ガイアの夜明け 感想

『うどん王 知られざる野望 ~独占取材”丸亀製麺”の世界戦略~』【今日の「ガイアの夜明け」感想】

今日のガイアを3行で

  • 丸亀製麺のトリドールの世界戦略について
  • 香港買収した企業の日本上陸が行われようとしていました
  • 海外企業のM&Aを実施しようとしていました

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます

世界一のヌードルカンパニー

丸亀製麺の創業者、粟田社長は壮大な野望を持っていました。

世界一のヌードルカンパニーを目指したい

うどんだけではなく海外の外食チェーンを次々に買収。
世界戦略の鍵は不思議な麺。それが日本に上陸します。

キーワードは日本語に訳せない美味さ

そんな世界戦略を追いかけていました。

大人気の丸亀製麺

お昼時の霞ヶ関にあるとあるビルの飲食店街。
行列が出来ていてその先には丸亀製麺がありました。
住宅街のお店でも行列が出来ています。

私もちょくちょく行きますねぇ。丸亀製麺。
お手軽に本格的なうどん食べれるのは良いですよね。
回転速いですし。

人気の理由は勿論100%国産小麦で打ち立て+ゆでたての本格うどん

看板商品は釜揚げうどん(290円~)
種類豊富なうどんがお手頃価格で食べれるってのは素晴らしい。

全国に833店舗(2022/2末)

みんなに大人気です。

岩手県盛岡市の新店舗オープンにトリドールHD(丸亀製麺の運営会社)の粟田社長がやってきます。

丸亀製麺はコロナ禍でも出店攻勢をかけています。

勢いに乗るうどん王ですが…

「毎回(新店オープンは)不安です。
 不安の方が大きい。
 1号店分けるとき心臓が飛び出すぐらいビクビクした
 本当どうなっていくんだろうと」

百戦錬磨でも不安は持ち合わせているようです。
新店舗は今の時代に合わせた新しい試みが行われていました。

店内で食事する客は左の入口。
持ち帰りは右の入口。
ご時世柄入口を分けました。密を避けるためです。

持ち帰りの一番人気がうどん弁当(390円)
2021年4月発売となったやつです。
1700万食以上を販売しているそうです。

私も幾度もお世話になってます。
コロナになってから実店舗で食べる事が殆ど無くなりましたからねぇ。

丸亀製麺は海外出店も好調。カルフォルニアにも3月オープンしました。
勿論賑わっています。
きつねうどんが1杯1000円という価格。
物価が違いますからねぇ。
日本みたいにデフレじゃないですから。
海外の方が儲かりますよねぇ。

海外に222店舗(2022/2末)

世界のうどんの代名詞となってきています。

真に世界を狙えるグローバルチームを作り
成長のステージを世界に変えて果敢にトライしていきたい

と語る社長。
うどんに留まらない世界戦略に乗り出しています。

渋谷の高いビルの高層階にあるトリドール本社。

本社は元々神戸にあったそうですが、会社が大きくなってグローバル化という流れから渋谷に来たそうです。

その中に古い看板が。

トリドール3番館

37年前に焼き鳥屋としてスタートした1号店の看板でした。
焼き鳥から始まったんですねぇ。

1990年トリドール設立
2000年丸亀製麺1号店を出店
それから20年で世界中に店を構えるまでに。

今やグローバルに羽ばたいていて、世界31の国・地域に1752店舗を展開しているそうです。
うどんだけではなく国内外に20の外食ブランドがあります。

例えば

WOK TO WALK

2015年に買収したフライドヌードルチェーンだそうです。
19ヶ国で展開してます。

買収したチェーンは7つあるそうです。
今後も買収加速させていくとのこと。

世界に通用するグローバルフードカンパニー

これが目標だそうです。
2028年3月までに国内外5500店舗を実現という具体的な数字も。

マクドナルドは4万店舗あるそうですが。
日本の外食産業でそこまでというのはありません。
トリドールは日本企業の先駆けとしてその域にという想いがあるようで、積極的に海外展開をしています。

香港「タムジャイ」

香港に粟田さんが力を入れる店がありました

ヌードルチェーン「タムジャイ」

162店舗展開しているヌードルチェーンです。

売りは米線(ミーシェン)という米と水だけで作られた麺。
そして6種類のスープです。
麻辣スープ(ピリ辛)、酸辣スープ(酸味辛み)、トマトなど6種類。
更にトッピングは25種類、辛さは10段階。

そこから選んで好みの麺を作るようです。

社長が以前香港を訪れた際に味に惚れ込みました。

2018年タムジャイを買収

世界どこでも通用すると考えたからです。

買収額315億円

当時のトリドールの営業利益の4倍の金額でした。

我々にとっては非常に大きな金額
社運をかけたと言ったらオーバーだが近しい
これを今時自分たちのものにしないと後で後悔する
それほどの可能性を感じた

と、語る社長。

去年2021年10月香港証券取引所に上場したそうです。
そこで得た調達資金で海外展開を加速させます。
狙うのは東南アジアやアメリカなど中華系が多い地域を中心。

丸亀製麺だけでは攻めきれないところにタムジャイで深く攻めていこうという作戦です。

もう1つの戦略

タムジャイを日本上陸させること

日本上陸の成功を弾みにして世界に打って出たいようです。
香港郊外のタムジャイ店舗にトリドール社員が送り込まれました

海外事業本部花畑さん日本タムジャイ責任者となります。
過去は丸亀製麺200店舗の統括責任者だった丸亀のエース。

1ヶ月の現地研修の真っ最中でした。
買収したが味や店作りは現地のやり方を生かすのがトリドール流

タムジャイの命は秘伝のスープ
オーダーされたトッピングを入れて煮込みます。

ただ手順がとても難しく感覚頼みだったり。
そういう所海外だなぁという感じでしたが。
色々と難しい所もあるようでした。

体で覚えるしかないという部分が。

1日の研修が終わっても、次は覚えたことをマニュアル化する作業。
かなりハードなお仕事になっていました。

タムジャイの日本での成功は花畑さんにかかっている
香港で繁盛している状況を日本で作り出したいと必死でした。
タムジャイが世界各国に出店する足がかりにするために。

1ヶ月の研修が終わりを迎えた頃タムジャイスタッフが食事会を開いてくれてました。

そこに来ていたのがタムジャイのCEOダレン・ラウ氏
人気店に育て上げた立役者
タムジャイにとっても日本進出は海外進出の重要な一歩なので期待が大きかったです。

日本に戻りトリドールHD本社
真っ先に社長の下にいき1ヶ月の研修成果を報告
結局店舗のトレーニングは全ポジションのとレーニングをしてオペレーションをマスターしたそうです。

タムジャイはグローバル戦略の中でも一つの要となっていて。
日本市場に根付かせタムジャイ旋風を起こしたいようです。

早速動き出す花畑さん

トリドールテストキッチン

ブランドの店舗厨房を再現している企業秘密が詰まる場所。

その一角にタムジャイもありました。
香港から輸入した麺を茹でる機械もあります。
自動で最適な状態に茹で上げてくれます

早速6種類スープを作ります。
香港で学んだとおり進めますが大きな不安を抱えてます。

香港で使っている香辛料は輸入不可
日本で手に入る香辛料で同じ味を再現する


香港スパイスは輸入できないそうです。
なんか凄いスパイス使ってるんですかねぇ。

日本で手に入るもので再現しなければなりません。

原材料と配合量も含めて1からやり直したりなど必死に味を再現します。

結果香港より美味いんじゃないかというスープができました。
そこが恐ろしいですねぇ。

タムジャイ1号店3月中旬オープンを目指します

トラブル発生

トリドール本社では緊急会議が。
相手は香港のタムジャイCEOダレン氏

タムジャイの日本開店の条件が
ダレンCEOが来日して味をチェックしてOKを出すこと


しかしコロナ禍で日本の入国規制が緩和されませんでした。
その為入国が難しくなりました。
物件も抑えているのでオープン伸びれば伸びるほど赤字です。

早いタイミングでオープンしたいが…というジレンマ。

オープン予定は白紙
雲行きが怪しくなりました

話は変わり海外買収戦略について

海外店舗は現在642店舗
6年後4000店舗目標としています。

それを託されたのが杉山氏(常務)
大手コンサル会社に18年勤務
2019年トリドールにきました。

勢いに惚れたようです。
社長にまずは4000店舗を頼むと言われて燃えていました。

海外の投資会社と打ち合わせ。
予算は1000億円です。

アメリカの買収候補リストを見つつ検討します。
いくつか魅力的なチェーンが

選別は慎重に実行は大胆に
チャンスは一瞬だけ
瞬間を逃すと他社に取られたり買収を辞める事もある

と杉山氏
3月アメリカロサンゼルス。
コロナ禍だが一瞬のチャンスを逃すまいと現地へ
アメリカ投資会社と共に候補を一軒一軒回ってました。

西海岸で人気のバーガーショップ

美味しいようですが感動的な体験ではないという事で無しに

杉山さんが買収の際に重視しているのは味だけではなく。
丸亀のように作る工程を見せるなど五感で楽しめる店かどうか

その後もピザやサンドイッチなど様々な店を回ったが決め手に欠ける店舗ばかり。

魅せるようなキッチンなどが必要だったようです。

2週間の視察の最終日にやっと良い店が。
調理風景が見えるキッチンがあったようです。
ようやくお眼鏡に適う店が見つかりました。

4000店舗の柱になってくれると期待が出来そうな店舗。
何か手に持って食べる物のようでした。

今この瞬間も知られざる世界戦略が進んでいました

タムジャイ日本オープンに向けて

苦労のすえ日本国内材料でレシピを使りました。
しかし最終チェックをするダレンさんがコロナ感染拡大で来日できなくなった
開店予定が白紙に

2月中旬香港本家タムジャイのテストキッチン
そこに現れたCEO。

日本の実店舗でやる条件だった味のテストを香港のキッチンでやることにしたようです。
日本のレシピで作ったスープを試食します。

本当は実店舗でやりたかったようですが妥協してくれたようです。

6種類全てのスープ納得しなければオープン出来ません。
じっくり確認していました。

きちんと再現出来ている。うちよりおいしいかも

なんて言葉が出て来てました。

6種類全てのスープにOKがでました

2月下旬新宿花畑さんがやってきた
日本1号店オープンは3月下旬に
店全体を覆う垂れ幕にあるキャッチフレーズ

まだ日本語に訳せない美味さ

食べる人にタムジャイの味を表現してもらいたいという思惑があるようでした。

その訳せない美味さを松下さんが実食してました。

日本語に訳して貰いますが…普通の感想でした。

美味しいそうで、米の麺も食べたことのない歯ごたえだそうで
現地では濃厚なレモンティと併せて楽しむらしいのですが、それもぴったりだったようです。

スープ6種類
辛さが10種類
トッピング25種類
サイドメニューと合わせると140万通りの組み合わせを楽しめるそうです。

オープンの気持ちは?

タムジャイの日本上陸はトリドールグループにとっても重要
日本は、ラーメン、うどん、そばが人気。
その次にミーシェンと言われる第4の麺として日本でも広げていきたい

パスタは?他にも麺料理一杯あると思いますが…。
第4は難しいような気がしました。

3月14日日本上陸まで2週間開店前の店に人が入っていきました。

日本在住の香港人

本場の味を知る人に出来映えジャッジしてもらうそうです。

作るのは新しく雇った日本人スタッフ。
店オープンの予行演習も兼ねた試食会でした。

本場の味を知る人を満足させられるか

「香港の味」
「ふるさとの味」

などという声がでていました。

敢えて本場と変えたところもありました。
トッピングに野菜トッピングを増やしました。
日本向けだそうです。

代わりにレバーなどを辞めてヘルシー素材に。
アクが出ないようにかな…

花畑さんようやくここまでこぎ着けました。
しかし花畑さんには関門が待っていた

社長の試食

本当に上手く再現出来ている

OKがでました。
オープンを待つばかりとなりました。

3月31日オープンだそうです。

粟田氏の野望

粟田さんの野望

うどん王から世界のヌードル王に

着実に階段を上っていました

世界一のヌードルカンパニーに。
そしてそれ以外の業態もあってフードカンパニーとしてトップ集団に入りたい

と、締めくくられていました。

まとめ

世界一のヌードルカンパニーってのは格好いいですねぇ。
まぁ日本では儲かりませんから海外で儲けるってのは必要ですよね。
戦争でヌードルに重要な小麦が大変な事になりそうですが。
その逆境も乗り越えそうな強さが見えました。


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