がっちりマンデー『共同研究でガッチリ』を見て
早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。
日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
今週は、産学連携の特集でした。
大学×企業=儲かる
という感じで、今共同研究が熱いそうです。
今、研究費は自分で稼ぎなさいという時代になった。
欧米ではそれが当然だったのでやっと日本も世界に追いついたそうですが。
それにより盛り上がっているようです。
3つの取り組みを東大建築学科卒菊川怜をゲストに迎えて紹介していました。
加藤さんがチラッと行ってましたが「実用化ばかりだと基礎研究がおろそかになる」
金になる応用研究ではなく基礎研究に金をもっと投じなければいけないと思いますけどね。
共同研究は、大学が実証、実験段階を担い
コストを下げるのは企業が得意なのでそちらが担う。
それぞれが補うことにより良い物が出来るようです。
マンナン工房ひだ×岐阜大学=冷凍可能こんにゃく
岐阜県下呂市名古屋から車から2時間半の山の中。
山道を進むと(株)マンナン工房ひだがあります。
進藤さんファンの社長が出迎えてくれていました。
マンナンと聞くと、マンナンライフのこんにゃく畑が出て来ますが、そことは関係ないですが、こんにゃくの製造会社でした。
美味しいこんにゃく作りが得意です。
こんにゃくは水が9割以上なので、水が綺麗な場所だと美味しいそうです。
どこと共同で何を開発?
岐阜大学応用生物科学部
応用生物科学部では農作物、食品加工を研究しているそうです。
こんにゃく×応用生物化学
売り出して1年なのに全国から問い合わせ殺到しているのは、冷凍しても美味しく食べられるこんにゃくでした。
一回冷凍してもこんにゃくの食感が損なわれません。
普通のこんにゃくは、冷凍、解凍をすると食感がこわれます。
表面が固まり、ジャガイモみたいにパサパサぼそぼそ
新開発は、ぷるぷるのままです。
こんにゃくは、蒟蒻芋に入っている食物繊維から出来ていて、繊維の間に水が入っているそうです。
冷凍すると、水が固まり膨張。整っていた繊維が崩れたり破れたりします。
解凍すると繊維は元に戻らないため、パサパサ、ぼそぼそになるそうです。
こんにゃくにある物を加えて殆ど状態が変わらない物を作れた
研究初めて3年。色々試したそうでして。無味無臭片栗粉みたいなものが出来ました。
詳しくは教えてくれませんでしたが。
研究は大学。作る所はマンナン工房に任せ、配合を変えるなどで開発が行われました。
配合量、温度など調節して、新型こんにゃくが完成しました。
さまざまな冷凍食品に応用可能で、ダイエット食品としてもいけるとメーカーから問い合わせ殺到しているそうです。
LIXIL×東北大学工学部=ゼロエネルギートイレ
東京江東区のLIXIL。
トイレや風呂など家の設備を作る会社。有名ですよね。
そこの先端技術研究所石井さんが出迎えてくれました。
1967年に作られた日本初の温水洗浄便座に座って。
昔は足で踏むと水が出てくる仕組みだったそうです。そうだったのか…。
どこと共同研究?
東北大学工学部
と、いうことで宮城県仙台市にある東北大学へ。工学研究科の石田教授の元を訪れます。
街づくりとエネルギーの関係について研究されているそうです。
そこで実証実験が行われているのがゼロエネルギートイレ
電気が災害の時に使えなくても、自力で発電できるトイレです。
停電で電気がなくても使えるトイレで突然の停電でも大丈夫となります。
東北大学ですからね。震災経験してますし…なるほどなぁと。
発電の仕組みは水力発電
流れる水の力で水車を回し電気を発電し蓄電しておくそうです。
ゼロエネルギートイレを使い蓄電時間、必要な水の量を計算するなどを担当するのが東北大学。
実際の発電機を作るのがLIXILという役割分担です。
単純そうで難しい
基本的に原理は単純です。
しかし発電効率を上げると水の流れが悪くなります。
使い勝手が落ちてしまうのでそのバランスが難しいようです。
水車が回らない:電気が足りない
電気が多い:水流が弱くなる
さらに停電時に使用するライトの明るさにも拘っていました。
通常180ルクスぐらいですが、ゼロエネルギートイレは5~6ルクスと1/30。
「ただ用は足せるこのくらいくらい方が良い」
と、薄暗い方が良い方です。
確かに明るいトイレは落ち着きませんからねぇ。
LED電球も最小限のエネルギーで最大の明るさ感を得られる工夫がされているそうで。
0.15Wで点灯するLED電球を開発したそうです。
何で共同研究を?
トイレで使われるエネルギーをいかに減らすか。
災害時にエネルギーを使わずにトイレで用が足せるか。
東北大学では石田先生の元でそういう研究をしていた。
その考えが一致して一緒に進める事になった。
研究を進め、どこでも簡単に設置できれば、夢のゼロエネルギートイレとなりそうです。
ただ「商品という意味では早い」と担当の方も行っていましたが、まだ研究段階で実現は先になりそうです。
日建工学×味の素×徳島大学=アミノ酸入りコンクリート
香川県観音寺市にある日建工学。
コンクリートブロック製造している企業です。
どこと共同研究?
アミノ酸の味の素、環境の徳島大学
アミノ酸×コンクリート=アミノ酸入りコンクリート
今まで世界に無いオンリーワンコンクリートです。
表面にアミノ酸が入っているというコンクリートです。
どんな特性を持っているのか?
このブロックを海とか川に配置すると、苔や海藻が育ち魚が集まりよい環境が出来るそうです。
表面からアミノ酸がしみ出すと、海藻が生え魚も集まってくるというもの。
海での検証映像では、アミノ酸入りコンクリートには魚が群がってました。
表面に苔のような物が育っているからです。
入れて無いコンクリートは見向きもされませんでした。
作り方
アミノ酸であるアルギニンをセメント砂利と混ぜる
それをブロックの表面に撒いてプレスしたら完成。
書くと凄く簡単です。
アミノ酸入りブロックを考案したのは味の素でした。
アミノ酸が植物動物に良いのは解っていたのですが、海に撒いてもすぐに溶けて無くなる。
もう少しゆっくり出せないかという所から始まったそうです。
しかしコンクリートに異物を入れたら固まりにくくなります。強度も落ちます。
そのためコンクリートのプロである日建工学が何百回と配合を試して解決。
さらに、環境のプロである徳島大学の上月教授もタッグを組みました。
アミノ酸入りコンクリートは通常のコンクリートに比べて苔の生長スピードが5~10倍になるそうです。
環境に悪いと言われていたコンクリートが環境に良いと言うことで注目されています。
日本国内で100箇所で導入済み。
世界中に広がる可能性もあります。
因みに、菊川怜さんはコンクリで卒論を書いたそうでして。
「アミノ酸を入れたら強度が弱くなるとかシークレットだったけど特殊配合が知りたい」
なんていっていました。
森永卓郎の儲かりそうな共同研究:フォトニクスポリマー技術
慶応大学×ジャパンディスプレイ
上記で研究が行われているフォトニクスポリマー技術による高性能液晶ディスプレイがあるそうです。
有機ELより美しいとのことで、液晶は中国、韓国にやられているが日本でまたディスプレイを作れるようになる可能性があるとのこと。
息を呑むほど美しいそうですが…どうせ奪われて終わりでしょうねぇ。