ガイアの夜明け 感想

『風が変わった!? 電力新時代~電力の理想と現実②~』【今日の「ガイアの夜明け」感想】

今日のガイアを3行で

  • 洋上風力発電について追いかけていました
  • 三菱商事や丸紅、戸田建設、海外資本など色々な会社が参入しているようです
  • 福島の地元企業も洋上風力発電に希望を乗せて開発に取り組んでました

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます

エネルギー危機

原油や天然ガスは高騰を続けています。
ロシアが引き起こした戦争によるウクライナ情勢などにより尚更深刻な事態となっています。
岸田総理が「これまで以上の省エネに取り組み…」などという抜けた事を言っていましたが。
原発を全部再稼働しますとかぶち上げればまだ違ったのに。
参院選前には言えないか。

まぁ、それはさておき、脱炭素が急務とかになってるようです。
切り札となるのが今回取り上げていた洋上風力発電でした。

日本の海に4500基作る計画

出来るかどうかはしりませんが、そういう計画があったんだなぁと思いながら眺めていました

五島列島沖の洋上風力発電

長崎県五島市
63の島で形成される土地が注目されていました。

日本の未来があるそうです。

海の上で発電する風車がありました。
戸田建設が関わった洋上風力発電

海面からブレードの一番高いところまで96メートルあるそうです。
2016年商用運転を開始しており、1基で2000世帯分をまかなえる電力を発電してます。
風車周辺は強い風が吹いていて、風車が傾いているぐらい。

大丈夫なの?

海の中に秘密がありました。
水深100メートルある場所に立つ風車。
しかし海の中の柱は途切れてました。

浮体式

柱が海の底に付いていないのです。
浮かんでいる風車でした。

水中に円筒製の浮体があり下が重いことで安定するという起き上がりこぼしの原理

五島近海は台風の通り道だが風速55メートルでも大丈夫という。
倒れないんですよ。不思議ですねぇ。

そんな技術で作られた風車。
この電気は五島市内で使われていました。

福江島のカフェ
経営しているのは山崎さん夫婦
地元食材ヘルシーランチが売りだそうですが。

電気にも拘り地産地消

五島の中で作られた電気を使っていました。
明細を見るとカフェと自宅含めて1ヶ月電気代19317円。
まぁそこまでべらぼうに高くはないようです。
九州電力よりも5%割引だそうです。

契約しているのが「ごとうの電気」

ごとうの電気

仕掛けたのはガソリンスタンドの経営者
清瀧さん81歳
灯油など石油製品を販売していますが、年々売れなくなってきているようです。
石油需要の落ち込みです。
早く手を打たなければならないと感じて再生可能エネルギーに注目。

五島は再生可能エネルギーの最先端地域

五島市の再エネ自給率は56%
半分以上の電力が再生可能エネルギーで賄われていました。

そこで清瀧さんが中心に起ち上げたのがごとうの電気
五島市民電力です。

五島で作った電気を五島で消費することで島内で金が回るという仕組みで経済を活性化しようと考えました。
雇用を生み出す効果や、人口増加なども可能となります。

清瀧さんの思惑通りとなった事例

名物のかまぼこ製造工場

五島の電気に切り替えて、再生可能エネルギーのアピールしました。
それに注目されて東京などからも注文が入るようになり売上があがりました。
SDGs云々が流行ですからねぇ。

風車が生まれて新たな雇用

風車をメンテナンする会社が出来ました。
元々島内にあった社員3人の建設会社がメンテナンスをするようになり社員が50人に増加。
再生可能エネルギーに未来を感じて入社した人もいました。

洋上風力発電の嬉しい影響

魚は影に集まるという性質があります。
洋上風車が建っている下に影が出来ます。
そこに小さい魚が集まってきてそれを目指して大きい魚も。
最高の浮き魚礁と言われていました。

風車の足に珊瑚が付着して魚が集まってました。
風車と魚の共存が期待されていました。

更に洋上風力発電を増やそうと言う計画が進んでいるようでした
再生可能エネルギー自給率80%が目標とのこと

注目の洋上風力発電

注目を集める洋上風力発電
日本の電源構成は将来的に再生可能エネルギーを36~38%に引き上げる用ですが。
それには風力も増やさなければいけません。
日本は国土面積が狭く海岸線が広いので洋上風力発電が向いています。

洋上風力発電は2種類

1.着床式

着床式は海底に基礎を固定する方法。
浅い海底に作らないといけないため日本では難しいです。

2.浮体式

船のように浮かばせてアンカーで固定する方法。
バージ型、スパー型(五島のやつ)セミサブ、TLP…など種類が沢山あります。

2040年まで4500基を作るという洋上風力発電プロジェクト

北海道だと、石狩市沖、南後志、島牧とかが候補に挙がってました。
日本海側に多くありまして秋田県とかもありました。

その中で秋田県と千葉県のいくつかの場所で三菱商事のグループが受け持つことになりました。

三菱商事グループの洋上風力発電

既に洋上風力発電の取り組みを10年前から欧州で実施しているのが三菱商事グループ。経験や知見を生かして提案したようです。

入札価格が断トツで低かったようです。
他より1kwあたり4円から5円も安いという価格が提示されてます。
それは傘下に収めたオランダのエネルギー事業会社エネコの存在がありました、。
欧州の企業を傘下に収めることでノウハウを培ってきたのでした。

日本が世界でどうやって生きていけるか
世界で日本が産業を含めてリードしていけるのか
日本の将来を見据えたときにカーボンニュートラルに如何に貢献していけるのか
やはり洋上風力が再エネの切り札

エネコとの会議ではウクライナ情勢について話し合われてました。
欧州の天然ガス価格が史上最高値を更新したりと大変な状態に。

洋上風力発電は他国からの資源に頼らなくても良い部分が大きいので情勢変化などにも強いです。
石油、天然ガスはまだまだ高騰しそうでした。
日本のエネルギーの安全保障にも良い部分がありました。

三菱が落札した千葉銚子。
地元との調整などが行われていました。
高い山がなく常に強い風が吹く場所でした。

年間の平均で7-9mの風が吹くそうです。
太平洋側で東京が近い所では一番風力に適している場所だそうです。
国が実証実験として着床式洋上風力発電を建ててました。
2019年商用開始したそうです。
区域に31基の風車を作る計画だそうです。

羽根の直径220メートル海面から260メートルという巨大風車を建てるそうです。
2029年運転開始を目指しているとのこと。

規模としては原発一基の半分弱程度の発電容量だそうです。
再生可能エネルギーで賄うには風車が適切とのこと。

3年前から地元役場に通ったりして地固めしてるようです。
地元も新たな産業を要望していた
洋上風力発電を銚子市の産業として根付くようにと事業者にお願いしてました。
事業者も最大30年間占有できるそうです。

地域と共にが重要

キャベツ畑を訪れて、キャベツの売り上げに貢献してみたりと。
総合商社の力を使い地元と共に発展しようという取り組みをしてました。

総合商社だから出来る地域貢献

銚子に新たな風を吹き込もうという強い思いで取り組んでました。

絶対に失敗できない
他のエリアの洋上風力発電にも良い形で繋げるためまず最初の案件で地域との共生
電力の安定供給を実現させて次に繋げたい

佐賀県唐津沖

ここはまだ始める算段は付いてないそうですが色々な会社が狙ってました。

その中の企業の一つがインフラックス
アメリカ企業の資本が入っています。(ブラックロック)

30-40基立てる計画を進めているそうです。

計画に自信があるよづえ37万世帯分の電力になるとのこと。
佐賀県の世帯電力よりも大きい出力があります。

唐津が人気なのは、近くには福岡、北九州という需要が大きい地域があります。
様々な産業が集積されていて大都市圏も近い。
電力需要が魅力です。

佐賀県呼子町
名物は呼子のいか
洋上風力を作る上で欠かせないのは漁業関係者の理解でした。

イカの漁場が洋上風力発電と被るようですが。
温暖化などの影響で漁獲は減る一方。

風車が建ったらイカ漁には邪魔だそうです。
若い漁師などには不安がありました。
いか釣りだけでは維持できない状態ではあるようで…
色々葛藤がありました。

対岸に見えるのは玄海原子力発電所。
海を隔てて8km先だそうです。
原発に変わるんだったら良いかなという意見も。

原発で事故が起きたら避難困難な地域の方は受け入れると。
玄海原発の1・2号機は廃炉作業が進んでるそうです。

強い風が電気に変われば…

風車の製造技術

東京大学の石原教授

風車の製造技術は日本より海外の方が先に行っている

現状は殆ど海外で作られているそうです。
国産を急ぐ必要もあります。

イギリスは世界一洋上風力が多いそうで2200基が稼働。
ただ去年は風が吹かずに頼りすぎると危険という結果になっていました。

再生可能エネルギーは1つだけに頼れないのが難しいですね。

丸紅のプロジェクト

コロナ禍で活躍している日本企業
丸紅ユーロパワー

世界最大規模の洋上風力発電。
1兆円のビックプロジェクト
丸紅は事業を通じてノウハウを学ぼうとしていました。

スコットランド沖で世界最大の浮体式洋上風力発電所が稼働しています。
そこでノウハウを学んでいるようです。

広島県呉市

日本の洋上風力を担う特殊な船が作られていました。

世界最大級の船総工費500億円
クレーンで158メートルまで荷揚げ可能だそうです。

これまで海の上で風車を作る時は海外から船を借りていました。
船を作ればその必要がなくなります。

最大級の風車を作れる能力を日本市場に投入できるようになりそうです。

福島県でも風車に当選する企業

福島県いわき市
復興を目指す町工場がありました。

創業1946年の会川鉄工
社長は会川さん74歳
宮城で生まれ育った相川さん
40歳で工場引き継いで得意な溶接で地道な経営してきた。

放射線の遮蔽容器などを作っていて仕事の8割原発関連でした。
それにより潤いました。
福島県の浜通りの人たちは原発に未来を託しましたが…

3月11日
津波で工場は壊滅的な被害。
鉄工所の機械が動かず仕事にならず。

そして瓦礫を片付けていたとき、原発で爆発事故

その光景に…

まさかどころではない大問題
社員にどうやって給料払うか

原発の仕事がなくなり閉じることになりました。
仕事を全て失い、社員はいわきから避難。

会川さんは除染作業で生計を立てたそうです。

その2年後福島の沖合で浮体式洋上風力発電所の実験がスタートしました。
風車を100基以上作る構想がありました。

当時の資料には

「自動車産業と同じ部品点数は2万点。雇用も生まれる」

などと書かれていたようで部品点数2万点もあれば潤うなどと期待していました。

2013年11月「ふくしま未来」
再生可能エネルギーで復興をと実証実験

会川鉄工は原発の仕事で培った溶接が生かせるタワー部分に注目

日本で作ってる会社がなかったので、会川さん海外でタワー製造勉強します。
壁一面に膨大な資料がありました。
風力の資料です。

ドイツ、デンマーク、スペイン各企業の資料から図面から全部ありました。
60代にして専門用語も覚えました

2014年から社員20人でタワーを製造開始

試行錯誤しながら練習して作りあげました。

最初は陸上用風車のタワー

高さ20メートルの小型風車でしたが
アイルランドの風車メーカーから受注。採用された

非常に良い品質とのことで注文を貰える用になりました。

福島第一原発の事故を受けて、2040年頃再生可能エネルギー100%を目指す福島。

会川さんは勝負に出ました
20億円使いタワー専門工場を建設

大型洋上風車作りをします。
国産化を見据えて15人を新規雇用
社運をかけました。
原発の後はこれしか無いとの思いからです。

所が復興のシンボルだった洋上風力発電がとんでもない事態になりました。

採算が合わないと撤去を決めた

作る時は毎回のようにこれだけ仕事あるんだと
福島県やいわき市から色々なところ宣伝して
撤退するときだけ何ら説明がない
あがっかりだね幕を引くのが早すぎる

お国がさっさと撤退してしまいました。
酷い話です。

でも日本の洋上風力の可能性を信じて生産は続けていました。
分割して組み合わせてタワーを作るという仕組みを開発してましたさらに鉄板の厚みを半分以下に
新しい技術です。

会川さんこの自信作で市場を切り拓きたいと考えている

海外より安くて良い物は我々しか出来ない日本の製造業しか

未来のエネルギーとして日本中に広がる洋上風力発電
会川さんが福島から新しい風を吹かせます

感想・まとめ

洋上風力発電というのが広がりつつあるようです。
送電網とか技術とかどこまで拡大するかというのは疑問が残りますが、新たな電源として広がればいいですね。
エネルギーの種類はいくらあっても良いので。

ただ調べて見ると胡散臭い話も結構あるようです。
実現可能性とか採算性とか。

無駄にはならないようにして欲しい物です
資源もエネルギーも無限じゃないですからねぇ
風車作るにも金が掛かりますし環境への影響にも配慮しなければなりませんから。

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