がっちりマンデー『儲かるプロカタログ』
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
「ガイアの夜明けの感想」記事も書いているので、こちらも書いていこうと思います。
今週は、成田空港の特集です。
羽田空港の陰に隠れていますが成田空港も増収を続けているようです。
2014年には過去最高の2031億円の売り上げがあり、発着回数は22.8万回を達成したそうです。
実は勢いのある成田空港に注目したのが今日のがっちりマンデーでした。
第3ターミナルの儲かりの秘密
2015年4月に開業した成田空港第3ターミナル第1ターミナルはANA。
第2ターミナルはJAL。
第3ターミナルはLCC。
と、メインに使う航空会社が決まっているそうです。
利用客が大きく増えたのは、第3が出来たからと言うよりはLCCが国内線を充実してくれたからだそうです。
今まで地方の人が海外に出るには、地方空港→羽田→成田→海外というルートを通ることが多かったわけですが、LCCが成田乗り入れを増やしたことで、地方空港→成田→海外という形がとれるようになりました。
成田空港のハブ化が、LCCでかなり進んだという事により増収している用です。
ということでLCCの乗り入れを積極的に誘致している一環が第3ターミナル建設です。
その第3ターミナルは、LCCのキャリアが使いやすいターミナルを目指しました。
LCCに使って貰うための最大のポイントはこれ。
空港使用料を半額に(第1,第2と比較して)
何よりもコストを安くすることです。
ただ半額にすると赤字になるので色々と工夫していました。
内装を簡素に
天井はむき出し。柱もコンクリート打ちっ放しという状態。
道案内などの電光掲示板は無くて、布製やマグネットで貼り付けているだけ。
最大の特徴は「動く歩道」がない
その代わりに、赤と青の床があり、陸上用のトラックと同じゴム製の素材を使っています。
出発レーンが青色、到着レーンが赤色と分かりやすく区別していて歩きやすいので動く歩道がなくても分かりやすいと評判になりました。
更に、乗り換え客が多い+LCCという状態は待ち時間が長くなります。
LCCは早朝や深夜帯に多く離発着しますので待ち時間が長くなります。
その待ち時間が儲かりチャンスとなりました。
・空港内にカプセルホテルを建設
・国内最大のフードコートがある(早朝便、夜便が多いので朝4時~夜22時まで)
・土産屋は、円、ドル、ユーロに対応
チャンスを取り込めとあの手この手です。
それにより、航空収入が47%。非航空収入が53%という航空収入以外での儲けが半端ないようです。
ショッピングセンターの売上高ランキング(2014)は・・・
1位:成田国際空港ビル:972億円
2位:ラゾーナ川崎プラザ:767億円
3位:御殿場プレミアムアウトレット761億円
と、ダントツの一位という状態になっているようです。
空港を快適に
さて儲かりの秘訣は上に書いたとおりですが裏方さんの仕事も紹介されていました。TKCというトラックが空港の倉庫で荷物を積んでいました。
品物は「JALのクリーニング品」
そのトラックが向かったのは巨大な工場。
東京航空クリーニングという会社でした。
ブランケット、シーツ、枕カバーなど飛行機の中の物を全部綺麗にする会社です。
1日辺り飛行機換算で80機ぐらい回収して清掃するそうで、その日のうちに飛んでいく飛行機ににも対応。
最短で半日仕上げというスピーディーさでした。
届いたクリーニング品は仕訳して、巨大洗濯機でドライクリーニングします
別のクリーニング工場では乗務員の制服もクリーニング。
これは「制服センター」という場所で預けられたJALの制服全てをクリーニングしているそうです。
一番スピード勝負なのは「ヘッドフォン」
飛行機から降ろされたものの絡まったコードを戻す作業はこの道30年のベテランパートさんがやってました。
あれ・・・手作業だったんだ。
「青春時代をここに捧げた」とおばちゃんは笑ってましたが。
さらに、消毒作業はこの道14年のベテラン。耳のスポンジを取り替えて、コードを巻き上げた上で袋に梱包。
ほぼ全て手作業というのですから驚きです。
ブランケットは洗濯し、アイロン掛け、手作業でたたみ直してクリーニング完了という。
最後にはしっかり金属探知機が待ち受けていて、飛行機にの乗せるので金属類には細心の注意を払っていました。
365日定刻通りに成田空港へお届けしているそうです。
更に、成田空港はロストバゲージ率がほぼ0だそうです。
荷物をなくさないということですね。
預かった荷物の引き取りレーンが16箇所。
目的地によって12箇所の最終積み込み場所に分かれているから仕訳が大変ですが、確実にこなすために8箇所に設置されたバーコードリーダーで360度見渡し確実に行き先を読み取る仕組み。
それでも読めなければ手作業で振り分けるなどしっかりとした対応を取り、1時間4800個、1日50000個の荷物をしっかりお客様に届けているそうです。
国内では成田空港にしかない重要な仕事が1つ。
管制塔の隣にある塔にその仕事があります。
ランプコントロール
混んでる成田空港。常に滑走路は混雑。駐機場も混雑しています。
航空管制官という滑走路を管理する人は有名ですが、それ以外に駐機場周りを管理するのが「ランプコントロール」
ランプエリアにきたら管制官からバトンタッチして駐機場までの移動ルートをパイロットに指示する仕事となります。
出発機と到着機が来る交差点の管理が一番難しいそうでいかに止めずスムーズに誘導するかが腕の見せ所だそうです。
どちらを優先させるかの判断が難しいようです。
「安全を最優先すれば航空機重なれば止めればいいけど遅れが生じるから安全に動かしつつ遅れが出ないように」
ランプコントロールの方がお話ししてました。
安全と効率を高いレベルにするのが難しく、機種、航空会社、パイロットの腕などでランプの走行速度が違います。
それを頭にいれてやっているそうです。
因みに航空管制官は国家公務員ですが、ランプコントロールは「成田空港職員」だそうで民間人とのこと。
早朝4時、霧が立ちこめるランプ内、滑走路では忙しく走り回る車があります。
障害物がないかを確認する仕事です。毎日検査のためだけに50km以上走行し、ゴミや障害物、枯れ草に至るまで処理をしていました。
勿論滑走路に異常が無いかもしっかり調査して補修が必要なら連絡し早急に補修するそうです。
小さな枯れ草もエンジンに吸い込まれたら大変だという理由で取り除いています。
地道な仕事を朝にしっかり行い安全確保に勤めていました。
LCCで生まれるニーズ
LCCは低コストであるが故に・・・機内食ない→弁当を買う
飲み物がない→飲み物を買う
という、空港で物が売れるチャンスも生み出しているようです。
「滞在時間が長いだけじゃなくてニーズが溢れている。ニーズに合った施設になるのがポイント」と森永さん。
最後に、他に儲かりそうな空港は?との問いに。
米軍横田基地と応えていました。
そういえば軍民共同なんて話があったなぁと思っていましたが。
もし民間に開放された場合、羽田、成田、横田、でトライアングルが出来るそうで。
首都圏の空が使いやすくなるそうです。
・・・全部「田」がついてる
まぁ、騒音だ、事故対応だ、なんだかんだ・・・で実現はしないでしょうけどねぇ。