がっちりマンデー『今までになかった仕事』
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
「ガイアの夜明けの感想」記事も書いているので、こちらも書いていこうと思います。
今週は、今までになかった仕事の特集です。
10年後には今ある多くの仕事が変わっていると呼ばれる時代。
転職するならココ!?的な、今までなかった仕事を紹介していました。
マルチコプタージャパン:ドローン測量
飛ぶ鳥のような勢いのビジネスがこれでした。京都府福知山市で公園を飛んでいたのは、マルチコプタージャパンのドローンでした。
今までに無かった仕事とは?
「ドローン操縦士」
言わずと知れた、小型無人飛行機のドローン。
ドローンの墜落が社会問題になりましたが、ドローンの操縦がどんなビジネスになるのかと言えば。
測量
ドローンを操縦して測量をします。
測量とはときどき街中で見かける光景だと思いますが。
道路工事の前に正確な位置や高さ面積などを測る物です。
測量ってとにかく大変で、専用の器具を使い、GPSなどで位置情報を計測。
2点を結んで道路に点をつけて行くわけですが、カーブなどの測量になれば無数のポイントが必要となります。
公園全体などになると1ヶ月とかかかることもあるそうです。
それがドローンを使い上空からカメラを使い撮影することで5~10分になるそうです。
どのように測量する?
カメラを搭載しているドローンを上空に飛ばして、ちょっと進んで止まり撮影を繰り返します。
そして何枚も撮影した写真をPCに入れ、専用ソフトで合成すると1枚のデータに纏めてくれます。
そして3Dの地図が完成します。
拡大していくと大量の点が打たれていて、それらは全て位置情報を持った点の集まりとなっています。
それにより正確な距離があっという間に解るようになっていました。
複雑な地形でも、測量地図を作ることが出来ます。
福知山城の屋根の長さなんてのもあっという間に解ります。
人で野郎としてもお城の屋根の長さなんて登れないから解りません。
地上からでは絶対に見ることが出来ない、ドローンだから出来る測量でした。
これを使うと危険な地形の場所なども可能。
樹木などが邪魔など地表を見渡せない場合だとドローンでくぐって突っ込んでいき撮影なんてのもできます。
しかし確かな腕が必要となります。
少しずらして写真撮るには、大体縦幅90%、横幅60~70%かぶせて撮影しなければなりません。
ほぼ一定の間隔でずらす撮影は長年の経験が必要です。
そんなドローン測量が忙しくなったのはは去年から
首相官邸ドローン墜落事件
このニュースのおかげでドローンが全国区となり、ドローン測量も紹介され、絶大な宣伝効果がありました。
事件前は月3~5件が平均だったが、今では月30件に。
ドローン市場も2014年には15億円でしたが、2015年では38億円に伸びています。
マルチコプタージャパンも、前年比で3倍。今年は12~20倍の撮影をしているそうです。
3ヶ月先までばっちり予約が入っているそうでした。
国交省でも公共事業にIT活用義務と言い出しているので、今後ますますますます忙しくなる大きなビジネスチャンスの仕事じゃないかと
サマンサネット:ホームステージャー
サマンサネットという会社。部屋の整理、収納などアドバイザーを派遣する会社です。
待ち合わせしたのは空き家。
家具も家電もない空き家で仕事をしているそうです。
今までなかった仕事とは?
ホームステージャー
どんな仕事かと言えば、何もない部屋に家具を飾って中古物件を素敵に見せる仕事です。
要するに中古物件を早く売るため、素敵に部屋を演出する仕事だそうです。
効果あるの?
18ヶ月売れなかった物件が5日で売れた実体験している
この仕事自体は中古住宅が主流の欧米では40年前からあるメジャーな仕事だそうです。
最近中古物件が任期のある日本でもここ1,2年で仕事の量が増えてきたそうです。
ホームステージングするのは高円寺の物件
広さ71平米の3LDK物件。値段は5000万円ぐらい
売れる物件にします。
フロアスタンドを使い、部屋が広く見える照明テクニック
フロアスタンドの光で陰影を調整し奥行きを見せるそうです。
ソファーの色にも重要なポイント
普通だと汚れの目立たない重い色(黒など)を利用しますが、ベージュなど明るい色を使います。
部屋が広く見えるそうです。
台所に並べる小物にも気を配り、「奥様がお嬢さんと一緒にカップケーキを作るストーリー」なんてのを演出したりします。
これらは、「ちょっとあこがれの生活を」と、ここに住めばそういう生活が出来るかもという感じ演出するそうです。
ワンランク上の生活をイメージさせる
仕上げはカップにコーヒー豆を入れて置いておくそうです。
アロマなどだと好みがあるけど、珈琲の香りだとそれが少ないそうで。
部屋全体の建材の香りを緩和させてくれるそうです。
ホームステージャーは1ヶ月20万円とかなりお高い設定。
サマンサネットは、3年前からホームステージングに参入。
不動産会社は中古物件が売れないと、営業、内覧、広告など人手もコストもかかります。
そして2~3ヶ月売れないと2~300万値段を下げて売らないといけないそうでして。
早く売るのが鍵となります。
そのため20万円ってのはそこまで高くないようです。
ホームステージングをすると物件は1ヶ月に売れることがあるそうで、ここ1年で受注が2倍となっているそうです。
長く持って良いことはないので値段が高い内に売るのがベスト。
それをサポートする仕事でした。
データビークル:スタティスティシャン
東京都港区にあるDATAVEHICLE(データビークル)今までに無かった仕事とは?
「スタティスティシャン」
エステティシャンみたいな言い方をしていますが、日本語にすると統計家
変な言い方しないで日本語で言えば良いのに。
世の中には色々なデータが貯まっています。それを使いどうしたら儲けることが出来るかを手伝う仕事です。
データを活用する仕事ですね。
インターネットの普及でビッグデータが集まるようになりました。
しかしデータを見ても何のことやら解りません。
統計家が膨大なデータを分析し、どういう商品が売れるのか、どういう販売員の売り上げが良いのか?など
ビジネスに使える情報を見つけ出すのが業務となります。
POSデータという全国のスーパーやドラッグストアでレジで打つとデータが入る仕組みはどこでも導入されています。
「どこで」「何が」「どれだけ売れたか」などがあります。
これを集めている会社があるそうですが、それを解析することで、ヒットする商品とヒットしない商品の分析ができる。
カップラーメンで見る傾向
258種類のカップラーメンがあるそうですが。
全国のスーパー過去1ヶ月分の売り上げデータから分析すると、カップ麺だとこの栄養成分で売れ行きが変わるという物がありました。
「これが入っている売れ行きに倍の差が出る」
「りんご」
カレー味にも使われていたり、辛めの唐辛子を利かせてる物でも隠し味で入っているそうでして。
売れるカップラーメンにはりんごが入っているそうです。
逆に、売り上げが低い物は?
「チキン」が入っていると売り上げが低い。3割減。
チキン美味しそうなのに。
どうして解るのか?
カップ麺258種類のビッグデータには、売り上げ、原材料、リピーター割合、容器の材質、発売からの経過年数、原材料の原産国など40種類のデータが紐付いています。
そこから分析を行います。
縦軸に売り上げ。横軸に麺の堅さを設定して右肩上がりになれば麺が硬いと売り上げが大きい
更に要素を加えます「塩分濃度」すると麺が硬さよりも、塩分濃度が高いと売れる…などなど要素をどんどん追加していきます。
容器の材質、リピーター率など10の要素を使ったりして分析するそうです。
そしてデータビークルのお客様としては、140万社の企業データを持つ「帝国データバンク」もありました。
自動車産業の中小企業はどうしたら儲かるのか
そんなことがデータ分析で解るそうです。
2万社の従業員数、自己資本、代表者出身地・・・1000以上の項目から利益に繋がる要因を分析します。
そこで出て来たのが面白い答え
売り上げ規模が1兆円になる会社と取引していると利益が少ない
大企業だと交渉力があるので、利益を取ろうとすると難しい。
大企業よりも、小さい企業と取引した方が儲かる。
大企業の下請けは儲からないと言うことです。トヨタよりもスズキの方が儲かる…のかな。
当たり前と言えば当たり前の結果でしたが。
安定した売り上げを取るか、利益を取るか…ですね。
帝国データバンクなんてビッグデータを持っているのに何で分析を依頼するのでしょうか
「ビッグデータというのは解らない」
100何万という会社の中から傾向を見ようとするととてもじゃないけど答えが出せない。
データのプロさえも、ビッグデータを有効に使うのは至難の業だそうです。
そのため仕事のオファーが殺到。
依頼は去年の2倍以上となっています。
ビッグデータの何%が利用できてる?
殆ど使われていない。ヒット商品とヒット商品じゃないのはどこが違うのかがわからないそうです。
ただもちろんデータに頼ってもダメな部分があり、独自性が重要な部分もあります。
どれくらいのバランスが良い?
7,8割は使った方が良い判断が出来るが、2割はセンス、データと逆らう事が価値になることもある。
良いバランスに使って行ければというのがポイントだそうです。
森永オススメの仕事:仮想通貨銀行
世界で見るとものすごい勢いで拡大している仮想通貨。東京で仮想通貨で払える回転寿司が出来たりもしているそうで確実に変わり始めているそうです。
これから伸びるかも知れないと言うことですが、かなりリスキーですよね。