今回は、改革の代償として発生した新たな課題と、それを地下鉄網の拡張で解決していく過程をお伝えします。
産業区画再構築の意外な副作用
統計データが示す深刻な産業不足
前回の産業区画全面再構築から数か月が経過し、都市の統計データを確認してみると、予想外の問題が浮き彫りになりました。
產業需要のグラフを見ると、産業施設が明らかに不足していることが判明したのです。
発見された主要問題
- 産業区画の Lv(レベル)が大幅に低下
- 既存産業施設の処理能力が需要に追いつかない
- 雇用機会の不足による無職の増加
- 物流効率は改善したが、絶対的な生産量が不足
問題の根本原因
この状況を詳しく分析してみると、以下の要因が明らかになりました
1. 大胆すぎる改革の代償
- 交通効率を重視するあまり、産業施設の絶対数を削減しすぎた
- 既存施設の完全撤去により、長年蓄積されたLvがリセット
- 新しい産業区画の成長には時間が必要
2. レベル成長の仕組みへの理解不足
- 産業施設のLvアップには時間と継続的な稼働が必要
- 周辺インフラの充実度も成長速度に影響
- 労働者の通勤環境も重要な要素
3. 需要と供給のミスマッチ
- 22万人都市の需要に対して供給能力が不足
- 他地区の発展により産業需要が増大
- バランスの取れた都市発展の重要性を再認識
産業区画拡張への決断
段階的な拡張戦略
問題の解決策として、産業区画のさらなる拡張を決定しました。
しかし、前回の教訓を活かし、今度は段階的で持続可能なアプローチを採用することにしました。
拡張の基本方針
- 既存の効率的な道路網を活用した拡張
- 一方通行路システムを新区画にも適用
- 公共施設の戦略的配置による早期Lvアップ促進
公共施設による成長促進戦略
産業区画のLvアップを加速するため、以下の公共施設を戦略的に配置しました
インフラの最適化
- 電力供給の安定化
- 上下水道の効率的な配置
- 消防・警察施設による安全性確保
深刻な通勤問題の発見
通勤経路分析で見えた課題
産業区画の拡張作業中、都市の通勤経路を詳しく分析してみると、深刻な問題が浮き彫りになりました。
通勤経路分析の結果
- 各地区から産業区画への通勤者が急増
- 公共交通機関の利用率が異常に低い
- 大多数の労働者が車で通勤している現状
- 朝夕の通勤ラッシュによる新たな渋滞リスク
車依存社会の危険性
22万人都市において、産業区画への通勤が車中心になることの問題点
交通渋滞の再発リスク
- せっかく解決した産業区画の渋滞が再発する可能性
- 通勤ラッシュ時の道路容量不足
- 環境負荷の増大
都市の持続可能性への影響
- 大気汚染の悪化
- 駐車場需要の急増
- 道路インフラへの過度な負担
市民の生活品質の低下
- 通勤時間の長期化
- 交通渋滞によるストレス増大
- 公共交通機関の軽視による選択肢の減少
地下鉄延伸による通勤改革
大規模地下鉄網拡張計画
通勤問題の根本的解決策として、地下鉄網の大規模拡張を決定しました。
車による通勤を公共交通機関にシフトさせることで、持続可能な都市交通を実現することが目標です。
産業区画を移設した空き土地に地下鉄車両基地を配置しました。
これもかなりでかいから邪魔なんですよね…
新規地下鉄路線の概要
第1路線:中国-日本路線
- 中国地区と日本地区を結ぶ主要路線
- 産業区画を通過する設計
- 通勤需要の最も高い区間をカバー
第2路線:産業地区路線
- 北側の住宅地区と産業地区を結ぶ路線
- 産業区画への直接アクセスを確保
過去最長路線の建設
特に注目すべきは、これまでの開発史上最長となる地下鉄路線の建設です。
最長路線の特徴
- 全長:約16キロメートル(ゲーム内スケール)
- 停車駅数:12駅
- 主要地区を効率的に結ぶ設計
- 産業区画への直接アクセスを複数箇所で確保
運行体制の強化
- 車両数を大幅に増加(従来の2倍以上)
- 運行間隔の短縮による利便性向上
- ラッシュ時の輸送力確保
建設における技術的挑戦
最長路線の建設には、いくつかの技術的な挑戦がありました。
地形的な制約
- 既存の建物や道路との競合
- 地下空間の効率的な利用
- 建設コストの最適化
地下鉄延伸の劇的な効果
想像を超える利用率向上
新しい地下鉄路線の開通から数週間が経過し、その効果は期待をはるかに上回るものでした。
利用状況の改善
- 乗降客数が前年同期比でかなり増加
- 産業区画への車による通勤が若干減少
地区別利用パターンの興味深い発見
中国・日本地区住民の積極的利用
- 最も高い利用率を示したのは中国地区と日本地区の住民
- 文化的背景により公共交通機関への親和性が高い可能性??そんな物はないけど
- 地区間の移動需要が想定以上に高い
持続可能な都市発展への道筋
産業区画の順調な回復
地下鉄延伸と公共施設の充実により、産業区画は順調に回復しています。
現在の状況
- 産業施設のLvが徐々に上昇
- 雇用機会の創出により無職住民が若干減少
総合的な都市機能の向上
今回の改革により、都市全体の機能が向上しました。
主要な改善点
- 交通渋滞の解消
- 産業活動の活性化
- 公共交通機関の利用促進
- 環境負荷の軽減
- 住民の生活品質向上
今後の展望と課題
継続的な最適化の必要性
22万人都市の運営には、継続的な最適化が不可欠です。
短期的な課題
- 地下鉄網のさらなる最適化
- 産業区画のLvアップ促進
- 新たな交通需要への対応
長期的な展望
- 持続可能な都市発展モデルの確立
- 他地区への応用可能性の検証
- 次世代交通システムの検討
他のプレイヤーへの教訓
今回の経験から得られた重要な教訓をお伝えします:
大規模改革の注意点
- 改革の副作用を事前に予測する重要性
- 段階的なアプローチの有効性
- 統計データの継続的な監視の必要性
公共交通機関の重要性
- 車依存からの脱却が都市の持続可能性の鍵
- 地下鉄網の戦略的配置が利用率向上に直結
- 地区特性を考慮した路線設計の重要性
総合的な都市計画の必要性
- 産業・交通・住宅の相互関係の理解
- 短期的な解決策と長期的な持続可能性のバランス
- 市民の行動パターンを考慮した政策立案
おわりに
今回の産業区画復活戦略と地下鉄延伸による通勤改革は、22万人都市の運営における重要な転換点となりました。
大胆な改革の代償として発生した問題を、さらに大胆な解決策で克服することができたのは、これまでの経験と十分な財政基盤があったからこそです。
特に、地下鉄網の延伸が予想以上の効果を発揮したことは、公共交通機関の重要性を改めて認識させてくれました。
次回は、これらの改革の長期的な影響と、都市全体のさらなる発展について詳しく検証していきたいと思います。
引き続き、Cities: Skylines IIでの街づくりの挑戦をお楽しみください!
と、言うことで、今回はここまでとなります。
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