がっちりマンデー

儲かる「糸」【がっちりマンデー感想】(2015/09/06)

がっちりマンデー『儲かる糸』

早朝に起きれたら「がっちりマンデー」という番組を見ています。
日曜朝の7:30からTBS系でやっている経済系の番組です。
「ガイアの夜明けの感想」記事も書いているので、こちらも書いていこうと思います。

今週は、の特集です。
最先端の糸・・・か。日本は繊維産業で近代化しました。
どうやら日本が世界最先端の糸の技術を持っている国みたいですよ。
と、言うことでそんな日本で新たに開発された糸や繊維などの特集が今日のがっちりマンデーでした

蛍光シルク・蜘蛛糸シルク / 農業生物資源研究所

茨城県つくば市の農業生物資源研究所。
ここで新たな糸が開発されていました。
【光る糸】・・・これは知ってました。結構話題になりましたし。
蛍光シルクと呼ばれる糸で、蚕にクラゲなどの蛍光タンパク質を作る遺伝子を持つ生き物から遺伝子を取り出しまして液体にして蚕の卵にいれて作ります。
遺伝子組み換え蚕です。

ただ遺伝子組み換え蚕は作るのが難しく、卵にいれるとき少しでもずれると上手く行きません。
卵は大きさや形に微妙な差がありまして機械では出来ないので手作業。
長年の経験と感に頼るしかなく成功確率0.1%

そこで作られた貴重な蚕を増やして生産を増やしているそうです。

遺伝子組み換え蚕が糸を吐いた瞬間からその糸は蛍光色でして綺麗な糸です。
繭が光る様は凄く幻想的ですねぇ。蚕がどう思っているかは分かりませんが。

電気を消すと光るので色々な応用が利きます。
製品化に向け生産中でして、光るスカーフ、ウェディングドレスなどが考えられているようです。
照明を切り替えたら花嫁が光るとか幻想的ですからねぇ。付加価値で売れそうですね。
2年後の発売を目指しているそうです。
【蜘蛛の糸】
普通のシルクに比べて切れにくさが1.5倍という絹糸が出来ました。
鬼蜘蛛の遺伝子を蚕に組み込んで切れにくい糸にしたそうです。
蜘蛛の糸は細くて切れにくく、鬼蜘蛛の糸が1cmの太さあればジャンボジェットにつり上げられるという強度だそうな。

ただ蜘蛛の遺伝子を組み込むのは相当難しいそうでして。
遺伝子配列が単純で同じ配列の繰り返し。その繰り返しが少しでもずれると失敗となります。
扱うのが難しい遺伝子として有名だそうです。
10年くらい掛かりやっと出来たそうです。

これも製品化を研究中で、強度が高いということで手術用の縫合糸(天然物質で作成)パラシュート用の糸(軽くて強度がある)などに使われるかもと考えられています。

太陽電池糸

福井県福井市の福井県工業技術センター
ここで開発されているのは小さい球状の太陽電池を2本の導電糸で挟み込んだ糸です。
どちらかと言えば導電糸が凄いんですね。沢山貯めて大きな電気にしているそうな。
つぶつぶのある糸となっています。

これを使えば、太陽光発電布が作れる。太陽光テキスタイルという物です。
LEDライトをつけたのを外に持って行けば光ったり携帯も充電出来たりと。
発電能力は結構高いみたいです

軽くて薄くて曲げられるのでかなり応用が可能。
電気の欲しい所で広げて発電が出来るので、テントや、カーテン。アウトドアスポーツ系。
更にはビニールハウス、船の帆なんてのにも使えると考えられています。

最近サンプルを作れる体制となり今から製品開発を行うようでして。
3年以内の発売を見据えて動いているようです。

太陽光発電パネルはガラスなので大きく、重く、割れちゃいますので設置する場所が限られますが。
「太陽光テキスタイル」は持って行けるのでどこでも設置可能という素晴らしい性能を秘めています。

見えない糸 / 帝人

糸と言えば帝人。帝人と言えば、日本最大の繊維企業です。
今は糸を中心とした様々な分野で合わせて8000億円売り上げているというのだから巨大企業。
帝人と言えば繊維ですからねぇ。うちのカーテンとかも全部帝人の繊維使ってます。
ポリエステル、ポリエチレン、炭素繊維・・・等々作ってます。

新しい製品として注目を浴びているのは
「ベルオアシス」吸水性が半端なく高い繊維。思いっきり水を吸い込みます。吸水性ポリマーとは違い乾かせば使えるので何度でも使える除湿剤として大人気。

「V-Lap」衝撃吸収性が凄い繊維です。2kgの鉄球を落としてみると普通のクッションだと下に敷いたガラスが割れますがV-Lapは割れませんでした。
敷き布団の材料として使われていて、軽さと通気性を兼ね備えていて発売から3年で10万枚の大ヒットとなりました。

そして、見えない糸。
ナノフロント
細すぎて見えないという糸です。
作り方は溶けやすい糸と溶けにくい糸を編んじゃいまして、溶けやすい糸を溶かしという方法だそうです。
1本の糸に見える中に8300本も糸が使われているという凄まじいい細さです。
ナノフロントで編んだ靴下は凄く滑りにくいそうです。つるつる床で反復横跳びしても滑りません。
何故滑りにくいかといえば。
普通の糸は1点しか地面と接しないですが、ナノフロントは、細い糸の集まりなので形が崩れて何カ所も接地面が出来ます。
結果普通の糸の3倍の摩擦抵抗が生まれます。それによりグリップが効くそうです。

ゴルフグローブや靴紐などに使われているようです。

Spibar / QMONOS

人工の蜘蛛の糸を作ろうという技術が最後に紹介されていました。
Spiber(スパイバー)のQMONOS(クモノス)と呼ばれる繊維です。
これが出来れば第二の青色発光ダイオードになるなんて話題も。
さて、技術確立できるのかどうか。気になる所です

感想

蚕が光ってるのが可愛かったなぁなんて。あれ成虫になったらどうなるんだろう。成虫になっても光るのかなぁとか。
それよりも鬼蜘蛛と戯れて「糸凄い出した!」とか喜んでいた研究員の人・・・やっぱり何か感覚が違うんだろうなぁと。
なかなか衝撃的な展開もあり面白かったです。

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