がっちりマンデー『お泊まりウォーズ』を見て
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。
日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
今週は、新しい宿泊施設の特集でした。
急増する外国人観光客などで宿泊産業の市場規模は3兆円となりました。
色々タイプの宿が群雄割拠しているお泊まりウォーズのまっただ中。
独自のもお泊まりビジネスが生まれています。
それらを特集していたのが今週のがっちりマンデー!!
ゲストは、北斗晶、佐々木健介夫妻でした。
旅行とかいかれた?
できる限り連れて行った。
一緒に過ごして美味しいの食べられれば良いと、佐々木健介。
ただ準備何もしないと、北斗晶は不満顔でした。
家族の形で旅行の形が違います。
森永卓郎曰く
「外国人観光客の急増で、どんどん建ったので需給逼迫は緩和したが、良い物が提供しないと客が来なくなった。その為リーズナブルが増えた」
安いためには工夫している訳で、豪華なのに格安というのが増えているそうです
四季リゾーツ:フォレスト箱根
箱根には温泉旅館やリゾートホテルなどが沢山ある、関東屈指の激戦区。そこにフォレスト箱根があります。
高級感あるエントランスが特徴です。
四季リゾーツの社長は山中さん。早速案内してくれます。
ラウンジは箱根の絶景が広がり、都会の喧噪を忘れさせてくれる落ち着きの空間。
フォレスト箱根で一番人気の部屋と紹介されたのは、和室タイプでひのき風呂も部屋に付いているタイプ。
勿論大浴場も有り、露天風呂もあります。
体育館や、カラオケルームなど各施設が充実しています。
良いお値段するのでは?
オールシーズン素泊まり一泊、お一人5000円
オールシーズン均一価格で全部屋共通です。
朝食・夕食付きでも8000円
お客様も
「3連休のど真ん中で5000円は無い」と好評です。
周辺の宿で一泊の素泊まりが2~5万円なので、格安すぎます。
安さの秘密:企業の保養所を利用している
フォレスト箱根は、いすゞ自動車の保養所です。
バブル期に大企業が豪華な保養所を建てまくった訳ですが、空き部屋が多く、赤字が続き会社のお荷物になっています。
箱根だけでも企業の保養所は170箇所あるそうです。
そこで山中社長は。
「ひとつの会社のそれぞれの保養所を皆が使える保養所にしましょう」と考えたそうです。
四季リゾーツは、保養所を無料で借りる代わりに維持費の全てを負担します。
そして一般客に貸して儲けるという仕組みです。
しかも部屋の半分は企業の社員の予約優先で保養所機能を残していました。
フォレスト箱根は建築費20億円かかったそうですが、それが無料で半分手に入るような物です。
一般客は安く泊まれる、企業側も保養所を残したまま赤字を減らせるということでWin-Winでした。
四季リゾーツの宿は、伊豆や熱海、湯布院などど21施設
売り上げは年間10億円だそうです。
ケチケチ大作戦
無駄を宝に変えた四季リゾーツですが、更なる無駄をなくす作戦を実施しています。
四季リゾーツの従業員小林さんの仕事を追っていました。
客がカウンターでチェックアウトしたら、ラフな格好に着替えてダッシュ
客室へ。部屋にある全ての電化機器の電源をOFFにしていきます。
客が居なくなればとにかく電源OFFです。
そして露天風呂へダッシュし、お湯の部分に保温マットをかぶせて燃料代の節約。
これらのケチケチ大作戦で…
電気代100万円
燃料代120万年
水道代50万円
年間合計270万円削減していました。
社長自身の性格からケチケチ大作戦をやっているそうで、自宅でも携帯の充電器付けっぱなしだったら片っ端から抜いていくという性格だそうです。
「ウザって言われる」と笑っていました。
旅籠屋:モーテル
茨城県つくば市のロードサイドに旅籠屋があります。
車で入っていくタイプで、アパートみたいな宿です。
どうみてもアメリカの映画とかで良く見るモーテルです。
旅籠屋の甲斐社長がお出迎え。
「北は秋田県まで年間6~7店舗増えている」ということで、1995年1号店が出来てから58店舗が出来て、年間売り上げ17億円だそうです。
普通のホテルと違うのは、アメリカのモーテルスタイルと言うこと。
「アメリカにはモーテルが10万軒くらいある。どこ行ってもアメリカ中にある。そういうスタイル」
どこの宿も作りは同じで旅籠屋は駐車場付きの2階建てとなっています。
外から部屋に入る形です。
特徴は、クイーンサイズのベッド
ベッドの広さの理由?
「家族4,5人で泊まるので、ひとつのベッドにお父さんお母さん、親と子などがゆっくり休めるように」
という事です。
奥にトイレやバスルームがあり、25平方メートルのゆったりした作りとなっています。
価格
一泊宿泊5000円は4人だと1万円と多く泊まれば安くなります。
5歳以下は無料です。
その為子供連れファミリーが押しかけていました。
立地にも特徴
周りはがらんとしていて繁華街でも観光地でも無い立地です。
しかし。
一見何もなさそうだけど車で10分くらい走ると高速道路のICが2つある
車の旅行客をターゲットにしていて、近くにインターチェンジがあるロードサイドがベストだそうです。
利用していた家族連れも
「ここをベースキャンプにして移動する」
と、連泊して観光地を巡る客も多いそうです。
サービスをしないのがサービス
泊まるだけなので、温泉も無い、料理も無い、娯楽施設もない、部屋があるだけ
旅籠屋の特徴は、良い意味でほったらかしだそうです。
前払いなので一度チェックインしたら、フロントを通る必要が無く、チェックアウトは鍵をポストに返却するだけ。
車で直接出かけて、帰りも直接部屋に戻るというスタイルです。
客の反応は?
サービスがありすぎると、小さい子供だと周りに迷惑掛けるし恐縮するので、過剰なサービスは求めない川割りに料金を求めている。
働くスタッフにも特徴
「夫婦で支配人やってます」
と言う感じで、生涯を共にするパートナーの二人が支配人になるそうです。
それも同じ施設内に住んでいます。
住み込みなので通勤1秒。
フロントにはインターホンが有り、呼ばれたら出て行くというもの。
暇な時は昼寝もOKですし、映画を見たりピアノやギターなどをマッタリ楽しむ事も可能だそうです。
客にとっても働く人に取ってもガッチリでした。
「良いホテルに泊まりたい人よりアクティビティに金を使いたい人がいる」
そう言う層にはかなり人気が高そうです。
森永卓郎曰く
「民泊も入ってきたし、ビジネスもグローバル化してきた。どんどん増えるのでは」
ファーストキャビン:カプセルホテルの進化形
お一人宿が究極進化したのがファーストキャビンです。
中央区馬喰町の問屋街に、あるFIRST CABIN。来海さんという方が社長。
「既存店が現在12店舗あり、85~95%の稼働率」
東京、大阪、福岡などの駅前に12店舗あり、全国のホテルの稼働率平均6割なのに対し、ファーストキャビンは9割という高稼働率。
年間売り上げ15億円です。
客室は、間仕切りのみで、蛇腹カーテンを開けるとベッドがあるちょっと広い個室。
カプセルホテルは2段式、窮屈ですが、立って入れる高さでテーブル付きのセミダブルベッドがあります。
32インチの大画面テレビもあり、シャワールームと、大浴場もあります。
価格は?
一泊6800円
ゴージャスなカプセルホテルという感じです。
新しいスタイルに、カプセルホテルを使わなかった人たちが食いつきました。
女性客
「カプセルじゃ無い」
「荷物も置けて整理できる。ベッドも広くて大浴場もあるのでたまに使う」
綺麗でノンビリ、安いと女性に人気になりました。
女性が安心して宿泊出来るように、男女フロアを別の階にしています。
上階が女性のフロア、間を開けて下の階が男性用と全く別になっています。
カプセルホテルが儲かる秘密
旅館業法では、ホテルには各部屋に窓が必要で、9平方メートル以上なければなりません。
しかしカプセルホテルは、旅館業法上、簡易宿泊所だから、窓も広さも関係ないのです。
・部屋自体には鍵がかからない
・上部と下部に隙間がなければならない
という規則もあるため、鍵が掛けられないという部分から、男性用女性用は分割必須ですね。
元々は普通のオフィスビル
オフィスビルを改装して入り用しているので、価格を抑えられるそうです。
ビルオーナーの古谷さん。
空きビルをホテルに改装しようとして、ファーストキャビンを見つけたそうです。
改装費の違いにビックリしたそうです。
「話にならないほど違い、ファーストキャビンの方が明らかに低コストで運営できる」
普通のホテルだと改装するのに5億円以上。工期は2年かかるところ、ファーストキャビンは3.5億円で工期は7ヶ月ということです。
社長
「2022年までに、全世界で100店舗を目指す。どんどん出店していきたい」と語っていました。
カプセルホテルの足りない部分を補ったという感じのホテルです。
JR西日本は、ファーストキャビンと合弁会社を作って駅に作ろうとしているそうです。
森永卓郎お薦めのホテル:ホテルブラッサム
JR九州がやっているホテルブラッサム
駅前リゾートとして駅の近くにあるそうです。
中でも大分がお薦めだそうで、屋上に温泉が有り、すぐ先に大分の街並みと別府湾が大パノラマで凄く良いそうです。
どうやらJR九州の回し者の可能性が?