ガイアの夜明け 感想

今日のガイア『世界を救う…町工場の医療技術』

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます

『世界を救う…町工場の医療技術』

今日のガイアは、医療技術について。
日本の大切な技術ですからねぇ。成長産業ですし。

町工場で次々と素晴らしい技術が生まれているようです。

リバーセイコーの場合:長野県岡谷市

2011年7月に放送されたガイアで。
リバー精工という会社が取り上げられてました。
…あ。覚えてる。はいはい。あー。覚えてる!
勿論私も記事を書いていて。まだ初期のつたない感想記事ですが。


今日のガイア
※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます 甲状腺がん今日はチェルノブイリ? 石棺が寂れてますねぇ…放射線量は300mで3.5μシーベルトか。 3km離れたプリピャチ市は5万人が避...

自身もがんを患っている西村会長が極小の内視鏡用の腫瘍を切り取るハサミを開発していました。
3年がかりで刃渡り2mmという極小ハサミを開発し、1本38,000円~で販売と。

西村さん自身がん患者でがんが進行しまくっていて…5年の生存率50%と告げられていました。
「患者が物を作るって強いですよ!」と語っていたのが印象的でしたが。

再び訪ねると…まだ西村会長が最前線でハサミを作っていました。

「こういう状態でできるというのは、それなりの体力を持っているかなと」

と語っていました。
去年は心筋梗塞で倒れたりしたそうですよ…それなのに働き続けるとは。
奥さんが言うには「仕事が生き甲斐だから」と。強い人です。

そして。この極小ハサミを使った手術は、2012年に保険診療対象になりまして。
注文が2年間で7倍になったそうです。
リバーセイコーという会社になり従業員40名に。

ただフル生産しても1日30本が限界で注文に追いついていないようです。

そんな西村さんに、極小ハサミ開発パートナーの極小ハサミ手術の第一人者本間医師から依頼が。
ブラジル人用のハサミの開発

「一般的に外国人の方が内臓脂肪が多く、従来のハサミでは滑って切れない恐れがある」

なるほど。向こうの人は太ってますからねぇ。

だから2mmの刃渡りのハサミに、細かなぎざぎざを付けろと。
それも1ヶ月以内。

なんという無茶な…

ただそれに応えてしまうのが西村さんで。
レーザー加工機を使い、指に当たれば飛び上がるほど痛い2000℃のレーザーを使い刃先を加工
といいますか、生の手をレーザー加工機に突っ込んでレーザー当ててるんだから半端無いですよ。

2mmの刃先に0.3mmのギザギザを30以上も付けてました。
恐ろしい神業です。

そしてブラジルで早速内視鏡手術。
直腸がんが再発した女性の手術だったんですが。
がんのデカさが半端無かったです。

そして恐れていたとおり、従来のハサミでは脂で滑り切れなくなりました。
新しいギザギザハサミだと…見事に切れます。

7時間という内視鏡手術的には大手術になりましたが見事に除去されました。
(普通だと1時間ぐらいで終わるようです)

その結果を寝ずに待っていた西村さん。だから無理し過ぎなんですよこの人。
命削りすぎでしょう…。

ほっとしてましたが…

世界中からの注文にも絶えられるべく新工場を作ってました。
月産3000本生産可能になるようです。

後は技術者でしょうけどね。

それにしても、この西村さんのパワー。
本当に凄いなぁ。満身創痍だというのに…

「世界の患者さんを一人でも助けたい」という凄い強い思いが伝わってきて涙がでました。

Metran(メトラン) 埼玉県川口市

埼玉医科大学総合医療センターの新生児集中治療室。
未熟児の赤ちゃんなどが治療を受ける場所だそうですが。

そこの人工呼吸器が、特別製の人工呼吸器だそうです。

大人用とは全く違う特別製で、自分の肺で呼吸するには未熟なので肺に優しい人工呼吸器。
とのこと。

これを開発したのがメトランという会社でした。

社長は、新田一福さん。技術者として先頭に立ち開発しています。
人工呼吸器は一つ一つ手作りで職人さんが組み立てていました。

どんな人工呼吸器かというと、毎分900回に分けて細かく空気を送るというもの。
トータルの空気量は多くなるが圧力は高くならないようにしています。

大人用だと圧力が大きすぎて赤ちゃんの肺が壊れてしまうようでして。
細かく沢山それも優しくというのがポイントのようです。

社長さんが色々説明していたのですが若干日本語が怪しかったんです。
なぜかと言えば、本名は「トラン・ゴック・フック」ベトナム生まれの方でした。

だから一福(かずふく)とうい名前だったのかと。
1968年留学生として来日。しかしベトナム戦争が激化したので、帰化したそうです。
医療機器メーカーに就職した後、1984年メトランを設立したそうでして。

当時殆どが外国製だった人工呼吸器。
その開発に乗り出したそうです。

なぜ外国製だったかといえば「リスクがあるから大企業は誰もやりたくない」から。
情けないもんですねぇ。

ただ、メトランは。誰も手を出さなかった新生児用人工呼吸器の開発に乗り出し開発成功。
今では日本の新生児集中治療室の9割が採用するまでになりました。

海外からも注目され先進国を中心に12カ国に輸出されています。

フックさんの思いは、

「世界中の子供達が日本の子供と同じ医療を受けられば」
「どんな国でも使えるように。海外の恵まれないところでも使えるように」

その思いを叶えるべくまずは祖国で使って貰おうと考えたようです。
ベトナム最大級の小児科専門病院。

そこでは30台中2台メトランの機械が導入されています。
効果は抜群なのですが、現地価格で700万円。通常の2倍するとの事で導入は進んでいないようです。

性能が良くても高ければ使って貰えないという壁が立ちはだかりました。

ただメトランはベトナムにも工場があり、部品の40%を生産しているそうです。
そこに組み立てチームを作り廉価版の開発をしていました。

人件費の安いベトナムで製造することで従来機の半額を目指したそうです。

試作一号機が完成し、性能も。
「予想よりずっと良い機械が出来た」とフックさんが太鼓判を押す物が出来ました。

操作を簡単にできるようボタンも少なくなっていたりと改良点もあるようでした。
世界中で使って貰う事を考えての事だそうです。

試作一号機を早速上のベトナムの病院へと持って行き使用して貰うと…
しっかりと効果を発揮していました。

改善されて使いやすいという医師からの言葉も貰っていました。

更に販路を拡大するべく。
ホーチミン郊外の工業団地にメトランの廉価版量産化に向けて新工場を作成。
日本の本社工場の5倍もあるそうです。

そして来年の3月に量産タイプの試作品を作る事になっているようです。

コストダウンした新型機をベトナムで製造予定。
埼玉では高機能な機種を開発。

それによって「医療が整っていない国でも使えるようになれば素晴らしい」という夢を叶える日も近いのかもしれません。

こういう町工場があるって事が凄いですよね。日本。

本日のまとめ

リバーセイコー西村さん
 本当に命を削ってハサミを作り続ける凄い方。
 尊敬というか…畏怖というか。凄い。本当に凄いとしか言いようがなかったです。
 長生きして欲しいですけどね…。命削りすぎですから。

メトランのフックさん
 この方も子供を救いたいという強い気持ちを感じます。
 それによって多くの命が救われているのも事実。
 世界中の子供を救うことになるかもしれませんねぇ。


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