『ゴーン失脚の真相~さらば平成。君は夜明けを見たか(1)~』今日の「ガイアの夜明け」感想

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • ゴーン氏の逮捕の裏側について
  • 結構色々な情報が出て来て面白かったです
  • ガイアだから出来る情報も多かったと思います

11/19の激震

2018年11月19日衝撃が走りました。

カルロス・ゴーンの逮捕

役員報酬の虚偽記載の疑いで東京地検特捜部が逮捕。
ゴーン氏は東京拘置所に収監中です。

家族との面会は許されていません。
しかし大使館関係者は面会可能です。

ブラジル、レバノン、フランスの関係者が来てました。

ブラジル生まれのレバノン育ち。
そしてフランスを含め3ヶ国の国籍を持っています。

面会に来たレバノン大使。
彼が持っていたのは、クリスマスツリー…なぜ?

拘置所を出て来たレバノン大使の車に近づいていったのは
レバノン人コンサルタントの「イマッド・アジャミ」

レバノン大使の家で、ゴーン氏とディナーを共にする人。
多分レバノンの偉い人なんでしょう。

「3,4ヶ月前にディナーをした」
「私たちはゴーンを誇りに思っています。
 彼は最も成功したレバノン人なのですから」

拘置所の中でゴーンはどのように過ごしているのか

「彼は逮捕されてから3kgから5kg痩せてしまった」

取材に基づく再現もありました。
3畳の独房で過ごし、差し入れられたみかんなどを食べたり
自分のニュースが書かれた英字新聞を読んでいるそうです。
取り調べは1日5時間ほど。
検事の取り調べには冷静に応じてます。

しかし大使館関係者の接見には、
「お願いですからクリスマスまでに出してくれ」
と言ったりもしたそうです。


レバノン・ベイルートでは…

「ベイルートの街中にゴーン氏の大きな写真が掲げられている」

そんな光景が。

英語で。
「私たちは皆カルロスゴーンだと書かれている」
「無罪を主張しているし、レバノン人も無罪を信じている」
12/20 事態が動く

東京地裁がゴーン氏の勾留延長を却下。
保釈されることになりそうだったが…再逮捕

特別背任の疑いでした。
日産から1470万ドル流出させたというもの。

日産現役役員(物流担当)の話

書いたら分かるんじゃ…

「衝撃でした、信じられない。何が起きてるんだと」
「リーダーとしては、非常に信頼できるリーダーだった」
「一方で裏の部分については許しがたいものがある」

ゴーン氏は2019年1月1日まで拘留される事になりました。

ガイアはゴーン氏からメッセージを受け取りました。

「私は全ての株主、社員、ユーザー、社会の皆様の
 質問に答える準備をしている。私には自信がある」

名車を蘇らせたのもゴーン

GTR、フェアレディZ

日産のスポーツカーですが。
生産が打ち切られた名車でした。
根強いファンがいても売れる車じゃありません。

これを蘇らせたのがゴーン氏。

日産の経営危機を再生。ルノー、三菱と三社連合結成。
2017年世界第二位の販売台数まで伸びました。

しかし突然の逮捕起訴されて被告になりました。

衝撃の事態でした。その失脚の真相に迫ります。

世界を驚かせた逮捕劇から1ヶ月
何故引きずり下ろされたのか…

密着し続けるガイア

日産をV字回復に導いたゴーン氏をガイアは10年以上
密着してきました。

1999年フランスのルノーから日産へ来たゴーン氏。
日産は瀕死でした。

日産リバイバルプランとして、3ヶ年の経営再建案。
1兆円のコスト削減などが柱でした。
主力工場の閉鎖や2万1000人の削減などに踏み切ります。

コストカッターと呼ばれた改革はこれだけじゃなく。

系列会社との関係を見直し部品調達先を自由にした

切られた会社もありますが恩恵を受けた会社も。

松本工業

自動車シートの部品を作っている松本社長。

「私からするとゴーンは救世主
 系列がなくなったことで新たなチャンスが生まれた」

日産との取引が増え売り上げが5倍になりました。
系列が消えたからの恩恵でした。

初期は工場を見て回る姿も

ゴーン氏
「現場は会社の中で最も重要。
 製品製造、販売全ての最前線だからです」

こまめに工場や販売店に足を運び自ら現場を見ていました。
現場の指揮を上げる効果も。

「握手して貰えた。今までの社長にはなかった」

2007年にはGT-Rが製造されました。

ゴーン氏直轄プロジェクトで開発された車です。

ガイアは極秘の開発現場を取材していました。
ゴーンが自らハンドルを握ったりも。

売れる車だけじゃなくてブランドを象徴する車も必要

ゴーン氏信念でした。

ゴーンが大きな決断を下したのは電気自動車「リーフ」

世界に先駆けたものでした。

ゴーン氏
「トヨタは既にハイブリッド車で覇権を取った。
 日産は電気自動車でリーダーになれるよう挑戦しよう」

しかし転機が。


2005年日産に加えてルノーのCEOを兼務することに

ルノーのCEOを兼任すると時間が無くなるのでは?

そんなガイアの取材に。
「確かに日産に割く時間は少なくなる
 日産の役員にもある程度任せる事になる。
 日産とルノーそれぞれの立場からサポートする」

そう言って日産の役員の中からCOOを指名。

経営戦略会議…外で試乗会などをしたり。
色々なシーンで選別。

2005年2月志賀氏をCOOに指名しました。
ゴーン氏と経営コンビがしばらく続きました。

ゴーン氏は2016年三菱自動車を傘下にして会長に就任。

2017年ゴーン氏は西川氏を社長に指名しました。

ゴーン氏は日産、三菱、ルノーのトップを兼任する事に。
例のない経営者として君臨しました。

日産の取引先250社に緊急アンケート

ゴーン改革:評価する7割

評価しない回答

「日本のメーカーを食い物にして逮捕されて当然」
「ゴーン氏はやりたい放題」

「昔は工場にも来た。最近は滅多になくなったと囁かれて
 いたのも事実」

メッキが剥がれたゴーン改革…。

最近続いたリコール問題も。

日産、ハンドル・ブレーキ検査で不適切検査を発表。
「国交省にリコールの届け出を実施する」

リーフなど11種。154万台をリコール。

去年から4度目の検査不正

日産の物づくり現場で何が起きていた?

現役社員のエンジニアが内情を明かしてくれました。

「新車をどんどん企画して出さないといけない
 いつまでにと期限がある。2,3年後とか。
 プロジェクトがどんどん立ちあがる。
 ただし人は増えない

ブラックですね。

「一人が何プロジェクトも担当して。
 全てが最優先で働いているのが物づくり部署の現状」

「徹底したコストカットと利益史上主義。
 検査不正、独創性の無い物づくりに繋がる」

「販売台数を追い求め始めたときからおかしくなってきた」
「車としては極力利益を出すためにプラットフォームは
 共用にしようとなった。戦略正しい戦略だが、
 エンジニアとしては、やりがいがない

2014年日産ルノーの研究開発部門を統合しました。
日産とルノーは部品・システムを共有化しています。

実際日産のボンネットを開けるとルノー日産の文字が。

車を効率的安く作るゴーン改革の一環

しかし物づくり現場では開発意欲が蝕まれます。

社員
「ジレンマみたいなものがあった。
 こうすればもっと良く出来るのにと言うアイデアが
 あってもそこは共用部品であるから変更出来ない」
「コスト戦略的には正しい
 いいものを作り上げていく点が犠牲にされてきた」

日産とルノーの資本関係

日産はルノーに15%を出資。
ルノーは日産に43%出資。
ルノー筆頭株主はフランス政府で15%です。

ルノーの最終利益8250億円ありますが。
日産からの利益3774億円と利益の半分を日産から得てます

日産の現役社員はルノーとの関係に異変を感じた

「最近、経営統合されてしまうと言う恐怖を感じるように
 なっていた。マークも日の丸という感じがする。
 やはり日本のブランドという思い」

ゴーン氏が押し進めたフランスとルノーの関係強化。
そこに不満のマグマが溜まっていました。

フランスで目につくのはルノーエンブレム。

ルノーは欧州で販売台数第2位
(1位はフォルクスワーゲン)

ルノーのイメージは?

「多くの製造拠点を持っていてフランスを象徴している」
「国内でたくさんの人を雇用しているとても重要な企業」

ルノー従業員は24000人。筆頭株主フランス政府。
国を代表する企業です。

そのルノーで2月に動きが。

今年でCEO退任するはずだったゴーン氏の続投が決定

ルノーを取材している経済記者は

「このときフランス政府はゴーンに対して、CEOの
 任期延長と引き換えにあることを求めた。
 ルノーと日産の合併

ゴーン氏は
CEO続投のためフランス政府と日産のルノーの合併を約束

そしてすぐ、日産ルノー22年までに資本関係見直し検討。
いままでのゴーン氏の姿勢とは明らかに違うものでした。

10月初旬パリモーターショーでテレビ東京は単独取材。
収監される前の最後のインタビューでした。

統合についてこう語った

ゴーン氏
「3者連合の枠組みについて答えを出す
 日本では根回しが重要。
 裏で様々な人たちを安心させないといけない
 根回しが終わったら公表する」

新聞記者時代ルノー日産提携をスクープした井上氏。

「フランスの意向に対して防波堤だったゴーン氏が。
 フランスの意向をバッグに日産を攻めてくるイメージ」

すっかり変わってしまったようです。
金なのか権力なのか…何にとりつかれたんでしょうね。

フランス・モブージュ

ルノーの主力工場があります。
従業員2000人。小型商用車、電気自動車作ってます。
11月8日、ゴーン氏はマクロン大統領を招待。

「初めて日産の小型商用車の生産を始めます」

2019年から日産商用車の生産開始。
新たに200人を雇用すると発表。

それを聴いて喜ぶ大統領の姿が。

「こうした決断をしたゴーン氏に感謝します」

モブージュ地域の失業率15%
国内平均9%より高い場所でした。

改善が求められていたのです。
雇用を確保したいフランス政府。
それに応じたゴーン氏の姿がありました。

そして11月19日逮捕されました。

真っ先に反応したのはフランス政府でした。

「フランスはルノーの株主として3者連合を注視する」

11月30日のG20でこんな一幕が。

安倍総理を追いかけるマクロン大統領の姿。
国を巻き込む事態に発展しました。

ガイアの取材に対して政府関係者は

「フランスが強硬に出たら日本政府は黙っているわけには
 いかない」

日産内部のクーデター?

日産内部のクーデターという話も。

西川氏
「権力が1人に集中していたが、そうで無い勢力から
 クーデターが会ったという理解はしていない」

そんな話をしていましたが。

ガイアは逮捕直後から1ヶ月。
事件の真相を探るべく300人の関係者を取材。

ゴーン氏の裏側を知る重要人物を見つけました。

日産関係者
経産省関係者
司法関係者
官邸関係者
フランス政府関係者

彼らが次々に証言しました。

経産省関係者

「あれはクーデターだ。
 ゴーンが帰ってくるタイミングを狙った」

フランス政府関係者

「西川社長を来年春に解任するつもりだった業績が悪いから」

そしてクーデター説を裏付ける証言が出てきました。

実行役を特定していたのが、フランス
日産側、ゴーン側双方から情報を得ていました。

「クーデターの実行役は専務のX。
 Xの提案に西川社長が乗った」

日産の専務執行役員X氏…分かるだろ。これ。

30年日産につかえ法務全般を取り仕切るゴーン氏側近でした。

11月20日翌朝に取締役の一人は語ってました。

「CEOオフィスにX専務がいる。
 彼から、直前に話をしたいと入って来たが報道前に話が
 聴けなかった」

X専務は金にまつわる調査に協力。
逮捕の根回しに関わりました。

ゴーン氏が羽田についてすぐ特捜部が機内に乗り込みました。
ゴーン氏は知り合いの弁護士に片っ端から連絡しました。
しかし全て断られたそうです。
ゴーンにつくな日産につけと根回ししたから

日本の官邸関係者

「X専務の関与を知っていた
 義憤だよゴーンがあまりに公私混同していることで
 義憤にかられて西川の所へ持って行った。
 許せないとね」

6月頃日産内部で秘密チームが調査を開始。
8月頃検察に持ち込みました。

取材を進めると検察を繋いだ司法関係者の存在も。

日産から相談を受けたそうです。

「うちのトップはどうしようもない。暴走を止められない
 だからなんとかしたいんです」

「でも会社も自分も立件されることは分かっています
 どうしたらいいのか…」
「例えば、こういうやり方もありますよね?」

そこで持ちかけたのが司法取引

ゴーン氏の立件に協力する代わりに自分たちの罪を減免

これについて日産は

捜査に関することはお答え出来ないと回答。

国はどこまで知っていたのか

11月20日の逮捕翌日総理官邸での動きに注目。

訪れたのは日産の川口専務。
渉外担当です。

「菅官房長官に昨日会見した内容を報告した」
「状況を理解してくれて、サポートしてくれると」

逮捕の報告を菅官房長官にした理由は?

「あれは政府側から表から入った方が良いっていったんだよ」
「目立った方が向こうに伝わるでしょ?」

向こうとはフランス政府

フランス政府を牽制したのでした。
反発を牽制するためです。

「フランス政府が動いてきたら何かしないととは思っていた
 株主として色々言うのは構わない。
 それ以上のことをしてきたら日本政府も何かする」

日本政府もちゃんと考えてるんですね。
表スタンスは「民間の事には関わらない」らしいですが。

12月17日に会長後任人事を決める取締役会。
会議終了後結果を報告。

「空席である会長については継続協議を確認した」

後任会長は決まりません。
その裏では主導権を握りたいルノーとの対立がありました

ガイアが入手した内部文書があります。

12/14会議の3日前
ルノーのボロレCEO代理⇒西川氏

「日産の起訴は最大株主であるルノーに重大なリスクを
 もたらしている。
 臨時株主総会を速やかに開くことを我々は要請する」

後任選びを優位に進めたいルノー。
一刻も早く株主総会をと求めます。

日産の西川社長は
12/17 ルノー提案を一蹴。

「株主総会は新たに設置した特別委員会の結論を受けて
 開催するのが望ましい」

その後オランダのアムステルダムに西川社長が。
日産・ルノー・三菱自動車の三者会議が。

西川氏とボロレCEO代理は会談しなかったと報道されたが

フランス政府関係者

「二人は35分会談した」
「ボロレ氏は今は家の中で火事が起きている状態
 早く臨時株主総会を開くべきだと詰め寄る」
「西川氏は時期尚早ですと応じなかった」
「悲しくなるぐらい両者の溝は深まった」

西川社長を直撃「ルノーとの関係は?」

「アライアンスは非常に大事な財産なので
 将来維持可能な形で発展させたい」

臨時株主総会は?

「ガバナンスの見直しを優先したい
 ルノーにもサポート頂きたいと」

株主よりもガバメンスの見直し?

「株主に伝えるにしてもガバナンスの見直しを優先する」


12/21再逮捕されたゴーン氏。
その夜都内某所。ゴーン氏保釈に備え極秘来日した人物が

ルノー関係者でした。
内部をよく知る人物です。

ボロレCEO代理のメッセージを明かしてくれた

「日産に対する資本比率は今後上がるか下がるか
 日産が動くのが先かルノーが動くのが先かは分からない」

不信の連鎖の先に待っているものとは…

井上氏
「10日ぐらいの間で離婚は無いと思っていたが
 離婚もあり得る。
 もつれた関係のままでは社員も疑心暗鬼
 役員も疑心暗鬼になる。
 率直に意見交換すら出来ない状況で協業できるのか
 進むにも引くにも大きな課題がある」

そしてここで珍しくニュース速報がでました。

ケリー被告保釈

…丁度良いタイミングですねぇ。

元日産取締役の奥野氏も気にしてました。

「新しい経営スタイルを早く組み立てないと行けない
 やめさせるだけで良いとか悪いはあり得ない」

先ほど話を聞いたエンジニアに。

今は夜更けか? 夜明けか?

よく分からない質問をしてました。

「夕日が沈んでいく段階かもしれない。
 更なる夜になる可能性もある。
 膿と呼ばれるものは全部出して欲しい。
 出し切ったと言える段階まで持って行って貰って
 そこで夜明けを迎えて。
 会社としてきちんと再生していきたい」

社員としてはそう願っているそうです。

まとめ

「どれだけ多くの努力と痛みが伴うか私にもいたいほど分かる」

ゴーン氏が瀕死の日産に乗り込み掛けた言葉です。
目標達成すれば公平に評価し報酬で報いる。
ゴーン氏は成功モデルの代名詞でした。

しかし平成間際のカリスマ経営者の失脚。
不正疑惑の究明と教訓として受け止めるべきなのか
取材を続けると締めくくられてました。

金が絡むとどんどん腐っていくんですかねぇ…

3社の会長になってあちこちきしみが出たのは事実だろうし
現場が大事だったはずが疎かになり。
その現場から壊れていったという皮肉。
なるべくして成ったのかなとも思いました。



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