意向を示しました。
彼は皆で協力し、OpenAIやGoogleなどに一歩も引かず、果敢に挑戦する姿勢を強調しました。

まとめ・感想

ChatGPTは便利ですからねぇ。
最近毎日のように使っています。
使いこなせればかなり便利なツールです。

生成AIの力で業務の効率化も出来る部分はあります。

使う側の人間によるんですよね。
天使にも悪魔にもなるのですから。

今回は面白かったです

日本産は出来るのかよく分かりませんが。


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