がっちりマンデー

「僕たち上場しました2016」【がっちりマンデー感想】(2016/06/19)

がっちりマンデー『僕たち上場しました2016』

早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。
日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
「ガイアの夜明けの感想」記事も書いているので、こちらも書いていこうと思います。

今週は、最近上場した企業の特集です。
今日は森永さんがいませんでした。東洋経済新報社取締役編集局長が登場です。
そして今年一番株を上げた芸人が来るそうでして、それがトレンディエンジェルでした。

今年は上場するのが少ないようでして、前年の半分ぐらいだそうです。
そんな2016年に上場した会社を特集していました。

アートグリーン株式会社(2015年12月名古屋証券取引所)

東京のお台場にある会社です。

どんな売り物で上場した?

アートグリーンは胡蝶蘭で上場しました。

1991年田中社長が24歳の時に起ち上げた花の会社。売り物の殆どが胡蝶蘭です。

胡蝶蘭倉庫には200鉢が常に保管されています。全部で600万円分。
1本1万円もする胡蝶蘭がずらり。

商品は海外からの輸入や、東京近郊、神奈川や千葉など契約栽培した物を毎日仕入れています。

これらの花は何に使うのか

企業のお祝い事で使われます

年間1社で1億円くらい贈答する会社もあります。

高級で日持ちが良い胡蝶蘭は、会社が会社へ贈るお祝いの花としての代表格。

「会社はお祝いに胡蝶蘭を送る」というのに目をつけたそうです。

それも売るのは直接ではなくて、大企業の中にある関連子会社に売り込みます

アートグリーンは花の卸会社です。なので直接販売するのは花屋を通して売る形となります。
そこで、子会社に胡蝶蘭を扱って貰うように提案しました。
大企業の中では例えば保険代理店のように社員向けのビジネスをする子会社があったりします。
そこに取り扱って貰うそうです。

それにより子会社は卸価格で手に入れ、子会社から親会社に売ることで利益が出ます。
その利益分グループ全体としては利益が出るという事になり大きな経費節減となります。

3万円の胡蝶蘭を買う場合、花屋さんからは3万円で買います。

子会社から買うことにすると、子会社はアートグリーンから2万円から手に入れます。それを売るので1万円の儲けがでます。
グループ全体で1万円の経費削減となります。

少ないところでも年間1000万円くらいの経費節減となるそうでして、年間3000~4000万円の経費節減が多いようです。

現在200社以上の大企業の子会社と契約していて年間売り上げも17億円になりました。

株式会社バリューゴルフ(2016年3月:東証マザーズ)

ここは一人予約ランドというお一人様からゴルフ場に予約が出来るサイトで上場しました。

それってスゴイ?

画期的、他にはなかった

ゴルフというのは4人でやるスポーツで、参加者が4人揃ったら予約するのがスタンダードでした。
2,3人だと料金が高くなるそうです。

1人予約ランドの会員の6割以上が50歳以上の中高年です。会社を辞めてしまうと時間と金はあるけど、4人集めるのが大変です。
友達と時間が合わなくて相手が見つからないことが多いそうです。
そういう人たちの為に起ち上げたとのこと。

一人予約ランドはゴルフをプレーできる日時と場所を選択でき、ゴルフ場がズラッと出てくるので相手がいるところに申し込むだけです。

いきなり知らない人とゴルフは大丈夫?

那須小川ゴルフクラブで利用者に密着していました。
意外と和気藹々でプレーしています。

初めての人とでも楽しめる工夫がありました。

メンバー候補のプロフィールがチェックでき、年が離れていてやりづらいなと思ったら予約キャンセル可能です。
平均スコアが出ているので実力が同じ人とプレーすることも可能でした。

会員登録も利用も無料です。

どうやって儲けているのか?

ゴルフ場から送客量としていただいている。1人あたり700円前後…1人がプレーすると課金されるそうです。
プレーが終了した時点で、ゴルフ場からバリューゴルフに紹介料が入る仕組みでした。

26万人以上の会員数を誇るようで右肩上がりだそうです。

バリューゴルフは一人予約ランドでガッチリでした。

株式会社鎌倉新書(2015年12月:東証マザーズ)

お葬式・お墓・お仏壇の検索サイトで上場しました。
YahooJapanのエンディング、や、いい葬儀、いいお墓、いい仏壇というポータルサイトを持っています。

最大の売りは、金額の所もしっかり書かれています。

とあるお墓だと、永代供養料、年間管理費、施工価格、墓石代などなど311円4000円~とか書かれています。
詳細な金額までハッキリ分かるところが支持されています。

条件の絞り混みも細かくせっていでき、由緒ある葬儀会社でお葬式したければ創業50年以上にチェックを入れるなど。
霊園検索だと、愛犬と一緒には入れるお墓になども選べます。

なぜ詳細な価格を載せることが出来るのか?

30年にわたって、月刊仏事という業界紙を出していて全国の業界の会社とのお付き合いがあるから。

そのネットワークを生かしてサイトを作りました。
葬儀店などの業界向けの業界紙を1984年から出版しており全国の葬儀会社などと深いお付き合いをしてきたそうです。

それもあり出したがらない価格も出してくれるそうで「鎌倉新書ならいいですよと」なるそうです。

そのため他にはない検索会社が生まれました。

どうやって儲けてるの?

アクセスして貰い、販売して頂いた時に掲載料を後から貰う
年間売り上げ11億5000万円の80%がサイトの掲載料だそうです。

株式会社バルニバービ(2015年10月東証マザーズ)

ここは「バッドロケーション」で上場しました。飲食店を経営する会社です。
佐藤社長55歳。ワンマン社長という雰囲気がバシッと出た切れ者タイプです。

佐藤社長の儲かり戦略が独特

バッドロケーション!(でも僕たちにとっては、めっちゃええロケーションやねんけどね)

・・・うん。難しいです。

何で上場したのか

飲食店の従来の形を全く変える形で上場しました

全国68店舗の飲食店を持つバルニバービ。

例えば蔵前のとある通り。
周りに商業施設が1店舗もなかった…17時過ぎたら人が歩かない通りです。
そんな立地にあるビルを丸ごと飲食店にしました。

「年間20万人来てますから」

昼から客で大賑わいです。3階のレストラン、4階の卓球バーも7階のバーも夜になれば満席

どうしてこんなにお客が?

「人が来ない、いないのではない。無いから人が来ないだけ。店が出来たら凄い良い店だったら来る」

という事でバッドロケーション作戦を展開しています。

超悪立地…そこの良いところを引き出して出店しています。

蔵前の飲食店ビルは楽器店の倉庫だったそうで内装も地味だったが、壁ぶち抜いて全部窓にしたら眺めいいと壁をぶち抜きました。

丁度目の前に隅田川が流れていまして、食事を楽しみながら隅田川スカイツリーが見渡せる場所になりました。

それが人気を呼びます。

文京区小石川にある古い印刷工場は、改装前のオープンスペースを見て
「ここにテラス作ったらめっちゃ気持ちええやん」としてお洒落なカフェテラスが完成し賑わっているそうです。

1時間当たり何人通るかなどは興味無いそうです。

それでも年間売り上げは66億円を突破しています。

なぜこれが可能かと言えば、家賃が全然違うので利益率10%とか経費節減効果があるようです。
さらに大手チェーンみたいにパッケージ化されていないので、個性ある店舗が66点集まっている会社でして。
それぞれ特色が違うのでそれぞれの事情に合わせる事が出来儲けやすいとのこと。

とはいえ、社長のアイデアが当たっているからというのもあるので、この会社は社長が命ですね。

次に来るビジネス:2025年ビジネス

団塊の世代が後期高齢者に入る年です。
そこに商店を向けたシニアビジネスが出てくるようです。

最近では、認知症予防の通信教育などがあるようです。

そして最近のトレンドは、高齢者+IT

一人予約ランドも、葬儀の検索サイトもそれに当たります。
これが儲かる時代…少子高齢化の時代そこに目を向けるのが重要なのかもしれません。
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