ガイアの夜明け 感想

『レジャーでニッポンを元気に!~客を呼ぶプロ集団「刀」の野望~』今日の「ガイアの夜明け」感想】

今日のガイアを3行で

  • 刀というマーケティングノウハウの企業に密着してました
  • 西武園ゆうえんちに新しいアトラクションを作っていました
  • 神戸の六甲に新しいグランピング施設を作っていました

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます

西武園ゆうえんちのリニューアル

埼玉県所沢市にある西武園ゆうえんち
2021年5月 100億円かけてリニューアルしてオープン。

週末は今も賑わいます

目玉にしているのが昭和レトロ商店街

個性的な街の住人が客を昭和レトロに引き込みます
それが受けました

昭和世代じゃない人にも懐かしさを感じさせるという凄さです。
客層は若い女性が多かったが、ファミリー層を獲得する施設も誕生

子どもに人気な小説銭天堂
アニメもやっていますよね。
うちの子はまだ小さいのであまり好きではないようですが。

悩み事を解決する駄菓子のお話
その世界を再現している施設ができたそうです。
確かに昭和レトロの雰囲気には合っています。

駄菓子を使いストーリーが展開していくそうです。

レトロな世界だけでは大人しか楽しめませんが、銭天堂で親子が楽しめる施設になっているようです。

ゴジラ・ザ・ライド

リニューアル当初から人気のアトラクション
その世界に入り込む仕掛も出来ていました。

園内全域を使ったゲームがあるそうで日本を守る特殊部隊員という設定
園内にあるヒントを探し出し謎を解きながら迫り来る危機から脱出するというストーリー

これもお子様などに受けていました。

そして遊園地全体に活気を生んでいるようです。

まだまだ新しい仕掛も作られていました。

食堂車を使った驚きの挑戦?
舞台裏に密着していました。

刀:数々の仕掛を生み出すプロ集団

USJを立て直したという腕を持つ森岡さんが匹いる「刀」という会社。
数学マーケティングを利用しているそうです。

来場者が最盛期の1/4に落ち込んだ西武園ゆうえんち
2021年に刀の支援で大規模リニューアルしました。
今も引き続き刀が集客戦略を担っています。

そこに出来た新たな目玉。
休眠施設の建物の2階部分を改装した施設黄昏号

中に入ると食堂車の雰囲気のレストラン。
窓っぽい所には映像が流れていて豪華列車に乗っている雰囲気が楽しめるようです。
四季折々の絶景が画面に流れて行き、建設中の東京タワーやら。
雨とゴジラなんてのもあったり。

更にはテーブルがレールの振動を再現して揺れているという細かい部分もしっかりと作られていて動いている雰囲気があるそうです。
料理も美味しそうでした。

変わった違った雰囲気で食事も楽しめますが、レストランとしての顔だけではなくてアトラクションとしての顔もあります。

食堂車を舞台にして展開する演劇

完成に向けての山場を迎えていました。
演出家にも入って貰っているそうです。

指揮を執るのは刀の興山さん。
USJ出身でハリポタのショーなどに携わっていたそうです。

完売している日も既にある
1公演だけでは無く複数回とっている客もいる
ゲストの皆さんへの期待値が高い演目になっている

と演者の方々に語りかけてました。

食堂車を使ったリハも行います。
演技のプロ達が客と出演者に別れて稽古をします。

イマーシブシアター

客を巻き込む体験型没入型の演劇

客を巻き込みながら殺人事件が展開する演劇です。
題名は豪華列車はミステリーを乗せて

しかし稽古では問題点も次々に。
演者の人が同じテーブルの人に声をかけられてなかったりで、没入して貰う巻き込みが足りていないのでした。

台本にも
「ゲストが食べ進めやすくするよう促す」ぐらいしか書いてなく
アドリブに頼る部分が大きいというのが問題のようでした。

内容が無いような声かけが続いたりと難しそう。

テーブル事に別別の体験を作りたいというのが目標。

ここに座っていたからこういう発見があった!とかを詰め込みたい
意味の分からないことではなくて本編に繋がっていること
本当に難しい

大きな壁が立ちはだかりました
後日
主要なキャストを呼び出します

イマーシブシアターには可能性がある
色々な人に見て欲しい
一人でも多くの人が最高もう一回来ようと思えるような

熱い想いを伝えます。
演者の人たちにも伝わって意識が変わったようでした。

5月20日 公演初日

チケット100枚完売
新たな客層を掴むプログラムは上手く行くのか

利用客が減る時間帯にシアターとして活用します。
当面は休日の午後2回公演で毎回90分

アフタヌーンティーセットがついて5400円と少しお高め。
演劇にしては安いのかな?

舞台は整いました
出発後しばらくはお茶を楽しむ時間。

演者の人たちもテーブル事にちゃんと盛り上げていきます
ストーリーに関わる要素を入れていきつつ。

それぞれのテーブルで別の体験が味わえます。
巻き込まれていきます

演劇鑑賞したに話を聞いて見ると

話しかけてくるのが本当に現場にいるみたいで面白い
奥側でやってる芝居が見えなかったので今度はそちらで見たいと二度目も考えている

早速リピーターも出そうでした。
カメラを通じて興山さん達もチェック好評のようでした。

予期せぬ事が出てくると思うが
客の期待値を超える物を作って行きたい

と語っていました。

刀とは

刀は2017年設立社員70人。
CEOの森岡さん 50歳
1996年 P&Gに入社
2004年アメリカ本社に転籍し独自の数学マーケティングを確立

需要が投資と見合うか徹底的に分析します。

全ての事業は需要よりも金を使うから失敗する
戦い始める前に勝つか負けるかを見ている。勝つ闘いしかやらない

森岡さん2010年USJに入社
ハリウッド映画に縛られず人気キャラクターを次々投入
家族で楽しめる施設に変えました。

年間入場者数

2010年は750万
2016年は1460万人とほぼ倍増。

独立して2017年に刀を設立
多くの企業から立て直しの依頼が来ます。

ネスタリゾート神戸(兵庫三木市)
大自然の冒険テーマパークに変えて売上倍増

2022年からハウステンボスの再建に着手しているようです。

刀のノウハウが欲しい企業には喜んで開示する
目的はマーケティングノウハウを広めそれにより生まれる事業を増やす事

と語っていました。

刀が手がけるグランピング施設

神戸六甲山
刀が自ら事業を仕掛けようとしていた

グランピング施設
アウトドア気分を味わえる豪華な宿泊体験です。

2022年7月
刀 大阪オフィスで開発開始

食体験に特化したグランピング

グランピングの食事は大きく2つ

・手の込んだ料理が用意されている
・食材を焼くだけのバーベキュー

刀が狙うのは本格的なアウトドア料理体験

運営側がサポートすることでグランピングで諦めていたことが提供出来る。
差別化が食であれば出来る

USJ時代森岡さんの部下だった濱武さん
ワンピースがテーマのショーを開発してたそうです。
豊富な実績を買われてリーダーになりました。

かつお節とさば節を土に見立て葉物野菜を置いていく
木箱を畑に見立てたそうです。

収穫の疑似体験

そうはならんやろ…
かつぶしとか何かに使うのかな。

それはさておき一から作る楽しさを売りにするようです。

飲食は五感。味覚は飲食として当たり前。
それ以外の感度を最大化することでエンタメ性のある刀らしい食体験が提供出来る

と開発者。
一般人を招いて体験してもらい感想を聞いていましたが芳しくありませんでした。
大人ばかりならやらなくても良い

面倒ですしね。そんな経験より飯食いたいですし。
別のメニューを考える必要があると苦悩してました。

8月下旬
チームでアイデアが纏まりプレゼン

コンセプトはパーフェクトステーキ

完璧な食材・道具・レシピで作るステーキとのこと。

このコンセプトは良い分かりやすいとCEOも絶賛

しかし濱武さんの話を聞くうちに表情が曇ります。

パーフェクトの定義が弱そうでした

ミディアムレアに焼き上がったとしてそれが何故完璧?
これは最高と思わせるポイントはどこにある?
そこまで考えないと駄目なのでは?

と、森岡さん駄目だし。
一応回答絞り出した物の抽象的な答え…

こんなステーキが食べられたら良いと頭の中で想像出来る上を行かないと。それがパーフェクト

と、ズバッと言われてしまいました。

突き詰めて考えさせた理由

達成しなくてはいけない絶対に譲れない一線
今までこの世になかった新しいものを生み出す。消費者の為に

そして森岡さんのスマホに保存した写真。
様々な肉料理が並ぶのでした。

アメリカで流行ったパーティ料理
ポーククラウンロースト…王冠のような食べ物。

何かなと思ったら。
部下が壁にぶつかったらアドバイスが出来るように用意している

素晴らしい上司でした。
彼なら何とかしてくれると温かく見守ってました。

こういう上司なら良いですよね。
厳しい中にもしっかりフォローできる準備をしているとか。


兵庫県相生市

7時
とある畜産農場を訪ねる濱武さん
牛が何を食べているかから勉強してました。
牛が肉になるまでの過程を学ぼうとしていた

そして
どれくらいの肉であれば嫌悪感なく美味しそうと思えるかの境界線を探っていたのでした。

骨が付いていてもそんなにグロテスクではない。
そこが境界線になっているので魅せるチャンスがある。

パーフェクトステーキの試作を繰り返してました。
1kgの骨付き肉を特注のバーベキューグリルを使い焼いていく

5分後
肉の油がしたたり落ちて炎が上がってました。
濱武さんが用意したのはスパイスつけ込みした特製オイル

オイルを塗ったらひっくり返したら燃え上がってました。
強烈な体験になりそうです。
突破口が見えてきたようでした。

なぜ六甲?

場所を何故六甲にしたのか。
成功への方程式がありました

目的地まで90分を超えると行きたい人の割合が激減する

90分以内のオレンジ色にして人口が何人いるかを調べてました。
利益が出る人口は1000万人

候補地の中で六甲がベストでした。

六甲山の山頂付近にグランピング施設が完成
自然の中で生き生き過ごして欲しいと
ネイチャーライブ六甲

森岡さんがチェックします。

どんな反応か
「素晴らしい」

5棟のコテージ全てから神戸の絶景が一望出来ます
リビングからひとつなぎに作ったテラス。
そこで様々な食体験を仕掛けます。

バルコニーにも秘密

ハンモック型バルコニーです。
全体がハンモックになっていました

記憶に残る絶景を見ながらお茶飲みながら色々な話出来る

夜景も綺麗でした。
六甲にしたのはマーケティングの絞り混み以外にもありました。

1960-90年代 六甲山は賑わってました
夏は避暑地冬はスキー場として人気
ただ阪神淡路大震災やレジャーの多様化などで年々観光客が減りまして。
最盛期は837万人も来てましたが、今では121万人/年

昔は会社の保養所も沢山あったようですが今は多くが撤退。
こうした状況を変えたいというのも六甲を選んだ理由でした。

テーマーパークは何百億、何千億もかかる。
このくらいの施設であれば頑張れば作れる
これを広げていく日本の隅々まで
日本は東京だけじゃない色々な場所で持続可能な事業を作る

と森岡さんが語っていました

4月下旬宿泊テスト
色々な客のパターンで試します。

キャンプ経験の無い女性二人組が来ました。
課題だった大人だけの客
反応が気になります

鍵を握るのが客の食体験をサポートするスタッフ

グランピングアテンダント

ゲスト自身が作ったと感じさせる為に悩んでいました。

実施テストは散々でした。
ほったらかしになってたりゲストがサポート役になってたり。
そのままの魚を調理したことがない人に魚触らせてとかも。
「スーパーの切り身しか無理。目が合う」とか言われてました。

どんな客にでも満足して貰う体験が作れるのか

沖縄でテーマパーク

2月沖縄今帰仁村。
刀の森岡さんがいました。

沖縄で巨大テーマパークの建設を進めているのです。

色々とアトラクションのアイデアが浮かんでくるようでした。
自然の中で楽しめるアクティビティを盛り込むとのこと。
元々ゴルフ場だった場所に山原の地形と自然を活かして建設をするそうです。

総工費700億円の一大プロジェクト

起工式には玉城知事もいました。
森岡さんが壇上へ…予想外のことがおこります

ここまで長かった
この先はもっと大変

と涙目
涙の訳はある理由がありました

この計画元々USJが進めていました。
親会社が替わり2016年撤回
担当していた森岡さんは関係企業へ謝罪へ走ったそうです。

お詫びしたときに温かい言葉を掛けてくれて
よくここまでがんばってくれましたと。プロなので怒られた方が良くて
だから刻まれた想いがあった

リベンジとなる今回
オリオンビール会長も

森岡さんのことだから本土にないもの社会にないものを考えているのでは
沖縄を変えてくれるのではないか

と期待を寄せていました。
元々オリオンのゴルフ場だったようです。

新たな経済圏を作りたいと意気込んでました。

折角この時代に生まれてきて1つのなすべきこと
今やらないといけない
未来の子供たちの食い扶持を作っておく

ネイチャーライブ六甲オープン

オープンの時が近づいてきたネイチャーライブ六甲
大人1人28000円から

樹齢300年おきで作られたファイヤーピットがお出迎え
バーズネストという鳥の巣をイメージした空間があったり。
色々楽しめそうでした

マーケティングとエンタメで日本を元気にする
体験を作るのが得意
エンタメということでテーマーパークは手がけているが
そこで培った人を喜ばせる体験作りのノウハウをアウトドアレジャーの中に組み込む
斬新なとんがった感動を作れる

5月下旬オープン
お客として山田さん一家が来ました。
小学生の子どもがいる家族思い出作りだそうです。

人見知りで引っ込み思案っぽいお子さんに予想外の変化が。

宿泊テストでは問題が沢山ありましたが…
全員を巻き込めるように工夫していました

最初は恥ずかしそうにしていた娘も進んで料理をするように。
苦心したパーフェクトステーキ
常にスタッフが付いて安全にも気を配ります

楽しそうに料理を作っていました。
親も子どもの成長をみて嬉しそうにしていました。

家族の大切な思い出になりそうでした。

ここからスタート
消費者に寄り添い体験の設計を更に練っていきたい

と語っていました。

心を揺さぶる体験で日本を元気に。刀の挑戦から目が離せません

と締めくくられていました。

まとめ・感想

刀という企業による立て直しが色々と成功を収めているようです。
あの皆が失敗したハウステンボスは本当に再生できるんですかね?
そこが凄く気になります。

ネイチャーライブ六甲は景色が良さそうなんで楽しそうですよね。

なんていうかしっかりと良い会社だなと思いながら見ていました。
プロ集団だなと。

沖縄のテーマパークがこけないことを願うばかりです


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