ガイアの夜明け 感想

『町工場にドラマあり!【ガイアが見つめた20年(4)】』【今日の「ガイアの夜明け」感想】

今日のガイアを3行で

  • 以前紹介した町工場のその後を追ったのが今日のガイアでした。
  • 能作は更に発展を遂げて新たなものづくりしてました
  • リバーセイコーは…大きく変貌を遂げていました。

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます

田園風景の中に今話題の観光スポット
大型バスから人が続々通ります
中に入ると美術館のようでした。
カフェもありましてアフタヌーンティーセットは1500円

ただ食べ物ではなくて個性的な器が主役です。
秘密を探りに奥へ進むと町工場でした。

町工場が年間13万人来る観光スポット…

作っているのは芸術品のような鋳物。
銀色の板は曲げれます

ここは9年前に取材した場所でした
驚きの変貌を遂げました。

そこには父と娘の物語がありました。

能作の9年間

9年前以下のような放送がありました


今日のガイア『"不屈の町工場" 新たなる挑戦!』
※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます 今日のガイアは今まで紹介してきた町工場のその後のお話というのが多いですね。 色々取り上げてますからねぇ。 魔法のフライパン~錦見鋳造~三...

中を覗くと、鋳物工場でした。
4代目社長 能作さん55歳(当時)

作っているのは錫の鋳物。板のような物が代表作でして。
金属なのにグニャグニャ曲がるという代物。
錫100%の籠。錫は柔らかい金属です。
変形しやすいので純度100%錫製品はありませんでした。

曲がる皿という常識ではない曲げて使おうというコンセプトで生まれた物でした。

能作は1916年創業。元は仏具の下請け。

錫に着目して独自製品作りをしていました。

当時はまだ従業員30人の小さな町工場でしたが…あれから9年でお洒落な工場まで出来てました。

能作に何が起こったか

コレド室町テラスにも能作の店がありました。
社長も元気でした

3年前東京の旗艦店としてオープンしたそうです。

KAGOスクエアL 14300円

おもうままにまがる籠

KAGOシリーズ

累計20万個を販売

タンブラーなどもあります。

凹みが作ってあり親指を置くと馴染むNAJIMIタンブラー

錫は温度を伝えやすいので冷えた飲み物を楽しめるそうです。

商品ラインナップ

70種類(9年前)⇒300種類

大きく変わったことは?

取材時と比べると売上は2.5倍で年商16億
従業員は30人から170人となり直営店も3,4店舗から今13店舗全国にあり台北市にもある

社長は娘を紹介してくれました
会社の専務で娘。

業務が一方向だけではなくなってきた
色々な事業を彼女に任せて業種の拡大を図っている

やってみたいことは?

色々な事業をやっているがやりたいことは沢山ある
これからチャレンジしていきたい

5年前新たな工場を作った
高岡市にある能作本社工場。

小学校の見学もおこなわれてます。

専務は職人じゃありません。
工場や錫の魅力をPRする事が仕事

小学校の子供たちに説明していました、

錫に興味を持って貰ったら工場の中へ
職人の経験と勘だけで製品を削ってました。
5年や10年しないと一人前の職人になれないそうです。

職人の魅力を伝えるのも大きな役目

工場の一角では鋳物体験コーナーもありました。
作る楽しさも教えます

技術や歴史や職人の思いを私がどんどん広めていって
一人でも多くの人に知ってもらう

旅行業登録までしていました。
3年前からオリジナルの旅をプロデュース

工場見学・体験⇒地元の古民家ホテルへ宿泊をセットにしたツアー
食器は能作の錫製品です。

錫尽くしの旅

新たなことに挑戦し続ける娘父はどう思う?

やりたいことは言ってくる。それは「あかんぞ」といわない
失敗してもいいまた方向を変えれば良い

素晴らしい人格者だなぁ…娘もその言葉を励みにしてました。
こういう親がいると良いですよねぇ。

娘は三姉妹の長女ですが元々家業を継ぐ気は無かったそうで。

小さい頃から見てきた鋳物工場はおじいちゃん、おばあちゃんがやっている
私自身が働ける環境とは思っていなかった

大卒後ファッション通販雑誌の編集者に
ある日職場で偶然能作製品が話題になったそうで。
「すごくおしゃれだよねと」なったそうです。

製品が話題になったことも嬉しかったし、父がやっている事は本当に素晴らしい事だなと
家業に少しずつ興味を持てるようになってきた

12年前に入社して父と娘で町工場を大きくしてきました。

30年前に作った会社発展のための計画書。
それをほぼ達成していたのでした。

そしてそこから新しいページを刻もうとしていて、そのバトンが娘に渡されていました。

東京ビッグサイトで開かれているブライダル産業フェアの会場に娘さんが来てました。

ブライダル業界の一大イベントだそうで、新事業の説明に来てました。

錫婚式というのをやるそうです。

錫婚式

能作本社
埼玉から来た大塚一家。
純白のドレスに着替えた奥さんの姿がありました。
ついて行ってみると、工場の中に特別空間がありました
錫婚式だから錫の盃が置いてあります。

錫婚式

結婚10年記念の式

錫を使う能作ならではのオリジナルセレモニー
錫婚式を新規事業として計画運営しはじめたのでした。

柔らかい錫のプレートに家族全員のイニシャルを刻む儀式なんてのもありました。

錫婚式

料金88000円から
セレモニー、食事、鋳物体験が出来ます。

60組以上が挙式してるそうです。
新たな能作の柱にしたいと張り切っていました

一生の客になって貰えるという事のようです

新たなものづくり

工場に戻った娘
新たな物づくりをしていました。

娘が企画した新製品の試作品

錫製品に馴染みがない人にも気軽使って貰えるものだそうで。

組み立てて先を曲げて…
出来たのは赤ワイン専用のマドラー

赤ワインは空気に触れると味わいがまろやかになるそうです。

自分で作る楽しさというのも体現しているそうです。

所が製造で大問題が

バリがやっぱり酷くなる

錫がはみ出すバリというのが出てしまいます。
複雑な形状なので不良品が多く出る自体に。

企画した錫製品…ピンチになっていました。

取材中 本音もぽろっと

私にはキャリアがない職人として経験が無いから大きなコンプレックス

珍しく弱気な姿でした。

そんな娘に職人達は「現場に頼って貰って良い」と一致団結。
全力で解決策を探し始めました。

リバーセイコー⇒レイクR&D

長野県岡谷市
9年前に紹介したリバーセイコー


今日のガイア『世界を救う…町工場の医療技術』
※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます 『世界を救う…町工場の医療技術』今日のガイアは、医療技術について。 日本の大切な技術ですからねぇ。成長産業ですし。 町工場で次々と素晴ら...

社長の西村さん63歳(当時)

極小ハサミを作っていました。
内視鏡で使います0.3mmのハサミ
一つ一つ手作業で組み付けてました。

西村さんの真骨頂

レーザー光線を指先の感覚で当てる位置をずらしながら刻みを入れる

神業でした。

がんは全世界共通1人の患者さんでも助けられれば

極小ハサミは500の病院で使用されているそうです。

内視鏡の中に入れて使うハサミで。
精巧に作られているのでどんな腫瘍でも切れると評判。

西村さん自身もがん患者で、仕事に没頭しすぎて気がついたときにはがんが進行していました。

自分で開発したハサミは使える状態ではなく、胃や大腸を切除
5年後生存率5割の状態でした。

患者が物を作るのは強いという言葉は当時も印象的でした。

9年後西村さんを訪ねてみたら…リバーセイコーではなくてレイクR&D株式会社という物がありました。

新たな挑戦に乗り出していたのでした。

西村さん健在で、レイクR&D会長となっていました

そして、まだものづくりしてました。
若手の作業を見てた西村さん
変わってもらいサクサクと技術を見せてくれます。

若手も感心する程の腕前でした。
神業は今も健在

リバーセイコーはどうなった?

リバーセイコーはカネカが2013年7月に買収してました。
大手メーカーの傘下になったのでした。
西村さんのハサミは今も主力製品だそうです。

しかし西村さんは自分たちの手で新たな製品を作りたい
大手を飛び出し2013年レイクR&Dを設立しました。

良いアイデアがあるのに何故出せないか
だったら自分で世に出したいというのが始まり

大手に所属するとありがちな話ですよね。
思った通りに勧められなくなります。

レイクR&Dでは新しい製品が既に生まれていました。

局注針

全長3mm。薬液を患部に注入する注射針です。

胆石を掴んで回収する器具

入った瞬間に閉じるそうです。

最先端の物づくりをしている西村さん
しかし大きな不安を抱えていました。

8年前に心筋梗塞を発症し手術をする予定でした。

抱えている問題、不安…後継者問題

後継者を何とかしないといけませんでした。

中小製造業(20人以下)

10年で1万3000社減少

後継者不足が理由の一つです。
西村さんの新しい会社を起ち上げたのは
自分の手で後継者を育てたいという想いもあったからでした。

新製品開発会議

皆に新しい器具の開発を任せる事にしました。

直径1.8mmで作れば内視鏡に入れて2本の手術が可能となる

今まで作ってきたハサミは直径2mm。
内視鏡の中には1本しか入りません。

直系を1.8mmにすれば2本入れる事が可能
それは西村さんも実現出来ない領域でした。

真っ先に口を開いたのは小口社長

ストリング形にして次回見せられるようにと強い言葉。

26歳でリバー精巧に入社。
西村さんの元で物づくりを学んだそうです。
取材したときも傍らに小口さんの姿がありました。

他の人には出来ない。西村にしか出来ない仕事をやっていた
そこに憧れがあった
早くそこに行き着けるように頑張らないと

小さくて大きな壁に現場のスタッフだけで挑みます。
この製品で一番小さい部品
直径が0.5mm

師匠の神業に挑みます
若い力も結集
まだまだ西村の足元にも及ばないが西村魂を引き継ぎます。

試作は数ヶ月
やっと完成してました

直径1.8mm止血鉗子

幹部を掴んで血を止めます。
それを含めて5種類の種々器具を作った

2本同時に入るようになっていました。
努力の結晶です。

そこに市立四日市病院の小林医師が来ました。
昔から西村さんの開発に協力してきた医師

現場で使えるかどうかを試してくれます。

ハサミと薬剤を入れる針を豚の内臓で確かめる
固唾を呑んで見守ります

評価は?

従来とは一線を貸す安心して使えるデバイス

上々でした。
小口さんはそれでも満足はしてませんでした。
改良を続けるようです。

良い製品だと思ったら早く世の中に出したい

ものづくりの魂も引き継がれます

能作のマドラー

企画したワイン用マドラー
試行錯誤は続いてました。

バリが出る問題も何とか解消
見事に完成していました

どう改良した?

型自体を4つに増やしたそうで4つの型を使っていました。
以前は1つだけでしたが。

1つだけで鋳造すると型が熱くなってきてバリが出やすくなるそうです。
職人のアイデアを出し合って解決策が実行されました。

僕らも新しい事にチャレンジしたい
専務がやりたいと言えばそれについていく
なんとかしてやろうと当然どんな商品でも思う

力強いです
こうして完成したマドラーはソムリエの高橋氏に監修して貰う
仕上がりは上出来との評価

イオンリカー(イオンの酒専門店)に売り込み

一番目立つところに並んでいました
1800円(税込1980円)

錫マドラー
お客様が来て説明をしたら買ってくれました。
首都圏のイオンリカーで販売してますが。

イオンでも今後取り扱いを検討してくれることに

1人でも多くの人に錫の魅力や物づくりの魅力が広く伝われば

最後に語っていました

ものづくりだけじゃダメ
どんどんチャレンジしていかないと先へ先へ進んでいきたい

ものづくりだけじゃ駄目
やっぱり守るだけじゃなくチャレンジすることは大前提として重要
チャレンジを続けます

と、締めくくられてました

まとめ

錫の会社がここまで成長していたとは結構驚きました。
西村さんの会社も次々に新しい器具を開発しているようですし。
日本の町工場もまだまだ生き残りの芽はありそうですね。

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