がっちりマンデー『儲かる○○の街』を見て
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。
日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
今週は、○○の街の特集でした。
例えば、秋葉原のように電気店の街。
合羽橋は調理道具の街。
神保町は古本の街。
物流が便利な隅田川沿いは問屋街が多く。
浅草靴問屋、浅草橋は革製品文房具問屋、馬喰横山は現金問屋など。
1つの分野に特化した店が集まっている場所がありますが、同じ業種が集まる儲かる街の儲かる秘密に迫っていました。
変わらないのかと思ったら独自の進化を遂げている場所もあるようです。
今の時代では「そこに行けば何でも手に入る」とSNSで情報発信されることで人が集まるという現象も起きているようです。
日暮里:布の街
日暮里は山手線の駅があり、東京の下町の雰囲気だが、布の街だそうです。
日暮里繊維街
布が大集合しています。週末ともなると大混雑するぐらいに。
日暮里繊維街には布関連の店が90店舗あり、布の全てが揃うと言っても過言では無いそうです。
日暮里が布の街になったのは?
布を扱う業者が浅草から日暮里に移ってきた
江戸時代から賑わいを見せていた浅草は、観光地となってしまい明治時代に法律で日暮里へ移されました。
そこから布問屋ができ、小売店も建てられるようになったそうです。
しかし手作りする時代から、既製品を買う時代になり、日暮里も寂れていきます。
アパレルメーカーの台頭で、洋裁店、生地の小売店が激減しました。
しかし30年ほど前から日暮里に新たな客が現れます。
手芸好きの主婦、服飾系の専門学生、コスプレイヤー
コスプレイヤーは最近でしょうけど、生地なら何でも揃い安いので多く集まるようです。
トマト
布の店トマトは日暮里繊維街に5店舗を展開しています。
本館は5階建てで、それぞれの階で扱っている商品が違います。
「ない布を探すのが大変」と言うほど。
例えば布の百均(1メートル100円)コーナー。
綿の布地は無地で600円/m前後なので常識外れの安さです。
エレガンス
問屋街の浜浦理事長のお店。
海外から買い付けた布を問屋価格で販売しています。
カシミヤ100%リバーシブルで、イタリアの高級ブランドAGNONA(アニオナ)
1メートル58,000円という半端ない価格ですが、小売参考価格は18万円
お得すぎます。誰が買うのか知りませんが。
オーダーメイドの業者かな…
人気急上昇中:ミハマクロス
見た感じは普通の布屋さんなのですが客層がほぼ「ミャンマー人」というお店です。
日本風の柄の布ばかり大量に買っていく。
「富士山と波」「赤地に白い鶴」とか布団とかの布に使われてそうな柄とか。
和をイメージする柄の布ばかりです。
何に使う?
ロンジー(ミャンマーの民族衣装)
腰に巻くスカートみたいな物だそうです。
何故ここで買う?
ミハマクロスは問屋で、布団やとか呉服屋に品物を卸していました。
30年前お得意さんがミャンマーに行ったとき、土産にミハマクロスの掛け布団の生地を持って行ったら大受け。
ミハマの布がミャンマーの人たちの間で広がったそうです。
ミャンマーの人
「丈夫ですね。強さと、柄と模様、色が鮮やか」
「大体ミャンマー人は国に帰る前にこの店に来てプレゼントを買う」
日本在住ミャンマー人の間でミハマの布が定番お土産で、1日40~50人来る程だそうです。
蔵前:おもちゃの街
玩具問屋が蔵前の通りの1kmを中心に35軒集合しています。
地方から出て来た人が江戸時代に浅草寺へお参りする参道だったそうで。
お土産として、人形や玩具などが売られていました。
人形の久月や、吉徳、エポックやバンダイもここにあります。
集まる問屋には大きな特徴があります。
それぞれ特化している
総合玩具問屋は無いそうです。
昔は玩具全般を扱う総合度運屋が主流だったが、今は玩具の周囲が増えて対応しきれない
その為専門的な狭く深い品揃えへ特化しました。
宮森健之商店:フィギュア特化
フィギュアに特化した専門問屋で、萌え系、アメコミ系など特化している業者30社以上、2万点の商品を扱っています。
一番のお得意さんは、近くにある秋葉原。
毎日配達に行っているそうで、フィギュアの聖地秋葉原だけで10店舗以上100体以上を毎日配達しているそうです。
聖地の源流にはこの問屋がありました。
おまつりらんど:お祭りの景品/商品特化
お祭りの玩具が沢山あります。スーパーボールすくいのスーパーボール。
1000個入り6000円。1回300円なので…ぼろ儲け。
型抜きの型は1枚5円
光るヨーヨー:80円
お面:167円
お面高い! 夏祭りの前の時期に業者達が大量購入していくそうです。
桑田商会:トイガン
トイガンの専門問屋です。問屋さんとして卸すほかに儲かりビジネスがありました。
それが精密射撃場
トイガンは最近流行のサバゲー以外にも精密射撃という競技があるそうです。
全国大会もあり10メートルの距離にある的を撃ち点数を競います。
10メートルの距離から3cm×4cmの的を射るという物もあります。
自らもスナイパーの社長。モデルガンのカスタマイズも凄いです。219,000円なんてフルカスタムも。
カスタム銃が評判を呼び全国から客が来るそうです。
こんな感じで蔵前の玩具問屋は、各分野のスペシャリストとして大活躍しています。
因みにおもちゃは、問屋から小売店へは大体定価の65%で小売店に入るそうです。
しかし大きな小売店はメーカーから直買いします。それだと50%。
直接取引になり、問屋が廃れてしまいました。
そうなると問屋さんは15%の儲けしかないんですね。
なので「この分野ならここに行かないと駄目」という感じで特化戦略を取るしか無かったようです。
つくば市:芝生の街
茨城県つくば市は筑波大学やJAXAなどアカデミックな街のイメージがありますが実は芝生の街
市内を走ると芝生畑が沢山あります。
つくば市役所大穂庁舎にあるつくば芝生事業協同組合。
「この辺りには芝生生産農家が2000戸くらいある」
日本全国の芝生作付面積の半分は茨城で、その8割がつくば市あるそうです。
特につくば市北部エリアは2000戸の芝生農家が集中しています。
年間販売価格は30億円ちょっとだそうです。
芝生畑に行くと冬でも刈り入れの真っ最中。
芝生が出荷可能になるまでの期間は1年。
5mmの土と一緒に刈り取りロールにして出荷しています。
すると土に残った根から、次の芝生が生えてくるそうでして収穫は年中可能です。年中儲かるそうです。
ただ良い芝にするには手間がかなりかかるようなので…。
何故つくばが芝生の街になったのか
昔陸軍の飛行場跡地に開拓団が入ったそうですが、作物を作っても良い作物が取れなかったそうです。
組合副理事長の親父さんがラジオを聴いていたら「ゴルフ場ブームが始まるよ」とあって。
そこで芝生を作ったら高く売れたそうでして、それがつくば全体に広がったとのこと。
副理事長の親父さんが芝生造りのパイオニアでした。
昭和33年第一次ゴルフブームで、芝生の需要が発生し、他の作物には不向きな痩せた土地が芝生にはぴったりで。
周りの人たちも芝生造りをスタートしたそうです。
痩せた土地が幸いというのも悲しい話ですが。
日本一の芝生産地つくばにはオリジナルの儲かり芝
松田芝生の松田社長が紹介してくれたのはつくばグリーン
2000年茨城の研究施設で開発されたつくばグリーン。
緑色が濃いのが特徴で、茎が太く、根の数が多いので丈夫。
公園、学校の校庭に引っ張りだこだそうで、年間1億3000万円を稼ぎ出します。
2007年にはさらに儲かり芝が登場
つくば姫、つくば輝、つくば太郎の3つの種類。
これらはゴルフ場に人気。
葉っぱが細い、つくば姫はグリーン。
それより少し太いつくば輝は、フェアウェイ
ごんぶとはつくば太郎はラフ。
そんな感じで全国のゴルフ場から引っ張りだこだそうです。
森永卓郎オススメの○○の街:谷中猫の街
谷中はお寺とか沢山あって猫も多かったようです。
それが原点となり、猫グッズ、猫カフェ、猫お菓子、ありとあらゆる猫が揃うようになったそうです。
猫グッズ買うには谷中と。