ガイアの夜明け 感想

『大変身!居酒屋 魚のプロになれ…』【今日の「ガイアの夜明け」感想】

今日のガイアを3行で

  • 金の蔵が新しい業態にチャレンジしていました
  • 美味しい料理を出す居酒屋にと魚に拘っていました。
  • 自分たちで漁業まで始める力の入れようでした。

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます

賭けに出る金の蔵

新型コロナで崖っぷちの居酒屋チェーンが賭けに出ました
居酒屋チェーン金の蔵
一世を風靡した激安店でしたが…

崖っぷちになっていました。
そんな苦難の150日に密着してました

アカマル屋鮮魚店

さいたま市大宮区
大宮駅すぐ近く噂の店がありました。

アカマル屋鮮魚店

鮮魚店には色々な魚がいました。
並ぶ魚は今朝水揚げされた物ばかりだそうです。
スーパーとは違う魚が沢山です。

勿論鮮魚だけではそんなに噂にならないですが。
料理を隣の店で出してもらえます。

この店を作ったのは10年前ある居酒屋をヒットさせた会社

金の蔵
全品270円でサラリーマンの胃袋を掴んだ居酒屋

ボリュームたっぷりなのに270円
宴会コースは8品飲み放題2480円でした。

徹底した合理化で安さを実現した居酒屋チェーン

しかし最盛期98店舗あった店は、コロナ禍などにより8店舗に激減(2021年)

西新宿総本店は潰れて駐車場になっていました。

運営していたのはサンコーマーケティングフーズ

社長の長澤氏

コロナ来て長引いたら会社の存続が危うい。思い切って閉店

新たな本社に向かうと…
元々居酒屋の宴会席だったところに経費削減のため本社を移転していました。

コロナ前107億円の売上げがありましたが2021年は21億円の売上げになっていました。

長澤社長は2007年に三光マーケティングに入社。
2018年社長就任となりました。
しかし新型コロナでかつて無い窮地に。

会社を潰さない、社員の雇用を何とか確保する場を作る。それを最優先してやっている

これまでに無い店を

これまでのやり方では生き残れないと長澤社長。
大宮の東口に残る金の蔵をリニューアルすることにしました。

社員が集まり発表されました。

大いなる決断
魚屋と居酒屋が同居する店

我が社の再生を果たしていける業態ブランドにしたい

3月1日オープンを目指すことになりました。

ターゲット

コロナで外で飲まないリーマンではなく大宮周辺の人たちをターゲットに

実現に欠かせない場所が駿河湾の沼津市でした。
魚市場に長澤社長が現れます。

長澤社長、感染拡大すぐの頃沼津の漁協と業務提携してました。
新しい店の看板にしたいと考えたからです。

漁協には廣岡さんというSANKOの社員がいました。
2020年9月から沼津に来て見習いとして勉強中。
コロナ前廣岡さんは仕入部門部長だったそうです。
沼津責任者として仲買人の仕事の修行中でした。

競りの勉強をしているようで毎日買えるかどうかドキドキしながら競りをしているそうです。

1000種類の魚が生息する駿河湾は多種多様な魚が水揚げされます。

タチウオだったり金目鯛だったり

勉強中の廣岡さん業界用語も使いこなしていました。
いんに=1200円/kgなどなど。
いんろくは1600/kg いっぱちなどがあるようです。

タチウオは良い値段でかえました。
金目鯛は負けたようです。
欲しい魚が必ず手に入る訳ではないようです。

仲買を初めて1年、経験浅くても渡り合うぐらいに成長。
狙った魚の大半をゲットしました。

買い付けた魚はどうするのか?

廣岡さんについていくと加工場につきました。
これもSANKOの施設
買った魚の下処理をするために購入したそうです。、
SANKOの並々ならぬ決意が見えます。

廣岡さんは会社が借りてる一軒家へ帰宅します。
4児の父だそうですが家族を埼玉に残して単身赴任。
沼津に来て小型船舶の免許まで取ったそうです。

出来る事を何でもしているという。
凄いですねぇ。会社に対しての忠誠心でしょうか。

子どもも父の変化は気になっているようです。

「船の運転が出来るのか」とか「漁師になるのか」とか質問されているようです。

奥さんはなんと言っている?

本当に申し訳ない気持ちで
会社が発展して行くためにどうしても自分が行かなくてはいけないという話をしたら、頑張ってきてと言われた

会社借り上げの一軒家には同居人がいました。

加工場の責任者の福家さん
SANKOに入社したときの上司だったそうです。
料理長とバイトの間柄から20年近くの付き合いで一次はライバルだったようです。

福家さん大阪梅田の店で料理長してましたが…

大阪の店舗がなくなったのでどうしようとなっていたときにこの人から電話があり
「明日来られる?沼津に」
「明日?ちょっと無理かな」
「じゃぁ明後日」
「いけないことはないけど」
「じゃあ来てブチッ」みたいな電話が…

いい間柄ですねぇ。

福家さん自体は店が閉まると決まったとき辞めるつもりだったそうですが戻ってきたようです。

この2人が会社の命運を握ります。

漁師になれ

沼津港に社長と廣岡氏がやってきます。
目の前に漁船がありました。
SANKOが漁業を始めるとなって譲ってもらったそうです。

SANKOは漁船まで所有することになりました。
そこにやってきたのが船主。海の男でした。
沼津我入道漁協常任特別顧問の鈴木さん。

SANKOを後押ししてくれる人物です。
競りが出来るようになったり漁業が出来るようになったりと。

鈴木氏

SANKOに漁協の正組合員に。
漁協は人数が段々減ってきたし若い衆もいない
これを機に漁業実習船としてSANKOの社員が乗り漁業をやる

乗り手のいない船をSANKOに使ってもらい地元漁業の活性化をする。

良い風吹かせてますSANKO。この風に乗らない手はない漁協も。

鈴木さん沼津で代々続く漁業の家系だそうです。
漁業に携わることで学んで欲しいことがありました。

魚を自分の手で釣れば親しみを持つ
無駄にしないとか魚の持つ素材の意味をよく考えるとか
ちょと質が違う飲食部門になって欲しい

居酒屋の社員が漁師になって獲った魚を店で売る
前代未聞の挑戦が始まりました

地引き網

1月上旬
沼津の海岸に集まったSANKO社員30人
漁協の協力を得て地引き網漁をしてました。

社員の一体感を高めて苦境を乗り越えようと社長が企画。
こういうのありがちですよねぇ…。
何とは言いませんが。

甘鯛やらカワハギなどが獲れてました。
早速バーベキューして食べてました

地引き網で一緒にやっている一体感を感じる事が出来たようです。
そして採れたての味を知って貰えた事が大きな価値となったようです。

長澤社長が宿舎を訪ねました。

長澤さん大宮の新店舗で何をすべきかをプロジェクト携わる社員に伝えました。

最初に出来た金の蔵のコンセプトと真逆
飲食店の原点に返り、美味しい物を出す
金の蔵で諦めていたことをもう一回やる

金の蔵時代は合理化合理化でした。

全自動のビールサーバーだったり全自動で焼き鳥焼いたり。

出来合メニューが増えて客が離れたと考えていました。
料理の質が悪いからです。

料理をするという文化が断絶してました。
そういう経営判断でしたが、食べ物屋として良かったのかというのが問われているのが現在との認識でした。

居酒屋チェーンが団体の宴会を作り出した
しかし居酒屋チェーン店が終わらせて居酒屋というもっと小さいスケールで。
おっちゃんおばさんが美味しい物でチビチビ飲むのが居酒屋のルーツ。
僕らはこういう企業としてどういう風に魚を伝えて行くか

居酒屋の原点として
美味しい食事と美味しい酒でもてなすという決意を新たにしてました

立ちはだかる壁

1月19日まん延防止等重点措置がでました。
第6波です。

SNAKO本社では緊急対策会議
新業態プロジェクトは中断
8店舗に縮小にしていたが全店休業

客が戻り始めたら感染拡大で休業…2年間それの繰り返しでした。
マンボウの期間は延長。結局3月下旬まで休業しました。

開店準備

4月上旬大宮の店舗では工事再開
オープンが4月22日になりました。

浜松市中央卸売市場には廣岡さんがいました
静岡でまぐろといえば焼津だが浜松も連日まぐろの競りがあります。
大宮の新業態には良いマグロが欲しいと考えていました。

マグロの海商

世界中からまぐろを仕入れ加工までする会社。
コロナ禍で業績悪化しましたが2021年11月SANKOが子会社化。

まぐろの目利きと加工の技術を持つ会社

SANKOの水産業が一気に充実しました。
まぐろを一本買いするにはプロの目が必要です。
マグロ一筋のスタッフがいれば間違いありません。

美味しいマグロという強力な武器を手に入れた

沼津にもどると福家さんと料理開始。
大宮の新しい店で出すメニューの試作

色々な料理を作っていましたがボツや課題も沢山ありました

オープン

4月下旬大宮に新しい店がオープン

鮮度抜群!沼津の地魚

新型コロナから2年
厳しい居酒屋チェーンが出来ました

他の居酒屋チェーンも新業態へ

和民(居酒屋240店舗)

居酒屋を焼肉に変えていました。
26店舗ありますが200店舗目指すそうです。

鳥貴族

616店舗ありましたがTORIKIバーガーなんてお店ができてました。
原材料全て国産 390円均一だそうです。

塚田農場(の運営元)

200店舗ほど展開してますが八王子に鮨屋、焼肉、バーなどを集めたアルチザンアパートメント八王子を作りました。

多くの居酒屋が変革している

SANKOも新しい業態へ

オープン当日

4月22日さいたま市大宮区
新業態オープンしました。

アカマル屋鮮魚店

鮮魚店とその横に87席の居酒屋
福家さんもいました
3月にこちらに来てここで働くことに

福家さんは1号店の鮮魚売り場を任されます。
店に出て働くのは1年半ぶりだそうです。
かなり緊張していました。


福家さんが開店準備をしている頃
沼津から東京に向かうトラックを廣岡さんが運転中。
自ら競り落とした魚を積んで大宮の店へいきます。

沼津から2時間半届いたばかりの魚を店頭に並べます。

鮮度抜群

沼津で二人して頑張った成果が花開く瞬間でした。
自信を持って魚で勝負

14時オープン

開店と同時に客が来ました。
若い女性も昼間からビールです。
生マグロ盛り合わせは美味しそうでした。

中トロ、大トロ、脳天などがあり1人前1408円
浜松のマグロ専門店から送られてきた選りすぐり
おいしいようです。

廣岡さんの狙い通り

メニュー数

70以上

値段の安さではなく美味しさで勝負です。

海のない大宮で新鮮な魚介類が食べられると好評。

鮮魚店にも客が続々と来ていました。

黒ムツが900円、太刀魚が600円などなど。
どこにも負けない鮮度と質が自慢

三枚下ろしは無料だそうです。
注文に応じて刺身も作る。

加工もしてくれるんですね。
それなりに売れているようでした。

夕方に沼津我入道漁協の鈴木さんがやってきました。

居酒屋を見て良い店だと褒めています。
機嫌が良さそう。

次は魚屋さんをみる事に。
並んだ魚を見る鈴木さん。無言です。

「何年やってるんだ!2年やってるだろ沼津で!」

とぶち切れ
完全に怒り心頭。

おい水を持ってこい
霧吹きもってこい
ささくれてるじゃないか
こんなささくれた物を置くな

と霧吹きで水をかけることを指示。

並べりゃ良いってもんじゃないぞ

獲った魚を最後まで大事にする漁師さんの心を何故解らないのかという愛の鞭でした。

18時からは鮮魚店に人だかりが。
本マグロの解体ショーの開催でした。

解体を担当するのは福家さんでした。
養殖の長崎本マグロ44kgを解体。
解体したらすぐに販売されました。

飛ぶように売れてます。
結構良いお値段でしたけどね。
解体ショーが終わる頃には居酒屋満席でした。

コロナの措置が解除され久々の居酒屋を楽しむ方々に聴いて見ます。

居酒屋は必要?

「必要」
「居酒屋はコミュニケーションの場」
「気取らなくても済む他の店は気取る」
「家飲みも良いけど外飲みも
 美味しいおつまみを作って貰える
 だからこんな賑わっている」

スーツ姿の一団がやってきました。
長澤社長がお出迎えします。

きたのはアサヒビールの塩沢社長

オープン祝いだそうでした。
家のみが増えたとはいえ居酒屋がなくなるとビール会社も困ります。

塩沢社長

日本の文化だと思う
今は確かに一番厳しい所にいるけれども復活する
これが日本の酒文化の良さだと思っているので頑張って欲しい

エールを受けました

美味しい酒と肴があれば居酒屋は無くならないと思い頑張る

初日の売上げは77万
目標の2倍でした。

店も客も笑顔でした。

出漁

大宮の店のオープンから半月後
伊豆半島沖社長と廣岡氏が漁船で初めての漁をしていました。

銭州(ぜにす)
行けば銭になるので伊豆漁師の聖地

釣り始めると廣岡さんに当たりが
自分たちで獲った魚を店で出す一歩です。

スマガツオが釣れました
大きな群れを作らない少数回遊する幻の高級魚だそうです。
良い当たりですね。

その後も次々釣れます
社長と社員6人で100匹釣りました。
福家さんが待つ大宮の店に送られます

僕らが釣ってきましたよって言えれば凄いじゃないか
漁師からやってますと伝われば喜んで貰えるかなと

まとめ・感想

低価格店からの業態転換。
窮地に陥った居酒屋が本当に救われるのか。
魚が獲れない時代になってきている部分もありますし。
これがどこまで継続出来るのか。
1年後もしっかり生き残っているのか。

何となく後追いして欲しいお話でした



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