ガイアの夜明け 感想

『大戸屋買収劇の真相~人気定食チェーンはなぜ狙われたのか?~』~今日の「ガイアの夜明け」感想~

今日のガイアを3行で

  • 大戸屋買収についての密着でした
  • 大戸屋の歴史や信念などは分かりました。
  • コロワイドの恐ろしさが分かりました

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

大戸屋の拘り

6/23 千葉柏市
大戸屋柏駅南口店

女性が注文したのは
【こく梅ソースのミスジステーキ丼】1260円
「美味しい」

とある女性は【広島産牡蛎フライ定食】990円
「作りたてが食べられるからすごく幸せ」

大戸屋の6割が女性客 高齢者から若者まで
ファミリー層にも人気です。

その秘密は?

午前8時15分 開店3時間前
キッチンに人が居ました。
店主 荒尾さん 30歳

忙しそうです。
ねぎを刻んで、生姜すりおろして…下ごしらえです。

カット野菜を仕入れることは?

「効率考えたら絶対そっちの方が良い」

しかし大戸屋の美味しさの秘訣

仕込みから料理まで店で行う店内調理にあるという


豆腐も手作り

「店内で作るとおいしいんじゃないですか?」
「市販の豆腐と比べたら濃厚」

鰹節削る専用機械まであります。

出汁を取る鰹節や丼の上に乗る物とかに使います。

「刃も現場で厚さを調整してる」

店内調理がポイントでした。

大戸屋

1958年創業国内334店舗を展開

店内調理が強みでしたが。

材料、人件費高騰で値上げが続きました。

その為平均客単価は880円
手頃とは言えなくなってきました。

更に今年は…

「まだコロナの影響で来店客数は戻ってきてない」


4月の売上
去年9,984,000
今年4,043,000

40.5%の売上げという酷い状況に。

コロナ直撃し、大戸屋HDは15億円の赤字
過去最大です(2020年4-6月期)
企業体力が落ちたところをつかれました

コロワイドの買収劇

それは4/14に始まりました。
コロワイドがこんな発表を

大戸屋HDに対する株主提案に関するお知らせ

取締役12名選任の件
経営陣刷新して、連結子会社化を検討するというもの。
大戸屋を買収したいという内容

株式会社コロワイドは大戸屋の10倍規模の大企業

定食はどうなる?

抵抗する道を選んだ大戸屋HD経営陣。

「子会社化に大戸屋の未来はない」

敵対的TOBになりました。

そんな大戸屋の本社にガイアのカメラが潜入。

半数近い株を握られ窮地の経営陣…
マネーの魔力
一儲けした人も…「プラス150万円儲けた」
お家騒動により会社を追われた創業一族…

「大戸屋の膿を出し切らないと行けない」

独自取材半年
テレビドラマでは描ききれない裏側

買収



後継者争い

そんな大戸屋騒動をガイアが追いました

コロワイドはどんな会社?

外食業界で敵対的TOBを成功させて注目された企業コロワイド。

1977年 蔵人金男会長が、居酒屋甘太郎を作りました。
そして全国展開して拡大。

2002年からは外食業界で次々買収していきます。

牛角、かっぱ寿司、フレッシュネスバーガー
温野菜 ステーキ宮、ラパウザ…

その結果業界4位の一大勢力に

企業の買収を繰り返したコロワイド


専門家に聞く。どんな狙いが?

居酒屋単体だと居酒屋が駄目になると会社が駄目になる。
色々な業態があるとリスクヘッジになる。
外食全体で人件費、物流、原材料費が高騰している。
規模を大きくして効率化してお得に客に美味しい料理を

コロワイドはなぜ大戸屋を買収のターゲットにした?

コロナ禍で決定的になった。
甘太郎も大量閉店を決めている。
居酒屋自体が業態として曲がり角
そこで注目されているのが「非アルコール業態」の定食

コロワイドは定食業態を持っていないので大戸屋を魅力的に感じた

コロワイドも生き残りを賭けた決断した企業買収。

これから買収が活発になって行く?

大戸屋買収劇。この決断は吉と出るのか…

コロワイドによる買収劇

コロワイドが株主提案をして1ヶ月の5月25日
大戸屋が動きました。

社長の窪田氏50歳が報道陣を集めて緊急会見。

「大戸屋の未来を作るのは現経営陣。
 コロワイドが要求している子会社化に大戸屋の未来はない」

コロワイドの提案に真っ向反対

コロワイドの提案書にはこのような言葉が。

「セントラルキッチンの活用」

セントラルキッチンとは食材を一括に集める下ごしらえ工場。
そこで下ごしらえをして各店舗に配送します。
コロワイドは全国10箇所で展開しています。

これでコストの削減が出来ると主張

大戸屋は何故受け入れられないのか

大戸屋本社隣接のテストキッチン
行って見るとテイクアウト用の弁当がありました。
少しでも売上伸ばそうとテイクアウトに力を入れていました。

そこへやってきた社長窪田氏

凄い食べっぷりで試食していきます。

新商品はトップ自ら試食が大戸屋の伝統

「この後何品出る? …もう無理ですよ」
「後10品弱…」

40種類のメニューを1日で試食してました。

「手作りって冷めても美味しい。この味をちゃんと届けられれば」

手作りの味を店で再現したい

窪田社長はずっと拘ってきました。

「手作りは抵抗感無しに入ってくる。
 そういうのを「優しい」と言っている。
 それは我々の心臓部で客との約束

大戸屋の歴史

大戸屋は1958年創業で東京池袋の大衆食堂が始まり

客の殆どが男性でした。
1992年女性も入りやすい定食屋に転換

これが大戸屋飛躍の切っ掛けとなりました。
チェーン展開を加速します。

そして2001年に上場

2005年海外進出もしました。
東アジアアメリカなど120店舗展開。

その先頭に立ったのは創業家の三森久実氏

「料理は本質的に真心。
 客に美味しい物を提供しようと作る側の心が料理を引き立てる」
三森氏は元料理人でした。
新商品開発の際には自らキッチンに立って鍋を振るいました。

大戸屋の社員はその姿を見て育った

三森氏の従兄弟で社長になった窪田さんもその一人

「皿洗いから鍛えられました」
「恥ずかしいですけどね…」

【志を立てて持って万事の源と為す】

「入社当時この意味を会長はずっと離していて
 目に付くところに貼れと言われて天井にこれを貼った。
 目が覚めるとこれが入ってくる
 心の中で唱えたから出社するというのをずっとやっていた」

そんな三森氏が築いた大戸屋。
その命運は株主が握ってました。

株主総会

株主提案を受けた大戸屋。
決着の場は株主総会となりました。
大戸屋の株主に賛成反対を決を取り半数以上とれば可決されます。
コロワイドは大戸屋株20%もっていて30%取れば勝ち。
しかし大戸屋6割が個人株主です。
彼らがどちらを向くかで決まります。

株主は大戸屋の定食ファンが多かったのです。
個人株主の。

「愛情持ってお店で作っていた」
「工場から運ばれてきたの作れと言われたら大戸屋の味がなくなる」

大戸屋ファンの人たちはそんな感じでした。

2ヶ月後の6月25日

大戸屋HDの株主総会

コロワイドの提案の賛否を問う株主総会。
半数取られたら大戸屋が経営権を握られます。
カメラは総会の中へ入ります。

「第三号議案につきましては
 提案株主様が説明を希望する場合は機会を設けたい
 提案株主いかがでしょうか」

「…挙手されてません」

「提案株主様の説明がないようですので採決致します」
「株主提案議案にご賛同される株主は拍手をお願いします」

しかし「シーン」状態に。

「拍手はないと判断します。ありがとうございました」

書面またはインターネットによって議決権もカウントされましたが

「過半数の賛成を得られませしたので本議案は否決されました」


率直にどんな気持ち?ほっとしました?

「しっかりと株主の議決を受けて中期経営計画をしっかりと達成していきたい」

総会を終えて社長は思わず涙

この時点では大戸屋買収はおしまいとなりそうでした

しかしコロワイドは引き下がらなかった

大戸屋vsコロワイド コロワイド側の対応

「今後どうするかは言いません
高い買い物になるかも知れない」
「自分たちが経営した方が儲かると」

6/25 株主は大戸屋を支持しましたが、これで終了じゃなかった
株主総会から5日後6/30

コロワイドが株主総会を開催

マスコミ非公開でしたがガイアは株主から音声データを入手。

「蔵人金男でございます」

コロワイドを一代で築き上げた人物

「大戸屋を活かしながら改革する」
「セントラルキッチンが良い。なんべんも言ってますが。
 工場で作ろうが店舗で作ろうが安全でお安心で美味しくて
 それ相応の価格ならどこで作ろうと変わらない
 ただ早くでなければサービス業として駄目
 店舗調理なんかやったら日が暮れる
 大戸屋はたまに行ってたが出てくるのが遅い
 話にならん。うちなら倒産するね」

「M&Aは優勝劣敗」

大戸屋をただの定食屋とみるか。
手作りに拘る店とみるかですかねぇ。
私は大戸屋1回しか行ったことないですが。

ガイアはコロワイドと交渉を重ねたそうですが。
取材を受ける事は出来ないと応じて貰えなかったそうです。

中々我が儘というか閉鎖的ですねぇ。コロワイド。

コロワイドの株主総会から9日後TOB発表

TOBとは

TakeOverBid
値段を付けて獲得するという意味。

普通株は市場取引します。
しかし、市場を通さず買い手が値を付けて株主から広く株を買い集めるのがTOBです。

コロワイドが提示したのは1株3081円
大戸屋の前日株価2113円の1.5倍でした。

破格の価格で買収を呼びかけました。

大戸屋はメディアを集めて自分たちの想いを伝える

声を上げたのは従業員有志でした。

「従業員としてコロワイドの強引な子会社化のやり方に明確に反対している」

市場関係者はどうみるか?

「金に物を言わせる買収は不義理に思われる無作法」
「しかし今回の新型コロナの中コロワイドの選択をする企業は増える」
「コロナで外食はどこもキツイ。
 業績悪化、株安の局面を利用して、M&Aをかけて来たるべき良い時代に向けて会社を大きくする
 そういうM&Aはこの先も続く起こりやすい」

これからも敵対的TOBが出てくるかも知れません。

大戸屋はどう対抗するのか

8/29 厨房には窪田社長
その手にはフライパン。

人気メニューの鶏と野菜の黒酢餡を作ってました。

家庭でも味わえるように料理キットとして売り出そうとしてました

これが買収防衛策…?

料理キットの袋にはOisixの文字が

オイシックス・ラ・大地と業務提携

大戸屋としては改革に積極的であることをアピールして
オイシックスからの出資も期待していました。

新たな大株主を見つけ買収防衛か!?と色めきだちましたが。

出資の話は?

「ないです」

これから話をする可能性は?

「仮定な話だが今の段階で具体的な物は無い」


コロワイドによるTOBが始まり2ヶ月後。
TOB期限の9/8 大戸屋本部
一報が入りました

コロワイドTOBの結果を発表

公開買い付け成立に関する

コロワイドが47%の株を取得。
大戸屋の経営権を握れる水準になりました。

19時確認に追われる社長…
10分だけ制限付きで取材に応じてくれました。

株主の判断についてどう受け止めたか?

「店内調理を大切に拘って株主に説明してきた
 それが結果としてこうなったという事実は
 素直に受け止めなければならない」

拘りの定食…店内調理はどうなるのか?

「ゆっくり考えるかな」と涙目でした。

個人株主の判断

別の取材班はある場所へ…

個人株主はどう動いたのか

コロワイドに株売らなかった個人株主

「株主総会の時否決されてみな大戸屋の味方だった
 今でも思い出すと涙が出ちゃう
 みんなどうしちゃったのと」

ファンは悲しんでいました。

コロワイドの株を売った個人株主

「今回の大戸屋は元本で言うと1000万円以上使っていた
 かなり大きな賭だった」

利益はどのくらい?

「最終的にはプラス150万円くらい」

コロワイドへの売却目的で大戸屋株を買った新たな株主の存在がありました。

ただの利益を得たい人たちですね。

専門家に聞く

コロワイドが提示した3081円という価格

TOB発表して、一気に大戸屋株が上昇したが3081円には至らず…

コロワイドの一株3081円に戦略があった

20年間の大戸屋の株価の推移をみると…
3081円の値段は直近10何年間の投資家は儲かる事になる。
IPO当初2001年~2年以外で買った人は皆ハッピーになれる。


その代わり用意した資金70億円

コロワイドは買収成功させるために何をすべきか熟知していた

コロワイド自身がM&A繰り返し大きくなった。
外食日本一を目指すその為に定食というラインを持つ。

並々ならぬ覚悟と決意と資金力だった

外食日本一を目指すコロワイドによる大戸屋の改革が始まります。

店の従業員は?

「続けられるかどうかまず分からない」
「スタッフは良いので環境は変えたくない」

そして9/16
コロワイドは取締役候補7人を提示

その中に創業家三森姓の人がありました。
三森智仁さんです。

大戸屋のお家騒動

大戸屋の前トップ三森久実氏は外食業界でも一目置かれていました。

海外事業に集中するため事業継承し、社長は従兄弟の窪田氏に譲りました。
新経営陣の三森智仁さん(長男)には譲りませんでした。

何故コロワイドに三森氏の名前が?

三森智仁さん

大学出てから2年銀行勤務。
24歳で大戸屋に入ります。
そして社内No4の常務就任 26歳でした。

創業者父の三森久実氏が智仁氏を後継者にしようとしていました。

しかし常務就任1ヶ月後、久実氏57歳で死去

創業家と経営陣のお家騒動勃発

告別式の2日後

社長の窪田氏が三森智仁さんに

「再来月から香港に赴任してほしいと切り出した」

思いとしては「もっと経験を積むべき」だったとのこと。

智仁さんは
「何故このタイミングなのかと反論」

関係が悪化してしまい、大戸屋を去ることに

そのとき三森久実氏保有の株式2割が妻と三森智仁氏に移ります。
筆頭株主になりました。
しかし10億円の相続税が発生

株を銀行担保に入れて借金して支払いしました。

そして去年10月事態が動く

30億円でコロワイドに全株売却

コロワイドは筆頭株主になり大戸屋買収切っ掛けを掴んだのでした。

コロワイドの案は、窪田社長10人の取締役解任。
7人を選任するというもの。
その中に、三森智仁氏
再び大戸屋に舞い戻ることになりました。

長男が鍵を握る?

三森智仁氏が大戸屋の鍵を握ることに。


大戸屋山梨トレーニングセンター
一室に大戸屋の元会長三森久美さんの祭壇。
久実さんの生まれ育った家だそうです。
享年57歳

似てますかね?

取材班に尋ねる男性。三森智仁さん31歳

「父親としても優しい父だったがほぼ仕事の人だった
 出かけたり家族で食卓を囲むことはなかった
 節々で自分の生き様を背中で見せてくれた」

父から相続した株を何故コロワイドに?

「大戸屋ブランドに高い評価を貰って
 日本一の定食屋に必ずすると言われたことが響いた
 思わず涙が出た嬉しくて」

長男のお仕事

スリーフォレスト
東京新宿区にある三森智仁さんの会社です。

東京と大阪に拠点を持つベンチャー企業。

高齢者施設への宅配サービスを運営

外食企業とシニアを繋ぐ

「外食に出かける事が出来ない人も外食企業の食事を施設内で楽しめるサービス」

ハッピーテーブル

というサービスを実施してます。
外食チェーンの商品が定価で予約可能です。
メニューはスイーツからご飯まで大手を中心に35社

大戸屋はなありません。

外に出れない人でも気軽に外食気分が味わえ3000施設で導入されている

そんな智仁氏に大戸屋の取締役として打診(非常勤)

「シニア市場に同アプローチするかなど
 他の新規事業も含めてコロワイドの戦略と合致する部分が非常にあるので引き受けようと」

三森さんが向かったのは大戸屋
拘りの定食はどう変わるのか

「ご恩を頂いたので仇で返すわけには行かない」

悲しい引き継ぎ

9/23
窪田社長が引き継ぎに追われていた

コロワイドの傘下に入ることをFCの人に伝えてました。

「今後はコロワイド側と共同の元
 スムーズに引き継ぎを行い
 オーナーの不安を解消出来るよう全力を尽くしたい」
「引き続き大戸屋ご飯処をよろしくお願いします」

そんな風に説明してました。

11月の臨時株主総会では取締役11人中10人が解任

コロワイドの元、新体制でスタートを切ります。

窪田社長
「ルールにのっとった結論が出てる以上大戸屋と係わる事はない」

大戸屋取締役候補の三森氏再建のヒントを探していた

大戸屋新宿西口大ガード店

「毎日きている
 毎日食べに来られる店は中々ないと思う
 すごいものを父は遺したんだなと改めて思う」

現場主義は父親譲り大戸屋去っても毎日のように通ったそうです

「豚しゃぶサラダ定食」を注文
殆どのメニューを食べ尽くしたそうです。

これも課題は見えているようで

「930円なので大戸屋にしたら高い」
「コストは抑えることが出来るのでは」

コロワイドと協力して作る新たな大戸屋を見据えていました。

大戸屋再生の決意

9月29日山梨市 亡き父へ報告

この選択を父がどう思っているのか分からない
「お前の好きなように考えたようにやった方が良い」と
言ってくれている気がする
これで良かったなと思ってます

晩年父が目指していた物は日本一世界ブランド。
命を天秤にかけて世界回っていた
世界ブランドと指示を頂いていた
そういう店に戻すと言うこと

と締めくくられてました。

ぶっちゃけ…

マネーゲームに負けた企業と勝った企業
というお話で。
見てる分にはドラマみたいな感じで面白かったなぁと。
当事者はたまったもんじゃないでしょうけど。
金が全てだーを見せつけられましたね。

とはいえ、よく分からないんですけどねぇ。
アイデンティティみたいなもの潰したら無個性の名前だけ残る感じだろうし。
大戸屋はもう今までの大戸屋としては機能しなくなるんでしょうねぇ
とはいえ、大戸屋に殆ど行かない私には関係ないですが。
近くに無いし。1回ぐらいしか行ったことないや。

何にせよコロワイドに狙われたらおしまいみたいな感じなのは分かりました。

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