がっちりマンデー『がっちりお役所ヒーロー』を見て
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。
日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
今週は、がっちりお役所ヒーローの特集でした。
「地域のためにいまたちあがれ!」
なんて感じで独自のアイデアで地元を救うヒーローを
紹介していました。
儲けても自分に入らない公務員の儲け話。
ゲストは元役人の山村さん。国税局マルサ出身。
ヒーローになる人はいる?
巨額脱税を発見した人たち。
確かにそれはヒーローです。
森永卓郎曰く
「役所が大切なのは、法令を守り公平にやること。
突っ走ると何やってる?となる。」
それをクリアし動いているヒーロー達です
岐阜県加茂郡東白川村:桂川さん
岐阜県加茂郡東白川村
2336人の長閑な村にどんなヒーローが?
村長に聴いてみた⇒地域振興課課長桂川氏
住宅の販売窓口を役場で始めたヒーロー
お役所が住宅を販売する仕組みを作ったヒーローでした
村役場が家を売る?
その取り組みを使い家を建てた人もいました。
東白川村のひのきをふんだんに使い作った住宅です。
ひのき材を贅沢に使った木造住宅
桂川氏が販売するのはこういう家です。
色々な木を組み合わせて1つの家を作るというもの。
東白川村は総面積の9割が森林
東濃ひのきのブランドで名古屋城にも使われる高級木材
木肌がピンク色で強度が高いのが特徴
販売方法
ネット上で販売。木の家で建てるシミュレーションも
木造住宅の販売サイトを作りました。
そこで客から注文を受け、村の工務店に建てて貰います。
始めた理由は?
大手ハウスメーカーの勢いで工務店の仕事が減ったから
村に工務店は10社ありますが
「絶対に行き着くところに来る(倒産)」
「ジリ貧になるのを感じていた」と口々に揃えて言います
村全体で建てる家は昔は70件ぐらいありました。
2009年に14件まで激減。
東白川村の所得番付は県で最下位貧しい村と呼ばれるように
立ちあがったのが桂川さんでした。
10年前村役場のケーブルテレビ担当
インターネットサイトで、葉っぱを販売したら名古屋の
高級料亭に売れました。
それを見てた工務店が、家も売れないだろうかと言われて
一念発起
木造住宅のサイトフォレスタイルを作成
秘策もどんどん行いました。
そのひとつが競争入札
サイト上でいくらでどんな家を建てたいか受け付けます。
その内容を10ある工務店に公開します。
客が納得する設計価格を出したら決定という物。
工務店は予算内で建てようと工夫を凝らします。
安価で良質な住宅を建てられます。
予算よりも800万円安く出来た家もあるそうです。
村の工務店からの反発もあった
「行政なのだから平等に扱って」
「共倒れするんじゃ無いの」
「競争していい家を安く売るのはどうなのか」
ただ安くて良質の家が建つと評判に。
2009年は14棟だった建築物件が2016年に30棟になりました
今では東白川村のヒーロー
「役所の人というよりは尊敬できる経営者」
木(気)合いを入れて立ち向かうそうです。
山形県天童市:沼澤さん
山形県天童市沼澤さん
ふるさと納税のヒーロー
ふるさと納税は好きな自治体に寄付できる制度。
寄付したのと同額の税金が減ります。
自治体によっては特産品が送られてきます。
ふるさと納税で天童市を盛り上げたヒーローでした。
ポイント:将棋の駒のストラップ
天童市は将棋ごまの産地で木製全国シェア9割です。
ふるさと納税で他の商品(ラ・フランスや肉など)を頼んだ
おまけにに将棋の駒のストラップが付いてきます。
駒に秘密
好きな文字を彫ってくれるサービス付きです。
圧倒的に名前が多いようですが。
王将、飛車などの文字の裏に名前を刻んでくれます。
この駒を集めたくなるから好評だそうです。
そしてこのお礼をつけてみようと考えたのが沼澤さんです
寄付して何か物でとっておける方が寄付の実感がわく
伝統工芸を支援する目的にも
おまけ駒目当てにふるさと納税が集まるようになりました
2014年にスタートして寄付額は11万5000円だったそうですが
駒を付け始めた20216年 33億5800万円。
財政に大きく貢献しました。
しすぎです。
納税以外でも大きな成果を上げています。
駒職人
仕事量増えました?
増えたってもんじゃ無い
藤井さんの効果もあって3割4割増し
1個1200円くらいでしょ。名前入り
300個作れば1ヶ月で36万。えっへっへと職人さん。
将棋ブームも手伝って生産額も3倍になりました。
森永卓郎さんもストラップ目当てでふるさと納税をしました
天童市返礼品は普通だけど。
物凄くコストがかかるわけじゃ無い将棋ごま。
良いところに目をつけた
静岡県熱海市:山田さん
お役所ヒーローNo3は
静岡県熱海市にいます。
市民の誰もが知るヒーロー:山田さん
観光経済課にいます。
テレビ番組ロケ先の調整や紹介
テレビ番組にロケ場所を紹介してくれるヒーローです。
撮影をしたい場合、店や施設の許可が必要です。
ただ細かい手続きが必要で許可が下りないことがあります
そこで取材先を直接交渉して、無償で情報を提供します。
スタッフから「○○な場所でロケやりたいんです」
と連絡を受けると
熱海市の中でリストアップして許可を取ってくれる
無料です
そんな山田さんの得意とする番組のジャンルがあります
バラエティ番組
100を超えるバラエティをやったそうです。
水曜日のダウンタウンやモニタリングなども。
どうして熱海は引き受けられるのか?
某局でファストフードでドッキリをしたいという要望が。
すると地元のシーサイドカフェ「ライス・ボール」へ
「明後日バラエティのロケでドッキリやりたいんだけど…」
「明後日!?」
驚くご主人…だが「なんとかはい」と。
すんなりOKが出ます。
「信用してるから。熱海のためにとやってくれてる」
5年前から熱海市で取材協力OKな様々な業種の店とのネット
ワークを構築してる山田さん。
大概地元ローカルのお店です。
「大手のファストフードは絶対やらせてくれない」
全国チェーンは撮影許可が下りません。
ネットワークの大半は地元密着の店です。
例:コンビニの撮影
熱海市民が誰もが知っているサンミマート。
例:学校で撮影したい
廃校になった網代中学校
撮影を行うときの場所の使い勝手も把握してます。
定点カメラはここに設置。
ここに箱を置けばカメラマンが入れるなどなど。
そしてがっちりマンデーのロケも中盤になると。
「ロケ弁無いでしょ?」
スタッフが自分たちがやりますといっても。
「良く頼むところがあるから」
とさっとロケ弁の発注も行って、受け取りまで。
発注されたお店は儲かって助かっていると言いますし。
地元のヒーローですねぇ。
街に経済効果が有りあります。
市の職員が言うから信頼協力を得られる
そして午後も動き回ります。
「長浜のビーチで落とし穴を作りドッキリ」とか。
ビーチの許可を貰ったり。
温泉浴場を使いたいという要望に研修施設の大浴場の許可
テレビ番組や熱海でロケを行えば大勢スタッフ来ます。
その直接的な経済効果。
番組を見た観光客も増えます。
2011年246万人だったのが2016年301万になりました。
山田さんが始めたあとから伸びたそうです。
山田さんのポリシー
制作さんに対して、NOと言わない、断らない
山田さんは優秀なコーディネーターです。
山村さんも
「ロケ地探すのはドラマでも苦労する」
「役所が来ると協力してくれて助かる」と言ってました。
そんなこんなで山田伝説
必ず山田さんの電話はいつも繋がる
収録中にかけてみたら見事に繋がります。
「熱海市ロケ担当山田です」
加藤さんが電話をしていたのですが
「加藤さん!?はじめまして」
と、加藤さんが電話をかけていたので驚いてました
これからバラエティのロケハンの山田さん
どんな番組か教えてくれと言われたら
「他局のバラエティ、廃校でロケ」
と、守秘義務もしっかりでした。
「フリーの方が儲かるのでは?」
と聴かれても
「お金儲けでやるのならやりません。
町の方に協力して貰えない」
役所だから出来る事でした。
「困ったら熱海」
テレビ業界は困ったら熱海
そう伝えてくれと山田さんが熱く語っていました。
フットワークが軽い山田さんでした
森永卓郎のお薦めお役所ヒーロー:兵庫県朝来の馬袋さん
兵庫県朝来市の馬袋さんと言う方。
朝来市のあさご暮らし応援課につとめていて。
縦割り行政では無く住民誰もが街づくりに参加出来る組織
地域自治協議会を作りました。
住民主体で街づくりを考える仕組みです。
「お上ではなく、皆で解決しよう」
として市役所はそれのサポートをする形になりました。
地方自治の革命をしようとしているそうです。