Cities: Skylines II(シティーズスカイライン2)の情報
Cities: Skylines 2の公式情報「Japanese Region Pack – Creator Dev Diary」をさらっと翻訳して読み解いていきたいと思います。
元記事には画像も沢山あるので元記事も読んでみると良いと思います
Cities: Skylines II 日本リージョンパック – クリエイター開発日記
皆さんこんにちは。今週の開発日記へようこそ。
私はstop it Dです。
神乃木さん、komaさんと私で制作した日本リージョンパックについてお話しします。舞台裏の様子と制作過程での考察をお伝えしたいと思います。
これはCities: Skylines IIのアセット制作を目指す方々にとって参考になるはずです。日本リージョンパックは以下のリンクからダウンロードできます。
コンセプトとインスピレーション
このようなプロジェクトでまず必要なのはスコープの定義です。
具体的に何を目指すのか。
様々な方向性がある中で私たちはこのリージョンパックを日本のコンテンツのスターターパックとして機能させることを選びました。このパックは単体で遊べるパックとして機能し、同時にParadox Modsで今後公開される他のModアセットのベースとしても機能することを期待しています。
注力ポイントの決定要因
- ベースゲームのメカニクス:実際の日本の建物の使われ方やデザインとゲームの制限が必ずしも一致しないことがあります。
例えば低密度住宅地域の最小区画サイズは2×2グリッドですが、日本の一戸建ての大部分は約8m×8m(1×1グリッド)です。
これをどう解決するか。- 重要性:機能的で説得力のある日本の都市を作るために、どのような建物が必要不可欠か。
- 近似度:ベースゲームの建物で十分なのか、それとも独自のスタイルが必要か。
- Modシーン:このタイプの建物が近い将来Paradox Modsにアップロードされる可能性はどのくらいか。
- 技術的制限:まだプログラムされていない機能が必要になるものはないか、技術的な理由で省略が必要な部分が見た目を損なわないか。
できるだけ幅広くカバーしたいところですが、当然全てを網羅することはできません。
このプロジェクトは複数年にわたるため、チームの時間の確保も大きな課題でした。最終的に私たちは小規模な側面からスタートすることを選択し、アセットは小規模な都市向けに調整しています。
ただしこれは大都市が作れないという意味ではありません。むしろ逆です。
アセット制作について
アセット作成のパイプラインは多くが馴染みのあるものですが、細部が変更されています。
最初のメッシュを作成する前に、Cities II Wikiのアセット作成ガイドを必ず読む必要があります。新しいメッシュ作成ルールにより、通常のモデリングアプローチを変更する必要がありました。
当初は前作のメッシュの一部を流用できると考えていましたが、最初の試みでその考えは変わりました。このゲームではUVを0-1の範囲外に設定できないため、これを利用していたメッシュは修正が必要です。
メッシュを分割してUVを積み重ねる必要があります。
含まれるコンテンツ
以下のゾーンタイプが含まれています:
- 低密度住宅地域
- 低密度商業地域
- 中密度住宅地域
- 混合住宅地域
全4つのゾーンタイプには、ベースゲームの混合ゾーンと同様にコーナーロットが含まれています。
前述の最小区画サイズの制限から、低密度住宅は農村部の大きな敷地に焦点を当てています。
レベル1の区画は農家風の庭から始まり、レベルが上がるにつれて郊外風の庭へと進化します。また以下のサービス施設も含まれています
- 市役所
- 大学
- 小学校
- 消防署
- 消防出張所
- 高校
- 病院
- 診療所
- 警察署
- 警察本部
- 郵便局
- 電波塔
- リサイクルセンター
- 大学
- 浄水場
- 福祉事務所
制作者からのコメント
神乃木さんとkomaさんの素晴らしい仕事に感謝したいと思います。
また神乃木さんにはこのプロジェクト全体の調整をしていただき感謝しています。
日本人2名とアメリカ人1名による2言語でのプロジェクト調整は簡単ではありません。この機会を与えていただいたParadoxと、各リージョンパックの公開に尽力いただいたpdx_Peanut、
そしてこのゲームを最高のものにするために惜しみない努力を続けているColossal Orderに感謝します。
チームリーダー神乃木さんからのコメント
stop it Dさんと同様、私も「最低限何が必要か」という観点からアセットを考えました。
私はCities: Skylinesのアセット制作者として様々なアセットをリリースしてきましたが、
誰もが知っている大きな建物から歩道の点字ブロックまで、非常に細かいパーツまで作ってきました。最初の課題は、これらの要望を整理し第一弾パックとしての形を確立することでした。
またプロジェクト開始から数年が経ち、生活環境や仕事のスケジュールが変化して当初の理想通りの時間が取れなくなったことも大きな課題でした。しかし、皆さんも感じているように、まだ日本の風景を作るのに必要なパーツが不足しています。
そこで特にCities: Skylinesのアセット制作者の皆さんにお願いがあります。
前作同様、Cities: Skylines IIでもご協力いただけませんか。来年3月でCities: Skylinesは発売から10年を迎えます。
10年後にはCities: Skylines IIが素晴らしいコミュニティとなり、皆さんと一緒にまるで実際にそこに住んでいるかのような超リアルな日本の街を作れることを願っています。
身近な人(勝手に身近だと思っている)のお話となるとやはりしっかり読んでしまいますよね。
神乃木さんの呼びかけはぐっときますねぇ。
私はアセットクリエイターじゃないので参加出来ないですけど…。
そろそろアセット普通に公開されるようになってくるんですかね。
仰るとおり日本風の風景を作るにはまだまだパーツは足りません。
Cities: Skylinesのように日本の風景が作れる用になる日を楽しみに待っていましょう!
日本パック作成に関わった方々に厚い御礼を。
ありがとうございました!
早速遊ばせていただきます!
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