がっちりマンデー『儲かる業務用電気機器(業電)』を見て
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。
日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
今週は、業務用電気機器(業電)の特集でした。
家電では無く業務用電気機器のお話です。
森永さん曰く
「家電は価格が下がり日本で作っても商売にならない。」
「業電はオーダーメイドだし、高い技術が必要だから日本メーカーしかできない。主力は業電になっている」
との事です。
業電とはガッチリスタッフが考えた言葉です。
最新の業務用電気機器を紹介するのが本日のがっちりマンデーでした。
ゲストは安田顕さん。
小さな巨人の宣伝で来ていました。
エイシン電機:ホットショーケース
コンビニの業務用電気機器を製造しているのが、神奈川県横浜市にあるエイシン電機
ローソンストア100に入っているホットショーケースを紹介してくれました。
コンビニのレジの脇にある揚げ物とかフランクフルトとかが入っているホットショーケース。
1976年の創業以来ホットショーケースを製造販売しているそうです。
シェアは3割
年間3000台を販売しているそうです。
売れる理由:温め管理
ケースの中身を見せてくれました。
底から出てくるヒーターは、フィンフィーターです。
羽のようになっていて凹凸が付いています。
その凹凸で熱が乱反射し、庫内を均一に温めるます。
更に美味しさをキープするからくりとして、メインヒーターに微量の加湿機能が付いています。少しだけスチームを出す装置です。
これがパサパサにもしない、べちゃべちゃにもしない絶妙な湿度になるようにスチームを出してサクサク感を維持しています。
売れる理由:美味しく見せる工夫
温めるのと同じくらい大事なのは、美味しく見せること
とうことで、照明にも拘っていて、自動車のヘッドライトに使われるキセノンボーランプを使っています。
暖かみのある色を出すには、キセノンボーランプが最適だったそうです。
1台いくら?
10万円台ちょっとぐらい
エイシン電機お薦め電気機器2:焼き芋機
エイシン電機いまいち押しの業電があるそうでそれが焼き芋機でした。
あまり見たことはないですが・・・
上段で80度で保温し、下段では200度で焼けるという仕組みです。
拘りは?
通常だと熱くて機械に触れないが、断熱材と空気断熱を入れて熱くない
客が触っても火傷しないという安心感。
現在800店以上で大活躍しているそうです。
エイシン電機はそのほかに、おでんの保温器、ドーナツのショーケースなどコンビニのレジ周りでガッチリでした。
マーズカンパニー:TokyoSnowman
群馬県高崎市にあるマーズカンパニー
どこかで見た事ある企業だなと思ったのですが
ガイアで取り上げられていた、シースノーを作る企業でした。なるほど。
マーズカンパニーのお薦め業電は業務用ドリンク冷蔵庫、東京スノーマン
冷蔵庫なのに-7.9度で冷えています。
そこで冷やされた水を飲むとキンキンに冷えているそうです。
そしてそれをコップにそっと半分くらいまで注いで、凍った苺を落とし入れるなどで刺激を与えると一気に水が凍ります。
過冷却ですね。
東京スノーマンという冷蔵庫に入れていると、水が凍るのを忘れるそうです。
仕組み
水は0℃以下でも凍るきっかけが無いと凍りません。冷蔵庫の振動、温度ムラ、風が原因で凍るそうです。
その液体が固体に変わる原因を作らせない。
極限まで動かさないことで、不思議な現象を可能にしているそうです。
2014年開発した世界初氷点下でも凍らない冷蔵庫
ドリンクに付加価値をつけて提供することで店が儲かるという仕組みで、少々値が張っても使いたいと飲食店などがターゲットとなっています。
価格は?
39万8000円
マーズカンパニーの儲かり業電2:業務用冷蔵庫 蔵番
蔵番を使っている懐石料理店のお話
「何ヶ月おいてもカビははえないし血は出ないで熟成できる」
要するに熟成肉が簡単に作れる機械でした。
どんな仕組み?
蛍光管を冷蔵庫に近づけると光り出します。
冷蔵庫内に微弱な電気を流すことで、氷点下でも食材が凍るのを防ぐそうです。
0度以下で保存すると、微生物は働かないので肉が傷まないのです。
さらに電気の作用でタンパク質が分解、アミノ酸が増えるそうです。
長期間入れていた牛肉を見せて貰うと綺麗な赤さでした。
4ヶ月熟成させても全く痛んでいるそぶりがありませんでした。
「使うのには凄く良い」とのこと。
「とにかく蔵番を使ったら他が使えない。解凍する必要が無く熟成肉が簡単にできる」
勿論世界初の技術
お値段は?
定価で229万8000円
幕張メッセの業務用機器展示会に出展したら大盛況でした。
ドバイからきたお客さん。
「東京スノーマンを1000台オーダーしたときに、何日で納品できるか」
という所まで話がきているそうで現在世界中から問い合わせが殺到中だそうです。
メリット
・居酒屋、バーにとっては、原材料費同じで高い料金が取れる
・スマホで取ってSNSで回してくれるから広告宣伝にもなる
とうことで、導入側にもメリットがあるようです。
稲本製作所:業務用洗濯機
石川県白山市の稲本製作所
大きさは電車1輛並の連続洗濯機
長さ10m、高さ2.7メートルという超巨大洗濯機です。
どうやって洗うの?
中は丸いドラムになっていて、1槽目が予備洗い。
そこから洗って洗って洗って洗う…10槽連なっています。
2メートルのドラムが10個が連なっている10槽式です。
6槽で洗濯して
4槽ですすぎを行います。
1槽当たりどれくらい洗える?
乾いたタオルで60kgなので、家庭用が5kgとすると12倍。
それを30分で洗います。
200枚以上のバスタオルを30分で洗え、槽が別れているので、前が洗っている途中でも投入可能。
連続200枚以上を洗い続けられるそうです。
コンベアで投入口まで持ち上げて投入。
水と一緒に流し入れます。ゆりかごのように揺すってお洗濯。
2槽目に行くには、らせん状仕切り板が有るドラムをぐるっと一回転すると隣へ移動します。
で槽が空いたら次の洗濯物が入ります。
洗濯とすすぎが終わったら脱水機へ行きます。
家電とはかなり違う脱水機で、すすいだタオルが脱水機へ入ると上から油圧で押さえ込むことにより短時間で脱水します。
プレスしてました。
遠心力の脱水だとサイクルに追いつかないそうです。
プレスするので、タオルが出てくるとタオルが煎餅になって出て来ます。
白いのででっかいケーキ見たいになっています。
そのタオルの塊を乾燥機へぶっ込むと、猛烈にケーキが脱水機で回りバラバラになり1時間ほどで乾燥していました。
おいくらほど?
定価は、8000万円
脱水機は4000万円
乾燥機は800万円
一式1億2800万円
馬鹿みたいに高いですがある理由で今引っ張りだこです。
「東京五輪や観光客増加も有り、結構台数が出ている」
海外観光客増加で、ホテルが増えています。タオル、シーツ、枕カバーなどの洗い物も増えます。
洗濯専門業者は大忙しだそうです。
ワタキューセイモア佐倉工場
という洗濯屋さんでは、連続式洗濯機を3台、脱水機3台使っています。
それでも足りずもう一台今年の夏に入るそうです。
連続洗濯機4台耐性で稼働予定とのこと。
それだけ手が足りないと言うことです。
稲本製作所の年間売り上げは50億円
業務用洗濯機でガッチリでした。
この仕組みは工場のラインの発想そのものです。
何でも生産性を上げるには工程ごとにラインを繋げて、「入れたら出てくる」というのが、人件費が安く済むと、森永さんが語っていました