今日のガイアを3行で
- 廃棄物から新たな物を生み出す取り組みについて
- カンロは廃棄飴やテンサイなどで新たな物を生み出そうとしていました
- 西田商運ではラードからバイオディーゼル燃料作っていました。
※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます
SDGs週間だそうです
何て言うかいまいちピンとこないSDGs。
ガイアもSDGsの取り組みについてでした。
カンロの規格外の飴を使った新たな商品開発。
化学に詳しく無い運送会社のバイオ燃料。
それらについてガイアのカメラが追ってました。
今週末SDGs
ガイアも企業の持続可能な取り組みに
キャンディーメーカの大きな問題
規格外の雨
年間1200トンもの雨を捨てている
自分たちが一生懸命作っている物を少しでも捨てたくない
革新的な技術で意外な物に生まれ変わらせる
科学の知識が無い運送会社が作る新しい燃料
使うのは豚骨ラーメンの飲み残しスープ
油ボケしていると言われ何糞と
油ぼけと言われてクリーンな燃料を追い求めるとビッグビジネスに
全国の車両で使いたい
ヒトツブカンロ
東京新宿駅
西口を出てすぐの場所に長い行列が
いま話題の行列だそうです。
グミッツェル
外はパリパリ中はしっとりの新感覚グミ。
動画でもバズってるそうです
咀嚼音が心地良いとYoutubeなどで話題に
ASMRとかですかね。
昼過ぎには完売する大ヒット商品になっているそうです。
そんな行列の出来るお店ヒトツブカンロ
キャンディ業界最大手カンロの直営店
ギフトに特化したオリジナル商品が人気です。
そんなカンロの本社は新宿の高層ビルにありました。
年商256億円。従業員600人ほど。
1912年創業。大正に出来ました。
110年を迎える老舗キャンディメーカー
カンロ飴は有名ですね。
あの茶色い飴。甘塩っぱい。
超ロングセラーです。
ピュレグミもカンロですし。
コロナ禍でも売上げ好調なカンロです。
社長は三須社長
6年前に三菱商事から来ました。
年功序列の老舗体質に成果主義を導入して業績はV字回復していたが危機感を抱いていました。
キャンディで成長した企業をいっそう成長させて行こうと考えると限界がある
企業が存続していくためにはSDGsなサステナビリティを一番に考えて行く必要がある
カンロは面白い商品を作っていました。
キャンディストロー
キャンディで飲み物を飲めます
プラの廃棄問題から考えたキャンディストロー。
最後には食べれます。
カンロはSDGsの取り組みを本格的に始めようとしていました。
フューチャーデザイン事業
三須社長の肝いりで誕生したのは
フューチャーデザイン事業
メンバーは各部署のエース達
SDGsをテーマにした新たな商品を生み出すそうです。
例えば包装とかに使っているトレーなどのプラを使って…など。
自社の廃棄物を日用品にアップサイクルしようという試みなど。
開発責任者は金澤さん
カンロ一筋24年。商品開発畑で長年活躍してきた女性。
ヒトツブカンロの責任者でもあります。
斬新な商品を生み出し人気店にしました。
新しい事にチャレンジする前向きな姿勢から抜擢されたそうです。
ただ今回の商品開発には戸惑っているようで。
キャンディを作るのとは全く違う
未知の領域で知識が無い。
私たちに何が出来るかを突き詰めていきたい
山口県光市がカンロ飴の創業の地
そこに金澤さんがいました。
カンロひかり工場
飴を作っている工場です。
カンロが捨てている物の中で一番勿体ない物がここにありました。
カンロ飴はどうやって作られる?
カンロ飴の原料は醤油、砂糖、水飴、塩と非常にシンプル。
これらを煮詰めて飴を細くしていき特殊な機械で飴玉の形にカットします。
金澤さんが見に来たのは飴の製造工程で出てくる粉末
切り粉
飴を成形するときに出てしまう廃棄する飴です。
棒状の飴を丸くカットするのにどうしても小さな屑がでます。
それが大量に発生していました。
捨てたくないけど捨てざるを得ない物
廃棄される飴は切り屑だけではありません。
規格外の飴
少しでもかけていたり変形していると商品になりません。
たまに欠けているのも入っていますが。
飴なら溶かして利用出来そうなもんですが、成分バランスが崩れるので再利用は出来ないそう。
カンロの廃棄飴
年間1200トン
肥料とかにリサイクルはしているが…
肥料メーカーに売っている?
金を払って処理して貰っているとのこと。
沢山廃棄されている飴を見て改めて金を生む物にしようという決意を固めていました。
廃棄飴から商品を作れ
新たな商品プレゼンの日となりました。
社をあげての一大プロジェクト。
フューチャーデザイン本格稼働です。
そこで発表されたのが。
廃棄飴を原料にしたウェットティッシュ
飴の糖分からアルコールを造り不織布に染みこませます。
9月20日過ぎに発売したいと考えていたようですが。
三須社長は開発スピードが遅いとツッコみます。
商品パッケージなどは良かったようですが…
何故急ぐ?
商品開発の面では我々は慎重なので良い物は作るがこういう商品に関してはスピード感が必要
社会貢献のためなどだけを出していくとどこかの段階で無理が生じる
事業として貢献できる物でなければならない
儲けが出なければ続かない。儲ける事が大事
企業ですからね。これが一番重要な部分です。
金澤さんにとっては思いがけぬ指摘だったようですが。
カンロの研究所
SDGsに真っ正面から取組をしているカンロ豊洲研究所
カンロ研究所の方に松下さんが案内して貰ってました。
飴やグミの新しい味を研究開発する場所
飴は砂糖と水飴を煮込んだ物が原料。
色や味を加えていって飴になります。
70℃くらいにすると粘土状になります。
そこから飴を成形します。
みかん味グミはSDGs商品
みかんの絞りかすで作っている商品
搾汁をして半分はジュース。
残りの半分は絞りかすとして捨てられたりしてますが。
実際に良い香りがするそうでして、お菓子にしないと勿体ないと考えて商品となりました。
三須社長が教えてくれたキャンディストローの開発現場もありました。
飴でストローを作ると色々な味をつけられるそうです。
本物の味かは置いといて。
レモネードのキャンディストローに無糖の紅茶と合わせて飲むとレモンティになるそうで。
甘みが溶けて行っているのが解るぐらいでした。
社内でSDGsの意識は上がっている?
上がっている
おいしさや食感を科学的に追い求めるだけではなく
循環型社会の研究テーマにも取り組んでいくことが大切だそうです
飴を使ったウェットティッシュ
岩手県奥州市
飴を使ったウェットティッシュの開発をする会社がありました。
ファーメンステーション
社長酒井さん
無農薬の米を発酵蒸留してアルコールをつくりエタノールを生成
化粧品などを開発販売しています。
食べられる米の糖から作ったので安心安全
米から出来るなら飴をとここの技術に目をつけたのでした。
使えない糖を新しく生まれ変わらせてくれる
可能性を感じる
早速カンロ飴の切り屑で製造開始。
釜にカンロ飴の切り屑と酵母などを入れて発酵。
食材によっては難しいものがあるらしいがカンロ飴は酵母の元気がなくなることもなく激しく発酵してました。
そして飴エタノールが完成しました。
エタノールは除菌効果があります。
原料由来の香りを残しているらしくて甘い匂いがするようです
ツーンとしないというのが特徴。
肌に触れたとき傷口があってもヒリヒリしないとか凄いアルコールですねぇ。
つけた感じも刺激が少なく普段使っているアルコールとは全然違うようです。
余計な添加物が入っていないカンロ飴だから出来るエタノール製造。
肌に優しいエタノールでウエットティッシュを作ります。
4月25日
社外の人を集めていました。
カンロ商品のファン
規格外のカンロ飴とオーガニック米から出来たウェットティッシュを紹介します。
早くも形になった試作品の出来映えを確かめて貰います。
「とても飴から作られたとは驚くくらいしっかりしている」
「エコな商品はエコにした分商品が脆くなったり
劣になる物になる印象だったが製品として素晴らしい
という意見が。
アンケートも評価は上々でした。
ヒヤヒヤだったが、私たちのモチベーション
今後も何かを作り出していた伊藤前向きな気持ちになった
ラードから燃料を作成
福岡県新宮町
8:00に人が集まってました。
鍋を持って集まる。資源ゴミ回収の日です。
月に1度あるそうです。
揚げ物とかしたときの脂を引き取って貰えるようです。
廃油を資源ゴミとして回収と。
ここら辺は捨てない地域だそうです。
捨てないを実践する地域
天ぷら油の他にラードが回収されていました。
ラード油=豚の脂
福岡ですから豚骨ラーメンが名物です。
豚の骨を煮だして取る豚骨スープが決め手。
本場の九州ラーメン美味しいが問題があります。
飲み残しのスープからはギトギト脂が
飲み残したスープからラードが溜まります。
そんなラーメン店からラードを次々回収する人が。
運ばれた先は西田商運
従業員194人 126台のトラックがあります。
西田商運会長の西田さん74歳
運送会社がラードをどうするの?
豚骨スープの飲み残しのラードと天ぷら油の廃油を精製してトラック燃料にしています。
捨てられる油を使い、BDF
バイオディーゼル燃料を作っています。
植物・動物由来の脂からバイオ燃料を作ります。
CO2排出を軽減できる燃料です。
しかも世界初と言われる豚骨スープから作ったバイオ燃料
私が考えたと会長。
化学に詳しい?
学校は行っていない。詳しいとかではない。
やりたかったからやった
何故そこまでするの?
排気ガスを今まで巻き散らかしてきて
自分の会社の車くらいはCO2削減したかった
運送業界が抱える環境問題に敢えて挑んだのでした。
16歳でトラック運転手になって20歳でトラック1台で運送業を始めました。
トラックが増えるにつれて何かしなくちゃと研究を始めたそうです。
油バカと言われていた。
軽油がまだ安い時代になんであえてバイオ燃料に拘って作るのかと
あっちこっちから西田が油ボケしとるとか。
そう言われたら逆に何糞と。
最後まで良くなったねと言う言葉が欲しかった
西田さんを支えたのは奥さん
一番最初に出来たバイオ燃料を私が乗っていた乗用車に入れて黒い煙を吐きながら途中ノッキングしながら。
レストランの臭いがする。排気ガスの。
今はそんなしないけど…。
試行錯誤の末に出来たバイオ燃料
今も研究中だそうです。
部屋の壁には西田さんを支えた言葉が。
褒めてくれる人は我が友。
貶してくれる人は我が師。
馬鹿にする周りの言葉も声援として聞いていた西田さん。
油バカ人生を歩んできました。
クリーンな燃料で走りたい。
その気持ちがとてつもないビッグビジネスが舞みました
CO2排出削減の取り組み
JALでは貨物を運ぶ牽引車両に使用済み食用油を使ったバイオディーゼル燃料を使う試験をしているようです。
従来の燃料の6倍の二酸化炭素を削減出来るとのこと
JR東海では使用済みの食用油から作った燃料で特急車両の走行試験をしたそうです。
商船三井でもバイオディーゼル燃料の実証実験が行われていました。
大洗から苫小牧まで乗客貨物を乗せて運行したそうです。
2050年までにCO2排出をゼロにするのが目標だそうです。
豚骨ラーメン燃料
豚骨ラーメンがどのように燃料になるのか
回収したラードはBDF燃料製造工場で燃料化されます。
様々な機械を使っています。
経産省と農林水産省から認められた技術実証事業となっています。
化学の知識は無い西田さん。
ラードに薬品を入れて撹拌。
不純物を沈殿
ラードを洗浄
等々の工程を生み出してバイオディーゼル燃料を生み出していました。
1日の製造量:3000リットル
豚骨スープのラードと天ぷら油の廃油をブレンドした物だそうです。
B100
バイオディーゼル燃料100%
他では大体B5という軽油にバイオディーゼル燃料を5%混ぜた物を使っています。
しかし西田さんは100%に拘ります。
バイオ燃料を使うトラックの車検証もありました。
100%バイオディーゼル使ってます。
B100に拘る理由
環境に優しい。エンジンの改造が不要
引火点が高い
軽油だと45℃
バイオディーゼル150℃
出火の可能性が低いのです。
西田さんの会社ではB100を45%の車両で利用しているそうです。
運転手の方もそんなに変わりが無いとの感想が。
燃料の開発だけではない
豚骨カット品の納品
飲み残しの豚骨スープからラードを取り出す機械を開発してました。
西田さんが開発設計をしたそうです。
ラーメン店の店主も通常だと回収に金が掛かっているので
それを無料で回収してもらいエネルギーになるというのは喜ばしいことのようです
ラーメン店ではラードを流さないためにグリストラップを作る
ラードは産廃として金払って処分してます。
それがなくなるとラーメン店は助かります。
西田さんの安らぎ
5人の孫と遊ぶことのようです。
孫の認識では、豚骨のスープを油にして油にする仕事をしてるとのことでした。
運送業が本業なのにケツに付け足されてました。
そんな孫の成長を見るに付け環境への思いも強くなってるようです。
環境意識の高まりと共に回収依頼も広がります。
ピザ屋さんでもサイドメニューで揚げ物を使う事になり
廃油問題が出てましたがそれを回収してもらうようになったとのこと。
環境を大切にしたいという思いに賛同したからだそうです。
ビッグビジネス
ビッグビジネスが舞い込みました。
第一交通産業
全国でタクシー8000台保有している大会社。
そこのトップクラスの方がやってきました。
燃料効率も良い
新しいトラックに使われて何の異常も無いと証明されている
沖縄のエリアでバスに西田さんの会社の燃料を仕入させて貰った
沖縄を含めて全国の車両で使わせて貰いたい
第一交通産業の車両の多くにバイオ燃料を使いたいと言う相談でした。
タクシーはディーゼルじゃないから…
バスとかですかね。
西田さんも張り切ってました。
西田さんが開発した信用と質
今世界が必要としているリユースの結晶
と第一交通の方が語っていました。
更に西田さんの夢は広がり…最新のプラントを併設した新社屋建設に着工
西田さんの思いを次の世代に伝えたいと考えていました。
青春時代をつぎ込んできたので継いで貰わなかったら私の青春何だったんだとなる
新天地に来て2代目、3代目…100年は保たせて貰わないと
今も研究を続ける西田さん
油馬鹿と言われた夢にやっと時代が追いついてきました。
カンロの新しいターゲット
北海道芽室町にカンロの金澤さん
自社の廃棄飴以外にある物に目をつけていました。
訪れたのは農家。
そこにあったのはテンサイの苗
ビートとも言われて砂糖の原料となる農産物。
カンロはテンサイから取れた砂糖を商品に使用しています。
テンサイも飴の削りくずと同じ事が起きていました。
砂糖を取った絞りかす
糖分を抜き取った残渣です。
収穫したテンサイはポテトのようにカットされて温水に浸して糖分を抽出。
砂糖を抽出した残渣が年間20万トンもでます
新たな勿体ないを見つけた金澤さん。
何にするのか?
豊島という会社を訪れました
ペットボトルゴミを集めて糸に戻して作った服など。
サステナブルな素材を多く取り扱う繊維商社
持参したのがテンサイの残渣から作られた
ビートファイバーという粉状の物。
ビートファイバー
テンサイに含まれる繊維分を粉末にした食物繊維。
豊島の技術によりタオルなどに出来ないかという相談でした。
すると豊島の担当が見せてくれたのがサトウキビの繊維から作ったタオルでした。
テンサイの繊維でも可能性はあると回答が。
今後一緒に開発を進めることに
私たちが作っている飴やグミは人を笑顔にしたりとか出来るもの
そこから繋がる物が同じように笑顔になったり笑顔が増えれば良い
と語っていました。
まとめ
廃棄される物から新た物を生み出していくというのは資源国ではない日本にとっては重要なことです。
こういう技術により利益が出るようになれば、日本にとっても良い事じゃないかと思いました。