がっちりマンデー『業界の2強ライバル対決』を見て
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。
日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
今週は、業界の2強ライバル対決の特集でした。
2強と呼ばれるしのぎを削っているところが結構あります。
お互いが成長し結果どっちも儲かるという形。
サランラップとクレラップ
カルビーのポテトチップスとコイケヤのポテチなど。
2強を直撃すると知られざる闘いがありました。
スタジオもピリピリしてる雰囲気に
それぞれの企業がスタジオに集まってました。
ゲストも2強です。
経済評論家岸博幸さん
森永さんと並ぶ経済評論家界2強です。
岸さん
「大嫌い。森永さん嫌い。並んで言い合うのは楽しみ」
森永さん
「嫌いなわけじゃない。岸さんの元上司が嫌い」
2強は大事?
岸さん
「3強じゃない。儲け続けるという観点では2強がせいぜい
よりよく作ろうとしているので消費者にとっては良い」
消臭芳香剤業界:消臭元vs消臭力
消臭芳香剤業界の2強
小林製薬:消臭元
エステー:消臭力
空気の嫌な臭いを消す芳香剤として競い合ってる2つ
20年前から販売競争をしています。
小林製薬とエステーを直撃しました。
お互いの印象:消臭元⇒消臭力
「消臭力は一番のライバル。
負けられないいし、負けてもいない」
お互いの印象:消臭力⇒消臭元
「ライバル意識はもちろんある。消臭元には負けません」
商品を愛するあまり
「居酒屋とか飲みに行ってトイレに行き帰ってきたとき
必ずどっちだったか聴く。
消臭力だったら気持ち良く飲めるなとなる」
消臭元と消臭力は絶え間ない進化をしてきました。
1995年最初に販売:消臭元
当時としては日本に無かった350mlのタイプでした。
それまでは以下のような商品でした。
小林製薬:サワデー
エステー:シャルダン
懐かしい…爽やかサワデーとかやってたなぁ。
小さいタイプが多かったのです。
そんななか消臭元を発売。
消臭特化。大容量長持ちタイプ消臭芳香剤
消臭の元というシンプルな名前でした。
濾紙で招集するという手法がうけ半年で5億円の大ヒット。
お部屋用や香りの種類を増やすなどで売上を増加。
そこに真っ向勝負を仕掛けたのがエステー
2000年に消臭力を発売
パクられた感はあった?
小林製薬
「まあ無くはないかなと」
「よく似てるな。リスペクトしてくれたのかなと」
エステーの真相は? パクった?
「パクりではない。」
「力強い力士とかプロレスラーと力道山とか。
力と付く人は強い人が多いから…」
なんかよく分からないことを言い出しましたが。
消臭パワーと持続力を力強く見せようとした名前だそうです
名前は一文字違いでも仕組みに大きな違い
消臭元
液体に浸かった濾紙を引き上げ、そのでっかい濾紙で消臭
消臭力
吸引棒で液体を吸い上げ上の濾紙で消臭
2強対決だが最初は消臭元が圧倒的に売上が上
消臭力は半分ほどでした、
しかし2004年エステーが奇襲作戦
350mlだったのを400mlに変更
消臭元と同じ350mlだったのを400mlに変更したのです。
直前まで情報を流しませんでした。
小林製薬には寝耳に水の作戦
その結果、年間で1.6倍売れるようになりました。
奇襲作戦大成功。消臭元も黙っていません
「大きさで上回ってきたか。
情報を受けて、うちも増量しなければと社長に提案し
即動かした」
新型消臭力の発売直後消臭元も400mlに変更。
後から出したのに真似してきたが?
消臭力
「それは気持ちいいですよね。やられたらやり返すみたいな
やり合いが始まった」
CMも独自の戦略で突き進む
消臭元が効き目重視
代表的なCMでは…
「極太濾紙が最後の最後まで消臭不細工だけど聴くわよ!」
むき出しの濾紙を不細工といいながら宣伝。
消臭元の拘り、でっかい濾紙です。
機能や効果感は負けないという表明。
「効き目がお客に伝わるように強い濾紙パワーでアピール
引き上げた瞬間じゅぼという音がする。
商品の使い始めは一番客の手に触れる瞬間
タッチポイントが重要」
液体タイプの消臭元の売上は73億円。
2018年消臭元は消臭芳香剤の売上額ギネス記録に
消臭力は違ったアプローチ
2011年のCM。ミゲル君の「ショーシューリキー」
ポルトガルの少年ミゲル君が有名に。
ただ消臭力と歌うCM。
空気を変えようというコンセプトでした。
ブランドオブザイヤー(CMのコンテストみたいなやつ)
消費者を動かしたCM展開で全産業で唯一8年連続受賞。
「消臭力の方がスタイリッシュで部屋に合う」
お部屋のインテリア風にデザインされてます。
ラベルの裏側にバックプリントまで。
細い吸引棒だから出来ることです。
さらに濾紙に仕掛けがされています。
ナノパウダーを配合
小さなつぶつぶを埋め込むことで出すだけで無く嫌な臭いを
吸い込むことになります。
お互い次々と新たな商品を投入。
「市場にない合ったらいいなを生み出す」
お互い切磋琢磨して商品開発していました。
車の消臭タイプ。
悪臭を瞬間的に取るトイレ用スプレー
しのぎを削る商品開発レースが繰り広げられてます。
そして20年にわたり業界をリードしてきた消臭元と消臭力
現在の新戦略はプレミアム路線
パッケージをぐっとお洒落に。
ロゴが小さくなったりデザインが良くなったり。
その闘いから目が離せません。
岸さん
「2強だと競争はやり方が限られる。
コスト下げるかどっかに特化するか」
スタジオで聴いて見見てました
エステーをどう思う?
「良いライバル。一緒に残っていきたい」
小林製薬をどう思う?
「嫌いではない
何を出してくるか妄想しながら次の先を読んでいく」
妄想するより良い商品つくればいいとか突っ込まれてました
讃岐うどん業界:はなまるうどんvs丸亀製麺
讃岐うどんチェーンでの2強は。
はなまるうどん と 丸亀製麺
早い・安い・上手い
セルフの讃岐うどんは今や定着
釜揚げうどんやら釜玉うどんやら。
連日大勢のお客が来ています。
その両店を直撃します。
お互いの印象:はなまる⇒丸亀
「よく丸亀に行って調査もしてる」
お互いの印象:丸亀⇒はなまる
「うちのうどんは1番。はなまるには負けない」
お互い意識しまくりです。
創業は全く同じ2000年
はなまるうどんは香川県高松に1号店をオープン
その半年後兵庫県加古川に丸亀製麺が出来ました。
同じうどんチェーンでも店の仕組みは全く違います。
麺の作り方
はなまるうどん
セントラルキッチンを作りそこで拉麺を作り店に配送。
店では麺をゆであげるだけ
丸亀製麺
店舗それぞれで麺から作る。
目の前で調理する臨場感を楽しめます。
お店を出してる場所もちょっと違う
はなまる
都内などでビルインで店舗を作っています。
各店舗に大がかりな機械がいらないので都会の狭い敷地に
多く出店できます。
丸亀製麺
ロードサイドやショッピングモール
丸亀は製麺機などの機械が多い。
ロードサイドなど敷地が広い場所に出店します。
1号店のオープンから数年ははなまるうどんのほうが
ジワジワリードしていました。
2006年156店舗差まで広がります。
しかし3年後はなまるうどんにショックな出来事が。
丸亀製麺に店舗数や売上で抜かれました
「あれって思った。ショックでした」
業界トップだったはなまるだったが丸亀製麺に抜かれます
それは丸亀製麺のあるメニュー
はなまる
「あれは衝撃的だった」
丸亀
「肉うどんって世の中にあるような物では無くて。
肉をふんだんに使ってサイドに置いた」
肉盛りうどん 590円
牛丼のように肉をふんだんに使いました。
讃岐うどん業界ではサイドメニューを置く習慣が無く。
これまでに無い画期的なうどんとなりました。
これが世の男性に大ヒット
売上急増!
はなまる
「なかなかやるな…と。
私もやっぱり食べたいという気持ちになった」
丸亀はその後も「タル鶏天ぶっかけうどん」開発したり
ガツンと男性受け作戦が大当たり。
はなまるも
「是非もう一回逆襲で。丸亀を抜きたい」と意気込みます
はなまるの逆襲:女性向け
悔しさからマル秘戦略を打ち出します。
食物繊維麺の開発
レタス一個分の食物繊維が入ってる
何故食物繊維?
「女性にもっと来て頂きたいという思い」
丸亀が男狙いなら、はなまるは女性狙い
女性が喜びそうな食物繊維麺を開発。
ヘルシー志向へ舵を切ることに
コク旨サラダうどん490円などを発表。
油40%カットのヘルシー天ぷらなんてのも。
「めっちゃ嬉しい」
「食べても太らなそう」
「糖質とか言うじゃ無いですか…食べても良いかなと思える」
「カロリー気にせず健康に良いって気持ちで食べやすい」
と、女性から大好評
丸亀の客層は男だらけですが、はなまるは女性が多め。
更なる女性向け戦略中サイズ作戦
女性だって大盛りが食べたいが注文すると気恥ずかしい。
そこでうどんのサイズを見直しました。
大中小とあり、中を丸亀の「大」サイズにしてます。
丸亀は「並、大、得」となります。
丸亀にはなまるの戦略を聴いて見ると
「我々は食物繊維を入れるとかじゃ無くて小麦粉本来の
旨味を客に感じて貰いたい」
王者の余裕でした。
しかし丸亀製麺にも悩みが。
店内だけで麺を作ると言うことで、うどん職人集めが大変
そこである仕組みを導入
麺職人制度
藤本さんが各店舗を回りうどんの打ち方を教える先生役を
してましたが、お店が増えて手が回らなく。
そこで藤本さんの監修の試験をクリアすると。
★付きの麺職人となれます。
お店で名乗れるようになります。
麺職人がいる店では看板があったりもします。
麺職人ランク
麺匠に藤本さん。1人だけ。
★4 0人
★3 0人
★2 3人
★1 239人
そんな感じでまだまだ少ないようです。
藤本さんの前では社員も緊張するぐらい
「雲の上の存在」
新たな麺職人を育てるべく日々奮闘しています。
全く違う戦略で引っ張るその闘いから目を離せません。
競合しない闘い
岸さん
「ただ都市部とかは競合がするのが増える。
相手の市場を取るかの争い」
セントラルの良さは?
はなまる
「どこの店でいつ行っても同じ品質の麺が提供出来る」
店舗毎にばらつきが?
「許せる範囲のばらつきはある。それが逆に楽しみになる
美味しさは我々の方がある」
あくまでうどんの味は上だと拘ってました。
確かに味は丸亀製麺の方が上かなとは。
経済評論家の気になる業界2強
岸さんの気になる業界2強:JAL vs ANA
2020年から羽田空港の国際化が本格化。
JALとANAは水面下でスロットの奪い合いをしているそうです
森永さんの気になる業界2強:日高屋vs幸楽苑
幸楽苑がいきなりステーキのフランチャイズを受け入れて
店の数が減って競合が減り上向いてきたそうです