パッチ1.3.3f1を実際にプレイしてみた感想
Cities: Skylines IIのパッチ1.3.3f1がリリースされ、新しい岸壁・桟橋・橋の追加と貨物システムの改善が実装されました。
開発日記では素晴らしい新機能として紹介されていましたが、実際にプレイしてみるとどうなのでしょうか?
既存のセーブデータで検証してみたところ、財務面での大きな変化はなく、ゲーム自体は安定して動作しています。
しかし新機能の使い勝手には課題も見つかりました。


貨物システムの改善は確実に体感できる
最も分かりやすい改善点は貨物システムの情報表示です。
港などの輸出入状況がより詳細に表示されるようになり、リソースの流れが把握しやすくなりました。
新しい情報パネルでは、各リソースが色分けされて表示され、どの商品が不足しているか(赤色)、どの商品が余剰になっているか(緑色)が一目で分かります。
これまで見えにくかった貨物の動きが可視化されたのは大きな進歩です。
ただし、普通にプレイしている分にはリソース周りは表面に出てこない部分でもあるため、「そうなんだ」程度の印象にとどまります。
港の渋滞問題は相変わらず
検証のため新たに港を建設してみましたが、予想通り深刻な渋滞が発生しました。
貨物システムは改善されたものの、交通インフラの根本的な問題は残っているようです。
港周辺の道路設計と交通流の最適化は引き続き重要な課題となっています。
桟橋は使いやすく、見た目も良好
新しく追加された桟橋は比較的使いやすく、直感的に配置できました。
水上に延びる木製の桟橋は見た目も美しく、ウォーターフロントの景観を大幅に向上させてくれます。
市民のレジャー施設としても機能しており、配置後すぐに歩行者が利用し始める様子が確認できました。
桟橋については開発日記通りの使い心地で、特に問題はありません。
岸壁の使い勝手には大きな課題
しかし、今回のアップデートの目玉である岸壁については、正直なところ期待外れでした。
使い方を理解するまでに相当な時間がかかり、直感的とは言い難い仕様になっています。
岸壁設置で発生する謎の「堀」問題
最初に岸壁だけを海岸線に設置してみると、なぜか岸壁の両側に水が生まれて堀のような状態になってしまいます。
これは明らかに意図した動作ではないでしょう。
数十分の試行錯誤の結果、以下の手順で正常な岸壁を作れることが分かりました:
- 海岸線沿いに道路を先に建設
- 地形ツールで土地を削り、水と陸地の境界をなだらかに調整
- 歩道扱いの岸壁を道路に沿って配置
この手順を踏むことで、堀ができずに土地と繋がった自然な岸壁を作ることができます。
従来の道路による代用の方が実用的?
新しい岸壁機能は便利な面もありますが、設置の手間を考えると従来の道路を使った方法も捨てがたいのが正直なところです。
確かに岸壁には「海岸線スナップ」機能などの便利な機能もありますが、それ以上に使い勝手の悪さが目立ちます。
以前に道路を使った護岸工事(高さ2.5m、4車線道路使用)で成功した経験があるだけに、新しい岸壁機能の複雑さが際立って感じられます。
もしもっと綺麗で効率的な岸壁の使い方があるなら、ぜひ知りたいところです。
今後のパッチで岸壁の設置ロジックが改善されることを期待したいところです。
パフォーマンス面での変化
パフォーマンスについては、劇的な改善は感じられませんでした。
「軽くなったか?」と聞かれると「うーん…」というのが正直な感想です。
ただし、クラッシュなどの不安定要素は解消されており、ゲーム自体の安定性は向上していると思われます。
MODは使用していないため、MOD環境での動作については評価できません。
新しい橋について
今回は使用する場所がなかったため新しい橋は試していませんが、スクリーンショットで見る限りデザイン性は高く、特に2層式の道路・鉄道併用橋は非常に魅力的です。
適切な場所があれば積極的に使いたい機能です。
総合評価:改善はあるが課題も残る
パッチ1.3.3f1は確実にゲームを改善していますが、新機能の使い勝手には改善の余地があります。
特に岸壁については、より直感的な設置方法への改良が必要でしょう。
貨物システムの改善や桟橋の追加など良い点もありますが、メイン機能である岸壁の使いづらさが全体の印象を下げています。
今後のアップデートでの改善に期待したいと思います。
良い点
- 貨物システムの情報表示が大幅改善
- 桟橋は使いやすく見た目も良好
- ゲームの安定性向上
- 新しい橋のデザイン性の高さ
課題点
- 岸壁の設置方法が非直感的
- 岸壁設置時の「堀」問題
- パフォーマンス改善は限定的
- 港周辺の渋滞問題は継続
プレイヤーへのアドバイス
これから岸壁を使ってみる方は、いきなり海岸線に設置せず、まず道路を配置してから地形を整える手順を試してみてください。
少し面倒ですが、この方法で理想的なウォーターフロントを作ることができます。
従来の道路護岸工事との比較:
- 道路による護岸(高さ2.5m、4車線道路)の方がシンプルで確実
- 新しい岸壁は「海岸線スナップ」など便利な機能はあるが設置が複雑
- 現時点では従来手法の方が実用的かもしれません
また、貨物システムの改善を活用したい方は、港や貨物駅の情報パネルをチェックして、リソースの流れを把握することをお勧めします。
特に複数の地域パックを導入している場合は、地区ごとの特色を活かしつつ、新しい色分け表示でリソースバランスを管理すると効率的です。
岸壁については、より良い使い方やコツをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報を共有していただきたいと思います。
と、言うことで、今回はここまでとなります。
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